モラハラ夫に多い経済的DVとは

今回はモラハラ夫に多い経済的DVとはについて説明していきます。

経済的DVを受けているモラハラ被害者の相談が増えてきたため、チェックリストを用意しました。

自身が経済的DV(モラハラ)を受けているのかどうかの指標として、ぜひ活用して頂ければと思います。

ちなみに経済的DVとは、最低限度の生活費しか渡さず、パートナーの金銭的な自由を奪い、精神的に追い詰める行為を指します。

一般的なDVは殴る蹴る等の目に見えて被害がわかりやすいのに対し、経済的DVはモラハラと同様に、被害を受けていても気づきにくいのが特徴です。

収入や生活費は家庭によって異なるため、他の家庭と比較しづらく、自分が被害を受けていることに気づかないケースもよく見られます。

しかし、以下のような事例が見られた場合は、経済的DVを疑ってみてもよいかもしれません。

最後まで読んで頂ければ幸いです。

この記事はこんな方におすすめです

  • 経済的DVについて知りたい方
  • 夫からギリギリの生活を強いられている方
  • 経済的DV夫への対処法が知りたい方

もくじ

  1. 経済的DVチェックテスト
  2. 最低限の生活費しか渡さない
  3. 外で働かせてくれない
  4. 夫が浪費や借金をする
  5. 夫が働かない
  6. お金に関する暴言を吐かれる
  7. お金の使い道を厳しく管理される
  8. 給与明細書や預金通帳を見せてくれない
  9. あなたが働いた分の給与を没収される
  10. 経済的DV夫への対処法
  11. 経済的DVとは言えないケース
  12. まとめ

経済的DVチェックテスト

1つでも当てはまると要注意

  • 最低限の生活費しか渡さない
  • 外で働かせてくれない
  • 配偶者(相手)が浪費や借金をする
  • 夫が働かない
  • お金の使い道を厳しく管理される
  • 給与明細書や預金通帳を見せてくれない
  • あなたが働いた分の給与を没収される

以下にどういう点が経済的DVに該当するのかを説明していきます。

最低限の生活費しか渡さない

「俺が稼いだ金だろ? 俺が自由に使って何が悪いんだとキレる」行為は、経済的DV夫に多いフレーズです。

さらに全く自由に使えるお金がないのに「オマエはやりくりが下手だな」と責め立てられる状況は、明らかに妻への攻撃に該当します。

  • 子どもの発熱やケガ等で病院にかかった費用
  • 新学期で必要なものを揃える費用
  • 車のタイヤがパンク等の急な出費
  • 冠婚葬祭などの交友関係でかかる費用…etc.

