性格の不一致の正体|モラハラ解決後も夫婦関係がうまくいかない理由
「モラハラさえなくなれば、私たちは幸せになれる」今、出口の見えない暗闇の中にいるあなたは、そう願っているかもしれません。
10年以上、モラハラ夫婦を支援してきた現場から言えることがあります。
暴言や不機嫌を止めることは、夫婦再生・夫婦再構築という長い道のりの「スタートライン」に過ぎません。
実は、多くの支援は「モラハラを止める(被害を減らす)」ところで終わってしまいます。
その結果、目に見える攻撃は収まったものの、会話もなく、顔を合わせるのも苦痛な「性格の不一致」という名の冷戦状態に陥り、結局離婚を選んでしまう夫婦が後を絶ちません。
なぜ、そんな悲劇が起きるのか。
それは、モラハラという「氷山の一角」の下に隠れている、お互いの価値観のズレや、コミュニケーションの構造的な問題にまで踏み込めていないからです。
少し長くなりますが、順を追って説明していきますので、最後まで読んでいただけたら幸いです。
もくじ
- 性格の不一致という「誤解」
- モラハラ解決のプロセスと陥りやすい罠
- 変化には「覚悟」が必要
- 本当の再構築に必要な「コミュニケーション改善のプロセス」
- 最も揉める「お金の価値観」を明確にする
- 自分にとっての幸せが相手とっての幸せとは限らない
- 「ゲームばかりで動かない夫」への交渉
- 特性を認め「共存」するためのルール作り
- 自分の人生の責任を取るということ
性格の不一致という「誤解」
離婚理由としてよく挙げられる「価値観の違い」や「性格の不一致」です。
でも、どれほどの夫婦が自分たちの価値観を明確に説明できるでしょうか。
私たちが支援している夫婦に質問しても、即答できる方はほとんどいません。
その理由は、金銭感覚や結婚観などの価値観が本人にとって「常識」や「当たり前」に感じられ、深く考える対象とは思われていないからです。
夫婦はもともと他人同士であり、育った環境も違えば価値観が異なるのは当然です。
ところが、家族となると「これくらい言わなくても分かるはず」と考えがちです。
この前提のズレこそが不快感の積み重ねとなり、慢性的なストレスを生んでいるんです。
モラハラ解決のプロセスと陥りやすい罠
モラハラの問題解決には3つの段階があります。
- 自己理解
- 相手理解
- 相互理解
私たちの「被害者体質改善講座」は①の自己理解に該当し、これだけでもモラハラの被害自体は減ります。
でも、本当に夫婦を再構築するなら、相手の背景(幼少期の家庭環境など)まで掘り下げる「相手理解」と、歩み寄りのための「相互理解」が欠かせません。
ここで多くの被害者が陥るのが「私は被害者なのだから、変わるのは夫だ」という思考です。
自身を被害者の立場に置き、相手を裁き、コントロールしようとするスタンスは、形を変えた支配でしかありません。
夫にだけ「私を理解しろ」と求め、自分は相手を理解しようとしないのは、お互いを尊重していない一方的な要求です。
変化には「覚悟」が必要
「痩せたい」と言いながら、食事制限も運動もしない人が痩せることはありません。
「夫が不機嫌になるのが嫌だから、嫌なことを嫌と言い返さない」というのは、変化に伴う負担を回避している状態です。
これまでと同じコミュニケーションを繰り返していれば、同じ結果にしかなりません。
モラハラは二人の会話のパターン、いわば「システム」によって発生しています。
このシステムを変えるには、波風を立てない対応をやめ、毅然とバウンダリー(境界線)を引く「地道な実践」が必要になります。
本当の再構築に必要な「コミュニケーション改善のプロセス」
暴言が止まった後にあなたが取り組むべきは、夫を裁くことではなく「共通の価値観を作っていくこと」です。
そもそも夫婦は他人であり、価値観が違う者同士が一つ屋根の下で暮らす以上、会話を通して「私たちのルール」を作り上げることが夫婦関係改善の核心になります。
ここで大切なのは、相手の価値観を否定・批判しないことです。
たとえ自分と真逆の価値観であっても「あなたはそう思うんだね」と一旦は受容する。
これが「相手理解」のスタンスです。
肯定する必要はありません。
単に「違う考えが存在すること」を認めるだけで良いんです。
一方、伝える側にも技術が必要です。
自分の気持ちを理解した上で(自己理解)、ストレスを溜め込んで爆発する前に、冷静に穏やかに伝える。
その際、必ず相手に「ちょっと話したいことがあるけどいいかな?」と了承を取ってください。
「今から真剣な話をしますよ」という合図を送ることで、相手の聞く耳を準備させるんです。
この一手間を惜しむから、ミスコミュニケーションが生まれてしまいます。
最も揉める「お金の価値観」を明確にする
夫婦問題で最も根が深く、トラブルに発展しやすいのがお金の問題です。
モラハラや喧嘩が絶えない家庭では、夫が給与明細を見せない、生活費を満足に入れない、あるいは内緒の借金があるといった「隠蔽体質」が見られます。
夫が隠し事をするのは、自分の自由が減るというデメリットを恐れているからです。
でも、夫婦再構築を願うなら、この不透明な部分を明確にするプロセスは避けて通れません。
- 家庭を運営するのに毎月いくら必要なのか
- 子どもの習い事にはいくらまで出せるのか
- 夫が家庭に入れられる金額の限界はどこか
- 不足分を妻がパートで補うことを双方がどう捉えるか
こうして具体的な数字をテーブルに乗せ、不透明な部分を一つずつ潰していく。
