発達障害の夫が仕事を続けられない理由
【2025年7月更新】より実践的な対処法を知りたい方へ
この記事では発達障害の夫が仕事を続けられない理由を解説していますが、「具体的にどう対処すればいいか知りたい」という多くのご要望にお応えし、実践的な対処法に特化した最新記事を公開しました。
ASD夫の5タイプ別対処法、ADHD夫への効果的な接し方、カサンドラ症候群の危険サインなど、2000件の相談事例から導き出した具体的な解決策をお伝えしています。
発達障害の夫は、妻に事前に相談することなく勝手に仕事を辞めたり、仕事が続かないことが多々あります。
そのため、妻は経済的にも精神的にも疲弊してしまい、多くの場合、カサンドラ症候群になってしまいます。
今回は僕の転職体験を元に発達障害の夫が抱えている問題についてご説明します。
発達障害の夫を持つ、モラハラ被害者やカサンドラ症候群の方に参考にして頂ければ幸いです。
リアルなエピソード等を詳細に書くため、長くはなりますが最後まで読んで頂ければ幸いです。
もくじ
発達障害の僕の転職体験
僕自身は、発達障害でいうADHDとASDの混合タイプの傾向ですが、発達障害の特性のため仕事が続かず、転職を繰り返した経験があります。
ちなみに ADHDとは注意欠陥多動性障害の略で主に多動性、不注意、衝動性の傾向があります。 ASDとは自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群などを含めた障害の総称で主に社会性やコミュニケーションが苦手、想像力の欠如があります。
現在、僕はカウンセラー職で15年間勤めていますが、以前は自分に合った適職がわからずに苦労しました。最初に就いた職場は、父親が経営する鉄工所で、手先が不器用だったため製造よりも事務や設計など、融通が利く職務を担当しました。父親の会社の為、特に困り感は感じずに過ごせていました。しかし、その父親の会社が倒産してからは、職場でのいじめや嫌がらせを受け、解雇されるなど、多くの苦労を経験しました。その後、現在のカウンセラー職に就くまでには、困難の連続を乗り越えることが必要でした。
転職後は、僕からすると辛い日々の連続でした。新たな仕事に臨んでも覚えが悪く、一人前になれず、人間関係でも無愛想で無表情なため、上司からも気に入られず、終始怒られっぱなしでした。また、飲みの席でも気の利いたことやお世辞が言えず、終始変わり者扱いで、無視やいじめにもよく遭いました。
自分ではどの職場でも一生懸命に取り組んでいましたが、仕事ができないとの扱いばかりを受けたため、自分に自信が無くなり、転職をする度に就労意欲は下がる一方でした。
今回は、私が経験したエピソードと発達障害による問題にどのように対処してきたかについて書いていこうと思います。
発達障害を持つパートナーを持つ方々の中には、パートナーの職場での継続的な問題に直面している方もいらっしゃるかもしれません。
そうした方々にも、この記事が役立つことを願っています。
仕事や作業全般での困りごと
注意力を維持出来ない
- 製油所の石油タンクでの高所作業中に、不注意でタンクの上から工具をよく落としてしまい、上司から怒鳴られたり始末書を書いたりすることが何度かあった
- 鉄工所で鉄を電動ノコギリで研磨している時に、指先を何度か削った
- 公的機関で報告書を作成する際に、文字入力の誤字脱字などのケアレスミスが多く、しょっちゅう注意された
- 最近でも、不注意から飲食店のテーブルに置いてあるお冷のピッチャーをなぎ倒すことがある
計画的にできない
- タスクの優先順位をつけるのがとても苦手
- 何から始めていいかわからないことがよくある
- 緊急度が高い作業や重要度を理解しておらず、当然ながら期限になっても完成していないため、上司にびっくりするほど怒られた経験がたくさんある
- 『何で言ったことができないんだ?』というフレーズを、各会社で言われ続けた
- 明らかに作業工程の見通しが甘く、毎日4時間程度の残業が常態化していた
- 自分自身の許容量や作業に費やす時間を理解していなかったため、安易に業務を引き受けてしまう
- 期限になっても全く計画的に進められなかったため、上司から怒られることが多々あった
作業記憶、ワーキングメモリ(短期記憶)不足
- 他のことが頭に浮かぶと、本来の業務から逸脱し、衝動的に他のことをやりたくなることがある
- 脳の回転が遅くなり、他のことを覚えられず、最悪の場合は思い出せなくなってしまうこともある
