モラハラ被害者の特徴|「いい人」ほど被害に遭いやすい理由
モラハラ被害者にはどんな特徴があるのか?
- 「お前がおかしい」
- 「何で普通のことができないんだ」
- 「常識がない」
- 「お前は頭が悪い」
パートナーから、こんな言葉を日常的に浴びせられていませんか。
この記事では、モラハラ被害者に共通する特徴と、なぜ「いい人」ほど被害に遭いやすいのかを解説します。
私自身、夫からモラハラ被害を受けた当事者です。
離婚寸前まで追い詰められました。
しかし、夫婦で協力してモラハラの問題を克服し、現在は幸せに暮らしています。
2015年から夫と共にモラハラ解決相談所リジェネを運営し、これまでに2,500件を超える相談を受けてきました。
今回は、私が実際に見てきたモラハラ被害者に共通する8個の特徴と、なぜ「優しい人」ほどモラハラの標的になるのかを解説します。
また、そこから抜け出す具体的な方法もお伝えします。
リジェネは、これまでNHK、産経新聞、週刊文春など全国12媒体で紹介されました。
2026年4月にはABEMA「秘密のママ園」7月にはABEMA Primeに出演させていただきました。
2026年4月にはKindle本「Re:(リプライ)〜元モラハラ加害者と被害者が夫婦で書いた再構築の記録〜」を出版しています。
Kindle本には、結婚当初のモラハラ時の私と妻のリアルな心情を書いておりますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
テレビ出演で伝えきれなかったこと
もくじ
- ①自己主張が苦手で、相手を優先する
- ②波風を立てたくない
- ③自分が悪いと責めやすい
- ④相手の機嫌に敏感すぎる
- ⑤暴言を真に受けてしまう
- ⑥理不尽に怒られても謝ってしまう
- ⑦褒められても受け入れられない
- ⑧我慢することが当たり前になっている
- なぜ「いい人」がモラハラ被害者になるのか
- モラハラ被害者の多くは毒親育ち
- モラハラ被害者に多いカサンドラ症候群
- モラハラ被害者体質は変えられるのか
- 加害者への対処法
- まとめ
モラハラ被害者に多い8つの特徴
これまで2,500件の相談を通じて見えてきた、モラハラ被害者に共通する特徴を8つにまとめました。
モラハラ被害に遭いやすい思考や行動のパターンは確かに存在します。
まずは自分のパターンに気づくことが、モラハラから抜け出す第一歩になります。
①自己主張が苦手で、相手を優先する
モラハラ被害者の方は自分よりも相手を優先する傾向が非常に強いです。
また、職場では気配りができる、協調性があると評価されている方が多いです。
- 何が食べたいか聞かれても相手に合わせる
- 本当は疲れていても大丈夫と言ってしまう
- 自分が行きたい場所より夫が喜ぶ場所を優先する
しかし、モラハラの関係においては、この自分を後回しにする習慣が利用されます。
何を言っても反論してこないと学習した相手は、理不尽な要求をさらにエスカレートさせていくのです。
この特性の根っこには幼少期の家庭環境があります。
毒親のもとで自分の意見を言うと怒られる、親の言うことに従っていれば安全という体験を重ねた結果、自分の欲求を後回しにすることが当たり前になってしまったのです。
②波風を立てたくない
- 緊張感のある場面が苦手
- 相手が不機嫌になるのなら自分が我慢する方がマシ
- 意見があっても揉めるなら黙っている方がマシ
被害者の方に多いのが、このピリッとした空気感に耐えられないという感覚です。
また、被害者の方には毒親育ちが多く、常に緊張感を強いられる家庭で過ごしてきた方が多いです。
親がいつ不機嫌になるかわからないため、空気を読み、怒らせないように先回りして対応をしてきた結果、自分が折れた方が楽だという思考が強化されてきたのです。
モラハラ加害者はこの思考を逆手に取り、不機嫌や無視などでさらにコントロールしようとします。
なので、被害者が我慢すればするほど相手の要求はエスカレートしていきます。
③自分が悪いと責めやすい
- 夫が怒るのは自分が至らないからだと思う
- 自分がちゃんとすればいいと思う
- 自分さえ我慢すれば丸く収まると思う
