モラハラはカウンセリングで治る?夫婦で解決した当事者が解説
夫婦でモラハラを解決した当事者が教える、本当に効果があるカウンセリングとは?
「モラハラは治らない」「離婚しかない」と諦めていませんか?
「モラハラ加害者は本当に変われるのか?」「どんなカウンセリングを受ければいいのか?」これらは、モラハラで悩む多くの方が抱く切実な疑問です。
実は、適切なカウンセリングを受ければ、モラハラは改善できる問題なのです。
なぜなら、モラハラには必ず原因があり、その原因を理解して正しく対処すれば、確実に関係を修復できるからです。
私たちは10年前、離婚寸前まで追い込まれたモラハラ夫婦でした。
しかし、なぜモラハラが起きるのか、どう克服するのかという根本的な仕組みを理解し、夫婦で協力して取り組むことで関係を完全に修復し、現在は幸せに暮らしています。
この実体験をもとに、2015年からモラハラ解決専門の相談所を運営し、10年間で2500件超の相談を解決してきました。
週刊文春オンラインで連載され、NHK「ほっと関西」をはじめ全国11媒体で専門家として紹介されています。
この記事では、モラハラの基本的な知識から、なぜ起こるのかという原因、実際の改善方法、そして良いカウンセラーの選び方まで、モラハラ解決に必要な情報をすべてお伝えします。
また、よくある質問にもお答えしていますので、ぜひ最後までお読みください。
もくじ
- モラハラとは
- モラハラの4つのタイプ
- モラハラ加害者・被害者の特徴とは?
- あなたは加害者?被害者?診断テストで確認
- モラハラ妻からの被害も増えている
- モラハラ加害者は本当に変われるのか?
- 別居していても復縁できるのか?
- 私たちリジェネのサポート内容
- なぜモラハラが起きるのか?なぜ続くのか?
- モラハラ被害が心と体に与える影響
- 子どもへの影響は?
- モラハラでの離婚はできるのか?
- 離婚した方が良いケースは?
- 良いカウンセラーの選び方
- まとめ
モラハラとは
モラルハラスメント(モラハラ)とは、精神的な暴力のことで、言葉や態度によって特定の誰かを傷つける「嫌がらせ」の行為を指します。
身体的な暴力を伴わないため、周囲から気づかれにくく、被害者はじわじわと精神的に追い詰められ、深いダメージを負うことが多い特徴があります。
モラハラの4つのタイプ
モラハラの4タイプ
- 言葉の暴力型 「バカ」「クズ」などの侮辱や「お前は何をやっても駄目だ」「生活できているのは俺のおかげだ」といった人格否定
- 不機嫌まき散らし型 突然黙り込んで話さなくなる、大きなため息や舌打ち、ドアを激しく閉める、物を投げるなど
- 経済的支配型 最低限の生活費しか渡さない、働かせてくれない、給与を没収するなど
- 悪意の支配型 「お前はおかしい」「被害妄想だ」と相手を混乱させる計画的な心理操作(ガスライティング)
モラハラ加害者・被害者の特徴とは?
加害者の特徴
- 自分は特別で優れた存在だと思い込み、他者を見下す
- 自己中心的で他責体質、自分の非を認めない
- 外面は良好だが、家庭内では支配的で攻撃的
- 相手を監視・制限し、強い嫉妬心や報復行動を示す
- 社会的地位や権力への強い執着がある
被害者の特徴
- 自己主張が苦手で、他者を優先し対立を避ける
- 空気を読むことに長け、過度に配慮する
- 責任感が強く、問題が起きると自分を責める
- 自己評価が低く、毒親やヤングケアラーの経験を持つことが多い
- 自責の念や罪悪感を抱きやすい
あなたは加害者?被害者?診断テストで確認
モラハラ加害者体質診断テスト
- 報連相がないと腹が立つ
- 相手が思い通りに動かないとイライラする
- ルールを守らないと許せない
モラハラ被害者体質診断テスト
- 嫌なことでも断れない
- 相手の顔色を伺ってしまう
- 私さえ我慢すれば丸く収まると思う
モラハラの基礎知識をさらに詳しく学びたい方は: モラハラ基礎知識|完全版ガイド
モラハラ妻からの被害も増えている
モラハラというと「夫から妻へ」のイメージが強いですが、実際には 妻から夫へのモラハラ被害も深刻な社会問題 となっています。
内閣府の令和5年度調査(2024年3月公表)によると、配偶者から暴力を受けたことのある男性は22.0%(約5人に1人)にのぼり、そのうち 7.2%は繰り返し被害を受けている という実態があります。
モラハラ妻の暴言事例
- 「私に偉そうな口を聞くなよ」
- 「男のくせに弱音ばかり吐くな、情けない」
- 「男は黙って仕事だけしろ。それができないなら夫失格」
- 「あなたの母親は人の気持ちがわからないバカだ」
モラハラ加害者は本当に変われるのか?
