元モラハラ加害者の修行日記:ASD夫の脳内解説【前編】
我々リジェネは日々モラハラ解決方法を発信していますが、今回は少し毛色を変えて、ASD夫の脳内について説明していきます。
私自身はASDとADHDの混合型で診断済みであり、現在も通院中です。
妻は定型発達のため、会話の中で私に違和感を覚えることは多々あるようです。
ただ、結婚して13年が経ち、妻とは仕事も共にしています。
その中には私自身のモラハラの問題があったり、紆余曲折はありましたが、モラハラの問題は夫婦で解決し、共存はできています。
そのため、パートナーが発達障害、またはグレーゾーンの傾向がある人には役立てるのではないかと思います。
我々の元には、モラハラ被害者の方から日々、パートナーの言動や行動が理解できないという訴えがあります。
具体的には、暴言や人格否定まではいかないものの「日常会話で違和感を覚える」「夫と会話が噛み合わない」「常識やデリカシーがない」などの相談です。
この記事の目的
今回は、ASD当事者である私の脳内での思考や感情を言語化してお伝えします。
「なぜパートナーがそのような行動を取るのか」「そのような発言をするのか」という疑問を持っている方が多いと思います。
しかし、自身の経験だけでその不明点を解決するのは困難でしょう。
そこで発達障害の当事者である私が、具体的な事象をもとに解説していきます。
パートナーの意味不明な行動も、発達特性をもとに解説すると驚くほど当てはまり、腑に落ちることが多いです。
この機会に発達障害の特性を理解していただき、あなたのパートナーとのコミュニケーション改善につなげていただければ幸いです。
もくじ
- 発達障害は増えているのか?
- 私の診断について
- 発達障害は治らないのか?
- 認知・情報処理の特性
- マルチタスクが苦手
- 具体的でないとわからない
- 本や映画やドラマが見れない
- 感覚過敏である
- 手先が不器用である
- コミュニケーションの特性
- 注意や指摘を全否定と捉える
- 本音が浮かぶが言えない
- お世辞や褒め言葉が言えない
- 社交辞令が理解できない
- 人の言葉を鵜呑みにする
- 人の気持ちがわからない
- 片付けができない
- 表情が乏しい
- まとめ
発達障害は増えているのか?
我々が提供する24時間LINEサービスの中で「うちの夫は発達障害、ASD、アスペルガーだと思う」という声が多く寄せられます。
精神科などの受診はしていないものの、ネット上のASDやADHD診断でほぼ満点という方も多く、これは氷山の一角に過ぎないでしょう。
令和4年の厚生労働省発表によると、発達障害と診断された人の数は全国で約87万人、潜在的には800万人が該当するとされており、年々増加しています。
なお、診断基準を満たさないものの、その傾向が見られる人は「グレーゾーン」と呼ばれます。
私の診断について
私はASDとADHDの混合型と診断されています。
担当医によると、発達障害と診断される人で最も多いのがこの混合型とのことです。
つまり、私の脳内は多くの発達障害当事者に共通するリアルな思考パターンだと思います。
ちなみに私が以前に受けた発達検査はWAISーⅣです。
IQの明言は避けますが、一般的なIQである85〜120の間には該当します。
前回の「元モラハラ加害者の修行日記」では怒りの感情の処理方法や日記の付け方についてお話ししましたが、今回は発達障害の具体的な事象に合わせて、自分に該当するかどうかを自己分析した内容を解説していきます。
発達障害は治らないのか?
