なぜ、モラハラ加害者のメンタルケアは軽視されるのか

今回、あえて非常にデリケートなテーマである、モラハラ加害者のメンタルケアについて書こうと思います。

まず最初にはっきりと申し上げておきますが、この記事は決して加害行為を擁護するためのものではありません。

2024年4月からのDV防止法改正により、精神的DVも厳しく問われるようになりました。

相手を深く傷つけ、それに該当する行為をしたのであれば、当然その責任は負い、罪を償うべきです。

私は加害者の片棒を担ぐ気は一切ありません。

しかし、犯罪に該当するかということと、当事者の人間としての心情は別問題です。

加害者であっても、精神的な疲労から体に症状が出ているのは確かです。

モラハラ被害に遭われた方が心身に傷を負い、大切に扱われるのは当然のことです。

しかし、その一方で完全に軽視されている事実があります。

それは、加害者自身もうつ病になるなど、メンタルを病んでいる人が非常に多いということです。

この記事では、なぜ加害者のメンタルケアが軽視されるのか、そしてなぜそれが必要なのかをお伝えします。

突然家族を失った加害者が陥る誰にも言えない孤独と、身体の異変のリアルについてまとめました。

無理に反省を強要するのではなく、まずは苦しみに寄り添いケアすることが、結果的にモラハラの根本的な体質改善に繋がるというメカニズムを書いています。

もくじ

  1. 妻からの突然の別居と加害者の精神的苦痛
  2. 悪意なく追い詰めていた事実と向き合う
  3. 社会からのレッテルと孤立がもたらす本当の恐ろしさ
  4. モラハラを治すには加害者のメンタルケアが必須
  5. 離婚を回避し根本から体質改善するための第一歩
  6. まとめ

