モラハラ夫の黙らせ方が知りたい

モラハラというのは、経済的モラハラ(DV)やサイレントモラハラ(無視)、異常な束縛など様々な攻撃手段があり被害者のつらさというのはそれぞれ違った苦しみがあります。

しかし、「モラ夫がわめく意味不明な自論を聞いていると頭がおかしくなりそうになる!」というのは、モラハラ被害者全員が感じているといっても過言ではないと思います。

今回はモラハラ夫(モラハラ妻)に有効な黙らせ方と現在いいとされている方法のメリット・デメリットもご紹介したいと思います。

今回のポイント

  • 一般的な夫の黙らせ方はエビデンスが薄い
  • リジェネの対処法はモンスタークレーマーへの対処法と同じ
  • 耳障りの良い無責任なやり方には振り回されないで欲しい
  1. 一般的なモラハラ夫の黙らせ方
  2. 一般的なモラハラ夫の黙らせ方のメリット・デメリット
  3. リジェネの対処法
  4. 離婚後に考えられる嫌がらせ
  5. リジェネの支援への考え方

一般的なモラハラ夫の黙らせ方

「モラハラ夫 黙らせ方」みたいに検索をかけると出てくる一般的に良いとされる方法の多くが端的にいうと反撃(カウンター)するというものです。

一般的なモラ夫の黙らせ方の事例

  • モラハラをモラハラで返す(反撃や仕返し)
  • 人前で「相手が頭がおかしい」と主張し孤立させる
  • 被害者自身が頭がおかしいふりをする
  • 全く相手にしないで無視やスルーをする
  • 身体の調子が悪いふりをして一切何もしない
  • モラハラをされない様に物理的な距離を取る(別居や家出)
  • 家の中でとにかく出会わないように回避する

これらの対処法は一時的に効果があるものも多くありますが、相手がさらなる反撃をしてこないとは限りません。

特に反撃は非常にリスキーであり、私も夫とのモラハラで悩んでいる時に反撃しましたが、関係性は更に悪化しました。

この対処法を実践して夫婦関係の悪化やメンタルと体の不調が増幅したケースや命の危機がある暴力事件に発展したり、お子さんへの被害が起こったりなど怖い状況になってしまってから相談にこられた方をたくさん見てきた上で、正直言って私は絶対におすすめできません。

なぜなら支援する人間として発する言葉として無責任すぎると思うからです。

後先に起こることを何も考えずに言っているのか、そもそも責任を取るつもりがないのかはわかりませんが、非常にリスキーであると思います。

一般的なモラハラ夫の黙らせ方のメリット・デメリット

一般的なモラ夫の黙らせ方のメリットやデメリットについて詳しく解説しますね。

モラハラで返す 反撃する 仕返しをする
手法の意図
夫が暴言を吐いて怒鳴ってきた場合
こちらも大きな音や大声で怒鳴り返すなど、動物的な威圧を使って相手側に「こいつはコントロールできない存在だ」と思わせる
メリット
強く言い返して威圧することでディフェンス力が弱い加害者が動揺するとの事例がある
普段言い返せていない場合には非常にスッキリする
急にビビる相手の反応が面白く快感すらある
夫が受動的なASDや発達障害の可能性が高い場合には一定の効果がある
デメリット
一部の個人の成功事例に基づいて書かれているため偏りがある
怒りを持続するだけで根本原因を解決しないのでカサンドラ症候群が悪化する
謀反を起こしたと考え「こんな考えになるのはおかしい」と不倫疑ったり、友人関係や親族との関りを更に圧迫する
今までなかった行動制限や金銭面での圧迫さらなる不利な立場となるケースがある
「自分が100%正しく、問題は相手にある」という思い込みが強い相手には暴力事件へと進化する場合がある
自己愛性パーソナリティ障害傾向や攻撃性のあるASD(アスペルガー)タイプの夫に対してはリスクが高すぎる
人前で「相手が頭がおかしい」と主張し孤立させる
手法の意図
モラハラ発言をする相手は驚くほどバカで話が通じないので、周知させ恥をかかせて自覚させ孤立させることが目的
メリット
社会性のないモラハラ加害者ならば通用する
自身の正しさが証明される快感はある
周囲の人で説教してくれる人がいるならば介入してくれる場合がある
周りから避けられていると感じてしおらしくなる
デメリット
擬態している社会性のある加害者や開き直っている反社会的思想の加害者には一切通用しない
陥れようとしている自分が変なレッテルを貼られてしまう事もある
周囲の人間は基本的に本人には直接何も言わず離れる選択肢を取る
その際にパートナーである自分も一緒に排除されるので自身も孤立する
恥ずかしい人であると誘導されたのはいくら頭が悪くても感じるので攻撃が激化するケースがある
加害者の長時間攻撃に冷静に対処し続ける事は基本的に出来るはずがない
ヒステリックに反論するとモラハラ妻のレッテルを貼られ喧嘩両成敗にされる
徹底的に回避する方法
モラハラをされない様に物理的な距離を取る(別居や家出)
・家の中でとにかく出会わないように回避する

