モラハラ夫になる彼氏の特徴|結婚前に見極めたい!夫婦で解決した当事者が解説

「私の彼氏・彼女、もしかしてモラハラ予備軍?」「結婚してから豹変するのではないか不安…」こんな不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。

実は、モラハラをするパートナーには明確な特徴があり、交際中に見極めることが可能です。

私たちリジェネは10年間で2500件超のモラハラ相談を解決し、週刊文春オンラインで3記事連載、NHK「ほっと関西」をはじめ全国11媒体で紹介されています。

私自身も元モラハラ加害者(ASD・ADHD混合型診断済み)として、妻と共にモラハラを克服した当事者です。

結婚前に知っておくべきモラハラ予備軍の特徴と対処法を解説します。

根本的な解決を目指す方へ

私自身、ASD・ADHD混合型で診断済みであり、夫婦でモラハラの問題を克服した専門家です。

2024年11月に週刊文春オンラインで3回連載され、NHKや産経新聞など全国11媒体で紹介されました。

私たち夫婦も新婚時にはモラハラ加害者と被害者になってしまいましたが、夫婦で協力してモラハラを克服しました。

この記事の対処法も参考になりますが、根本的な解決には、なぜモラハラが起きるのか、どう克服したのかを知ることがはるかに重要です。

週刊文春オンラインでも掲載された実体験をまずはお読みください

これらを読んでから戻ってきていただくと、より深く理解できるはずです。

10年間で2500件超のモラハラ相談を解決してきた専門家として、モラハラ彼氏の特徴をタイプ別に分類し、効果的な対処法を解説します

もくじ

  1. モラハラとは?
  2. モラハラの4つのタイプ
  3. あなたは加害者?被害者?診断テストで確認
  4. デートDVとは
  5. モラハラ夫になる彼氏の危険な特徴10選
  6. モラハラ妻になる彼女の危険な特徴
  7. パートナーの実家の環境から分かるリスク
  8. 発達障害の特性とモラハラの関係
  9. パートナーへの対処法
  10. 別れを検討すべきケース
  11. まとめ

モラハラとは?

モラハラ(モラルハラスメント)とは、精神的な暴力のことで、言葉や態度による継続的な嫌がらせを指します。

身体的な暴力と違い目に見えにくいため、被害者も加害者も気づかないまま関係が悪化していくのが特徴です。

モラハラの4つのタイプ

モラハラの4つのタイプ

  1. 言葉の暴力型:「バカ」「クズ」などの侮辱や人格否定
  2. 不機嫌まき散らし型:突然の沈黙、ため息、物に当たるなど
  3. 経済的支配型:生活費を渡さない、働かせないなど
  4. 悪意の支配型:相手を混乱させる心理操作(ガスライティング)

あなたは加害者?被害者?診断テストで確認

恋愛関係でモラハラが起きるのは、加害者と被害者の体質がかみ合うことが原因です。

まずは自分自身の傾向をチェックしてみましょう。

モラハラ加害者体質の特徴

  • 報連相がないと腹が立つ
  • 相手が思い通りに動かないとイライラする
  • ルールを守らないと許せない
  • 「普通は」「常識的に考えて」をよく使う
  • 相手のミスを指摘せずにはいられない
  • 自分の意見が正しいと思っている

モラハラ被害者体質の特徴

  • 嫌なことでも断れない
  • 相手の顔色を伺ってしまう
  • 私さえ我慢すれば丸く収まると思う
  • 自分の意見を言うのが苦手
  • 責められると自分が悪いと思ってしまう
  • 相手を怒らせたくない一心で行動する