我々への問合せで多いのが「夫は発達障害だから離婚しかないんですよね?」「治らないんですよね?」という問いです。
これは大きな勘違いです。
確かに発達障害は脳の特性であり、治ることはありません。
しかし、対処法は山ほどあるため、モラハラの問題に対しては十分に対処可能です。
それでは、具体的な事例を見ていきましょう。
認知・情報処理の特性
マルチタスクが苦手
これはADHD特性が影響しており、他のことが頭に浮かぶと、本来の業務から逸脱し、衝動的に他のことをやりたくなることがあります。
タスクの優先順位も付けられず、どのタスクも中途半端のまま完成させられなかったことも多々あります。
私の場合だと、仕事よりも何よりも筋トレを優先して、結果的にムキムキになっただけということもありました。
情報量が多いと頭が真っ白に
情報量が多いと脳の回転が途端に遅くなり、他のことを覚えられず、最悪の場合は思い出せなくなってしまったり、すぐに頭が真っ白になります。
以前、公的機関で相談業務をしている時に突然の来客や電話応対が必要になり、対応すると頭が真っ白になったり、それまでの業務が思い出せないことがありました。
作業の並列処理が苦手なため、「〇〇さんに折り返しの電話をして」「〇時までに書類を作って」などを一度に言われると、忘れてしまうことがありました。
ジャーナリングで対処
これらの対処法としては、ジャーナリングが最も効果的でした。
ADHDはワーキングメモリが少ないのに、次々に考えが浮かびます。
例えば、できていないタスク→それに付随する不安や焦燥感、それらが連鎖的に出てきて、パニックになります。
調子が良い時は問題ないのですが、うまくいっていない時は、とことん沼にハマる訳です。
これを断ち切るためには、ジャーナリングで、その都度それらを紙に書き出し、排出する必要があります。
脳の外に出すことで、脳は処理済と認識して空き容量が増えます。
今すべきことと、今考えなくて良いことに分けることで、不安などの感情から解放され、優先順位も整理され、今すべきことに集中できるようになりました。
一点集中の特性を活かす
ASD特性のため、一点集中は得意です。
頭が整理されると、業務効率が格段に上がりました。
具体的でないとわからない
これは幼少期からずっとあります。
一度経験したことは、それなりに理解できるようにはなってきましたが、初見の場では「どうやって動いて良いのか」「何を質問すればいいのか」それすらわかりません。
曖昧な表現が一番苦手
具体的に「〇〇を△△に持って行って」と言われれば理解できます。
しかし「あれ、それ」「適当にしといて」「いい感じに」みたいな曖昧な表現は一番苦手です。
これは、私の場合は知覚推理の能力が低いことが挙げられます。
抽象的な内容は入ってこない
新しい仕事や知識を学ぶ時も、実用書じゃないと全く入ってきません。
概念だけだと抽象的すぎてわからないんです。
だから、凄く実存主義、現実主義に偏っていると思います。
具体例
カウンセリングの場合だと、ロープレの逐語録の書き起こしで理解できてきた感覚です。
昔、公的機関の面接で「日本の労働環境について、どう思うか?」と聞かれ、抽象的すぎて何を言われているのかわからず答えられませんでした。
また、それを聞いて何の意味がある?何の意図がある?とも思いました。
質問を繰り返して適応
幼少期は、これらの良いラインが理解できず苦労しました。
そのため、特に相談職を始めてからは、詰問するくらい質問をし、相手とのトラブルが起こらないように注意を払っています。
何とか世間に適応している感覚です。

自身が理解出来ていないより、私の説明が下手とずっと言われてきました。
多くのクライアントのみなさんから、私の例えは分かりやすいと言われるまで、あまりにも夫から下手と言われるので、そうだと思っていました。
夫の読解能力や情報整理が苦手であったり、そもそもの知識の偏りがあるということに、私もこの仕事をして気付きました。
本や映画やドラマが見れない
これは大人になるまでそうでした。
恐らくADHDの不注意性が関係あると思いますが、例えば1時間集中して、じっと見ることができませんでした。
だから、有名な映画やドラマも見ていないので、今でも知らないことが多いです。
視覚情報の処理が苦手
視覚推理能力が低いため、目で見た情報の処理が苦手です。
特にドラマや映画は、登場人物の心情なども想像しないと内容が理解できないため、全くわかりませんでした。
登場人物が多い作品は苦手
これは今もありますが、登場人物が多い作品は苦手です。
情報処理が追いつかず、誰が誰の話をしているのかなどがわからなくなり、序盤で話を見失ってしまいます。
本であれば、まだ前のページを見直すことができますが、映像はそうではないので結構しんどいです。
家系図を見るのも苦手であり、家族が多い人の話を聞くのも苦手です。
相談業務での対策
ただ、相談業務をしていると、このような話はしょっちゅう出てくるので、対策を立てています。
絶対に集中力を切らさないように集中することと、自分の記憶力を信用していないのでメモを取るようにしています。
なので、ドラマや映画などを見る時も同様に、集中のスイッチを絶対に切らないようにしているので結構疲れるのです。
