私が毒母からの支配を断ち切った対処法とは
今回は実際にセッションを受けて頂き、毒母からの支配を断ち切るに至った、Aさんの事例をご紹介します。
※プライバシーに配慮して本人特定できないように一部改変しています
※本人の了承確認済※
この記事はこんな方におすすめです
- 毒親からの支配で苦しんでおられる方
- モラハラ被害者の方
- ヤングケアラーの方
私は子どもの頃から母からの過干渉やモラハラに悩まされてきました。
現在は母とは距離を置き、一人暮らしをしており、新入社員としての仕事も順調にこなしています。
この内容は、非常に衝撃的で「本当にこんな酷い親がいるのか?」と思われるかもしれませんが全て実話です。
私が毒母からの支配を断ち切るまでの経験を綴っています。
同じような境遇で毒親からの支配に苦しんでいる方に少しでも役立てばと思い、この内容をまとめました。
今は太田さんのサポートを受けて、少しずつ自立できるようになっています。
母からの暴言や私の心の動き、毒親のリアルな実態をお伝えしたく、長文になりましたが、最後までお読みいただけると幸いです。
もくじ
全否定と我慢の日々
私には兄が一人おり、幼少期から兄だけが過保護なレベルで可愛がられていました。
私たちの家族は、曽祖母、祖母、叔母などと一緒に暮らす大家族であり、女系家族でした。
兄は待望の男の子で愛嬌だけはあったため、過保護に育てられました。
服を買うのも兄に対してのみで、彼を着せ替え人形のように「可愛い!」とキャーキャー盛り上がり、私はいつも蚊帳の外でした。
典型的な男尊女卑の家系のため、私は曽祖母に対して女性というだけで嫌われていました。
ただし、父だけは私を可愛がってくれた記憶があります。
その後、大家族から引っ越し、私たち家族4人で生活するようになりました。
家庭内では、母は常に父への不満を口にし「稼ぎが悪い」「甲斐性がない」と言っていました。
父は会社への遅刻が多かったようで、何度か解雇の危機に直面したこともありました。
小学生になり、母に「筆箱を買ってほしい」と言ったところ、「お前の筆箱を買うことで食卓からオカズが一品減るんだぞ!」と怒鳴られました。
渋々、体操着や上靴などを購入するたびに「何でこんなに高いんだ」「こんな金があったら美味い肉が食べられる」と口にされ、何も言えなくなりました。
うちの家庭は給食費も支払ったことがなく、母は気に入らないことがあると先生にもブチギレる、いわゆるモンスターペアレントでした。
そのため私は先生から腫れ物の様な扱いを受け、変に気を遣われていたので非常に嫌な思いをしました。
プライベートでも、母は私には一切お金を使わず、家族で遊園地や動物園、映画などに行った記憶がありません。
遊園地に行きたいと言ったら「そんな金がどこにあるんだ!」とキレられました。一方で自分の服や化粧品には散財する癖がありました。
母は私の趣味や嗜好を常に否定してきました。
「お前は服のセンスがない」「顔も可愛くない」という暴言を日常的に吐いていました。
母自身が女性らしいピンクなどを着る女は「全員アホで気持ちが悪い」という思想を持ち、母は常にモノトーンでシンプルな服を着用していました。
そのため、小学生の頃から私は周囲からは逆に浮いていました。
私は幼少期から子供らしい無邪気さや振る舞いは一切していなかったと思います。
その時期から母は、父が家にいないときに何の説明もなく彼氏を自宅に連れ込むようになり、その後、父とは離婚し、その彼氏は後に義父となり、一緒に暮らすようになりました。
毒母からの過干渉と違和感の日々
母は中卒で、以前は学業の成績については何も口を出しませんでした。
しかし、高学歴の義父の影響で急に「勉強しない奴はバカだ」「クズだ」と言うようになりました。
母は年下の父を稼ぎが悪いと見下し、日々暴言を吐いていました。
義父は年上で高学歴で高収入であるため、母は態度を一変させ、義父を持ち上げるようになりました。
定期的に「お父さんに、ありがとうと言いなさい」と私たちに強要しました。