生きていくうえで予想外の出費は必ずありますが、経済的DV夫はそれを許しません。

車検時の待ち時間でスタバに行っただけで責められ無駄遣いの罰として家族カードを没収されたケースもあります。

また「性行為と引き換えに生活費を渡す」という卑劣なケースもあり、このような行為は性的DVに該当し許されるものではありません。

一つの基準として、生活に支障が出ていて夫に収入があるのに十分な生活費を渡さない行為は、経済的DVと判断されやすいです。

夫が十分な生活費を渡さないことで、あなたの貯金を切り崩したり、あなたの実家から借金をしないといけない状況になっている場合も経済的DVに該当する場合があります。

外で働かせてくれない

「オマエは家のことだけしてろ」と言い、妻の経済的自立を許さないのもモラハラ夫の特徴です。

また、生活費が足りないと主張したのに、外で働くことを認めない場合も経済的DVと見なされる場合があります。

夫が浪費や借金をする

隠れて借金をしたり、妻にも借金をさせたり、ローンを組まされるなどのパターンがあります。

パチンコなどのギャンブルで生活費を使い込むなど以外にも、子どもの習い事の費用は出し渋るけれど自分の趣味には散財するケース

自己啓発やセミナーに傾倒して妻名義で勝手にキャッシングをしたり、急に仕事を辞めて起業するなど大切な判断を家族に無断で衝動的に行動するケースもあります。

夫が働かない

生活が困窮していても夫が家事や育児も手伝わず、心身共に健康なのに働かない場合は経済的DVに該当する場合があります。

お金に関する暴言を吐かれる

  • 誰のおかげで生活できていると思ってるんだ?
  • 俺がオマエを養ってやってるんだろ? 
  • 文句があるなら俺より稼いでからものを言え

などの発言は明らかに人格否定であるため、妻に対しての精神的DV(モラハラ)に該当します。

お金の使い道を厳しく管理される

特に多いのが毎回レシートやクレジットの明細をチェックされたり、買い物をする際には夫の許可が必要だったり、無駄遣いをするな等と言ってくることがあります。

このような過度なケチに該当する場合も、経済的DVと見なされる場合があります。

給与明細書や預金通帳を見せてくれない

これは、経済的DV夫の典型的なパターンです。

特に多いのが、お金の管理が全て夫によって行われることです。

生活が困窮しているにも関わらず、夫が自分の趣味に浪費しているため、妻が何度も給与明細や預金通帳の開示を要求しても開示しません。

夫は「オマエは俺が信用できないのか!」と怒鳴るだけで、話し合いにもなりません。

これらも経済的DVと見なされる場合があります。

あなたが働いた分の給与を没収される

毎月の生活費からあなたの給与分を天引きされて渡されるため、いつまで経っても貯金ができません。

働いたにも関わらず、貰える生活費が以前と同じなため、生活の困窮状況は変わりません。

これらも経済的DVであり、心身ともにかなり疲弊すると思われます。

経済的DV夫への対処法

先ほどのチェックリストに1つでも該当する場合は、経済的DVを疑ってみても良いかもしれません。

ここでは、経済的DVを行う夫への対処法を説明していきます。

まずは、1ヶ月に必要な生活費を計算しましょう。

これは婚姻費用とも呼ばれます。

婚姻費用とは、衣食住の費用以外にも医療費、子どもの養育費、教育費、相当の交際費など、夫婦が生活していくために必要な費用のことです。

これらを計算した上で、夫に家計簿などを見せながら具体的に伝えてみましょう

例えば、あなたが育児で働けない場合は、必要な生活費を渡して欲しいと伝えてみましょう。

次に、あなたが働ける場合は上記同様、生活費を渡してもらうように交渉し、夫から必要額を貰えない場合は、不足分をあなたがパートなどで外に働きに出ることを伝えてみましょう。

それでも、夫から「外に働きに出るのは許さない」と言われたならば、夫婦の生活が破綻していますので、離婚も視野に入れて考えられた方が良いと思います。

生活費が必要であり、あなたが働ける状態であるのに、それらを制限する権利など夫にはありません。

それらは、立派な経済的DVと思われるので、改善しない場合は離婚を前提に考えた方が良いと思われます。

経済的DVとは言えないケース

これまで経済的DVと見なされる可能性のある行為を紹介してきましたが、状況によっては経済的DVと見なされないこともあります。

例えば、以下のようなケースでは、経済的DVと見なされない場合があります。

  1. 共働きで、夫が十分な生活費を入れてくれないが、自分にも収入があって特に生活が苦しいわけではない場合
  2. 夫から専業主婦になるよう言われているため、仕事に就けないが夫の収入が十分で生活が苦しいわけではない場合
  3. 妻が働かないが、夫の収入だけで生活が成り立っていて、家計が苦しいわけではない場合

まとめ

最後まで読んで頂きありがとうございます。

冒頭でもお伝えしましたが、経済的DVは被害を受けていることが非常に分かりにくい特徴があります。

また、通常のモラハラ同様に明確な基準がない点も被害が表面化しにくい要因です。

よくある事例として「玉子はこのスーパーで買え」とたった数十円のために何キロも先のスーパーに行くように指示してきたり、真冬に暖房の使用を制限したりなど、過度なケチも経済的DVと見なされる場合があります。

経済的DVは常にギリギリな生活を強いられて心身ともに余裕がなく、精神的にかなり追い詰められるため、冷静な判断ができなくなることがあります。

まずは先ほどのチェックテストに該当したり、パートナーとの今後に不安を感じている方は、一人で抱え込まずに私たちに相談してくださいね。

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またパートナーからの経済的DVを受けている方は知らぬ間にカサンドラ症候群になっている可能性がありますので下記のチェックリストも試して頂ければと思います。

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