モラハラの基礎知識をさらに詳しく学びたい方は: モラハラ基礎知識|完全版ガイド

デートDVとは

デートDVとは、婚姻関係にない交際中のカップル間で発生する暴力を指します。

身体的な暴力だけでなく、言葉や態度による精神的暴力、SNSを通じた監視・束縛なども含まれます。

男性から女性へだけでなく、女性から男性へ、同性愛のカップル間でも発生します。

デートDVの深刻な実態

内閣府調査では女性の約5人に1人、男性の約10人に1人がデートDVを経験しています。

特に10代後半から20代前半での被害報告が増加傾向にあります。

若年者がデートDVに気づきにくい理由

恋愛・社会経験が少なくモラハラ知識も乏しいため、巧妙な精神的DVやガスライティングに気づかず長期化するケースが多々あります。

また「何がどう嫌なのか」を論理的に説明できない場合も少なくありません。

重要なサイン

言語化できなくても、パートナーと一緒にいて「怖い」「不安」「しんどい」などのネガティブな感情が生じる場合は、デートDVの可能性があります。

自分の感情を大切にし、違和感を軽視しないことが重要です。

デートDVについて詳しく知りたい方はこちら

モラハラ夫になる彼氏の危険な特徴10選

①態度で威圧してくる

  • 思い通りにならないと大きなため息や無視をする
  • ドアを激しく閉めたり机を「バン!」と叩いて威圧する
  • 思い通りにならないと自分の部屋に閉じこもる

これは「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」と呼ばれる代表的なモラハラです。

言葉の暴力ではないため気づきにくく、そのためパートナーが常に顔色を伺う関係になってしまいます。

②些細なミスを責めたり恩着せがましい発言が多い

  • 「そんなの常識だよね?前にも言ったよね?」
  • 「だから、俺の言った通りにすればよかったのに」
  • 謝っても許さず、説教して寝かさない
  • 「君のためを思って言ってるんだからね?」
  • 「大人になって、こんなこと誰も言ってくれないよ?」

③ケンカの時のキレ方が異常

  • 意に沿わないと急に大声で怒鳴る・物に当たる
  • 「マジでクズだな」「出会わなければよかった」「消えろ」などの暴言
  • 境界性パーソナリティ障害の可能性がある

④周囲の人をランク付けして見下す

  • 「Fラン大学のクズ」「民度が低い地域」などの発言
  • 学歴・年収・地位で人を判断し、人間性を無視する
  • 他人のステータスに異常な関心を示す
  • 結婚後は妻の親族・友人も批判対象になる

⑤店員に対する態度が急変する

  • 彼女には丁寧だが店員にはタメ口で上から目線
  • 「お客様は神様」思考で立場の弱い人を見下す
  • 結婚後は妻にも「旦那様扱い」を強要する可能性がある

⑥マザコンである

  • 母親と異常に距離が近い
  • 結婚後に母親との比較というダメ出しをしてくる
  • 「母は毎日、掃除機をかけてた」「毎日、俺が好きな物を作ってくれてた」などの発言
  • 100%母親の味方をする傾向があり、妻より母親を優先する
  • 姑からは「愛する息子を奪った女」として妻が敵視される
  • 姑からのモラハラがあっても「母も悪気はないと思う」と庇う
  • 過干渉な毒母の場合、育児や食べ物、服装、教育にまで口出しする
  • 結婚後は自分の家族は称賛するが、あなたの家族は批判の対象になる

⑦お金に関する支配的な発言

同棲中に見られるサイン

  • デート代を払わない、借金を返さない
  • 支出を細かく監視(レシートチェック等)
  • 「結婚したら家のことだけしてくれたらいいから」という発言

結婚後は

  • ギリギリの生活費しか渡さない
  • 自分の趣味には散財するが子どもの習い事の費用は出さない
  • そのクセに感謝を強要してくる可能性がある

⑧人の話を聞かない

  • 自己主張ばかりで相手を理解する気がない
  • 冗舌に話す彼氏は特に要注意
  • 結婚後には自分の価値観を押し付けてくる
  • あなたが言い返せないと丸め込まれる
  • 話し合いができないとあなたが我慢する場面が増える

⑨自分の価値観を一方的に押し付ける

  • 鬼LINEに即レスしないと、ブチギレる
  • 異性の連絡先の全削除を強要
  • あなたの趣味や嗜好を否定・批判する
  • 「○○は見ない方がいい」「△△はダメ」と決めつける
  • 価値観に反した発言や行動を取るとキレる対象になりやすい

⑩ギャンブルが依存症レベル

  • 負けた話は一切せず「勝ち続けている」と豪語する
  • 「負けた分は取り返せる」と本気で信じている
  • 依存度が上がると生活費や子どもの習い事の費用も使い込む
  • 隠れて借金がある可能性がある
  • 基本的に都合の悪いことは隠蔽する体質と思われる

