元モラハラ夫婦のケンカからの仲直り方法

本日は、私たちリジェネ太田夫婦が実際にケンカをする所から、仲直りするまでの詳細事例を紹介します。

クライアントのみなさんに口酸っぱく「期待しないように」とか「自分の価値観で相手を否定してコントロールしようとしないように」といつもお話ししていますね。

モラハラ解決の仕事を夫婦でしていても、しているからこそお互いに意見の相違から「なんでわかってくれないんだ」と期待してイライラすることはあります。

先日も些細なことでケンカになりましたので、未熟な部分を見せるのは恥ずかしいですが、きっとお役に立てるだろうと実際のケンカを元に解説したいと思います。

最後まで読んで頂ければ幸いです。

もくじ

  1. 一連の流れ(夫側の目線)
  2. 一連の流れ(妻側の目線)
  3. 僕が一人になってからの怒りの沈め方
  4. 妻がした考察と対策
  5. まとめ

一連の流れ(夫側の目線)

ひさしぶりのお出かけのはずが…
私は2週間ぶりの休日で、妻と新しくできたショッピングモールに車で出かける予定でした。
昨年の2月に重度のメニエール病で救急搬送され、その後2ヶ月間は寝たきりになってしまいました。
特にめまいの症状が酷く、電車や車に乗ると発作的に気分が悪くなり、自転車しか乗れない生活を強いられていました。
しかし、その症状が今月から緩和して、徐々に乗り物にも少しずつ乗れるようになり、日常を取り戻しつつある状況です。
そんな中、出発時にマンションの駐車場でスケボーに乗り騒ぐ中学生の3人組が現れました。
彼らはマンションの住人ではなく、以前から駐車場でたむろしているいわゆる道路族です。
道路族の子どもたち
爆音で音楽をかけたり、遅い時間まで20人くらい集まって騒いだり、マンション内で鬼ごっこをしたり…道路族と呼ばれる子どもたちで、警察からも度々注意を受けている様子でした。
ただ、警察の注意があっても一向に行動は改善している様子はなくどうしたものかと悩んで、以前から妻には相談していましたが「イヤーマフを付けたら?」等とあしらわれていました。
私自身、今まで健康体だったのに思うようにいかないストレスからくる不眠で困っている中で、子どもたちの騒音がうるさくて寝れないことも頻繁にあり彼らにヘイトが溜まっていました。
目の前で騒ぐ様子に堪忍袋の尾が切れそうになり、外出前にその子たちに初めて直接注意しに行きました。
・「駐車場は遊ぶ場所じゃないんだぞ」
・「車にも傷が付くからここでは遊ぶな」
・「人に迷惑ばかりかけず公園で遊べ」

とハッキリいいましたが、彼らの態度は全く悪びれる様子もなく逆に言い返してきました。
しかし僕としては、ようやく言いたいことが言えたと思い車へと戻りました。
妻から不機嫌オーラが…
スッキリして「よくいった!」といわれるかなと多少は期待しつつ車に戻ると妻の反応は全く真逆でした。
不機嫌なオーラが出ていたので理由を聞くと以下の様に責められました。
・自身より立場の弱いもの、未熟な人に対して威圧感を与えて行動を変えようとするのはいけない
・まくし立てる言い方だった。もし数ミリでも触れたら傷害罪の可能性が発生する
・騒音が嫌はわかる。そこから相手を攻撃する思考がモラハラである
イヤーマフをつけること等の自身から対策することはしないのに、前に周りに求めてばかりで思考がダサい
・モラハラ解決を仕事としている人間として稚拙な考えと軽率な行動に軽蔑する
・怒りをコントロール出来ていない時点でダメ。あなたはリジェネに相応しくない
これ以上は危険
僕としては、今まで散々騒音を出して人に迷惑をかけてきた方が悪いのに責められた意味が全くわかりません。
はじめは冷静に自身の考えを主張しましたが、妻は一切引きません。
「あっちが全部悪いに決まっている」
・「なぜ俺が責められないといけないんだ!?」
・「あんなのは暴走族と同じじゃないか!?」