被害者の方は、何か問題が起きたときに、まず自分を責めてしまいます。
この自責の思考も被害者に多い思考です。
加害者は他責の体質ですので「お前が悪い」「お前が俺を怒らせるんだ」と、自分がキレた理由をすべて被害者の責任だと押し付けてきます。
この被害者の自責体質と加害者の他責体質が噛み合うことで、モラハラが継続されてしまうのです。
ちなみに、この自責体質になったのも毒親からのモラハラにより植え付けられた思考です。
幼少期から「お前が悪い」「そんな子はいらない」などと否定され続けたことで、自分を責めることが習慣化してしまったと思われます。
④相手の機嫌に敏感すぎる
これも毒親育ちの影響と思われます。
- 今日は機嫌が悪そうだから話しかけないでおこう
- この話題はキレるかもしれないからやめよう
また、相手の表情や声色、足音、ドアの閉め方などにも過剰に反応してしまいます。
被害者の方は、こうした些細な情報の中から相手の機嫌を瞬時に読み取り、先回りして対応してしまいます。
この察知する能力が高い理由は、毒親のもとで生き延びるために身につけたものだからです。
常に親の顔色を読み、キレられるのを回避してきた体験が、子ども時代の生存戦略でした。
この体質が大人になっても残っており、相手の機嫌を取ることにエネルギーを費やします。
その結果、常に相手に振り回され、心身ともに疲弊していくのです。
⑤暴言を真に受けてしまう
これも被害者の方に多いのですが「お前は何をやってもダメだな」と言われて真に受けたり「お前がおかしい」と言われて自分を疑ってしまったりなど、加害者の言葉をそのまま事実として受け止めてしまう傾向にあります。
この場面を客観的に見れば、加害者の言っていることは理不尽で他責でしかないので、そんなことを言われる筋合いはないし、おかしいのはお前だろと怒りも湧いてくるとは思います。
しかし、被害者の方はこの暴言を真に受けてしまい、自分を責めてしまうのです。
この体質になった理由も、毒親から人格否定をされ続け、逃げ場もないため、受け入れなければ生きていけなかったという家庭環境が要因です。
⑥理不尽に怒られても謝ってしまう
例えば、こんなことがないでしょうか?
- その場を収めるために自分から謝ってしまう
- 自分が悪くなくてもとりあえず頭を下げる
- 怒鳴られると反射的に謝ってしまう
この「とりあえず謝る」習慣も幼少期に身についたものです。
毒親から理不尽に怒鳴られた際に、無力な子どもであったあなたは、謝ることでしか生きていけなかった。
その負の対処法が大人になっても残っているのです。
しかし、この謝罪によってモラハラはさらに悪化します。
被害者が謝ることで、相手は自分が正しかったと確信を強め、要求はさらにエスカレートするのです。
⑦褒められても受け入れられない
モラハラ被害者の方は自己評価がかなり低い傾向にあります。
この理由も毒親の影響によるものです。
例えば、幼少期から否定や批判ばかりされるので、まず褒められたことがない。
褒められるという行為自体に慣れていないというのもあります。
また、毒親から稀に褒められることがありますが、それは毒親の指示通りに動いたり言いなりになったときです。
その場面を大人になって振り返ってみると
- 「私のありのままを褒めてくれたわけではない」
- 「それは愛情ではなく、思い通りに動かすために褒めていただけ」
という本質に気づきます。
そして、人間不信が強化されるのです。
だから、相手から褒められてもまず信用できないし、受け入れられないという体質になるのだと思います。
でも、毒親や加害者以外の一般の人は、そのような悪意などはなく、単に本当にそう思ったから素直に褒めているというケースがほとんどです。
しかし、この素直に受け入れられない体質により、否定や批判は受け入れるのに、せっかくの褒め言葉をスルーしてしまうという状態に陥ります。
⑧我慢することが当たり前になっている
これも被害者の方には多いです。
- 自分が我慢をすれば家庭はうまくいく
- 子どものためにも波風は立てたくない
- 言い争うなら我慢する方がマシ
このような思考も幼少期からそうせざるを得なかったというのが要因とも思われます。
また、我慢することが日常過ぎたため、被害者の方によっては我慢しているという自覚すらない方もおられます。