結論から言うと変われます。
ただし、モラハラ加害者は専門的なプログラムを受講しないと改善しません。
私自身、元モラハラ加害者であり、その経験から断言できます。
ASD・ADHD混合型で診断済みであり、夫婦でモラハラの問題を克服した当事者です。
私たち夫婦も新婚時にはモラハラ加害者と被害者になってしまいましたが、夫婦で協力してモラハラを克服しました。
根本的な解決には、なぜモラハラが起きるのか、どう克服したのかを知ることがはるかに重要です。
週刊文春オンラインでも掲載された実体験をまずはお読みください:
被害者の視点から学ぶ
加害者が変わるための3つの条件
- 自身の加害性を認める:「自分は悪くない」「相手が悪い」から脱却し、問題の責任が自分にあることを受け入れる
- 専門家の支援を受ける:一人では客観視が困難なため、モラハラ専門の改善プログラムを受講する
- 本人の本気度:外圧ではなく、自発的な動機による真剣な取り組みが不可欠
モラハラ加害者の多くは自分の行為を正当化し、問題を相手のせいにします。
自己流や一般的なカウンセリングでは根本的な解決は困難で、モラハラ専門の改善プログラムを受講することが唯一の解決策です。
別居していても復縁できるのか?
可能です。むしろ冷静になることで別居が効果的な場合もあります。
家を出るケースは9割、妻が子どもを連れて出るケースですが、その場合、妻は夫とは話したくないものの、私たちのような専門機関であれば話に応ずるケースが多々あります。
そのケースでの復縁への条件として、夫が私たちの加害者プログラムを受講し、加害性が改善したならば、復縁や再構築に応ずるという提案が多々あります。
ですので、別居したからといって復縁を諦めないでくださいね。
私たちリジェネのサポート内容
私たちリジェネでは、包括的で長期的なサポート体制を提供しています。
モラハラ解決には、加害者だけでなく被害者体質の改善と、モラハラの関係に至っているお互いのコミュニケーションの改善も必要になります。
モラハラは会話の中で発生するため、私たちはお互いの会話の内容を細かく分析します。
私たちの体質改善サポート 体質改善とは、ざっくり言うとお互いの性格を変えていくのと同じです。
加害者は主に怒りのコントロールを身につけてもらいます。
被害者には、モラハラへの対処法、主に言い返し方を身につけてもらいます。
ただし、これらも夫婦によって千差万別ですので、私たちはオーダーメイドの支援を行います。
コミュニケーション改善について 加害者、被害者の体質改善ができた後に、お互いのコミュニケーション、会話を変えていきます。
夫婦間でのLINEのやり取り、私たちとの会話からの無意識のクセなどを分析し、改善していく必要があります。
これらを行うために膨大な情報が必要なため、私たちの支援期間は3ヶ月から場合によっては数年単位に及びます。
24時間LINEサポート体制で安心
モラハラの問題やトラブルは突然起こるため、私たちは24時間のLINEサポートという形態を取っております。
そのため、私たちリジェネのサービス内容は、通常の単発カウンセリングとは違い、モラハラの問題解決に特化したプログラム(オープンダイアログ)になっております。
夫婦それぞれへの個別対応
夫婦での支援の場合は、私と妻が個別に対応し、元被害者、元加害者の経験を活かし、特性に合った支援を行っております。
離婚サポートも対応
離婚に至るケースであっても、私たちは顧問弁護士の紹介以外にも、別居中の夫への対処法、離婚後の役所への手続きの助言などもサポートしております。
なぜモラハラが起きるのか?なぜ続くのか?
モラハラが起こる仕組み
加害者の他責体質(自分の非を認めず責任転嫁)と被害者の自責体質(「自分に原因があるのではないか」と考える)がかみ合うことで、モラハラが継続しやすい関係が生まれます。
加害者が「お前が全部悪い」と責めると、被害者は「私が悪いのかもしれない」と思い込み、その場を収めるために謝ってしまいます。
この謝罪行動により加害者は「自分は正しい」と思い込み、モラハラが継続してしまいます。
モラハラの根本的な原因
1. 無意識の「マイルール」
モラハラに至る要因として無意識の「マイルール」の影響が大きいです。
例えば「妻は夫を立てるべき」「妻は夫に感謝すべき」「言わなくても察するべき」などの、昭和の時代の男尊女卑思考などがあると、妻がそのルールに従わないと途端に不機嫌になったり暴言を吐くことがあります。
2. 発達障害特性などの複合的要因
従来、モラハラは自己愛性パーソナリティ障害と単純化されていましたが、現在では発達障害(ASD・ADHD)、うつ病、躁うつ病、更年期障害、境界性パーソナリティ障害、仕事でのストレスなど、複合的な要因が認識されています。
特に発達障害傾向のある方が多く「悪意を持って暴言を吐く」というよりも「怒りの感情をコントロールできない」ケースがほとんどです。
発達障害は生まれつきの脳の特性であり病気ではなく、高いIQを持つ成功者も多く存在します。
令和4年の厚生労働省の発表では、発達障害と診断された人は全国で約87万人、潜在的には800万人とされています。
一方、自己愛性パーソナリティ障害の有病率は1%未満です。
「モラハラ=自己愛性で治らない」という固定観念にとらわれず、発達障害やその他の要因への理解を深めることで、適切な対応が可能になります。
- 発達障害について知りたい方はコチラ
モラハラ被害が心と体に与える影響
モラハラ被害の代表例として、カサンドラ症候群が挙げられます。
カサンドラ症候群とは、パートナーとの情緒的なコミュニケーションの断絶によるストレスが原因で心身に影響が出る状態です。
主な症状は冷静に考えられない、イライラ、不眠、息苦しさなどです。
深刻化するとうつ病、パニック障害、PTSD等になる場合があります。
また、幼少期に毒親からモラハラをされた経験や、ヤングケアラーや親の精神的ケアを担わされた人に多く、甘えたい時期に甘えられず自己を抑圧する体質が身についてしまいます。
- カサンドラ症候群について知りたい方はコチラ
子どもへの影響は?