義父はモラハラ体質であり、気に入らないことがあると急に不機嫌になり、部屋に引きこもるなどの不機嫌ハラスメントを行い、母も義父の急な怒りに恐怖を感じていたようです。
更に、義父はパチンコ依存症で、母もその影響で一緒にパチンコをするようになり、生活費を使い込んでしまい、そのためにガスや水道が止まったことが何度もありました。
母はその都度、私を利用して叔母や祖母に電話させ、同情を引き出し、お金を借りさせました。
母は人に頭を下げることを極端に嫌い、自分では手を汚さず、子どもを使ってお金を借りさせました。
借金した人から催促をされても、母は逆ギレをし、お金を返済したことは一度もありませんでした。
また、彼氏ができるたびに、写真を見せろと強要され、拒否すると勝手に彼氏のSNSを調べられ「コイツの親は低学歴だからこんな奴とは付き合うな」「こんなブサイクな男とは別れろ」と批判されました。
さらに、同性の友達付き合いにも同様の監視や批判がありました。
門限が17時であるため、寄り道もできず、彼氏とデートもできませんでした。
友達と夏祭りや花火に行ったこともありませんでした。
母は私が楽しそうにしていることを何よりも不快に感じ、否定や批判ばかりしてきました。
結婚に関しては「絶対に許さない」「この家から出ていくことを絶対に許さない」と言ってきました。
そのため、大学や就職先についても、実家から通える場所しか許さないと言ってきました。
そのくせ、自分が同窓会で女性扱いされたことを無神経に自慢してきました。
母は同性には厳しいですが男性からは常に好かれたいようです。
母はダイエットも全くしないデブのババアでしかないのに、女性性をアピールする姿や、あざとさが生理的に気持ち悪く、私に対してどんなことでもマウントを取ろうとしてくるのが、子どもじみて気持ち悪かったです。
この毒母のせいで、私はまともに彼氏もできず、ストレスで白髪だらけになりました。
友達に母の言動を伝えると、全員が引いていました。
自分の母の異常さを改めて認識しました。
母は自分の私利私欲のために生き、弱い者には怒鳴り散らし、強い男性には女らしい振る舞いで迎合する、気持ちの悪い人間です。
私にも、その遺伝子があるのかと思うと吐き気がしますが、そうも言ってられないので、母を反面教師にして、絶対にあんな人間にはならないと心に誓いました。
まず、中卒の母に対しては、私が難関大学に合格し、圧倒的な高学歴で母を黙らせることを心に誓いました。
そして、その頃に妹が生まれました。
毒母には絶対に負けないと誓った
門限が17時と異常に早いことに腹が立ち、わざと遠くの高校に通うことにしました。
普通に通学しても帰宅が門限を過ぎてしまうため、私の中で、母に対してかなりの抵抗をしました。
母は、帰宅が少しでも遅いとすぐに電話をかけてきました。
母は外見上は私を心配しているように見せかけますが、実際は母の意に沿わないと異常に怒り出すことから、そうではないことに早々に気づきました。
その頃から、毒親やモラハラに興味を持ち、母の特徴が自己愛性パーソナリティ障害の特徴と驚くほど一致していたため、怖くなりました。
母は私を心配しているのではなく、私を支配したいだけだと気づき、愕然としました。
この頃にもう一人妹が生まれましたが、母と義父は妹たちの面倒を見ずに、パチンコばかり行くため、私が妹2人の面倒を見させられました。
私は遊びに行くことなどできず、終始、子守りと受験勉強、家事をする、ヤングケアラー生活が始まり、更に白髪まみれになりました。
ただ、この毒母からのモラハラやパチンコ通いがあまりにも理不尽で我慢ができなかったため、私は母に何度か抗議しました。
母は高校を中退して、自分の欲望のままに男を次々と作り、周囲の反対を押し切り、10代で兄を出産したくせに「何で私の恋愛や結婚について偉そうに口を出す権利があるんだ?」「理不尽だろ」「パチンコも止めろ」と何度か母に抗議しました。
すると、母はこう怒鳴りました。
母からの暴言
- 所有物のクセに私に口答えをするな!
- 誰のおかげで生活が出来ていると思っているんだ!