ですが、我慢をするということは無理をしていることに変わりはないので、必ず限界が訪れます。
それは必ず身体症状として現れます。
例えば、不眠や動悸、涙が止まらない、胸が苦しいといった症状です。
この症状は抑うつ状態、いわゆるカサンドラ症候群と呼ばれるもので、心身ともに限界のサインです。
心療内科や精神科などに迷わず受診されることをお勧めします。
なぜ「いい人」がモラハラ被害者になるのか
ちなみに、ここまで挙げたモラハラ被害者の特徴は社会的にはどれも素晴らしい特性ばかりです。
- 自己主張を控え相手を優先する
- 空気を読み対立を避ける
- 素直で誠実
- 責任感が強い
- 我慢強い
これらは世間的にはいい人であったり、穏やかで優しいと評価されます。
ただ、その特性がゆえにモラハラの標的になってしまいます。
モラハラ加害者からの人格否定に対しても言い返せず「お前が悪い」と言われたら自分のせいだと思ってしまう。
また、加害者が不機嫌にならないように配慮をする。
加害者にとっては居心地が良い環境なわけです。
また、致命的なのは、自身がモラハラをされているという自覚が持てないため、誰にも相談しないという点です。
それにより客観的視点が持てず、どんどん加害者からのモラハラが悪化し継続し、その蓄積がやがて我慢の限界に達し、心身ともに疲弊してしまうのです。
なので、この記事を読んで、ご自身がされていたことがモラハラだと気づいたならば、限界になる前に相談してほしいのです。
我々のような専門家でもいいですし、友人や親族でも構いません。
とにかく一人で抱え込まずに、誰でも良いので相談してください。
モラハラ被害者の多くは毒親育ち
ここまで繰り返し書いてきたように、モラハラ被害者に共通する特徴の多くは、幼少期の家庭環境に根本的な要因があります。
特に多いのは、毒親のもとで育った経験です。
親の機嫌を伺って育った子どもは「相手の顔色を読んで先回りする」習慣を身につけます。
子ども時代は生き延びるために必要な能力でしたが、大人になるとモラハラ被害に遭いやすくなる要因でもあります。
特に母親が精神疾患やアルコール依存症などを抱え、子どもが家事や親のメンタルケアを担うヤングケアラーだった場合、親子の立場が逆転してしまいます。
また、子ども時代に親に甘えられなかった場合は、大人になっても人に頼ることが苦手であったり、問題を一人で抱え込みやすくなります。
また、被害者の方に見られるのは、モンスターレベルの加害者であっても、実家に帰るよりは絶対にマシだから離婚はしないというパターンです。
ちなみに、身体的DVや経済的DVなどがあったとしても離婚はしないというケースもあります。
この判断については、我々は身体的DVについては即、警察に連絡をするようにお伝えしています。
また経済的DVについても、基本的な改善は難しいため、離婚後に生活保護を申請するなどの提案はします。
いずれの件も、毒親育ちがゆえの弊害ともいえます。
モラハラ被害者に多いカサンドラ症候群
先ほども説明しましたが、モラハラ被害者の方に多く見られる症状に「カサンドラ症候群」があります。
以下のような症状が出ている場合は要注意です。
- 慢性的な不眠
- 動悸や息苦しさ
- 突然涙が出る
- 人前では普通なのに一人になると動けなくなる
- 怒りの感情が抑えられなくなる
これらの症状がある場合は、精神科や心療内科の受診をお勧めします。
モラハラ被害者体質は変えられるのか
結論から言うと変えられます。
ただし、長年のモラハラで傷ついて、すり減ってしまった心と体の回復が必要になります。
なので、カサンドラ状態に該当するなら、まずは病院を受診してください。
該当しないケースであっても、ご自身の回復のみに努めてください。
ざっくり説明すると、自分のやりたくないことはやめていき、したいことをしてください。
そうすることで、少なからずストレスは軽減していくと思います。
また、被害者体質の改善というのは、ざっくり言うとご自身の性格を変えていく取り組みです。
ここまで説明してきてご理解いただけたと思いますが、被害者体質が作られたのは幼少期からの生育環境が要因です。