面前DV(子どもが見ている前での配偶者への暴力)は、子どもの心身の発達に深刻な影響を与えます。
面前DV の子どもへの影響
- 脳への影響 視覚・言語領域の萎縮、感情調節機能の障害、社会性発達の問題が生じる可能性
- 心理的影響 常時の不安・恐怖、自己肯定感の低下、罪悪感・無力感を抱え、人への信頼が困難になる
- 身体的・行動的影響 不眠、食欲不振などの体調不良のほか、不登校、無気力、摂食障害、自傷行為などが現れることがある
- 長期的な影響 トラウマとして残り、うつ病やPTSDなどの精神疾患発症リスクが高まり、成人後の対人関係にも支障をきたす可能性がある
また直接的な暴力がなくても、モラハラや威圧的な態度による家庭内の緊張状態は、子どもの心のエネルギーを奪い、「味方がいない」という孤独感を植え付ける深刻な問題です。
モラハラでの離婚はできるのか?
モラハラは法律上、民法770条1項5号の「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」に該当し、2024年4月からモラハラ(精神的虐待)もDV防止法に組み込まれ、離婚が認められるケースは増えています。
離婚に必要な証拠
- 加害者からの精神的DVや暴言の録音・録画データ
- LINEのスクショなどのデジタル記録
- 別居後の執拗な着信やメッセージの記録
- 専門機関へのモラハラ相談歴
- 精神科への通院歴があれば診断書
これらの証拠取得に相手の同意は不要です。
- モラハラでの離婚について知りたい方はコチラ
離婚した方が良いケース
ちなみに身体的暴力がある場合は関係修復より、警察に通報など安全確保を優先してください。
DVの支援機関
配偶者暴力支援センター
男女共同参画センターが運営しており、無料で利用できます。
配偶者からの暴力に悩んでいるけれど、どこに相談すればよいかわからない方は、「DV相談ナビ」をご利用ください。
全国共通の電話番号(#8008)に電話をすると、お近くの都道府県配偶者暴力相談支援センターにつながります。
公式サイト:配偶者暴力支援センター相談窓口一覧
DV相談プラス
内閣府が運営しており、こちらも無料です。
同行支援や保護、緊急の宿泊提供も行っています。
- 電話・メール:365日24時間受付対応
- チャット:12時~22時(10か国語対応)
電話番号:0120-279-889
公式サイト:DV相談プラス
また、以下の場合も基本的には改善が難しく、あなたが我慢するしかないので離婚を検討した方が良いと思われます。
離婚を検討すべきケース
- モラハラを指摘すると逆ギレをする
- 「別れるなら死ぬ」などと脅してくる
- 経済的DVがある
- 浮気を繰り返す
- アルコールやギャンブルが依存レベル
良いカウンセラーの選び方
良いカウンセラーの選び方
- 解決法が具体的に公開されている ウェブサイトに詳細な手法が記載され、「お客様の声」だけでなく方法論を明示している
- 長期的な視点を持っている 6ヶ月〜1年間の継続サポートがあり、「数回で完全解決」などの非現実的な約束をしない
- カウンセラー自身が、同じ問題を解決済み 理論と実践の両方を提供できる
- 加害者・被害者の両方をサポート 根本解決には双方の変化が必要であり、特にモラハラ加害者が改善しないと根本解決は困難なため
【この記事を書いた人】

もーちゃん
モラハラ解決相談所リジェネ 副所長 | 元モラハラ加害者ASD夫|2015年〜妻と共にモラハラ被害者・加害者体質改善講座を運営|10年間で2500件超の相談解決実績 | 夫婦でモラハラを乗り越えた実体験者
経験と専門性
- 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
- ASD・ADHDの混合型診断済み
- モラハラ加害者としての更生を実現
- 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開
臨床経験(2010年〜)
カウンセラーとして幅広い支援経験
- 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
- 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
- うつ病の方の復職支援
- 元受刑者・薬物依存者への更生支援
- ひとり親・DV被害者相談
- 企業内パワハラ相談
- 自助グループ・セミナー開催
メディア掲載実績
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
身体的DVやストーカー被害など緊急性の高い場合は、警察や支援機関に迷わず通報してください。
また、モラハラによるカサンドラ症候群(不眠・動悸・希死念慮)に該当する場合は、精神科や心療内科を受診し、適切な治療を受けることをお勧めします。
モラハラで苦しんでいるあなたへ
私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。
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