- 私の金でパチンコに行くのが、何がダメなんだ!? ⚪︎すぞ
毎回、このような反応をするため、私は反論するのをやめました。
しかし、私が口が立つ様になると母の態度は一変し「自分の娘に何でそんな酷いことを言われないといけないんだ」と泣き出すようになりました。
私は母のメンヘラ具合や女々しさにドン引きでしたが、これまでに私に対して行われた暴言や仕打ちに対して謝罪されたことは一度もありませんでした。
このようなモラハラの環境下にありましたが、私は塾にも通わず独学で難関大学に合格しました。
そして私が希望する大学に入学すると、母は自分の手柄のように周囲に自慢し始めました。
人の手柄を横取りするのは、自己愛性パーソナリティ障害の特性だと再認識しました。
私は私の人生を生きると誓った
大学選びは、母がうるさいため実家から通える学校を選びました。
しかし、就職先についても実家から通える会社しか許されないと言われ、そのため太田さんに相談するようになりました。
太田さんからのアドバイスは、母が毒親であり同時にモラハラ加害者であること、そして私がモラハラの被害者であることを理解することでした。
具体的には
太田さんからのアドバイス
- 自分の意見を毅然と伝えること
- 母に暴言を吐くなと注意すること
- 自分にできないことははっきりと断ること
などを太田さんから教えてもらいました。
最初は、かなり抵抗があり、母から怒鳴られたり言い返されることに恐怖を感じていましたが、太田さんの指導に従い、理不尽な言動には毅然とした態度で立ち向かえばいいと言われたため、「無理なものは無理」「私は絶対に東京で働くから」という姿勢を貫きました。
母親はさまざまな手段で私を揺さぶってきました。
例えば、「オマエが家を出たら、妹たちの面倒は誰が見るんだ?」「この子達が餓死してもいいのか?」などと問い詰めてきましたが、太田さんから事前に指導された通り
私から母への反論
- 妹たちの本来の監督責任は両親にあり「私には監督責任はない」と伝えた
- 「あんた達が毎日パチンコに行かず、妹たちの面倒を見ればいいだけだろ?」
- 「なぜ、そんな当たり前のことができないのか?」
- それができないなら「育児放棄として、児相や警察に通報するのみだ」と伝えた
すると、母は「オマエは何様だ!」「親に対して、その口の聞き方は何だ!」と怒鳴り散らしてきましたが、私は「怒鳴るのを止めろ」と言い返しました。
母が怒鳴ると、毎回、会話にならないし、うるさいので、その場から立ち去ることを実践しました。
このようなやり取りを母と繰り返すたびに、私が言うことを聞かないと判断したのか、怒鳴ったり暴言を吐くことはなくなり、母は私の機嫌を伺うようになってきました。
今まではなかった行動ですが、私が着ている服を褒めたり、過剰なスキンシップを見せたりしてきました。
傍から見れば、母のモラハラ体質が治ったかのように見えますが、これはモラハラ加害者特有のハネムーン期であり、被害者をコントロールできない状態に陥った時に、再びコントロールを取り戻すために、あらゆる手段を使うと聞いていたため、私は態度を一喜一憂せず、一定の距離を保ちながら、毅然とした態度を貫きました。
そのおかげで、私は人生で初めて母からの支配から解放されたような気がしました。
内定が決まってからも、周囲の人たちも巻き込み、私を説得しようとしましたが、私は母の反対を押し切り、念願だった東京での就職を果たしました。
毒母に対しても僅かな罪悪感は芽生えた
実家を出ると、母からは、掌を返したかのように「寂しい」「早く帰ってきて欲しい」「実家の近くに転勤してほしい」という、鬼のようなLINEが続々と届きました。
母が毒親でありモラハラ加害者であることに気づいてからは、私の人生を狂わせた主犯として、絶対に許せませんでした。
ただ、母が泣いてすがるような態度を取り続けると、「自分が何か悪いことをしているのか?」という罪悪感が少しずつ生まれてきたことに驚きました。
しかしながら、この母の態度もモラハラ加害者に特有のハネムーン期の行動であり、冷静に母のLINEを振り返ってみると、メンヘラ彼氏の様な振る舞いで気持ち悪く感じました。
それに逆に義父は「こんなメンヘラ女のどこが良いのか?」という、両親に対する嫌悪感が一層強くなりました。
ただ、これまで自分を育ててくれた恩と妹たちのことが気になるため、完全に拒絶するのではなく、一定の距離を保ちながら、無理をしないで接することを考えました。
私だけでは絶対に毒母に立ち向かえなかった
Aさんの感想
さいごまで読んで頂きありがとうございました。
口語の表現も混じっているため、読みづらい部分もあったかもしれませんが、母からの暴言や私自身の心の動きや葛藤をリアルに伝えたかったため、そのような表現を選んだことをご理解いただければ幸いです。
味方が一人もいない状態で毒母に対して反論や抵抗するのは、リジェネさんのサポートがなければ一人では怖すぎて絶対に無理だったと思います。
また、まったく慣れない場所での初めての一人暮らしで、初めての仕事にも精神的な不安を感じていましたが、リジェネさんの24時間LINEサポートがあり、モラハラ以外の仕事全般の相談にも対応してもらえて助かりました。
太田さんがキャリアコンサルタントの経験があったため、就職先の選び方に関するアドバイスはもちろん、職業適性や自分に合った働き方、そして業界の選び方なども大いに参考になりました。
現在は新入社員で給与も低く、日々残業も発生しますが、なんとか自炊もこなしながら頑張っています。仕事に慣れてきた最近では、少しは余裕も出てきました。
とのことでした。
今回のAさんの記事を参考にして頂き、現在も同じ様に毒親からの支配で苦しんでいる方の問題解決に役立てて頂ければと思っております。
あなたが一日でも早く、その苦しみから解放され、少しでも生きやすくなるために、私たちリジェネはサポートさせていただきます。
一人で抱え込まずに、まずは気軽にご相談してくださいね。
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