駐在妻が鬱病になりやすい理由
本日は駐在妻が鬱病になりやすい理由を説明していきます。
この記事はこんな方におすすめです
- 海外駐在で相談できる相手がいない方
- モラハラ夫から被害を受けている方
- 夫からのモラハラが酷くなり離婚を検討している方
憧れを抱いて海外に移住したものの
こんな症状はありませんか?
- 何もする気が起きない
- 体がずっと怠く疲れやすい
- 急に涙が出てくる
もしこれらに該当するなら、あなたは鬱状態かもしれません。
また、鬱病の症状は人それぞれですが、その他にも下記の症状が挙げられます。
鬱病に多い症状
- 頭痛
- 不眠、過眠
- 激しい動悸や呼吸困難に襲われる
- 食欲不振、胃痛
また鬱病と聞くとネガティブで落ち込むイメージが強いと思いますが、攻撃的にキレたり、怒鳴ったり、物に当たる症状もあります。
鬱病は近年、増加傾向にあり、今や誰でもなりうる病気です。
もしかして、鬱かも?と思ったら、カサンドラ症候群チェックテストをチェックしてみてください。
カサンドラ症候群とは発達障害のASD(アスペルガー)の夫を持つ妻が夫と情緒的なコミュニケーションが取れない為、抑うつ状態になることを指します。
広義では、夫とコミュニケーションがまともに取れず、妻が鬱状態や適応障害になる場合も該当しますので、うちの夫は発達障害ではないと思われる方もご参照頂ければと思います。
では、引き続き駐在妻が鬱病になりやすい理由や特徴を、モラハラ解決専門家の視点から解説していきます。
もくじ
- 夫からのモラハラを受けている
- 親族や友人に会えない
- 英語が出来ず、日常生活が普通に送れない
- 運転が出来ない
- 駐在後に夫がモラハラ化した理由
- 現地スタッフとの関係性
- 現地の日本人スタッフと合わない
- 本社と現地スタッフとの板挟みに合う
- 時間外労働で慢性疲労や睡眠不足
- ストレス解消が出来ない
- 夫への対処法
- さいごに
駐在妻のストレス要因
夫からのモラハラを受けている
海外に来てから夫との会話量が圧倒的に減ったという方は多いです。
また、それだけはなく、下記の例に該当するならば、あなたは夫からのモラハラを受けているかもしれません。
夫からのモラハラの事例
- 全く話を聞かず無視をする
- ずっと不機嫌な空気を出す
- 生活費をまともに入れない
- すぐに怒鳴る、物に当たる
- 子供に八つ当たりの様にキレる
海外生活になってから夫が急にキレる様になったという相談は、最近、特に増えてきています。
特に海外では悩みを抱えても相談する相手もおらず、一人で悩みを抱え込む為、メンタル不調に陥りやすい環境とも言えます。
また、駐在員の夫が急にモラハラ化したのはメンタル不調以外にも、妻以外に話す人がおらず、感情もコントロール出来なくなっている為、モラハラ化してしまっている可能性があります。
もちろん、モラハラという行為自体は決して許されるものではありませんが、海外生活という特殊な環境から慢性的な高ストレス状態になっていることが考えられます。
海外生活でのストレス要因については後半に説明します。
また、モラハラについて、詳しく知りたい方はこれってモラハラでしょうか?をご参照ください。
親族や友人に会えない
駐在妻にとっては、これが最もストレスかもしれません。
慣れない海外生活やワンオペ育児のストレスを抱えながら、親族や友人に相談できないことは精神的な負担を増幅させます。
また夫が育児に非協力な場合は育児ノイローゼも発症しやすくなります。
さらに友人に電話で相談しても、海外生活の経験が無い人には悩みを共感されにくいため、相談を控える様になり孤立感がどんどん増していきます。
同じ状況の駐在妻にも横の繋がりで噂が広まると嫌なので相談できなかったりします。
この様な状況になると、会話相手が夫のみという状況になります。
ただし、夫も激務のため帰宅時間は遅く、更に話を聞いてくれない場合は孤独感とストレスが一層増大すると思います。
英語が出来ず、日常生活が普通に送れない
英語はもちろん、現地の言葉を話せないまたは読めないため、何をするにもストレスがかかります。
日常生活が普通に送れない事例
- 買い物をする際も常に緊張が伴う
- 体調が悪くても気軽に病院に行けない
- 必要な書類を読むには辞書が必要
- 外食が容易でない
- 道に迷った場合でも質問できない
など、日本では簡単に行えたことがストレスを引き起こし、時間を取られることがあります。
このような生活に疲れると、人と関わることが億劫になり、最終的には引きこもるようになる可能性があります。
運転が出来ない
女性の中には免許を持っていても、運転自体が苦手な方が多いです。