モラハラ妻になる彼女の危険な特徴

内閣府の令和5年度調査(2024年3月公表)によると、配偶者から暴力を受けたことのある男性は22.0%(約5人に1人)にのぼり、そのうち 7.2%は繰り返し被害を受けているという実態があります。

①受動攻撃タイプ(女性に多い)

直接的な攻撃を避け、遠回しに嫌がらせや皮肉や嫌味を言います。

  • LINEを既読スルーし、わざと返事をしない
  • 約束を破り「忘れてた」「聞いてない」と言い逃れ
  • 頼まれたことをわざとやらない
  • 会話中にスマホをいじり無関心な態度を取る

②メンヘラ・被害者面タイプ

最も厄介なタイプであり、常に自分を被害者として位置づけるため、パートナーは振り回されます。

典型的なメンヘラ行動

  • 思い通りにならないと「死にたい」「消えたい」と言う
  • 助言しただけなのに勝手に否定と捉えてブチギレる
  • 自分の非を認めず、絶対に謝らない
  • 「もう別れる」「あなた最低だね」の様な発言を覚えてないと嘘をつく
  • 人格否定の発言を「あなたの受け取り方の問題」と責任転嫁する
  • 外面は良い

メンヘラ被害者面の発言例

  • 「私がおかしいって言うの?」「私は間違っていない」
  • 「私がこんなに尽くしているのに、あなたは全く感謝がない」
  • 「○○の彼氏は、何も言わなくても料理も家事も全部してくれて羨ましい」

パートナーの実家の環境から分かるリスク

毒実家の見極めポイント

両親の関係性をチェック

  • 父親が支配的で母親への感謝・謝罪が全くない
  • 家庭内に常に緊張感が漂っている
  • 母親が召使いの様な扱いだが、母親もそれを受容している
  • 男尊女卑が当たり前の空気感

差別的な価値観

  • 「女は愛嬌」「女の子は結婚するだけだから高卒でいい」
  • 自分の家系や血筋を異常に自慢する
  • 住んでる場所や人種差別的な会話が普通に行われている
  • 学歴差別、優生思想、陰謀論などヤフコメの住人の様な会話が多い

毒親の3つのタイプ

  • 過保護タイプ:息子の自慢話ばかりする
  • 過干渉タイプ:息子の全てを知りたがる・価値観を押し付けてくる
  • 自己愛タイプ:あなたにだけ明らかに冷たい態度を取る

家族のモラハラや差別発言に対して、彼氏がどのような態度を取るかを観察すること

  • 良い反応:「親父は昭和の考えで古い」「今の時代はアウトだよな」
  • ヤバい反応:差別発言を黙認や同意、モラ父を慕っている

発達障害の特性とモラハラの関係

近年、発達障害特性を持つ人によるモラハラ相談が増加しています。

発達障害の夫というと、有名なのがASD(アスペルガー)夫とカサンドラ妻の組み合わせですが、実際には、ADHDの夫にも、その特性からモラハラに至るケースも多々見受けられます。

また、発達障害は、ASD・ADHDのどちらかのみ単独での発症ケースは稀で、その多くは両方を併発している混合型です。

ですので、パートナーにより、ASD・ADHDのどちらの要素が強いのかを見極め、両方の特性を理解した上で対処する必要があります。

発達障害の診断は、精神科や心療内科において、アメリカ精神医学会が発行するDSM-5という診断基準によって行われます。

診断基準を満たさないものの、その傾向が見られる人は「グレーゾーン」と呼ばれます。

令和4年の厚生労働省発表によると、発達障害と診断された人の数は全国で約87万人、さらに潜在的には800万人が該当するとされており、年々増加しています。パートナーの特性を理解することで、夫の行動パターンを予測しやすくなり、適切な対処法を選択できるようになります。

ASD(自閉症スペクトラム)の主要タイプ

尊大型:最も危険(自己愛性パーソナリティ障害を併発)

  • 自分が絶対的に正しいと思っている
  • 相手を見下す態度が顕著
  • 論理的に理詰めてくる

受動型:フキハラ系

  • 気に食わないとため息や無視をする
  • 意見は言わないが不機嫌な態度を取る
  • 皮肉や嫌味を言う

積極奇異型:押し付け系

  • 人との距離感が異常に近い
  • 自分の話を延々と続ける
  • 人の話を全く聞かない

ADHD(注意欠如・多動性障害)の特徴

ADHDの代表的な特徴

  • 一方的に早口で話を続ける
  • 複数のことを言われるとパニックになりキレる
  • 話を聞かないので会話が噛み合わない
  • 思い付きで話をしダラダラ長い
  • 会話に主語がないので何の話かわからない
  • 発達障害について知りたい方はコチラ