感覚過敏である
発達検査では顕著であり、聴覚処理能力が空間認識能力よりもIQが30高かったためか、聴覚過敏です。
通常のASDでは視覚優位で聴覚からの情報処理が苦手ですが、恐らく私は混合型のため、このような結果になっていると思われます。
聴覚過敏のデメリット
まず、デメリットとしては、マンションでの住人や公共の場での子どもの騒ぐ声や泣き声がうるさくてたまりません。
妻はそんなに音は気にならないようです。
医師にも寝る時にイヤーマフを付けるように指導されましたが、耳への違和感のため装着ができませんでした。
聴覚過敏のメリット
メリットとしては、耳から聞いた話は記憶しやすいし、テレビよりもラジオが好きです。
聴覚の記憶は鮮明であり、その人の声や話し方は毎回記憶と一致しています。
30年前に数回話しただけの人の声やフレーズが鮮明に出てくることもあり、これは異常だなと思うことがあります。
視覚の記憶は弱い
反対に、視覚からの情報の記憶は弱いと思います。
人の顔が毎回、思っているのと微妙に違うんです。
これは相貌失認かもしれませんが、職場のスタッフでも毎回思っていたのと違うと感じます。
だから地元を歩いていても、学生時代の同級生とすれ違った記憶が全くありません。
50年も生きていれば、そんなことはないはずですが、恐らく記憶自体が学生時代のまま止まっており、彼らの50歳の状態を知覚推理能力の低さから想像できないので、例えすれ違ったとしても違うと認識するからだと思います。
匂いや食感の過敏
匂いの強いものや独特の食感の物が食べられません。
納豆、漬物、珍味系、甲殻類などは苦手です。
いつもと違うものは、全く違うものと認識します。
大人になったら味覚が変わるとは言いますが、私の場合はそんなに変わっていないと思います。
ただ、もう50歳になり胃腸が弱くなってきたので、量が多いもの、脂っこいものは当然ながら食べられません。
酸味や苦味は苦手です。
だから寿司も、決まったネタしか食べられません。
光への過敏
スマホやPCの光は眩しくて目が開けられなくなるので、一番弱くしています。
触覚への過敏
人に触れられることも、あまり好きではありません。
よく若い男の子が肩を組んで歩いていたり、スーパー銭湯の壺湯に2人でギチギチに入っている行為は、考えられないほど気持ち悪いです。

感覚過敏は、本人が苦しそうなので配慮はしていますね。
また、私が作る料理も夫用の味付けと自分用に分けるなど工夫しています。
たぶん私がしていることを文章化すると「え?モラハラ治ってなくない?」と思うかもしれませんが、これは発達特性への合理的配慮です。
ただ、騒音から攻撃性が高くなることや私への八つ当たりは「それは違うやろ!」としっかり忠告します。
あとは、本人がかなり体調不良に対しての感覚鈍麻があるので、私が気を付けて様子をチェックしています。
手先が不器用である
これは発達検査で証明されていますが、私は空間認識能力が低いため、当然ながらテトリスのようなパズルゲームは苦手です。
プラモデルも、まともにできた試しがありません。
技術家庭科も苦手でした。
製造業に就いた
父親が鉄工所を経営していたので、苦手な製造業に就きました。
手先も不器用であり、溶接や鉄の切断作業は苦手でした。
ただ、繰り返すことでそれなりにはできるようになりました。
図面を読むのが超苦手
その中でも図面を読むのが超苦手でしたが、CADの操作を覚え、何とか対応していました。
しかし、苦手な作業でしかありませんでした。
結論から言うと、会社が倒産したためやらなくて済むようになりました。
ちなみに、スーパーでの袋詰めは未だに苦手です。
コミュニケーションの特性
注意や指摘を全否定と捉える
これは、自分が正しいという大前提があります。
この正しいという基準は、私自身がある程度、納得しているという独特な基準であり、これを覆すには、この論理を上回る、鋭角的な提案が必要になります。
特に仕事に関することだと、自分のアイデンティティと直結しているため、肯定される以外は否定と捉えてしまい、怒りが湧いてきます。
つまり、私が熟考したものを否定=私自身を否定と捉えるわけです。
加えて、私が助言を求めている訳でもないのに、不要な助言や注意、指摘などは、不意打ちや攻撃のように感じられます。
他者理解・想像力の欠如
これは、他者理解や想像力の欠如から来るものです。
自分が思っていることは、相手も同じように思っているという思い込みがあります。
だから絶対に肯定されると思っています。
しかし、思っていることと違うことを言われるため、「思ってたのと違う」という思いから怒りが湧くのだと思います。
優先順位をつけて改善
以前は何でもかんでも否定されたと捉えていて、自分自身がしんどくなったため、自分が譲れない事柄に優先順位をつけ、下位の事柄については流すようにしました。
そうすることで、人とぶつかることが減り、かなり生きやすくなった感はあります。
本音が浮かぶが言えない
これをASD受動型の私がリアルに言うと、言ってはいけない本音だけがバンバン出てきます。
でも相手にキレられるのが嫌なため言えず、そのため言葉が出ないというのが一番リアルな回答です。
