これってモラハラでしょうか?
よくあるお問い合わせ内容として「これってモラハラですか?」「モラハラといわれたのですが、そうでしょうか?」等の質問があります。
今回は、モラハラかどうか見極めるポイントをいくつかご紹介したいと思います。
この記事はこんな方におすすめです
- モラハラ被害を受けている方
- モラハラ加害者の思考を知りたい方
- あなたはモラハラだと指摘された方
今回のポイント
- モラハラは被害者本人がどのように感じたかで決めていいものではある
- 相手に対しコントロールしたい欲求が強すぎる&抑制できない自我がモラハラの原因
- 相手と自分を尊重し、お互いのコミュニケーションを変えることが解決へと繋がる
モラハラかどうかのチェックテストも最後の方にありますので、よかったら最後までお読みくださいね。
もくじ
モラハラとは
モラハラ(モラルハラスメント)とは、言葉や態度、身振りなどによって人格や尊厳を傷つけ、肉体的または精神的な苦痛を与える行為のことを指します。
モラハラの特徴としては、加害者自体は自身の行為が加害的であることに自覚がなく、一方で被害者は自身が被害を受けていることに気づきにくい傾向があります。
モラハラがどこからどこまでに当たるかは、本人がどのように感じたかというところによって判断されます。
「本人がどのように感じたのか」という非常にあいまいな表現でわかりにくいから検索をして、今このページを読んでくれているのは、ちゃんとわかっていますから説明しますので安心してくださいね。
目に見える暴力ではないので、明確な線引きというものは提示できませんが、人格を否定する暴言や無視などで苦しい思いをしている場合は、既に精神的な暴力を受けていると考えていいといえます。
また、そのことをパートナーから打ち明けられたのであればモラハラをしてしまった要因があると自覚すべき段階であるということです。
リジェネとしての定義は相手に対してコントロールできない場合に怒り等で傷つけてまで思い通りにしたいのはモラハラであるとしています。
理由は次項から順番に説明してきますね。
モラハラに対する誤解
モラハラをしてしまう人全てを人格障害であると一般的に考えられています。
モラハラから女性を救う団体やその他モラハラ・夫婦問題を取り扱うカウンセラーについても「モラハラ加害者は自己愛性パーソナリティ障害・発達障害であるから解決できない」「被害者であるあなたが共依存だから変わりなさい」「別れるか別居をして環境を変えなさい」というのが、主流の考えです。
ちなみに「モラハラ」というフレーズは、フランスの精神科医、マリー=フランス・イルゴイエンヌが提唱した言葉です。
1999年初版当時の書籍を参考にしているカウンセラーが多く業界全体の変化がみられていないのは、成熟度が遅いと個人的に感じています。
確かにモラハラをしてしまう人の多くが、ストレスに耐性がなく、コンプレックスを抱えているといえますが、大小はあれど誰もが持ち合わせている問題です。
モラハラというものは自分のストレスを相手にぶつけることによって解消するというストレス処理方法であって、モラハラをしてしまう人の全てを障害として切り捨てるだけでは解決しないと我々は考えています。
加害者と被害者の防御方法
例えば仕事で自分は頑張っているのに思い通りいかず、次々と悪いことが重なってしまいどうにもいかない時に、普段なら許せる些細な言動がどうしても許せなくて怒ってしまった…みなさんも一度はしてしまった経験がないでしょうか?
頑張っているのに認められないという劣等感を長時間浴びせられたり、自分の決めたルールから逸脱したことが起こったり、不意に想像していない悲劇が起こったり、思った通りにいかないことが重なるとストレスは爆増します。あたりまえの話ですね。
そんな時に、家族やパートナーの些細なことでイラっとしてしまいきつい言葉を投げかけてしまうことが1度くらいはあると思います。
こういった行為は、良くないコミュニケーションですが、親密だからこそ起こる一種の甘えであり、一切するなというのは困難であるとも思います。(してしまったら後からでも必ず謝罪はしましょうね)
ただし、これがモラハラをする加害者の場合は、劣等感から起因する思い通りにいかせたいコントロール欲が非常に高いため日常的に発生するという問題があります。
このような心の処理をする理由は、自分自身の認めたくない部分や劣等感を感じなくていいようにする為であり、いわば自然と身に付けた防御方法ともいえます。
また逆に被害者の場合は、自分の苦しさに対して感覚が鈍麻である傾向があります。
加害者が白と黒がきっぱりと別れているのに対して、被害者はグラデーションがかかったようにグレーゾーンが広いといえます。
その点は人付き合いをする上でとてもメリットであり、周りから褒められることが多い要素でもありますが、対モラハラ加害者の場合ですと逆の意味でパズルのピースがぴったりはまってしまいます。
例えば、モラハラ被害者が困った時に誰にも打ち明けずにひとりでどうにかしようとするスポ根精神であったり、不安や焦りを感じるのが嫌で見ないようにする部分があったり、声が大きい人を優先させて自分を後回しにすることに慣れていたりする部分が、モラハラ加害者にとって付き合いやすい存在となる要素になります。
こういった面だけみるとモラハラ被害者というのは、自分を大切にすることが苦手であるともいえます。
モラハラ被害者はモラハラを長期間受けているとどんどん自分を守るために心を閉ざして殻に閉じこもっていくというのは、たくさんの被害者と接してきて感じたことです。
それは、長く被害を受けることによって「どうやってもモラハラは回避できない」と体の芯から感じてしまったが故に学習した無力感からくる防御方法であるといえます。
こうなると感情の全てが蓋をされるので心身にも影響が出るケースが多くなります。
たまにアドバイスとして、逆に大きな声で言い返す・頭のおかしい人になりきるというものがありますが、私からすると当事者の精神的な負荷を考える限り命の危険がある諸刃の剣だと思っています。
