モラハラ被害者に多い毒親育ちとは
今回は、モラハラ被害者に多い毒親育ちとはについて説明いたします。
毒親育ちの方は、大人になってもその影響から抜け出せず、結果的にパートナーからモラハラを受けやすくなることがあります。
我々リジェネでのモラハラ被害者体質改善の受講者の中には、毒親育ちの方が多くいらっしゃいます。
今回は、そうした方々のリアルな解決事例を交えてお伝えします。
他の毒親育ちの特徴のサイトとは異なる表現やニュアンスもありますが、実際の現場で使われているリアルな表現を反映しているため、ご理解いただければ幸いです。
また、毒親からの支配を断ち切った対処法について知りたい方は、こちらの記事も参照にしてくださいね。
今回も詳細にわたって説明しますので、少し長くなりますが、最後までお読みいただければ幸いです。
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この記事はこんな方におすすめです
- 毒親からの支配で苦しんでおられる方
- モラハラ被害者の方
- ヤングケアラーの方
もくじ
- 毒親育ちの特徴と対処法
- 些細なことでも許可を求めてしまう
- 自分の意見がわからないし言えない理由
- 自分に自信が持てない理由
- 相手の顔色を伺ってしまう理由
- 嫌だとハッキリ断れない理由
- 自分が折れて相手に合わせる・我慢する理由
- 「こんなに平和でいいのか」と感じる理由
- こころを安定させる対処法
- まとめ
毒親育ちの特徴と対処法
些細なことでも許可を求めてしまう
この行動に至る背景には幼少期に自分の意思で行動した際、毒親から「勝手なことをするな」と叱られたり「私の言うことだけを聞いていればいい」と批判された経験が影響していると考えられます。
反対に、親の言うことを守った時には褒められた経験もあり、そうした体験から親に怒られることへの不安が生じ、何でも許可を求める習慣が身についてしまったと思われます。
その習慣が、大人になった今でも残っているのです。
この習慣は、私たちの前でも見られることがあり、日常生活の些細なことでも「◯◯をしてもいいでしょうか?」と許可を求める方がいます。
これは、自分より目上や権力のある人物に対して強く発動するものであり、モラハラ夫に対しても同じ行動を取っていると推測されます。
この行動は、ある意味で強迫的で儀式的なものとなっており、日常生活の中で、特に悩む必要がない事柄についても、自分で考えることなく衝動的に質問しているように見受けられます。
例えば、雑談として話す分には全然かまわないのですが、モラハラ解決屋である私たちに対して「インターネット回線の変更手続きはどうすればいいか?」「どの保険に入ればいいのか?」「夕飯は何を食べればいいのか?」などと本気で質問することは、相手を間違えていると言えるでしょう。
まずは、これらの衝動的な行動に気づき、自分で考える習慣を身につけることが重要です。
過去には、こうした衝動的な行動をとっていた対象者の方が、私たちのブログを読み、自分が発達障害であるADHDやASDに該当することに気づいたケースもありました。
もし、あなたが「わかっていても聞くことがやめられない」「自分は偏っているのだろうか?」「過剰な行動をしているのでは?」と感じる場合は、発達障害やグレーゾーンを疑ってみるのも有効かもしれません。
下記にリンクを貼って置きますので発達障害について気になる方は参照にしてくださいね。
自分の意見がわからないし言えない理由
これは、前述の状況と同じ原因によるものです。
母親に自分の意見を言った際に、次のような理不尽な反応をされた経験が影響していると考えられます。
毒母の理不尽な反応
- 「お前の意見なんか聞いてない」
- 「私の意見だけ聞いていればいい」
- 「私の言うことに従え」
こうした経験から、恐怖を感じ、自分の意見を抑圧するか、あるいは意見を持たない選択をするようになったと思われます。
この幼少期の影響は大人になっても続いており、モラハラ夫から理不尽なことや暴言を言われても、反論することなく従ってしまうため、モラハラが継続してしまう原因になっていると考えられます。
また、毒親に育てられた方の特徴として、本音を聞かれても「わからない」と答える方が多いです。