回避をするという方法は決して悪いものではなく手軽にできるもの
軽度のモラハラならば改善されることもある

被害者自身が頭がおかしいふりをする
・全く相手にしないで無視やスルーをする
・身体の調子が悪いふりをして一切何もしない

ただ以上の3点は長期間継続していると自身の心身に支障をきたす恐れがあり注意が必要
反撃するパターン含め被害者が加害者の為に人生を棒に振るというのは割が合わないので、おすすめできない

リジェネの対処法

対処法①

それってどういう意味?とまじめに聞き返す

相手の話に対して不明点があれば確認するというだけに見えますが、実はコントロール欲の強い相手には効果を発揮するこれはカウンセラーもよくする手法です。
「わからないから教えて」という意味や「あなたの話に興味があるよ」という側面もありますが、質問することで「あなたの話はこの部分が足りないから理解しにくい」という気付きを促す意味も含まれています。
モラハラ加害者というのはコントロール欲が異常に強いくせに、自身の発言に責任を取りたくない気持ちから余白の多い含みをもたせた言い方をよくします。

例えば、夕食のカレーでスプーンを出し忘れていた時「手で食べろってこと?」というように言いたいことを言わなくてもわかるでしょうといった態度で投げかけてくる場面があります。

こういった場面で「あ!ごめんね!」と空気を読んで先回りをして動くのがモラハラ被害者です。
「はぁ?スプーンくらい自分で取れるでしょ!!」とキレて返すのが、モラハラにモラハラを返すやり方です。

リジェネでは、ただ淡々と「ん?それってどういう意味ですか?」と聞いてみることを推奨しています。
言っている意味を教えてくれという意味で真顔で質問するだけです。

上記の例だと「手で食べろとは言っていないし思っていませんけど?それってどういう意味?」と聞くのが一定の効果があるでしょう。
「理解力が低いと認知されてもかまいません。あなたの言い方がわかりにくいので教えてください(嫌味)」という気持ちで臨んでください。

いや、怒られるやん。と思うでしょう。確かに相手はイライラします。
なぜイライラさせるのが有効なのかというと、これは相手が答える番になり対応せざる得なくなるからです。

コントロール欲の強い加害者に対して「それってどういう意味?」と質問すれば、無視をするを含め何かしらの反応せずにはいられないからです。

  • 自分の発言に責任を持たされて、言質を取られることを嫌う場合には、モゴモゴいって逃げる
  • 自分の発言を振り返って言語化することで認知の歪みを突き付けることになる
  • これらを繰り返すことで、相手からは面倒くさい人間と感じさせる

以上の効果に合わせて、含みをもたせたコントロール発言は減っていくことになるでしょう。

対処法②

キレた時のフレーズを使いまわす

これは、私がコールセンターの責任者で特大のモンスタークレーマーに対して使っていた手法です。
怒った時というのは自身の価値観から離れたことをしたり、言われたりして動揺しているとも言い換えられます。
例えば、カレーを食べる時にスプーンを出し忘れて「手で食べろってこと?」と言われ「それってどういう意味?」と聞いた時「スプーンが出ていないってことでしょう!本当に気遣いのない女だな!」と言われたのならば、相手は気遣いを大切にしているといえます。