- 同時進行、マルチタスクが全くできないため、すぐに頭が真っ白になる
- 公的機関で相談業務をしている時に突然の来客や電話応対が必要になり、対応すると頭が真っ白になったり、それまでの業務が思い出せないことがあった
- 作業の並列処理が苦手なため、「〇〇さんに折り返しの電話をして」「〇時までに書類を作って」などを一度に言われると、忘れてしまうことがあった
時間配分がうまく出来ない
- 面談のスケジュールに事務作業の時間を考慮していなかった
- 各公的機関で相談業務をしている際に、面談のWブッキングはしばしばあった
想像力の欠如
- 作業や業務の先のことが想像できないため、見通しが立てられない
- 自分が経験したことしか想像できず、他人の立場や気持ちが理解できない
- 相談業務を開始した当初(15年前)は、相手の気持ちが全く理解できず、共感することができなかった
こだわりが強い、柔軟性がない
- 自分の中のフツー、いつもと同じじゃないと落ち着かない
- マイルールに固執してしまい、作業が進まない
- 資料作成を完璧にしようと拘って、全く前に進まないことが現在も多々ある
- アレもコレも必要だと徹底的に調べあげて、情報を詰め込もうとしてしまう
人間関係 コミュニケーションでの困りごと
自分の感情がわからなかった
心理学を学ぶまで、自分が現在の状況についてどう感じているのか、また自分が何を望んでいるのかを明確に理解していませんでした。雑談で自分が何が好きで何が嫌いなのかを聞かれても、感覚的には答えることができましたが、その理由を尋ねられるとまったく言葉が出てこなかったのです。
今となってわかることですが、自分自身が自分の考え方や感情について一度も考えたことがなく、自分自身を理解していなかったため、当然、それを他人に伝えることができませんでした。例えば、仕事で苦手なことがあっても、それを明確に言えず、ストレスを感じることが多かったです。
自分が思うことはあっても、相手が理解できる言葉で伝えることができませんでした。これは、人と自分の思っていることを話し合う習慣が全くなかったことと、伝える能力を学んでいなかったことが原因だと思います。
また、自分の体調や疲労度に鈍感で、残業後に毎日遊ぶ予定を入れたり、ジムで真夜中まで筋トレをしたり、予定を詰め込み過ぎたため、すぐに風邪を引いてしまいました。
脳のワーキングメモリがいっぱいの時は、昼ごはんを何にするかも決められないことがあります。私は、前日と同じものは絶対に食べないというルールをがあり、昼は休憩をする時間ですが、脳が休まらないため、対策として、ローテーションになるようにリスト化しています。
自分の意見や考えを言語化するのが苦手
会議など大勢の場で自分の意見や考えを、言葉にして伝えるのが特に苦手です。
「何か思うことはない?」「君の考えはないの?」と聞かれても、抽象的な質問のため、何も言葉が浮かばず、場が変な空気になることが多々ありました。
現在もこの体質はありますが、自分の気持ちや目に見えない曖昧なことを言葉にすることが難しく、伝えることが苦手です。
あと、突然話を振られるのは今でも怖い。プレゼン的なオフィシャルな場など、ちゃんと答えないといけない場面は特に苦手です。アドリブが苦手で、一般の人よりも言葉が出にくいです。頭が真っ白になることもあり、途中で自分が何を話しているのかわからなくなることもあります。
これは幼少期からの問題で、「今日は学校どうだった?」と聞かれたときに、「ソフトボールをしたよ」といったように、事実を伝えることはできても、「今日は難しい授業ばっかりだったから嫌だった」といった感想や意見を伝えることが苦手でした。幼少期から、見たままの事実だけは答えられるが、感想や意見を答えることができず、会話が全く続かないため、コミュニケーションに苦労していました。
ただ、一方では、人から見れば、何も批判的なことを言わないイエスマンに捉えられる為、たまに利用されることもありました。
言わなくても相手がわかってくれると思っていた
これは今となっては自分の甘えだと気付きますが、「自分自身が感情を言語化できない」ことと、「幼少期から母親が過干渉で代わりに動いてくれたこと」が影響していると思います。
自分の人生の中で、年長者は自分が困っている時に、言葉にしなくても相手がこちらの気持ちを汲んで先読みして行動してくれることが多かったため、コミュニケーションが苦手な自分としては、言わなくても察してくれる人に頼り切っている時期もありました。しかし、自分が年を重ねるにつれて、同年代や年下に物事を説明しなければならない場面が出てきたため、コミュニケーションがますます苦痛になっていきました。