稚拙な自我と過剰なコントロール欲が原因
モラハラ加害者は、「ただのキレ症」だと思っている場合がありますが、リジェネでは少し違うと認識しています。
前項で書いたように怒りとは、自分を守るために時折発生するものです。
全く怒らないというのも本来は危険であり、自分を守るために適切な怒りや不安というようなマイナスな感情ををもつというのは必要です。
怒りを抱えるというのは「ストレス値が高い」とも言い換えられますが、モラハラ加害者というのはこのストレス耐性がなく自分で自分をセルフコントロールする習慣もないというのが、問題点です。
なぜそこが問題になるのかというと、本来は自分で処理するものを、家族やパートナーへストレスを投げて処理をする・過度な期待やマイルールを押し付ける等の行動を起こして解決しようとしているからです。
「家族だから助け合うべきだ」「夫婦だからケアすべきだ」という考えが根底にあり、そこまで悪いものと認知していない場合や本人にとっては正しいことをしてるという認識さえあるケースもあります。
この問題の本質は、自分が他者に依存していることを理解していない認識の甘さにあります。
いかに自分が稚拙な自我を持っているのかを自覚し、自己コントロール出来るようになるのかがリジェネでのトレーニング作業となります。
過去と向き合って内省して、今後に向けての対策を考え日常からコントロールするように生きるのが目的です。
夫婦間で起こっているモラハラという問題は見えている一部にしか過ぎません。
加害者特性である自己中心的なマイルールやそれらを強制するコントロール体質・ADHDとASD傾向による発言や行動が、被害者の恐怖心を増幅させます。
加害者の行動言動全てが自分自身の問題であり、モラルハラスメントを乗り越えるには自身としっかり向き合っていかねばなりません。
自分との関わり方を変えて、相手と自分を尊重し、お互いのコミュニケーションを変えることが出来れば、自ずとモラルハラスメントは減少している状態であるといえるでしょう。
加害者と被害者の特徴
モラハラ加害者の特徴
- 家のことは全て自分中心でないといけない
- プライドが異常に高い
- 家と外での態度がまるで別人のように違う
- 嫉妬心が強く人の行動を制限しチェックする
- 都合が悪くなると巧みにごまかす
モラハラ被害者の特徴
- 向上心があり、責任感が強い
- 争いを好まず温和で明るい
- 人の役に立つのが好きな頑張り屋
- 劣等感を持っており、我慢強い
- 小さな幸せで大きな満足感を感じやすい
加害者・被害者チェックリスト
以下に、相手からモラハラを受けているかどうかを判断するためのチェックリストを用意しました。
「もしかしてモラハラなのでは?」「これってモラハラ?」と感じている場合は、ぜひチェックしてみてください。
モラハラ加害者に該当するか
- 自分の思い通りにならないと舌打ちやため息を吐く
- 自分は常に正しくて相手が間違っていると決めつける
- 店員などに突然キレ出す
- 人前でパートナーを馬鹿にして笑う
- 相手が働くことを禁止したり、 仕事を辞めさせようとする
- 相手の趣味や楽しみを否定する
- 相手の行動を全て決め、把握しないと気が済まない
- 相手が家族や友人と会うことを過度に制限したり嫌う
- 相手が家から出ることや人を家に招き入れる事を嫌う
- 気に入らないことがあると怒鳴ったり、物に八つ当たりをする
- 相手が体調不良で家事ができない時に「怠けている」と責める
- 最低限の生活費しか渡さなかったり、渡すことを嫌がる
- 出された食事が気に入らないと別の物を食べる
- 「自分の金をどう使おうが自由」などと言う
- 性別・人種・年齢・地域等の差別意識がある
- 「社会に出ていない人にはわからない」など見下す
- 性交渉を強要する
- 長時間、説教をする
- 自分の非を絶対に認めない
- 気に入らないことがあると話しかけても無視をする
モラハラ被害者に該当するか
- 相手から責められると自分が悪いと思ってしまう
- 相手が家に帰ってきそうになると動悸がしたり憂鬱になる
- 相手が家にいると常に不機嫌にならない様に気を遣う
- 結婚してから自分の私物(服、アクセサリーなど)を買うことが減った
- 結婚してから友人に会ったり、趣味を楽しむことがなくなった
- 相手の機嫌が悪くなるので、家族や友人と連絡を取らないようにしている
- 嫌なことがあっても自分が我慢すればいいと思っている
- 自分が改善すれば、相手もいつか変わってくれると思っている
- 相手は怒ることもあるが、優しい時もあるので根は良い人と思っている
- 生活費が足らないと自分の貯金でなんとかする
- 相手から、長い間無視をされたことがある
- 最近、不眠気味であったり、知らぬ間に涙が出てくる
- セックスを断れない
- スマホを勝手に見られる
- GPSなどで監視されている
- ポジティブ思考で悪いことはあまり考えたくない
- 実家の家族に現状を相談できない(したくない)
- ホルモン系や自律神経系の病気になった
- パートナー以外の人と人間関係で困ったことがない
- つい先回りしてお世話をしてしまう
さいごに
モラハラは、一つ一つの言動や態度は些細なものかもしれませんが、これらが複合的に積み重なることにより、かなりの精神的苦痛を抱えます。
また、このサイトをご覧の方は、現在、つらい経験をされていると思います。
上記のチェックリストを行い、自分に当てはまる項目が複数ある場合、モラハラ被害の可能性を疑うべきです。
まずは一人で抱え込まずに気軽にご相談してくださいね。
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また、パートナーからのモラハラ被害で心身ともに疲れている方は、カサンドラ症候群になっている可能性がありますので下記のチェックリストも試して頂ければと思います。
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