モラハラ被害者を支える家族の疲れ|限界のサインと距離の取り方
モラハラ被害に遭った娘さんを、そばで支えているご家族の方へ。
- 「最近、眠れていない」
- 「娘からの連絡を見るのが、少し怖い」
- 「気づいたら、一日中、娘のことばかり考えている」
- 「自分の予定より、娘の様子を優先してしまう」
モラハラ被害者に多いのが、夫からのモラハラが原因で、実家、またはその近くに子どもを連れて戻るケースです。
お母さんとしては、愛する娘が傷つけられて戻ってきたはいいものの、精神的なサポートが大変だという声が多く聞かれます。
ご家族の疲れは、じわじわと積み重なり、気づいた時には、深く消耗していることも少なくありません。
多くの場合、その背景には、本人との距離が近くなりすぎていることがあります。
今回は、被害者を支えるご家族に向けて、サポート疲れのサインと、消耗しないための距離の取り方、休み方をお話しします。
もくじ
- サポート疲れの方のセルフチェックテスト
- 「もうしんどい」と思う自分を責めなくていい
- 休むことに罪悪感を持たなくていい
- 「全部引き受けなければ」と思わなくていい
- 意見は伝えても決断は本人に任せる
- 被害者との境界線の引き方
- ご家族も誰かに頼っていい
- モラハラ被害に遭った友人を毎日支えていた方のケース
- モラハラ被害に遭った妹を半年以上支え続けた方のケース
- ご家族が今日からできる小さな一歩
サポート疲れの方のセルフチェックテスト
ご自身では気づきにくい、サポート疲れのサインが出ていないでしょうか?
- 「娘からの連絡が来ると、つい身構えてしまう」
- 「娘の都合に合わせて、自分の予定をよく変えている」
- 「一日のほとんどを、娘のことを考えて過ごしている」
- 「『もうしんどい』『もう無理』と思うことが増えた」
- 「眠れない、食欲がない、疲れが取れない」
- 「自分の趣味や楽しみに、興味が持てなくなった」
- 「娘の様子次第で、自分の機嫌や体調まで左右される」
複数当てはまる場合は、サポート疲れが、かなり進んでいるかもしれません。
ですので、まずは、ご自身の疲れに目を向けてみましょう。
「もうしんどい」と思う自分を責めなくていい
- 「毎回、同じ話ばかりされるのでしんどい」
- 「この状態がいつまで続くのだろうか」
- 「娘を支えたいが、限界かもしれない」
被害者を支えるご家族の多くが、このように感じた瞬間に強い罪悪感を抱かれます。
- 「こんなことは思ってはいけない」
- 「こんなことを思う私は、おかしいのじゃないのか?」
そう思って、ご自身の気持ちに蓋をされてはいないでしょうか?
しかし「もうしんどい」と感じるのは、本人のことを想い、真剣に向き合ってきたからこそ、出てきた本音であり、素直な感情です。
ですので、今は、この感情に蓋はせずに、どうやってサポートしていくかを一緒に考えていきましょう。
休むことに罪悪感を持たなくていい
「私が離れたら、娘は大丈夫だろうか?」
被害者をサポートされている方に多いのが、ご自身のために時間を使うことに、罪悪感を抱かれるケースです。
でも、ご家族が倒れてしまったら、一番困るのは被害者ではないでしょうか?
少し離れて休むのは、被害者を放っておくことではありません。
明日も支えるために、体と心を休ませる時間です。
例えば、こんな休み方があります。
- 一日、連絡をチェックしない時間を作る
- 自分だけの楽しみの時間を、意識的に確保する
- 十分な睡眠を優先する
まずは一つ、ご自身に許してあげることから始めてみましょう。

「全部引き受けなければ」と思わなくていい
- 「娘が落ち込んでいたら、私が元気づけてあげなければ」
- 「娘が不安にならないように、私が何とかしてあげなければ」
- 「娘が迷っているなら、私が決めてあげなければ」
娘さんを大切に思うご家族ほど、このように考えてしまいます。
しかし、娘さん本人の苦しみを、すべて取り除くことはできません。
本人の苦しみは、本人のものです。
ご家族にできるのは、その苦しみに寄り添うことであって、苦しみそのものを、代わりに引き受けることではありません。
この違いを意識するだけで、ご家族の負担は、大きく変わります。