「そんなに嫌なら力づくで止めればよかっただろう」
淡々と理論で詰めてくる妻のことが全く受け入れられず、どうしようもなく腹が立ち、怒りが爆発しました。
妻から「今日は出かけるのはやめましょう。家に帰らせて下さい」と言われたので自宅に引き返って妻を降ろしました。
とにかくイライラするので、そのまま自分一人で出かけることにしました。

一連の流れ(妻側の目線)

なぜ不機嫌か尋ねられたので答えたら勝手にキレた
うるさい子どもには私もよく思っていないが、夫がホクホク顔で称賛されようと同意を私に強く求めてきて嫌悪感が強まってしまいました。
共感できない状態に一気になって不機嫌なオーラが出てしまった所で質問されたので、嫌悪感を出さないように必死で以下の回答を淡々としました。

・自身より立場の弱いもの、未熟な人に対して威圧感を与えて行動を変えようとするのはいけない
・まくし立てる言い方だった。もし数ミリでも触れたら傷害罪の可能性が発生する
・騒音が嫌はわかる。そこから相手を攻撃する思考がモラハラである
イヤーマフをつけること等の自身から対策することはしないのに、前に周りに求めてばかりで思考がダサい
・モラハラ解決を仕事としている人間として稚拙な考えと軽率な行動に軽蔑する
・怒りをコントロール出来ていない時点でダメ。あなたはリジェネに相応しくない


とことん冷静に話しても平行線であるし、自身も引けないと覚悟した(以下記述)これは久しぶりに大きなケンカとなると覚悟しました。
夫のことは理解しているが…
私の論理的な言い回しに対して夫は感情的に引っ掛かります。
夫は自分が正しいととよく思う時に、肯定と共感を以外の言葉だと否定されたとすぐに認知して話が出来なくなる傾向にあります。
これは、私が論理タイプで夫が感情タイプだからですが、私からいつも対処するしかありません。
しかし、今回はあまり私側に余裕がありませんでした。

怒りに行くと言った時に「やめて」とはいわなかったが、ここまで大人の対応が出来ないとは思わなくて失望してしまいました。
また、自身のHSP気質が発動してこんなことでトラブルになると仕事が出来なくなると不安が膨らんでしまったことが後押ししました。

上記の止めない理由は、夫の衝動性(ADHD)があるから。
ドライブに行く等も含めて、夫は「したい!」と思った時にしなかった後悔で「お前のせいで〇〇出来なかった」と私に八つ当たりする傾向にあるので、攻撃されたくないという保身もありました。
この保身と放置グセは私のダメな部分ですが、今回そこを先に認めると夫の溜飲は下げれると理解していてもあえてしませんでした。

これは、夫自身が自分の問題に気付かないといけないことであると思い譲らないと決心したからです。
「子どもへ注意することを止めなかった」と私のせいにする発言が途中であった時に、「もうこの人は論理破綻をしているので話し合いは不可」と感じて次の行動に切り替えました。
ゴネには罰を与える主義
これ以上自分が不用意な発言をしないように&自身が傷つかないように、途中から「ドライブに行かない、帰る」と壊れたロボットのように繰り返しました。
これは、夫をゴネ得にさせないためです。
私の中で、絶対に譲らない線を決めているのは「攻撃をされたのにヘラヘラして流して許さない」ということです。

夫の中にある「ドライブ=ご褒美」「ドライブに一緒に行った=許した」という図式を完成させないために私は行かない選択肢を取りました。

「一緒にテキストを作ってリジェネを作り上げてきたのに」「彼から深い知識や新たな視点をくれるのに」まだちっぽけな自己都合でしか考えない稚拙さを手放せていないことに軽蔑し悔しくなりました。
しかし残念ですが、これは仕方ないことです。
リジェネに相応しくないというのは、正直言い過ぎたなぁと思っています。

