正しい本音の伝え方

今回は、モラ夫に対して正しい本音の伝え方について説明します。

本音とは、自分の素直な気持ちを伝えることです。

よくある相談として夫に自分がモラハラをしていると理解して欲しいから「おかしいのはあなた」「私は間違っていない」などといった強い感情で訴えるというケースです。

これは夫への批判やあなたのマイルールの押し付けであり、夫に対して単に怒りをぶつけているだけです。

相手への強い非難の感情をそのまま伝えるのは本音とは違います。

この怒りの感情を夫にぶつけるのではなく、自分の素直な気持ちを伝えることで家庭内の緊張感を減らし、あなたのストレスを軽減させることが今回の目的です。

最後までお読み頂ければ幸いです。

【もくじ】

  1. 正しい本音とは
  2. モラハラ被害者に多い良妻賢母の体質
  3. 夫に対しての怒りの正体とは
  4. 夫に素直な気持ちを伝える方法
  5. やりたくないことを止めて、やりたいことをする
  6. 夫への具体的な伝え方
  7. ウチの妻の事例
  8. その他の我々の本音として
  9. まとめ

正しい本音とは

「あなたは間違っている」「私は間違っていない」というのは本音ではなく、怒りの感情を相手にぶつけている行為です。

では、正しい本音とは何かというと、影に隠れている一次感情のことです。

一次感情の事例

  • 喜び
  • 信頼
  • 恐れ
  • 悲しみ
  • 嫌悪
  • 怒り
  • 驚き
  • 予測(期待)

以上の8つの基本感情(一次感情)があり、基本的にネガティブな感情が多くを占めています。

ネガティブというと感じること自体がよくないイメージがあると思います。

抱えていてはいけない感情と思うでしょうが、ネガティブな危険察知や危機回避が上手く出来ません。

ネガティブに振り回されることは良くありませんが、上手く生きていくためには必要な感情です。

上記の「わたしは間違っていない」と感じるのは自身の正しさを主張したいという気持ちになり、怒りから攻撃(二次感情)へと転化しています。

怒りは防御反応であり、「これ以上傷つけられたくない」「傷つけられたから悲しい」というような気持ちから発動しています。

一次感情をそのまま素直に夫に伝えるのが、正しい本音の伝え方になります。

しかし、夫に対して「本当に単に腹が立つだけだ」と主張する方もおられますし、伝えても上手くいかなかった経験がある方も多いでしょう。

まず次に、多くのモラハラ被害者が抱える怒りについて説明しますね。

モラハラ被害者に多い良妻賢母の体質

モラハラ被害者の方に多いのが、良い妻、良い母として、いわゆる良妻賢母に徹している方です。

良妻賢母は読んで字の如く、夫には良い妻であり、子どもには賢い母であることを指します。

素敵な家庭を築きたいがために、家事も育児も一生懸命こなし、上手に節約しながら家計を支え、いつも笑顔で明るい女性のことです。

これは恐らく、被害者の母親も良妻賢母であった為に、母親の姿を見てこれが正しい姿だと育った影響もあると思います。

また逆に母親が奔放であったことで自身が尻拭いをしてきた経験のあるAC(アダルトチルドレン)やヤングケアラーや毒親被害者の場合「自分なら上手くやれる」「お母さんみたいには絶対ならない」と決断してしまっているケースもあります。

本人がそれで幸せならば良いのですが、この思考には大きな落とし穴があります。

理想の妻や母にならなければいけないと無理して頑張っているため「本当は苦手なこと」や「やりたくないこと」を我慢しながら続けます。

そもそも、被害者妻の方すべてが家事や育児、金銭管理が得意なわけではありませんし、家事育児はマルチタスクの極みです。

ひとつを完了できないまま次々と新たなタスクが重なってくるのに休みはありませんから、どこかで疲弊するのは当たり前です。

常に高ストレス状態で無理が蓄積した結果、イライラが常態化して夫や子どもに八つ当たりをしてしまうなどの弊害が生じます。

素敵な家庭を築こうと一生懸命頑張っていたのに、自分自身が愛する家族に八つ当たりしているなんて、本末転倒です。

夫に対しての怒りの正体とは

モラ夫に対して強い怒りの正体は、あなたの頑張りに対して、一切の褒め言葉や労いの言葉を貰えないからです。

これは妻の中では自覚がないケースがほとんどです。

夫への怒りが湧いてくるメカニズムとして

  • 「私はあなたや家族のために無理をしながらも必死で頑張っている」
  • 「苦手なお金の管理も頑張っている」
  • 「下の子がわがままだけど、苦手な育児も頑張っている」

といった苦手でも振る相手がいないから、無理をしてでも頑張るしかないことを抱えるのが主婦です。

モラ夫からは感謝や褒め言葉はありません。

それはなぜか?