意見は伝えても決断は本人に任せる
- 「『もう戻らない方がいい』と、はっきり言った方がいいのだろうか?」
- 「それとも、何も言わずに、ただ聞いていた方がいいのだろうか?」
被害者を支えるご家族の多くが、どこまで意見を言っていいのかで悩まれます。
正解は、一つではありません。
ただ、話を聞くことと、意見を言わないことは、同じではありません。
まずは、本人の話を、最後まで聞く。
その中で意見を求められたら、ご自身の考えを伝える。
ただし、何度も繰り返したり、強く押し付けたりはしない。
意見を伝えても、最後に決めるのは本人です。
一度伝えたら、あとは本人が自分のペースで考えるのを、見守ってあげてください。
被害者との境界線の引き方
「境界線を引くなんて、娘に冷たい気がする」
そう感じるご家族も、多いのではないでしょうか?
でも、境界線は被害者を突き放すためのものではありません。
二人の関係を、長く続けるためのものなのです。
境界線の事例としては
- 夜遅くまで話を聞き続けると翌日に響くので、時間を決めて対応する
- 毎日連絡を取り合うのではなく、頻度を決めておく
- 自分の予定や体調を、優先する日を作る
ご家族も誰かに頼っていい
「娘の相談先は探したけれど、私自身は、誰にも話せていない」
本人のために、専門の窓口を探されるご家族は多いです。
でも、ご自身のための相談先を持っている方は、意外と少ないのではないでしょうか?
支えるご家族にも、話を聞いてもらえる場所が必要です。
例えば、こんな相談先があります。
- 信頼できる友人や家族に、自分の気持ちを話す
- カウンセリングなど、専門の相談窓口を利用する
- 同じ立場の人が集まる、家族会のような場を探す
リジェネには、ご本人だけでなく、被害者を支えているご家族からのご相談も寄せられています。
そのため、ご家族の立場に合わせた対処法も、お伝えできます。
詳しくは、記事の一番下にある、LINEのお友達登録から、無料相談をご活用ください。
誰かに頼ることは、甘えではありません。
ご家族が元気でいることが、本人の安心にもつながります。
モラハラ被害に遭った友人を毎日支えていた方のケース
家族だけでなく、友人や知人として支える場合にも、同じことが起こります。
ある方は、モラハラ被害を受けている友人から、毎日のように長い電話がかかってくることに、心身ともに疲れ果てていました。
「電話に出ないと、見捨てたことになるのではないか」
そう思って、深夜であっても、必ず電話に出ていました。
面談の中で「電話に出る時間を、決めてみるのはどうですか」とお伝えしたところ、最初は強い抵抗がありました。
「そんなことをしたら、彼女を見捨てることになる」
でも、実際に「夜9時以降は、また明日ゆっくり話そう」と伝えてみると、友人は思ったより落ち着いて受け止めてくれたそうです。
この方自身も、睡眠時間を確保できるようになり、日中、より落ち着いて話を聞けるようになりました。
境界線を引くことは、関係を壊すことではありません。
むしろ、関係を続けやすくなるのです。
モラハラ被害に遭った妹を半年以上支え続けた方のケース
ある方は、モラハラ被害を受けている妹を、半年以上、実家で支え続けていました。
自分の仕事も、趣味も後回しにし、妹のことだけを考える日々が続いていました。
ある日、この方自身が、涙が止まらなくなり、動けなくなってしまいました。
「私まで、こんな状態になってどうするの」
そう自分を責めながら、それでも誰にも相談できずにいました。
周囲の勧めで、初めてカウンセリングを受けた時「あなた自身も、ケアが必要な状態です」と言われ、そこで、自分の心身が限界に達していたことに気づいたそうです。
それから、週に一度、自分だけの時間を作り始めました。
最初は罪悪感がありましたが、続けるうちに、以前より穏やかな気持ちで、妹と接することができるようになったといいます。
ご家族が今日からできる小さな一歩
「頭ではわかってはいるけれど、すぐには変えられない」
すぐに実行できなくても、大丈夫です。
「境界線を引いてもいい」という選択肢があることに、気づくところから始めてみましょう。
そのうえで、次の三つを試してみてください。
- 無理をして本人に合わせている場面を、一つ書き出す(例:夜遅くまで話を聞いている、毎日様子を確認する連絡をしている)
- その場面に、小さな境界線を一つだけ試してみる
- 眠れているか、楽しみの時間があるか、「疲れた」と誰かに話せているか、ご自身の様子を確認する

できていないことがあれば、今週、一つだけ変えてみてください。
小さな一歩で構いません。
ご自身をケアすることは、被害者を支え続けるための、大切な準備です。
ひとりで整理するのが難しいときは、無料相談でお話を聞かせてください。
【この記事を書いた人】
経験と専門性
- 夫婦でモラハラを解決した実体験者
- 2015年から2500件超の相談解決実績
- 行動心理学をベースとしたモラハラ加害者・被害者の心理分析
- 加害者と被害者の思考・行動パターンの解明と改善指導
- 発達障害特性を持つ夫婦関係の調整とサポート
- カサンドラ症候群からの回復支援
- 夫婦間コミュニケーション改善や改善方法の開発
- 同じ経験を持つ専門家として、あなたの状況に寄り添うことが可能
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
- ABEMA『秘密のママ園』様 2026/4 #12ママのモラハラ化問題!出演
- ABEMAPrime(アベプラ)様 2026/7/13出演
- ABEMAPrime(アベプラ)様 YouTube版はこちら
全国12媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
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つらい時の相談先
カサンドラ症候群(不眠・動悸・希死念慮)に該当する場合は、精神科や心療内科を受診し、適切な治療を受けることをお勧めします。
モラハラで苦しんでいるあなたへ
私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。
被害者の視点から学ぶ
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