助けての声を逃さない

もくじ

  1. モラハラ解決業を通して
  2. 手に負えない問題
  3. 経済的モラハラだと思ったら
  4. 命よりも大切なものはない
  5. 無料だからこそ気持ちが必要

モラハラ解決業を通して

モラハラ専門カウンセリングを始めてから、多くの「見えていなかった問題」にぶつかってきました。

見えていなかった問題

  • パートナーや親族の発達障害
  • 嫁姑問題や親戚の問題
  • お子さんの発達障害
  • お子さんの不登校やいじめや自傷行為
  • 暴力(DV)とのボーダーライン
  • 加害者側のメンタルケア問題など

はじめは、単純に「モラハラを乗り越えたい夫婦(復縁したい被害者)のカウンセリング」だったものが、始めてみると「モラハラの相談」は入口でしかなく次々と重たい悩みが溢れてきます。その度に知識を増やして、技法を学んで、繋がりを増やしていきました。
まさか、論文を夫婦で読み漁っては、研究する日々が来るとは思っていませんでしたが、関わる私も心が痛むような「心の叫び」が目の前で次々と問題化するので、手を離す事は出来ませんでした。まぁ…ひとつ乗り越えたら、またひとつ出てくるので、半分意地で夫と学び続けています(笑)

手に負えない問題

この活動を通して1番はじめに気付いた問題であり、モラハラを受けている人の別れられない理由の大半が【お金】です。

金銭的・経済的モラハラ(DV)

苦労して解決する道を選ぶ人のパートナーは月収や地位が高く、環境の変化を望まない人が私の大半の顧客層であり、別れを選ぶ方ももちろんいますが、看護師など何かしらの資格がある人や、正社員でずっと勤務しているなど、収入の心配があまり無い方ばかりでした。
その場合でも離婚を希望する方には、モラハラを減らして最低限のコミュニケーションを維持して、泥沼化を回避する為に離婚したいタイミングを定めて、収入源の確保など数年単位で段階的に離婚へと進めるようにお話をしていました。でも、本当に困っている人は「明日食べるお金も制限されている」んですよね。

経済的モラハラだと思ったら

お金がないと死ぬ

経済的モラハラの内容

  • 働かない、働かせない
  • 必要なお金を出さない
  • 必要なお金を使い込むなど

様々なパターンがありますが、どれも解決をおすすめしない理由はひとつ【お金がないと死ぬから】です。
人格否定や暴言、癇癪などの場合だと介入する方法はいくらでもあります。
人間は変化出来る生き物です。また私の夫のようにモラハラをしなくなる可能性は誰にでもあります。
自己愛性人格障害(自己愛性パーソナリティ障害)を改善させる「自己心理学」などの様々な技法を私たちは使っているので、時間と労力とお金をかけたら、モラハラはある程度は改善され緩くなると確信しています。

モラハラを解決する際に、まずは「最低限の安心」を確保する為に、自分をコントロールし、暴言から回避する方法を教えます。まずここから始めないと心は簡単に折れてしまいます。
それだけ人を変える労力は、とてつもなく自分も消費するという事です。

しかし、「金銭的DVと暴力」は生命に関わる問題です。睡眠・食事などの最低限生きていく為の(自分を守る)保証がない状況は、正しい判断が下せません。

とても悪い表現をすると捕虜・奴隷と同じ状況なのです。そこから脱出するにはかなりの労力が必要です。

必要なお金を出さないのは、生命の危機であり、最低限の安全すら守れない環境で、モラハラを繰り返されお子さんへの被害も考慮しないといけない
「俺を殺す気か!!」などと叫び怒り狂ってきたとしても、お子さんとご自身を守るためには行動を起こさないといけないタイミングがあります。

命よりも大切なものはない

分かり切っている事です。しかし、私は支援出来ずにいた理由もまた「お金」でした。目の前の人のお金を用意出来ても、それが何十人にも何百人にもなると到底追いつきません。それは私の力量不足(資金不足)に他ならないだけですが、私も生きていくにはお金が必要で、ボランティアの割合を増やすと生活も健康も損なうので、「ごめんね」と内心謝るしか出来ていませんでした。
また、「離婚だから私の仕事ではない」と思っている部分が強く、弁護士さんにお願いして下さいねと自分が新たなパイプを作る事もせずにいました。(今は仲間も増えてきていますよ!!)今考えると浅はかで軽率で、本当に申し訳ないと思っています。

思い直したきっかけは身近にトラブルがあり、私が色々と介入したのですが、「俯瞰的な第三者」の役割の大切さをその体験から多く学んだからです。
まず、被害者は別れる体力すら奪われ、自己肯定感が下がりきって、ひとりで生きていく自信や助けを求める人間関係がない状態で、藁にもすがる気持ちで役所や警察など様々な窓口に行った時に上手く話せず、気持ちが折れてしまいます。
「自分さえ我慢すればよい」と諦めてしまう人も多くいるハズだと実感しました。
また、えっ?マジにこれ仕事でやってるんよね?ってレベルの窓口対応者の知識不足や各機関の連携の無さには本当に驚き愕然としましたし、たらい回しではなく宙ぶらりんという方が適切な表現で、あれは精神的に健康でも不健康になるのは仕方ないとも思いましたが、これは誰かが悪いのではなく「仕組みが悪い」と率直に思いました。
しかし、私一人が声を上げても仕組みを変えるまではとてもじゃないけど難しいと思い、今ある中で何とか出来ないだろうかと考え付いたのが、サポート業務でした。
まだまだ駆け出しの団体ではありますが、第三者が関わればスムーズに進められる部分が多くあり、私が持っている知識がこんな場面でも役立つものなんだなと体感しました。

無料だからこそ気持ちが必要

モラハラで苦しみ、金銭的な余裕もない女性が無料で相談・サポートを受けられるNPO法人Re:support(リサポート)を作るために立ち上げようと決意してから、どうすれば安心して利用してもらえるのかを必死に考えました。
この活動は全て『寄付』という形で行っていくつもりです。
その理由は“遠慮して受け取りにくいお金”ではないお金で被害者を支えたいから。
想像しにくいかもしれませんが、被害者には住民票1枚取得するための600円すら出せない方もいます。前述した私の知人もそうでした。被害者を支えたいとはいえ、私個人で捻出するには限界があります。
私が個人で捻出することによって私が疲弊するわけにはいきません。そしてもし私が捻出できたとしても、その600円ですら『申し訳ないから受け取れない』という人もいます。

しかし、これが『あなたのような状況にある人を応援したいと言っていただいてるお金』だとわかれば受け取りやすいのではないかと。そして私がこの活動を続ける限り、そこで受け取ったお金は自立したときに同じような状況の人を救えるように寄付してもらうことで、循環が生まれていくと思うのです。

また、企業に支援していただくことで自立に向かう方を支えることができ、その方が仕事を求めていればその企業に斡旋することも可能になります。不動産業の方であれは住居を探している人を紹介できる。
こうした循環でこの活動を回していきたいのです。

そのためにもひとりでも多くの方にこの活動を知っていただき、支援を募りたいと考えています。

小さな『助けて』の声を必ず拾います。
見逃しません。

サポート企業を増やし、連携を強め、悩みを抱え相談に来た方へのお仕事の斡旋、住居の確保、育児サポート等で自立への支援を行います。

クラウドファンディングに挑戦中!!!3月末までのご支援をお願いします☆

自立支援サポート団体 Re:support(リサポート)
公式LINEはこちらから