これは、実際に相手本人が気遣いを出来ているのかどうかは全く関係ありません。

ただ相手の世界では自分なりに気を使っているポイントや気にするポイントであるというのは確実で、その価値観として大切にしている事実が重要です。


こういった状況で必ず「〇〇すべき」「〇〇に決まっている」など強い口調でいったフレーズや何回も言うものは、本人の価値観の中で優先度が高いものです。

これはかなり万能な対処法で、謝罪する時も相手にチクリと反省させたい時にも使えます。
謝罪する際には「気遣いがない言い方だったね。ごめんね」等の使い方が出来ますし、反省させる場面であれば「あなたにあの言葉に対して私は気遣いがないと感じてとても悲しかった」と伝えるとグサッとフェンシングのように急所のみ刺すことが可能です。
相手が使用した言葉をそのまま返すだけで充分な効果を発揮することが出来るので、おすすめです。

離婚後に考えられる嫌がらせ

嫌がらせの事例

  • 必要な荷物や思い出の物を勝手に捨てる
  • 婚姻費用や養育費を払わない
  • 電話やメールをしつこくしてくる
  • つきまといや待ち伏せをする
  • 面会交流や幼稚園や学校帰りに子どもを連れ去る
  • ネットや知人に噂をまき散らす等の誹謗中傷をする
  • 児童相談所に通報するなどの嫌がらせをする

我々はあくまでも再構築が目的であり、あまり離婚後のことには関与していないですが、この程度の嫌がらせは理解しています。

また、加害者が恨みを溜めて被害者家族にしつこくつきまとい接近禁止命令がおりたにも関わらず事件に発展したケースも多々あります。

大阪のクリニック放火事件も実は上記のような背景があったそうです。

こういった事例を知っているので、モラハラにおける円満離婚は必要であると私は思います。

リジェネの支援への考え方

モラハラにモラハラで返すという方法は、一見すると正しいように思えます。

また、反撃することによって相手を成敗する快感や爽快感を与えてくれるかもしれません。

半沢直樹のようなドラマやスカッとジャパンのようなバラエティが人気を集めたのも、勧善懲悪の要素があり、わかりやすく爽快感があるからでしょう。

しかし、それはドラマやテレビの中だけの話であり、実際には相手に反撃することで事態が劇的に変化することはまずあり得ません。

せいぜい泥沼化することがほとんどです。

相手に反撃したり言い返したりすることは、離婚を前提としているのであれば問題がないともいえるでしょう。

私もモラハラをされている時は「殴ってくれたら離婚できるのに」と考えたこともあります。

しかし、実際に長期的な暴力に支配されてきた方や私よりもはるかにひどいモラハラに耐えてきた方や、つい感情的になって反撃してしまったことでその後の人生に影響が出てしまった方等を知ると無責任には言えないというのが私の考えです。

そもそもモラハラ離婚というのは、長期化になりやすい側面があり離婚に中々応じてくれません。

それだけではなく子どものへその緒やアルバムも含めた荷物を全て捨てるひどい嫌がらせや借金や出産祝いを使い込む等の金銭トラブルに陥るケースも多くみてきました。

また、場合によってはモラハラ夫があなたに対して復讐心を抱く場合もあり、つきまといやストーカー化する可能性も考慮されます。

現在、ストーカー被害を受けている方、もしかしてストーカー被害にあっているかも?と気になる方は、下記のリンクから参照にしてください。

また、加害者側がモラハラ返しをしている部分のみを切り抜いて「自身が真の被害者である」と声高に叫ぶことも可能になります。

現実的な視点から考えると、単にネット上で横行しているモラハラ返しは被害者にとって結果的に不利益となることが多いと言えます。

クライアントにとって不利益にならない方法を何よりも優先し、提案していくというのが重要だとリジェネでは考えています。

まずは一人で抱え込まずに気軽にご相談してくださいね。

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また、パートナーからのモラハラ被害で心身ともに疲れている方は、カサンドラ症候群になっている可能性がありますので下記のチェックリストも試して頂ければと思います。

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