この仕事をするまでは、傍から見ると「ヘラヘラしてて何も答えない奴」つまり「実害がない奴」と思われていました。
しかし実際には、言いたいことは浮かぶが、とても言えないことばかりが浮かんでいて言えないというのが正しい答えです。
例えば、こんなことです。
心の中で思ってしまうこと
- 鼻毛や指毛がボーボー
- 女性なのに口髭が生えている
- 歯が抜けすぎ
- クチャラーでキモい
- 女性なのに全く美容に気を遣っていない
これらは小学生レベルの悪口だとは自覚しています。
差別やルッキズムと思う人もいるかもしれませんが、私の中の思い込みやマイルール、本音ではあります。
ただ、公言はしませんが、心の中で思ってしまうのは仕方ないと思います。
お世辞や褒め言葉が言えない
本当に思ったことしか言えないんです。
なので、人に対して「何でも良いから褒めましょう」などと言われると本当に困ります。
求められるリアクションができない
例えば妻の知人などとの会合で、彼らが作った料理やお取り寄せのスイーツなどを勧められた時に、彼らが望むリアクションをしないと、がっかりされたり不機嫌になられます。
「これ、絶対美味いから」「みんなが絶賛してた」などと、そんなテンション上げ上げで来られる方が、こっちからするとハタ迷惑です。
そんな、自分の中には無いリアクションをする労力が半端ないのです。
これらは、ある意味、価値観の押し付け、バウンダリー(境界線)の無い人、無遠慮、デリカシーの無さに該当すると思います。
これは自他の境界がなく、自分が思っていることは私も思っているし同じなはずであるという思い込みや、相手の感情への想像力の欠如だと思います。

夫が引いている自他境界線。踏み込まれたと認識するエリアが広い!!罠だろ
「自分は踏み込まないから、あなたも踏み込まないでくれ」というエリアが広いので、予告してくれれば衝突を避けられますが、回避型であるため黙るをセレクトしがち。
少し入るだけで一気に攻撃してくるので、過剰防衛する自分も疲れるだろうし、攻撃される側は意味が分かりません(白目)
社交辞令が理解できない
女子同士の会話で、全く思ってもないのに「可愛い」「似合ってる」と死んだ魚のような目をしながら褒め言葉を発する人たちってすごいなと思います。
それをしないと、この集団の中でハブられたり、自分が褒めてもらえないことへの恐怖心からの発言なのかなと思ってしまいます。
自分の価値観
自分なら、そんな嘘バレバレのことを言われるより、本当のことをズバッと指摘される方がマシだし有益です。
だから、そういう人としか関わりたくないと思ってしまいます。
人の言葉を鵜呑みにする
知人で、年長のお局タイプの女性がいます。
私が何年かぶりに彼らとの飲み会に参加すると言ったら、その女性が「私が来るのが嬉しい、やった!」と発言しました。
その言葉を鵜呑みにしてしまったのですが、蓋を開けたら、その飲み会はほぼ3時間、そのお局の独壇場でした。
その場に居ない、私からすれば誰だかわからない人たちの愚痴を、登場人物の説明は一切なく、これでもかと延々と居酒屋中に響き渡る大声で吐き続けたのです。
また、3時間の間に私に話を振られることは一切ありませんでした。
私の価値観
私であるならば、人に対して「嬉しい、やった!」と言う時は、相手に本当に興味があるから言います。
当の本人が来たなら、相手に対して話を振ったり、色々質問をしたりします。
しかし彼女からはそれがなかったため、私への言葉は嘘だったんだと失望し、縁を切ることにしました。
これは今になれば社交辞令だとは理解できます。
ただ、それが理解できたとしても、彼女の話は愚痴ばかりでつまらないため、そもそも関わりたいとは思わない人種なのです。

夫の人間関係なので、私に害がなければ好きにしたらいいと思います。
夫は「減点法」で人間をジャッジする傾向にあります。
また、経験不足から基本的に「自分の優先度を高」にしてくれる人と気持ちのいいコミュニケーションを強く望んでいます。
「大人になれば色々あるよね」が自分含めて前提として抜けているなとは思います。
ミスのない関係を維持するのは、こちらが圧倒的に与える側で、相手が忖度していないと成立しない気が私はします。(私は省エネ目的で寛容でありたいので)
友達は猫以外いらないそうなので、あなたらしくでいいと思います。
人の気持ちがわからない
これは、カウンセラーという職業をするまでは、わかりやすい表情しか理解できていませんでした。
ちなみに私は現時点で50歳ですが、心理学を学んだのが2009年のため、34歳まで人の気持ちというものを理解できていなかったということです。
怒りには敏感だった
ただ、人の怒りには敏感でした。
幼少期に父からのDVがあったため、人の怒りに対しては過敏だったんです。
母は過干渉で基本的には優しかったが、突然不機嫌になることもあったので、そういう意味でも人の気持ちはわからないと思っていました。
微妙な表情は理解できなかった
喜怒は理解できていましたが、哀楽や微笑、嘲笑、軽蔑みたいな微妙な表情は理解できていなかったと思います。
ADHDの不注意性や集中力の無さから、ドラマや映画が大人になるまで見れませんでした。