これは、自分の本音に向き合うことを避けてきたため、言語化が難しいからだと考えられます。
加えて、本音を聞かれるとパニックになる方もいますが、これには以下の要因があると思われます。
パニックになる理由
- 毒母から常に緊張を強いられていた名残り
- 自分が理解していないことを聞かれることへの焦りや不安
さらに、自分の意見や本音を言おうとすると、次のような身体的症状を訴える方もいます。
本音を言う時の身体症状の事例
- 喉が詰まる
- 言葉が出ない
- 声が震える
これらは不安障害の可能性があり、私たちのクライアントの中にも、不安障害の症状が出ている方が少なくありません。
自分に自信が持てない理由
毒親に育てられた方の中には、自分に自信がなく、自己肯定感が低い方が非常に多いです。
これは、幼少期に毒母から暴言を言われ続け、それを真に受けてしまったことが要因だと考えられます。
毒母からの暴言の例として、以下のようなものがあります。
毒母からの暴言の事例
- 「お前なんか産まなければ良かった」
- 「お前のせいでお母さんは不幸だ」
- 「お前は父親に似てブスだ」
- 「お前のファッションセンスは最低だ、ダサすぎる」
- 「お前は何の取り柄もないしブスだから嫁に行けない」
- 「なんで100点じゃないの?」
こうした暴言を真に受けた影響は大人になっても続いており、モラハラ夫からの次のような暴言を受けても、それをそのまま信じてしまいます。
モラ夫からの暴言の事例
- 「お前が全部悪い」
- 「お前は頭が悪い」
- 「お前が俺を怒らせる」
また、毒親から一切認められず、褒められることがなかったため、自己肯定感が低く、自責の念を抱きやすい体質になっています。
そのため、以下のように自分に言い聞かせることがあります。
毒親育ちの人が自分に言い聞かせる文言の事例
- 「私が頭が悪いからダメなんだ」
- 「私がしっかりしないといけない」
- 「私のような何の取り柄もない人間と結婚してくれたことに感謝しないといけない」
このように考えることで、モラハラ被害が続く原因になっているのだと思われます。
相手の顔色を伺ってしまう理由
これは幼少期に、毒母が理不尽に怒り出し、どのような言動が母親を怒らせるポイントがわからなかったため、不安や恐怖から身についた体質だと考えられます。
母親が冷静になった際に「さっきは何に怒ってたの?」「どこがムカついたの?」と質問しても、以下のような暴言で返され、話し合いができなかった経験が影響しています。
毒母の暴言の事例
- 「そんなこと言わなくてもわかるだろ」
- 「常識だろ」
- 「当たり前だろ」
- 「バカかお前」
このような母親の暴言は、以下の要素が原因であると考えられます。
毒母が暴言を言ってしまう理由の事例
- 自身の感情の言語化能力の低さ
- 怒りの感情のコントロールの不十分さ
- 他者の気持ちを理解する力の不足
- 想像力の欠如
これらの特徴は、発達障害であるASDの症状に似ています。
また、ほとんどの毒親は、自分が何に対して怒っているのかを明確に言語化できない傾向があり、内省や反省を行わないため、「私を怒らせるお前が悪い」と考えています。
最近では、「毒親だと思っていたら、実は発達障害だった」というケースも多いので、参考にしていただければと思います。
また、毒母の影響で、幼少期から「察する能力」が普通の人よりも高くなりますが、その反面、言語による深いコミュニケーションが苦手になります。
この傾向は、モラハラ夫に対しても現れており、多くのモラハラ夫もまた、言語化能力が低く、相手に察することを求めるため、コミュニケーションにズレが生じます。
モラハラ夫は自分の思い通りにならないとすぐに怒り出すため、モラハラ被害を受けやすくなる要因となっています。
これらの対策としては、相手が怒りを示した際、ほとぼりが冷めた後に、相手が何に対して怒っているのか、相手のマイルールや価値観を確認する作業を根気よく行うことが必要です。
これまでやったことがない作業かもしれませんが、モラハラ被害者体質から脱出するためには、勇気を持って行うことが大切です。
嫌だとハッキリ断れない理由
この体質も幼少期の経験が影響しています。
毒母に対して「嫌だ」「したくない」と意思を伝えた際に、次のような暴言を浴びせられたためです。
毒母の暴言の事例