僕が一人になってからの怒りの沈め方

概ね4時間ほどドライブをしましたが、最初の2時間は怒りに捉われていました。

怒りに捉われている時の脳内のフレーズ

  • 「何で俺が悪いねん!?」
  • 「子どもらが悪いに決まってるやろ!」
  • 「ふざけるな。偉そうに言いやがって」

このようなフレーズが脳内で飛び交っていましたが、2時間目以降は怒りのゲージが緩やかに下がっていきました。

その理由としては、運転だけしていたらずっとイライラしたため、まずは最近食べたかったスガキヤラーメンを食べました。

単純ですが、空腹が満たされたことで少し冷静になりました。

次に、3年ぶりにバッティングセンターで1ゲームだけ打ってみました。

めまいのため足元もフラフラでかなり気持ち悪かったですが、それでも打つ行為自体がストレス発散になったと思います。

食事と軽めの運動など、怒りから矛先を変えることで、少し心に余裕が生まれました。そこで、怒りのワークの方法を思い出し、

  • 自分は何に怒りを感じていたのか
  • 何が嫌だったのか
  • 妻にどうして欲しかったのか

について自問自答して、そこで出てきたのは

僕の心の中の本音

  • 僕が全部悪いと頭ごなしに言われたこと
  • 妻は僕の味方であるはずなのに否定されたこと
  • 僕の聴覚過敏の症状を知っているのに共感されなかったこと
  • 新しいモールに妻と一緒に行けなかったこと

ざっくり言うと

  • 自分のことをわかって欲しかった
  • 妻と新しいモールに一緒に行きたかった

という、5歳児のような理由で駄々をこねて拗ねてブチギレていたことに気付きました(笑)

この本音に気付いた時に、急激に怒りが冷めてきて

  • 「あ〜、俺は今年で49歳なのにヤバいよな」
  • 「モラハラ解決屋なのに、これはないな」
  • 「人に偉そうに言えないよな」

と、小っ恥ずかしさが込み上げてきて、体がゾワゾワしてきたので、とりあえず早く家に帰ろうと思いました。

僕の帰宅から2時間後に妻は帰宅しました。

泥酔のため、まともに会話ができる状態ではなく、洗面所で服を脱ぐのに10分もかかっていました。

それを見ていると「俺よりもヤバい奴やな」「一体どうやって帰ってきたんだ?」と、面白くなってきました。

今回の怒りの根源を振り返ると、仕事自体も2週間休みがなかったため、高ストレス状態だったと思います。

また、僕自身もメニエール病で倒れてから、以前よりも脳疲労が激しくなり、心身ともに消耗しやすくなっていたのが、イライラしやすい要因だったと思いました。

やはりメンタルを安定させるためにも、適度な休みや睡眠時間の確保などは意識的に行わないとダメだなと再認識しました。

妻には翌日「俺がキレたのは自分のことをわかって欲しかったからだ」と伝えましたが「あっそ」と、冷たい視線で素っ気ない返事をされました。

後からタイミングをみてもういちど謝罪をしようと考えていると、妻から防音イヤホンと防音カーテンをもらいました。

あんなに酔っていたのにいつ購入したんだろうと不思議でしたが、きちんとカーテンを設置して防音イヤホンをして眠ることにしました。

以前よりは音に対して敏感になることが減ったので、一定の効果はあるんじゃないかなと思います。

妻のこのような仕組みで変えようとする解決思考は、感情的になった自分からはあまり出ない発想なので助けられているなと感じます。

以上が僕の5歳児のように一方的にキレてしまったケンカの流れです。

妻がした考察と対策

ここ数年の大きなケンカに発展する原因は、彼の特性上変われないことや無理が生じることについて私が学び理解し様々な解決方法をいくつか提案していても受け入れなかったことのよるものが大半です。

私が夫を見放してそのまま放置していると後から大きな問題になるというパターンです。

今回は騒音問題ですが、この問題は10年前に引っ越してきた時からずっとあるもので解決困難事例でした。

10年前にここに引っ越してきた時は、まだ夫に発達障害があることすら理解していなかったので、子どもを産み育てるのに適した環境である現在のマンションに引っ越してきました。(夫が独断で決めてきた物件)

ちなみに発達障害&自身の要望が通らないと癇癪を起こす夫との生活&自身の虚弱体質と飼い猫の年齢を考慮して、子どもを産まない決心を28歳から徐々に固め仕事と趣味に忙しく生きようと決めました。