この習慣が原因で、事務職で働き始めた時に報連相が苦手で、上司から厳しく叱責された経験があります。報告や連絡をすること自体を忘れたり、いつすればいいのかわからなかったため、チームが機能しなくなったり、信頼を失うことにつながっていました。また、自分が理解していれば問題ないという解釈をしていたため、他人に対して説明不足になっていました。
どうやって克服したのか
対処法として実践していることについて、まとめると以下のようになります。
- 自分の感情がわからない場合は、毎日紙に書き出す作業を続けている。最初は何も書くことが出来なかったが、自分自身に確認し、掘り下げる作業を続けることで、徐々に理由が明確になってきた。この作業を行うことで、頻繁に起こっていた衝動的な怒りが激減したと感じている。
- 意見や考えを言語化する場合も、紙に書き出す作業を続けている。文章化が苦手なので、箇条書きの様な返答になるが、要点だけは伝えることができるようになった。質問に答えられない場合は、持ち帰って考えると告げることもある。
- 会議やプレゼンのような答えを用意する必要がある場合は、事前に答えを纏めた原稿的な文章を箇条書きで作り、それを元に対応している。事前に準備をすることで、話せなくなることは無くなった。
- 相手の意見への反論を求められた場合は、冷静に相手の主張を聞き、相手の言いたいことを見極めてから、冷静に返答するように心がけている。過去にカウンセリング場面で怒っている相手を多く経験したことが役立っている。
- 報連相については、相手のタイミングを理解し、相手がメール連絡が可能な場合は、その都度、メールを送るようにしている。
想像力の欠如については
自分が経験したことはわかるので、その都度メモを取り、仕事内容や相手の感情や行動を分析し理解できるようになってきました。また、相談業務を始めてから、相手と話していて会話での不明点が多いことに気付いたため、不明点を質問し明確化することで他者理解を深めて行きました。
ただ、自分の聞き方が悪く、詰問みたいになり怒られることもありましたが、それでもわかったフリをして、その場を流すのが一番ダメなので、謝罪しながらも必ず質問をしました。この作業をひたすら行うことで人に対する経験値が増えたため、相手がこちらに求めていることや何を言って欲しいのかなどがわかってくるようになりました。
また、どんな人を相手にしても全く動じないようになりました。
【この記事を書いた人】
もーちゃん
モラハラ解決相談所リジェネ 副所長 | 元モラハラ加害者ASD夫|2015年〜妻と共にモラハラ被害者・加害者体質改善講座を運営|10年間で2500件超の相談解決実績 | 夫婦でモラハラを乗り越えた実体験者
経験と専門性
- 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
- ASD・ADHDの混合型診断済み
- モラハラ加害者としての更生を実現
- 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開
臨床経験(2010年〜)
カウンセラーとして幅広い支援経験
- 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
- 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
- うつ病の方の復職支援
- 元受刑者・薬物依存者への更生支援
- ひとり親・DV被害者相談
- 企業内パワハラ相談
- 自助グループ・セミナー開催
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
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まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の内容が、あなたが抱えている問題解決の一助になれば幸いです。
モラハラで苦しんでいるあなたへ
私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。
被害者の視点から学ぶ
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