パートナーへの対処法

1. 距離を置く

感情的になっている時は話し合いを避け、物理的に距離を取り、ほとぼりが冷めるのを待つ。

2. 具体的に伝える

発達障害の場合は曖昧さや言外の情報を読み取るのが苦手なので「適当にやっておいて」ではなく「○月○日の△時までに仕上げて」と具体的に言語化して伝える必要がある。

3. 心の境界線を設定する

モラハラ加害者は自他の境界がなく、被害者に対して、自身の手足の延長のようにコントロールしてくるため、自身の中で絶対に「言われたくない」「これだけは譲れない」という境界線を明確にし、それらを踏み越えてきた場合は、毅然と断る。

もしくは「その発言は許さない」といった毅然とした態度を取り、加害者を再教育する必要がある。

受動攻撃・嫌味タイプへの対処法

明確にツッコミを入れること 受動攻撃をする人は直接的な反論を嫌がるため、矛盾点などにツッコミを入れると黙るケースが多々あります。

対処のケース

  • LINEをスルー→「また既読スルーされたけど、嫌われてる?」
  • 約束を破った→「あの時、OKって言ったよね?」
  • 嫌味に対して→「これって嫌味を言われてるの?」

別れを検討すべきケース

ちなみに身体的暴力がある場合は関係修復より、警察に通報など安全確保を優先してください。

DVの支援機関

配偶者暴力支援センター

男女共同参画センターが運営しており、無料で利用できます。
配偶者からの暴力に悩んでいるけれど、どこに相談すればよいかわからない方は、「DV相談ナビ」をご利用ください。
全国共通の電話番号(#8008)に電話をすると、お近くの都道府県配偶者暴力相談支援センターにつながります。

公式サイト:配偶者暴力支援センター相談窓口一覧

DV相談プラス

内閣府が運営しており、こちらも無料です。
同行支援や保護、緊急の宿泊提供も行っています。

  • 電話・メール:365日24時間受付対応
  • チャット:12時~22時(10か国語対応)

電話番号:0120-279-889

公式サイト:DV相談プラス

また、以下の場合も基本的には改善が難しく、あなたが我慢するしかないので別れを検討した方が良いと思われます。

別れを検討すべきケース

  • モラハラを指摘すると逆ギレをする
  • 「別れるなら死ぬ」などと脅してくる
  • 経済的DVがある
  • 浮気を繰り返す
  • アルコールやギャンブルが依存レベル

【この記事を書いた人】

もーちゃん

モラハラ解決相談所リジェネ 副所長 | 元モラハラ加害者ASD夫|2015年〜妻と共にモラハラ被害者・加害者体質改善講座を運営|10年間で2500件超の相談解決実績 | 夫婦でモラハラを乗り越えた実体験者

経験と専門性

  • 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
  • ASD・ADHDの混合型診断済み
  • モラハラ加害者としての更生を実現
  • 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開

臨床経験(2010年〜)

カウンセラーとして幅広い支援経験

  • 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
  • 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
  • うつ病の方の復職支援
  • 元受刑者・薬物依存者への更生支援
  • ひとり親・DV被害者相談
  • 企業内パワハラ相談
  • 自助グループ・セミナー開催

全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介

モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

身体的DVやストーカー被害など緊急性の高い場合は、警察や支援機関に迷わず通報してください。

加えてモラハラによるカサンドラ症候群(不眠・動悸・希死念慮)に該当する場合は、精神科や心療内科を受診し、適切な治療を受けることをお勧めします。

また、あなたの彼氏は、将来モラハラ夫になる可能性がありそうですか?

せっかく結婚まで考えていたのに、明らかにモラハラ夫になりそうで悩んでいる方、別れるべきなのか判断に迷っている方は、一人で抱え込まずに私たちリジェネにご相談ください。

モラハラで苦しんでいるあなたへ

私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。

しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。

現在は幸せに暮らしています。

すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。

もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。

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