夫は変わってくれましたが、難病やその他のことを考えても子どもはやはり我々の人生には必要ないかなと思っています。

話を元に戻すと、学校やこども園が近くて、隣に公園があり徒歩でお買い物にも行きやすい良い場所ですが、ずっと引っ越したいと考えています。

理由は私の実家近くに住みたい等多々ありますが、大きな問題としてあるのは、道路族が多発するレベルで子どもが集まりやすい環境に住んでいるのは、わたしを含め2人のライフスタイルに合っていないからです。

ただ夫は環境が変わることに抵抗があるのと、自分が悪くないのに出ていくことが許せないという嫌な環境に対しても執着が見られます。(特性あるある)

その代わりにイヤーマフを提案すると、「感覚過敏だから嫌だ」「俺が悪くないのに煩わしい」と拒否するので話し合い不可だと放置していました。

この放置グセというのが、私の至らない部分であると認識しています。

しかし、諦めの悪さも同時に持ち合わせているので、発達障害児と暮らす母親のコミュニティや、発達障害当事者のライフハック発信等で情報収集は欠かさずしていました。

今回は、ケンカの途中で話し合いは不可だと悟ったので、いかに環境を変えることができるかへと思考をシフトチェンジすることにしました。

思考をシフトチェンジした内容と対策

  1. いちばんの解決は引っ越し!でも、いきなり引っ越しは難しい
  2. まずは夫の部屋をできるだけ防音出来るようにしよう(配信する為に準備していた&知識はある)
  3. 賃貸なので出来るだけ壁紙等は変えたくない&全面防音マットはいきなり費用と手間がかかる
  4. まずは一番音が伝わりやすい窓から対策しよう!→防音カーテンを発注
  5. 寝入る頃に起こされて不機嫌だったな…と思い出す
  6. 睡眠時でも不快感のない防音イヤホンも一緒に購入しよう!→Amazonで翌日届くように手配
  7. あの言い方はないよな!とイライラするので飲みに出掛ける→ご自愛タイム

3軒はしごして合計10杯(までしか記憶がない)ほど飲んで、隣に座った方に仕事の話をして名刺をお渡ししてご機嫌で帰宅しました。

翌日に反省したようで夫が寝ている私に色々と弁解してくれて、二日酔いでしんどかったのでほぼ覚えていませんが受け止めました。

Amazonで届いた商品を渡して説明はしたので、これで彼が何か思うことがあればいいなと私は思うだけです。

これを私は思考の種まきと呼んでいます。

考えるきっかけの種を撒いて芽が出るかは賭けみたいなものという考え方ですが、身近で大切な人に期待する気持ちをやめることって難しいので重宝しています。

押し付けないように種だけ撒いて、後は発芽率が上がるようにお手入れするだけです。

無理だった場合は、そもそもの種が土壌や季節に合わなかったのかなと自身で考察するのみに留めています。

それ以上は無理な期待をしたり、強要したり、あからさまに残念がったりするのはコントロールに該当するからしません。

夫のことを稚拙なバカみたいな書き方をしていますが、すべてはそうではありません。

そのような扱い方をすると完全な暴言を私が吐きまくるのでご注意ください。

私よりも深い知識で毎日コツコツ続けられる実直さ、自身の弱さにひたむきに向き合い真面目に受け止めて自己分析する強さを持っています。

プラマイして一緒に仕事したいほどの良いパートナーだとお互いに認めています。

ちなみに私が本当に怒った時は何も言わずに笑顔で接して、二度と自らは挨拶以外の会話をしません。

理由は、相手に成長する機会損失をさせたいので、成長の芽を摘む行為として、笑顔で何も言わないことを選びます。

夫には期待することを止められませんね。これは一生の修行だと思っています。

まとめ

本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

いかがでしたか?

お恥ずかしながら、モラハラ解決を専門としていても、このような些細なことでケンカになることはあります。

こんなことでケンカしている人に相談したくないと感じる方もいると思いますが、これだけ些細なことでケンカになっても必ず打開策を見つけて仲直りをするようにしているので、逆に親近感を抱いて貰えるとありがたいです。

今回の記事が、みなさんのお役に立てれば幸いです。

今回の我々のように些細なケンカが絶えずしんどいと言う方は一人で抱え込まずに、まずは気軽にご相談してくださいね。

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