幼少期は自身を守るために必要だったものが、大人になった現在も残っているため、結果的にモラハラの関係を継続してしまう要因になっているということです。
なので、人生の大半を担ってきた性格自体を変えるという行為は、相当なエネルギーが必要だということは容易に想像できると思います。
また、被害者体質を改善するというのは、ご自身が人生の中でやってこなかった行動を取ることでもあります。
加害者への対処法
また、これらは加害者への対処法でもあります。
例えば
- 暴言には「そんなことを言うのはやめて」と毅然と伝える
- 理不尽な要求に対して自分が悪くないなら謝らない
- 加害者との関わりを減らす
ということです。
なぜこれらを行うかというと、加害者からのモラハラ被害を軽減するためです。
モラハラ加害者が変わるのは、自身が加害性を認めて自発的に問題と向き合うときのみです。
そうでないのならば改善はしませんので、被害者の方はご自身を守る能力を身につける必要があるからです。
例えば、暴言に対して毅然と言い返したことで、加害者が不機嫌になることは大いにあります。
また、謝らないことに対しても「なぜ謝らないんだ」と責められることもあります。
加えて、加害者との接触を減らすことで嫌味なども言われるでしょう。
また、加害者からは
- 「お前は頭がおかしくなったのか?」
- 「誰に入れ知恵されたんだ?」
- 「どういうつもりなんだ?」
と責められることもあるでしょう。
また、これらの行動を取ることで罪悪感が芽生える方もおられるでしょう。
でも、厳しいことを言いますが、加害者との共存を望むのならば、相手が不機嫌になろうが何を言われようが、覚悟を決めてやり続けるしかないのです。
ここまで説明して、これらを一人で行うのはかなり難しいと想像していただけたと思います。
ですので、我々のような専門家を頼っていただければとは思います。
【この記事を書いた人】
経験と専門性
- 夫婦でモラハラを解決した実体験者
- 2015年から2500件超の相談解決実績
- 行動心理学をベースとしたモラハラ加害者・被害者の心理分析
- 加害者と被害者の思考・行動パターンの解明と改善指導
- 発達障害特性を持つ夫婦関係の調整とサポート
- カサンドラ症候群からの回復支援
- 夫婦間コミュニケーション改善や改善方法の開発
- 同じ経験を持つ専門家として、あなたの状況に寄り添うことが可能
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
- ABEMA『秘密のママ園』様 2026/4 #12ママのモラハラ化問題!出演
- ABEMAPrime(アベプラ)様 2026/7/13出演
- ABEMAPrime(アベプラ)様 YouTube版はこちら
全国12媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
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まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回はモラハラ被害者に共通する8つの特徴を挙げてきましたが、共通しているのは、幼少期の家庭環境で身についた思考パターンが大人になっても繰り返されているということです。
身体的DVやストーカー被害など緊急性の高い場合は、警察や支援機関に迷わず通報してください。
また、モラハラによるカサンドラ症候群(不眠・動悸・希死念慮)に該当する場合は、精神科や心療内科を受診し、適切な治療を受けることをお勧めします。
また、内容自体は理解できたが、ウチの夫の加害性が改善するかを教えてほしいという方は、下記の初回無料相談からお問い合わせいただければと思います。
モラハラで苦しんでいるあなたへ
私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。
被害者の視点から学ぶ
もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。
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