モラ夫には察する能力が無いからです。

無理をしていることが見えていても、妻がするのが当たり前という感覚だったり、無理をしていること自体に気付いていなかったり様々なパターンがありますが、モラ夫は察する能力がないので知りようがないのです。

軽く言うレベルでは伝わりませんから、どんどん諦めの感情が膨らんで妻は心を閉ざしていきます。

それはやがて拗ねに変わり、この行き場のない怒りを歪んだ形で夫に攻撃し始めます。

直接、夫に言うかどうかは別として、心の中では

  • 「あなたは夫として失格」
  • 「あなたの稼ぎが悪いから私が苦労する」
  • 「夫婦平等なら家事も育児も手伝うのが当たり前だろう」

などといったあなたのマイルールを元に、それを守らない夫が悪いと変換し、怒りを消化しようとします。

この怒りは、夫に直接言わなくても、不機嫌オーラとして伝わるので、夫もその黒いオーラを感じ取り、交戦状態になります。

また、子どもにもその不機嫌オーラが伝わるため、常に家庭内に緊張感が走るという地獄のループに陥っていきます。

この地獄のループを打破するには、2つのポイントがあります。

  • 1つ目は、夫に素直な気持ちや不満を伝えること
  • 2つ目は、やりたくないことを止めて、やりたいことをすること

次に説明していきます。

夫に素直な気持ちを伝える方法

たとえば、家事や育児が苦手ならば「私は育児が好きじゃない」「家事は少しは手伝って欲しい」「洗濯は正直やりたくない」と伝えてみてください。

これにより、夫はあなたが無理をしていたことに初めて気付くでしょう。

もちろん、夫に怒られるかもしれないという不安もあるかもしれませんが、その場合は別のアプローチを考えることもできます。

重要なのは、家事や育児が苦手で我慢していた事実を夫に素直に伝えることです。

これにより、家庭の運営について建設的な話し合いが始まり、夫も協力してくれる可能性が高まります。

また、夫が仕事で疲れている場合は、家電や家事代行サービスを活用して問題を解決する方法もあります。

しんどいならしんどい、ツラいならツラいと言える関係性が本音で話し合えているという状態です。

まずは本音を率直に伝えてみることから始めてくださいね。

やりたくないことを止めて、やりたいことをする

次に2つ目ですが、一番ダメなのは、自分がしたくないことを我慢しながら続けて不機嫌になることです。

嫌なことをしているとストレスしか溜まりません。

反対に、自分の好きなことをすると心が満たされ、ストレスも減っていきます。

また、心に余裕が生まれて人に対しても優しくなれます。

さらに、家庭内の緊張感も緩和し、空気感が変わってきます。

これまでいわゆる「いい妻」「いい母親」として来られた方は、自分の好き嫌いではなく、周囲の期待や世間の基準で行動してきたかもしれません。

しかし、今後の人生では、周囲の目線ではなく、自分がしたいことや好きなことを中心に考えてみてください。

そうすることで本音で生きることができ、ストレスも大幅に減るでしょう。

夫への具体的な伝え方

夫には、あなたの要望を明確に伝えることが重要です。

例えば、愚痴を聞いて欲しい場合は「あなたに話を聞いて欲しいの」「今はアドバイスは要らないからね」「あなたに共感して欲しいの」と直接伝えましょう。

ただし、一度言っただけでは伝わりにくいかもしれません。

男性は仕事上で結論や解決策を求められることが多いため、自動的に助言をする傾向があります。

そのため、夫には何度も具体的に「何をして欲しいのか」「何をされると嫌なのか」「何をされると嬉しいのか」と伝える必要があります。

こうすることで、夫は徐々にあなたの要望に対応するようになります。

ウチの妻の事例

ちなみに現在の妻は、ほぼ自分の欲求のままに自由奔放に生きています。

妻の本音やエピソードを軽く紹介します。

ウチの妻の事例

  • 洗濯、洗い物、掃除機、風呂掃除は苦手なのでなるべくしたくない
  • 料理を作ることやストック整理が好き
  • ひとりで突発的に行動する(北海道に聖地巡礼旅行、ゲーム実況者のイベント等)
  • 実家が大好きなので1週間くらいひとりで帰省する
  • 近くのカラオケスナックや立ち飲みにひとりで入って泥酔し友だちを作って帰ってくる
  • 文章を書く仕事中や読書中に話しかけると猫と僕に「あっちいって」と冷たく突き放す

文章化すると結構わがままに見えますが、夫婦で仲良く仕事もしてますので、我が家の場合はこれで成立しているとは思います。

るみ姐

私もあなたがワガママだなと思ってることいっぱいあるんやけど(白目)

その他の我々の本音として

先日、モンスターモラ夫のブログを書きましたが、今回の方法はモンスター級のモラ夫には逆効果です。

モンスターモラ夫への支援は、疲弊してしまう割に結果が苦々しいものが多いので、弁護士さんへ依頼される方がいいと思うのが我々の本音ではあります。  

しかし、すぐに決めきれない気持ちや「離婚しかないよ」と切り捨てられるほどに気持ちが追いつかないのもわかります。

自身の感情を整理することで見えてくるものもありますので、答えを決めきるのではなく選択肢を増やすという気持ちで相談して下さい。

まとめ

本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

いかがでしたか?

夫に対して素直な気持ちを伝えることは最初は勇気が要りますが、伝えてみると「何だ、そんなことで悩んでたの?」「早く言ってよ」「水臭いな」と言われることがあるとは思います。

このように本音を何でも言い合えると、家庭内の風通しが良くなりますので、ぜひ出来ることから実践して頂きたいと思います。

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