数年間の支援から見えた、毒親育ちの回復プロセス
私は数年間、毒親育ちで複合的な困難を抱える方の支援を続けてきました。
その経験から、毒親育ちの影響がいかに深刻か、そしてそれでも回復の可能性はあるということを、支援者の立場からお伝えしたいと思います。
※この記事は特定の個人ではなく、複数の支援経験から得た知見をまとめたものです。
もくじ
- 支援を通じて見えてきた、毒親育ちの深刻な影響
- 支援の中で見た「どん底」
- それでも、変化の芽は出る
- 支援者として学んだこと
- リジェネができること、できないこと
- まとめ|希望を持てる未来へ
- このような方へ
支援を通じて見えてきた、毒親育ちの深刻な影響
複合的な困難を抱えるケース
毒親育ちの方の中には、以下のような複合的な困難を抱えているケースがあります。
- 幼少期からの継続的な暴言、ネグレクト
- ヤングケアラーとしての負担
- 経済的困窮
- 発達特性(ADHD等)
- 精神的な不調
これらが重なると、社会生活での困難が何重にも積み重なることになります。
社会に出てからも続く影響
家庭を離れた後も、以下のような形で影響が続きます。
仕事面での困難
- 上司からの無理な要求を断れない
- できないことを引き受けてしまう
- パニック状態になりやすい
- 結果的に職場でのトラブルにつながる
対人関係での困難
- 意見を言えない
- 自分を守る選択ができない
- 過度に自分を責める
二次的な困難
- 職場でのトラブルがトラウマになる
- 対人恐怖が強まる
- 社会との接点を失っていく
支援の中で見た「どん底」
支援の過程では、非常に厳しい時期もありました。
深刻な状態の例
- 「もう死にたい」「誰とも会いたくない」という言葉
- 日常生活の喪失(外出しない、人と会わない)
- 見た目への関心の喪失
- 対人恐怖の悪化
- 未来への希望が持てない状態
このような状態では、支援者としても「寄り添う」ことしかできない時期が続きます。
それでも、変化の芽は出る
しかし、継続的な支援の中で、少しずつ変化は起こります。
1年ぶりの再会で見えた変化
ある時、しばらく会えなかった方と再会したとき、わずかな変化がありました。
- 少し笑顔が戻っていた
- 自分の状態を客観視できるようになっていた
- 「人生を本にしたい」という目標を語った
- 「ようやく少し、光が見えてきました」という言葉
久しぶりに見る笑顔でした。
変化のきっかけ
何が変化をもたらしたのか?私が考えるポイントは以下です。
1. 時間をかけた信頼関係
- 数年間、継続的に寄り添い続けた
- 急かさず、本人のペースを尊重した
2. 孤立からの脱却
- 定期的に話を聞く場を持った
- 「味方がいる」という安心感
3. 目標の提示
- 「自分の経験が誰かの役に立つかもしれない」
- 発信という新たな目標
4. 自己理解の深まり
- 自分の状態を客観視できるようになった
- 現実を受け入れ始めた
支援者として学んだこと
この経験から学んだ3つのこと
1. 毒親育ちの影響は想像以上に深刻
- 単なる「性格」や「考え方」の問題ではない
- 複合的な困難が積み重なることがある
- 回復には時間がかかる
2. それでも変化は起こる
- どんなに深刻な状態でも、回復の可能性はある
- 小さな変化を見逃さないことが重要
- 支援者は希望を持ち続けることが大切
3. 継続的な支援の重要性
- 一朝一夕では変わらない
- 長期的な視点で寄り添うことが必要
- 「味方がいる」という安心感が力になる
リジェネができること、できないこと
リジェネでは対応できないこと
統合失調症など精神疾患の治療は、精神科医の管轄であり、私たちが対応できる範囲を超えています。
リジェネができること
毒親育ちによる以下の傾向については、適切な方法でサポートできます。
- 「意見が言えない」
- 「怒れない」
- 「自責的」
といった被害者体質の改善
これらは、心理的アプローチや実践的なサポートによって、変化が期待できる領域です。
まとめ|希望を持てる未来へ
数年間の支援を通じて、私が確信していることがあります。
どんなに深刻な状態でも、変化の可能性はある。
毒親育ちの影響は深く、回復には時間がかかります。
でも、適切なサポートと時間があれば、少しずつ光が見えてきます。
- 経済的な自立
- 毒親からの真の自立
- 被害者体質からの脱却
これらは、決して不可能ではありません。
私は、できる限りの支援を続けるつもりです。
そして、この記事を読んでいる方にも伝えたい。
あなたの回復を、諦めないでください。
このような方へ
- 毒親育ちで生きづらさを感じている
- 対人関係が苦しい
- 自分の未来に希望が持てない
- でも、変わりたいと思っている
そんな方は、一人で抱え込まず、ぜひご相談ください。
時間はかかるかもしれませんが、一緒に前に進みましょう。
初回相談(50分)は無料です
リジェネ公式LINEからお気軽にお問い合わせください。

【この記事を書いた人】
経験と専門性
- 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
- ASD・ADHDの混合型診断済み
- モラハラ加害者としての更生を実現
- 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開
臨床経験(2010年〜)
カウンセラーとして幅広い支援経験
- 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
- 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
- うつ病の方の復職支援
- 元受刑者・薬物依存者への更生支援
- ひとり親・DV被害者相談
- 企業内パワハラ相談
- 自助グループ・セミナー開催
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
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