- 「口答えをするな」
- 「親に逆らうな」
- 「そんな子は、うちの子じゃない、出ていけ」
子供は親に見捨てられると生きていけないため、生命の安全が脅かされるという本能的な恐怖から、嫌なことでもハッキリ言えなくなったと考えられます。
毒母によるルールや価値観の押し付けの例として、以下のようなものがあります。
毒母のルールや価値観の押付けの事例
- 宿題が終わるまで寝かせない
- 必ず野菜から食べないといけない
- 彼氏の家柄を調べて、別れろと言ってくる
- 大学は実家から通える範囲でないと許さない
- 就職先も勝手に決められる
これらの経験が、現在のモラハラ被害が継続している要因でもあるため、後述する解決策と共に考慮する必要があります。
自分が折れて相手に合わせる・我慢する理由
この体質も毒母育ちに多い特徴です。
毒母の事例として、以下のようなものが挙げられます。
心が折れた事例
- 「我慢をしろ」と怒られた
- 話を全く聞いてもらえなかった
- 何を言っても通じなかった
母親に何を言っても無駄だと思い、心が折れてしまう経験を持つ方も多いです。
例えば、小学生の時に筆箱が壊れて買ってほしいとお願いすると、
「お前の筆箱を買うことで、夕食のおかずが一品減るんだぞ!それをわかって言ってるのか!?」 と母親から頭ごなしに怒られた
しかし、母親は毎日パチンコで何万も負けていたと知って、母親にお願いをすることを止め、我慢するようになった
また、母親の言うことを聞いていると機嫌が良く、反対に不機嫌になると、何日も続く機嫌の悪さが家庭内の雰囲気を悪くするため、自分が折れて相手に合わせる体質になったと考えられます。
これらの経験も、現在のモラハラ被害が続いている要因であり、適切な対策が求められます。
「こんなに平和でいいのか」と感じる理由
自分の意見よりも親に合わせてきた人生を送ってきたため、自分の意見を優先して行動した際に、このような感情が出やすくなります。
あるクライアントの女性(40歳)は、毎日朝から晩まで正社員でフルタイムで働いているのに、夕飯の米を炊くのは絶対に自分がやるよう母親に言われていました。
母親は専業主婦で家にいるにも関わらず、どんなに忙しくても、19時には必ず家に戻り、米を研ぎ炊飯器にかけなければなりませんでした。
1分でも遅れると、「お前のせいで夕飯が食べられない、どうやって責任を取るんだ」 と、鬼のようなLINEが送られてきました。
その女性は耐えきれず実家を飛び出し、一人暮らしを始めた際に「こんなに平和でいいのか」と感じました。
親の言いつけを守らず自分を優先した結果、最初は罪悪感に苛まれましたが、時間が経つにつれてその罪悪感はほとんどなくなったとのことです。
こころを安定させる対処法
毒親育ちの方は、非常に不安感が強く自分と他人の境界線を引くのが苦手です。
幼少期からの蓄積で周りに波が立たないように反応してしまう体質が、いきなり「きっちりNOをいえる人」に変わるのは難しいでしょう。
まずは、不安に振り回されないように「自分のしたいことをする」から始めてください。
これは、いきなり贅沢をするとか旅行に行くとかハードルが高いものではなくて、自分に対して「小さな許可」を出すくせ作りをして欲しいのです。
例えば、「自分以外はスイカを食べないから買わないでおこう」と選択していたのを「自分のために買う」を選ぶこと
「新作の映画に興味があるけど一緒に行く人がいないからサブスクにくるまで待とう」といつもなら諦めているのを「ひとりで見に行く」と決めること
このような積み重ねを繰り返すことで自分に許可を出していけるので、毒親やモラ夫にわざわざ質問しなくてもよくなり自分の気持ちを抑圧して後悔することもなくなります。
また、相手に振り回されることがないので、過剰に不安が膨らむこともなくなります。
まとめ
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
いかがでしたか?
毒親育ちで帰る場所が無いから、モラハラ夫から離れられないと悩む方もたくさんいらっしゃいます。
モラハラ被害を受けておられる方は、一人で抱え込まずに、まずは気軽にご相談してくださいね。
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