そのため、人物の心情や言葉の背景、非言語を読み取るなどの概念すら考えたこともありませんでした。
人間関係がうまくいかなかった
このように、コミュ力が育たずに大人になったため、人間関係はうまくいかないことが多かったです。
突然、相手がブチギレたり、メンヘラ化したりで、意味がわかりませんでした。
相手がキレると、キレられたことに逆上して私も腹が立つので、すぐに疎遠になっていた記憶があります。

今も私がイライラすると一緒にイライラしています。キモいです。
これは私が本当に切り替えすることで生存できた幼少期があるのと、虚弱なのと飽きっぽいのと忘れっぽいので、怒りや悲しみを持続する体力がありません。
2人の関係上は、上手く作用していると思います。感謝してください。
片付けができない
これは妻と結婚するまではありました。
母がいわゆる汚部屋の住人であり、片付けが全くできないため、私もその血を引いていると思います。

未だにきれいではないです(私も苦手なので)
優先順位が付けられなかった
つまり、優先順位が付けられず、何が必要で何が必要でないのかが理解できていませんでした。
整理している時に「いずれ使うだろう」と思い、結果的に物を捨てられないという現象が実家では起こっていました。
結婚後に改善
ただ、妻と結婚し、自分の居住スペースが限られるようになったことで、物が置けなくなり、結果的に本当に必要なもの以外は捨てざるを得なくなりました。
さらに「本当に必要な物以外は置かない」というルールが明確になったため、現在では物を捨てることに抵抗がなくなったのも大きいと思います。
表情が乏しい
これはASDの特徴であり、私自身、今も名残はありますが、幼少期は本当に無表情でした。
アルバムなどを見ても、どれも仏頂面です。
それは、父親からのDVや、部活の顧問から「男はヘラヘラするな」とキレられたりしたことが要因だと思います。
そのため、小学校の通知簿には6年間「何を考えているのかわからない」と書かれていました。
特に不機嫌でも怒っている訳でもないのですが、普通にしている表情が無表情なんです。
妻の指摘で改善
ただ、お笑いを見に行っても、悲しいことがあっても同じ表情のため、妻から何を考えているか理解できないと指摘されました。
そのため、自分なりに感情表現をするようになり、少しは改善されたとは思っています。

仏頂面で最前でお笑い見るとか迷惑客でしかないので、しっかりと笑ってください(芸人ファースト)
【この記事を書いた人】
経験と専門性
- 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
- ASD・ADHDの混合型診断済み
- モラハラ加害者としての更生を実現
- 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開
臨床経験(2010年〜)
カウンセラーとして幅広い支援経験
- 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
- 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
- うつ病の方の復職支援
- 元受刑者・薬物依存者への更生支援
- ひとり親・DV被害者相談
- 企業内パワハラ相談
- 自助グループ・セミナー開催
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の前編では、ASD・ADHD夫の「認知・情報処理」と「コミュニケーション」の特性について解説しました。
これらは本人の性格ではなく、脳の構造による特性です。
特性を理解することで「なぜそうなるのか」が腑に落ち、無駄なイライラや自己嫌悪から解放されることも多いです。
後編では「こだわり・ルーティン」「対人関係・興味関心」「思考パターン」の特性について解説していきます。
発達障害は治りませんが、対処法は山ほどあります。
あなたのパートナーとのコミュニケーション改善に、この記事が少しでも役立てば幸いです。
今後必要なスキル
夫婦関係を再構築するためには、新たなスキルが必要になります。
相手を理解するための「話の聴き方」、そして相互理解を深めるための「相手に伝わる言葉での伝え方」などです。
これらについては、また別の機会に詳しく説明していきます。
モラハラ問題の解決は決して簡単ではありませんが、一歩ずつ着実に進めていくことで、必ず関係性は改善していきます。
我々リジェネは、そのプロセスを全力でサポートいたします。
モラハラで苦しんでいるあなたへ
私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。
被害者の視点から学ぶ
もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。
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あなたが少しでも穏やかな毎日を取り戻せるよう、心から願っています。

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