元モラハラ被害者の観察日記|⑩変化の測定方法
あの頃と今で、何が違うのか
私たちの初回面談でよく聞かれるのが「旦那さんが変わったのは本当ですか?」「モラハラ加害者って本当に治るのでしょうか?」という質問です。
正直に言うと、私はメモやノートで夫の様子を「測定」や記録していたわけではありません。
モラハラの最中には、そんな余裕は到底ありませんでした。
でも今振り返ってみると、あの頃と今では「日常」が全く違っていました。
あの頃の日常には、常に「不安でモヤモヤした気持ち」が存在していたのに対し、今では、それらが消えていきました。
この記事は「元モラハラ被害者の観察日記」シリーズ、全11回の第10回目です。
今後は以下の内容で投稿していく予定です。
今後の投稿予定
- 第1回:夫を変える基礎技術
- 第2回:猫を使い悪口を言う夫
- 第3回:来客拒否と制限
- 第4回:趣味の強要と同調圧力
- 第5回:拗ねて無視する夫
- 第6回:健康志向の矛盾
- 第7回:境界線の引き方
- 第8回:発達障害への対応
- 第9回:モラハラ解決後の夫婦関係
- 第10回:変化の測定方法(この記事)
- 第11回:私の失敗と学び
※第11回以降は順次公開予定です。
公開され次第、リンクを追加します。
前回の「新しい関係の築き方」では、モラハラの問題解決後の夫婦関係と、新しい関係性の築き方についてお話ししました。
今回の記事では、私たちの「現在の日常」を具体的にお伝えすることで、変化を実感してもらえればと思います。
また、所々に、妻の主張に対して夫が当時抱いていたコメントも掲載しています。
※この記事は、加害性が強く、攻撃的で生々しい描写が含まれます。
フラッシュバックや不快感を覚える可能性がある方は、ここで読むのを止めることをお勧めします。
もくじ
今の日常 ①自分で決められる
友達と急に思い立って、その場で日程を決めて旅行に行った時のことです。
「いいかな」と夫に聞かずに、自分で決めて予約しました。
怒っても気にしない!いいや!という「どうにでもなれ精神」で行きましたが、夫は特に何も言いませんでした。
「いちいちお伺いをしないで自分で日程を決められた」という満足感が、とても大きかった。
あの頃では想像もできなかった「自由」の感覚でした。
今では、一人で推し活で旅行に行くこと自体も、その自由の延長線上にあります。
あの頃は、旅行や外出の日程は「夫と合わせる」ことが当たり前でした。
「これは仕事に繋がるから」と言い訳しないと、自分の予定を入れられませんでした。
夫が帰宅する時には家にいなければならず、土日は絶対に夫と一緒にいなければなりませんでした。
自分だけの予定を入れると、夫が不機嫌になりました。
夫の帰宅の音に動悸がするほど、気持ちが張り詰めていたあの頃。
「自分で決める」という選択肢が、今ではあります。
今の日常 ②対等に話し合える
先日、事業のことで夫と議論になりました。
お互いの意見が食い違い、どちらも譲らない。議論が少し口論っぽくなりかけた時、夫が「ちょっと1人になる」と言って席を外しました。
私も一息ついて、お茶を淹れ直す。
30分後、お互い落ち着いてから話を再開すると、冷静に議論できました。
あの頃では考えられない光景です。
あの頃は、私が何かを伝えると、夫は不機嫌になるか、攻撃に転じるかでした。
「話し合い」という言葉自体が、あの頃の私には遠い存在でした。
夫と「対等に」言葉を交わすことは想像もできませんでした。
でも今では、きちんと話し合うことができる。
意見が対立しても、感情的になりそうになったら、お互い距離を取る。
そうすることで、イライラが長引かなくなりました。
今の日常 ③言葉で伝え合える
「こういう時は1人にして」
夫がそう言えるようになったのは、大きな変化でした。
あの頃の夫は、気持ちを言葉にすることが非常に難しかった。
怒りは攻撃的な言動で表現し、悲しみは無視や冷戦で表現していました。
言語化の過程には、夫の職場の先輩が大きな役割を果たしていました。2年間にわたって毎日、夫の悩みに対応してくれていたのです。
「帰省がムカつくって、一人が寂しいから?」「泥酔がムカつくって、体を心配してるから?」と夫の本音を引き出し、言語化させてくれていました。
夫はジャーナリングも続けていました。
毎日のカフェでの書き付けが、感情を言葉にすることの習慣になった。
そのおかげで今では、「苦手な人がいる場所には行きたくない」「そういう言い方は止めてほしい」と伝えられるようになった。
私も同じように、「これは好きではない」と素直に言えるようになりました。
あの頃では「夫の言葉がない」のが当たり前だったのに、今では「言葉で伝え合える」のが当たり前になった。

これは私の人生の中で最も大きな要素だと思う。
人との会話が、かなり苦痛だったが、以前よりも意思の疎通ができるようになったので、かなり生きやすくなった。
今の日常 ④完全にゼロではない
「変わった」と書いてきましたが、「完全にゼロになった」ということではありません。
タスクオーバーや体調不良、イレギュラーな行動や業務などが重なると、未だにイライラ度は上がることがあります。
先日も、夫のタスクが重なっている時期に、少しピリピリした空気が流れました。
でも今では、その時も「対処できる」のです。
「今、キャパオーバーだから、これは後にして」と夫が言えるようになった。
私も「じゃあ、これは私がやるね」とタスクを引き取れるようになった。
お互いの情報共有を密にすることで、すれ違いも減りました。
あの頃は「対処できない」ことが当たり前だったのに、今では「対処できる」ことが当たり前になった。
それも、変化の一つだと思います。
何が違うのか
あの頃と今で、何が違うのか。
それは「不安でモヤモヤした気持ち」が消えていったことです。
夫の帰宅音に動悸がすることもなくなりました。
「いいかな」と聞かなくても、自分で予定を決められます。
話し合いができるようになりました。
言葉で伝え合えるようになりました。
イライラしても、対処できるようになりました。
「測定」という言葉には難しさを感じるかもしれませんが、記録や数値は必要ありません。
「あの頃は気にかかっていたものが、今では消えていった」と気づける時、それが変化の証拠です。
モラハラの中では「不安でモヤモヤした気持ち」が常に存在しています。
でも、それが少なくなっていくのは「あなたが変化した明確なサイン」であると私は思います。

体調面や外的要因が重なると、やっぱり今でもイライラはするよね。
完全になくなることはないけど、まあ、対処法を身につけたのが大きいかな。
情報共有とか意思確認の会話が増えたのも大きいね。
コミュニケーションの齟齬も減ったし、共同生活のストレスも減った感じ。
次回予告
次回は「私の失敗と学び」について、詳しくお話しします。
モラハラの問題の解決後に、私たち夫婦の関係性がどう変わっていったのかを具体的に説明していきます。
【この記事を書いた人】
経験と専門性
- 夫婦でモラハラを解決した実体験者
- 2015年から2500件超の相談解決実績
- 行動心理学をベースとしたモラハラ加害者・被害者の心理分析
- 加害者と被害者の思考・行動パターンの解明と改善指導
- 発達障害特性を持つ夫婦関係の調整とサポート
- カサンドラ症候群からの回復支援
- 夫婦間コミュニケーション改善や改善方法の開発
- 同じ経験を持つ専門家として、あなたの状況に寄り添うことが可能
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国12媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
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モラハラで苦しんでいるあなたへ
私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。
被害者の視点から学ぶ
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