これが、あなたが「性格の不一致」という言葉で現実から目を背けずに、向き合うということなんです。
私たち夫婦の場合は、共働きのため生活費は折半で固定額を毎月支払っています。
どちらかが困窮している場合は余裕がある方が補填し、家庭というチームを運営するようにしています。
相手を咎めず「貸して」と言える環境を作ることが、信用を失う行為(知人からの借金など)を防ぐことにも繋がるんです。
自分にとっての幸せが相手とっての幸せとは限らない
再構築で一番やってはいけないのは、自分の愛情表現や仕事観が「正しい」と信じ込み、相手のニーズを無視することです。
例えば、夫側は「朝から晩まで働いて稼ぐことが最高の愛情」と考えている一方で、妻側は「お金はそこそこでいいから、一緒に過ごす時間が欲しい」と切望しているケース。
このボタンの掛け違いを放置したままでは、夫がどれほど頑張っても、妻からは「性格の不一致」という絶望的な言葉で離婚を突きつけられることになります。
ある知人のケースでは、夫が「定年後はキャンピングカーで全国を回るのが夢だ」と語っていたのに対し、妻側は「車中泊は大嫌い。現地集合のホテル泊しかしたくない」と断言していました。
こうした「良かれと思って描いている未来」ですら、共有されていなければ単なる押し付けになってしまうんです。
「ゲームばかりで動かない夫」への交渉
モラハラ関係でよくある「夫が帰宅してもゲームばかりしていて、育児をしない」というケース。
これを一方的に責めるのは、夫の境界線への侵入です。
夫には「ゲームが唯一のストレス発散」という言い分があるかもしれません。
大切なのは全否定ではなく「交渉」です。
- 「2時間ゲームをするなら、1時間にして残りの30分を育児に回してほしい」等の提案する
- 夫が拒むなら「ワンオペで限界だから、家事代行を雇っていいか?」と代替案を出す
- 「代行費用は出せない」と言うなら「じゃあ具体的にどの程度なら協力できるか?」と問う
こうして具体的な条件に変えていくのが建設的なコミュニケーションです。
もし、こうした歩み寄りに対して夫が「専業主婦のお前の仕事だろ」「理詰めするな」「責めてくるお前がモラハラだ」と話し合いを拒絶し続けるなら、そこで初めて「この関係性を継続できるか」という離婚の検討が始まります。
特性を認め「共存」するためのルール作り
私自身のケースをお話しします。
私はASD・ADHDの混合型という発達特性を持っており、興味が持てない仕事は長続きしませんでした。
しかし、現在16年目になるこのカウンセリングの仕事だけは、飽きることなくのめり込むことができます。
私は妻に「自分の特性で迷惑をかけることもあるけれど、興味があることには成果を出せる」「だから、そこは大目に見てほしい」と、自分の特性と想いを言葉にして伝えています。
私たちは夫婦で一緒に仕事をしていますが、お互いの「適切な距離感」は違います。
私はずっと一緒にいても平気ですが、妻は一人でゲームをしたり、実家に帰ったり、友人と会う時間がないとリフレッシュできません。
私はこれを「冷たさ」ではなく、彼女が良好なコンディションを保つための「必要経費」だと理解しています。
さらに、過去に私がタスクオーバーで重度のメニエール病で倒れた経験から、現在は「どちらかが高ストレスなら強引に仕事を止めさせ、外出させる」という相互監視ルールを作りました。
これもお互いを観察し、話し合って導き出した「生存戦略」なんです。
自分の人生の責任を取るということ
性格の不一致は、お互いが「相手を理解しようとする努力」を放棄した時に完成します。
「言わなくても分かってくれる」という期待を捨て、一つひとつのズレを言葉で埋めていく作業こそが、本物の夫婦関係を築くためのプロセスです。
共存するという選択を取ったのは、あなた自身です。
その選択に責任を持つと決めたなら、被害者という立場から一歩踏み出して、自分の人生を生きてください。
私たちは、そんなあなたを全力でサポートします。
【この記事を書いた人】
経験と専門性
- 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
- ASD・ADHDの混合型診断済み
- モラハラ加害者としての更生を実現
- 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開
臨床経験(2010年〜)
カウンセラーとして幅広い支援経験
- 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
- 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
- うつ病の方の復職支援
- 元受刑者・薬物依存者への更生支援
- ひとり親・DV被害者相談
- 企業内パワハラ相談
- 自助グループ・セミナー開催
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
モラハラで苦しんでいるあなたへ
私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。
被害者の視点から学ぶ
もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。
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