妻からの突然の別居と加害者の精神的苦痛

私が支援している現場では、確実に病んでいる加害者が存在します。

加害者の半分程度は、別居後に離婚に至ります。

突然妻が子どもを連れて出て行き、いつ帰ってくるのかもわからず、不安で眠れないと訴える方がいます。

また、自分が悪いのはわかっていても、弁護士を通して離婚を求められると不安や恐怖で動悸がする方もいます。

別居後に離婚に至り、急に家族がいなくなった喪失感からうつ病になるケースも、見えないところで多々あります。

しかし、この苦しみを誰かに言ったところで「自業自得だ」「反省しろ」「被害者ぶるな」と冷たく返されるだけです。

社会的に門前払いをされるため、誰にも言えない苦しさを抱え込みます。

その結果、行き場のない苦痛をアルコールや薬物で紛らわし、依存症レベルになるケースもあります。

人を傷つけた場面が何度もフラッシュバックするなど、戦争経験者のPTSDに近い症状が出る方もいます。

一部ではDV加害者の自助グループなどもありますが、話題にもなっておらず、まだまだ浸透していないのが現状です。

悪意なく追い詰めていた事実と向き合う

自分が悪意なくしていた行為が、結果的に妻を傷つけていたという事実は、受け入れないといけません。

モラハラ加害者の多くは、良かれと思って無自覚に相手を追い詰めています。

例えば、夫が几帳面なタイプで、妻が家事が得意でない場合、夫が妻の段取りの悪さにダメ出しをします。

「そんなのじゃ社会では通用しないよ」「専業主婦で良かったね」などと見下すような発言をしてしまうのです。

また、夫が高学歴の場合は、幼い子どもに対しても猛勉強を強いることがあります。

これらは教育虐待に該当しますが、強いる側には、自分が幼少期にそうされてきた背景があります。

高学歴のために良い会社に入れて収入が高く、家族に幸せな生活をさせられているという自負があるからです。

彼らからすれば、子どもの将来を案じているが故の正しい発言なのです。

しかし、これらが突然モラハラや虐待だと認定され、家族を失う現実は、加害者にとって物凄い喪失感となります。

社会からのレッテルと孤立がもたらす本当の恐ろしさ

加害者に該当した瞬間に、人間としての感情がないような扱いを受けるのが今の日本の現状です。

モラハラ加害者の多くは、優秀なキャリアを築いており、社会的に成功している方も多いため、過去の犯罪者と同列にされると反発を感じるかもしれません。

しかし、私がここでお伝えしたいのは、社会からレッテルを貼られ、孤立させられることの恐ろしさです。

私は以前、生活保護の就労支援の部署に8年ほどおり、元受刑者や薬物依存の人たちと多く関わってきました。

彼らの中には重罪を犯してニュースに名前が出た人もおり、社会復帰は非常に困難でした。

面接で過去を隠して入社しても、後で名前を検索されてバレれば解雇されますし、最初から犯罪歴を伝えればそもそも雇ってもらえません。

社会のセーフティネットから完全に外れ、いつ過去がバレるかと常に怯えながら生きるストレスは計り知れません。

何十年も偽名で逃亡生活を続け、最期に名乗り出た桐島聡の事件がありましたが、彼のように社会から断絶された人間の孤独と恐怖は、まさに想像を絶するものがあります。

私が現場で見てきたのは、社会に受け入れられず孤立した彼らが、希望を持てなくなり再犯をしてしまうという残酷な現実です。

社会が自業自得だと突き放し、孤立させることが、かえって事態を悪化させているのです。

だからこそ、私は目の前のクライアントを「加害者」としてジャッジするのではなく、一人の苦しんでいる人間として向き合います

モラハラを治すには加害者のメンタルケアが必須

加害者に反省だけを強いても、反省しているフリが上手くなるだけで、本質的な問題は何も解決しません。

自身の問題と向き合ったり、新しい知識を入れるというのは、かなりエネルギーを要する行動です。

被害者の多くが長年の被害でカサンドラ症候群のような抑うつ状態に陥るのと同じように、加害者もエネルギーが低下しています。

妻と子どもがいなくなった喪失感やパニック状態の中で、自己反省などできるはずがありません。

だからこそ、まずは体調の回復に努めてもらうことが最優先です。

十分な睡眠を取り、うつ状態が酷ければ精神科の受診なども勧めます。

体調が回復してきて初めて、葛藤を抱えながらも自身の問題と向き合えるようになるのです。

また、加害者は毒親育ちで幼少期に十分な愛情が貰えなかったことが要因で、大人の愛着障害を抱えているケースもあります。

基本的に人を信頼しておらず、かまってちゃん気質であり、これまでその対応を妻が担ってきました。

妻が家を出た現状では、その矛先が私たち支援者に向くため、まずはそのニーズを満たし、受け皿になる必要があります。

よっぽど信頼している人にしか本音を言わない彼らから、よそ行きの対応ではなく本音を引き出さなければ、ワーク自体が進められないからです。

反省より効果的なモラハラ加害者体質改善のワーク

私自身は元モラハラ加害者ですが、幸いなことに妻と別居することなく問題を解決し、関係を修復しました。

だからこそ、あなたが良かれと思ってやっていたことが否定され、孤立していく苦しさがわかります。

私たちはロジャースのカウンセリングの基本原則に基づき、あなたの感情に寄り添い、ジャッジせずに問題解決に繋げます。

その上で、リジェネの加害者体質改善講座では、より具体的なアプローチを行います。

マイルールと呼ばれる自身のキレるポイントやその根源、そして一次感情という本音を理解し、言語化する支援をします。

日常的にジャーナリングを行うことで、自身の思考パターンを理解し、紙に書き出して客観的に自分を見る視点を養います。

これができるようになると、仮に怒りに捉われても俯瞰で自分を見られるようになり、怒りのマグマがすぐに冷めるようになります。

また、モラハラの問題は昼夜問わず起こるため、24時間のLINEサポートで逐一伴走します。

パートナーとの会話の中で無意識にやってしまっている受動攻撃的な嫌味なども指摘し、改善してもらいます。

バウンダリーという境界線の概念を理解し、踏み込んではいけない領域を学び、相手の気持ちを理解するワークも行います。

これらは、夫婦での受講の方がより効果的に進められます。

離婚を回避し根本から体質改善するための第一歩

自分の苦しみや言い分が受容され、自身の問題と向き合って初めて、相手の気持ちを本当に理解できるようになるのです。

もし今、あなたが喪失感や動悸、不眠などで苦しんでいるなら、まずは今の自分の状態を知ることから始めてください。

過去に私たちが作成した、うつ病チェックテストがあります。

まずは一度これをやってみて、ご自身のしんどさを確認してみてください。

その上で、自分の根本的な問題と向き合い、本気で自分を変えたいと思うなら、私たちのところへ来てください。

あなたの気持ちを理解し、誰にも言えない苦しみの受け皿となり、問題解決に向けてサポートします。

【この記事を書いた人】

経験と専門性

  • 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
  • ASD・ADHDの混合型診断済み
  • モラハラ加害者としての更生を実現
  • 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開

臨床経験(2010年〜)

カウンセラーとして幅広い支援経験

  • 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
  • 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
  • うつ病の方の復職支援
  • 元受刑者・薬物依存者への更生支援
  • ひとり親・DV被害者相談
  • 企業内パワハラ相談
  • 自助グループ・セミナー開催

メディア掲載実績

新聞・雑誌掲載

  • 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
  • 産経新聞(2021年9月)
  • 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
  • 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
  • ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)

テレビ・ラジオ出演

  • NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
  • KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)

全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介

モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

モラハラ加害者は、妻との別居や離婚の危機により、深刻なメンタル不調に陥るケースが多々あります。

しかし、周囲の人々からは「自業自得だ」と突き放され、反省だけを強要されるため、根本的な問題解決に至りません。

リジェネでは加害者をジャッジせず、まずは行き場のない苦しみに寄り添いメンタルをケアします。

精神状態を回復させた上で、自己理解やジャーナリングなどの具体的なワークを行います。

表面的な反省ではなく、根本的な加害者体質の改善を目指すのが私たちの支援です。

まずはうつ病チェックテストでご自身の状態を知り、本気で変わるための第一歩を踏み出してください。

モラハラで苦しんでいるあなたへ

私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。

しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。

現在は幸せに暮らしています。

すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。

私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。

もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。

現在、LINE登録をしていただいた方には、初回特典として無料相談(50分)をプレゼントしています。下記からお気軽にご登録ください。

小さな一歩が、大きな変化を生むこともあります。

あなたが少しでも穏やかな毎日を取り戻せるよう、心から願っています。

  • 初回のみオンライン面談(1回50分11,000円)が無料!
  • LINEだけのお得なクーポンあり
  • 365日24時間いつでも相談OK

ぜひ登録してくださいね!