日本では、スーパーやコンビニ、100円均一など、車に頼らずに生活できる環境が多いですが、海外での生活に移住すると、車がないとスーパーすら行けず、強制的に運転をしなければならないことがあります。
車の運転が難しい事例
- 日本とは真逆の左ハンドルで右側通行
- 理解できない道路標識
- マイルで距離が表記されている
- 事故に遭遇した際の対処方法
など、車の運転自体が恐怖やストレスを感じる要因になります。
これは運転が得意な人でも、慣れるには時間がかかると思います。
しかし、恐怖を抱えながらも、現実的には食料品の買い物や子供の送迎などをするためには運転が必要なため慣れるしかありません。
駐在後に夫がモラハラ化した理由
日本では穏やかだった夫が、駐在後にモラハラ化したのは、主に海外生活に伴うストレスが大きな要因と考えられます。
駐在員の仕事は激務であり、文化や言語の違いへの適応が難しく、絶えずストレスにさらされるため、感情の制御が難しくなることがあります。
近年、駐在員の中でメンタルの問題を抱える人が増加しており、その中で最も一般的な疾患は鬱病と適応障害です。
また、鬱病の症状には攻撃的にキレる傾向もあります。
モラハラは自身の怒りの感情を制御できない場合に発症することがあります。
さらに、鬱病や適応障害などを抱えている場合、事態はより深刻になります。
以下に、駐在員が抱えやすいストレス要因について説明します。
現地スタッフとの関係性
日本からの駐在員は通常、現地スタッフを管理する立場に就きますが、現地スタッフが指示通りに動いてくれず、トラブルが頻繁に発生します。
また、文化や国民性が異なるため、日本での常識が通用しづらく、また先進国ではあからさまに差別や見下しを受けることもあります。
さらに、現地の言葉をネイティブに話せないため、スタッフとのコミュニケーションに距離を感じたり、輪に入りにくく疎外感を感じることもあります。
現地の日本人スタッフと合わない
現地での仕事では、時には数少ない他の日本人スタッフ(別の部署やグループ会社の人たち)と一緒に仕事をします。
その人たちとの相性が良ければ問題ありませんが、合わない場合はかなりの精神的な苦労を強いられることがあります。
さらに、赴任先の上司が仕事ができない場合、そのフォローをしなければならないため、業務量が過多になることがあります。
本社と現地スタッフとの板挟みに合う
本社の上司が現地の状況を理解していないまま、一方的に指示を出すことがあり、当然ながら現地のスタッフからは反発を受けることがあります。
時間外労働で慢性疲労や睡眠不足
駐在員は基本的に管理職で責任を負うため、残業は当然のことです。
さらに、仕事の進捗に応じて休日出勤が必要であり、急な呼び出しにも対応しなければならないため、これらの要因から慢性的な疲労、睡眠不足、心労が積み重なりやすく、これらが悪化すると鬱病や適応障害を発症しやすくなります。
ストレス解消が出来ない
ストレス解消が出来ない事例
- 趣味が制約され、スポーツやジョギングが難しい
- 友人や知人に会えず、孤立感が生じる
- 現地の食事が合わず、外国語のテレビや映画も楽しめない
- 休日も外出する気になれず、酒を飲んで寝ている
などがあります。
夫への対処法
まず、ご自身が鬱病かもしれないと感じたら、通院を検討することをお勧めします。
現地の言葉に不安がある場合は、まずは日系の病院を受診し、専門医の紹介を受けることをお勧めします。
また、夫と話し合える状態にあるのであれば時間を作って現状の不安や悩みを話してみるのも良いと思います。
あなたが夫に話しかけることで、夫も自身の悩みを話し出すかもしれません。
お互いが海外生活で苦労していることを理解し、困難を共に乗り越えることで夫婦の絆が一層強まると思います。
もし夫や身近な人に相談するのが苦手な方は、まずは我々の無料相談をご利用ください。
現在のケースに応じて、状況に合った対処法をお伝えします。
ちなみに簡易的ではありますが対処法を記載しておきます。
さいごに
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
最近では海外からの相談もかなり増えています。
海外という特殊な環境のため、悩みを抱えていても友人に相談できないし、専門機関などへの相談先がわからず、我々の元に相談に来る方もたくさんいます。
駐在妻が抱えやすい不安などの事例
- 離婚に対する不安
- 慰謝料の受け取り
- 子供のためにすぐには離婚できないが、この生活が続くのはつらすぎる
- 夫が怒鳴ることが怖い
- 夫の機嫌を気にして生きることに疲れた
など、皆さん様々な不安や苦労を吐露されます。
まずは一人で悩みを抱え込まないで、どうぞ気軽にご相談くださいね。
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