マルチ商法と家庭崩壊の連鎖「妻がモラハラ加害者に変わるメカニズム」

今回は、マルチ商法と家庭崩壊の連鎖「妻がモラハラ加害者に変わるメカニズム」について解説します。

前回の「宗教2世がモラハラ被害に遭いやすい特徴と脱却法」に続き、今回も非常にセンシティブなテーマを取り上げます。

この問題に関する相談が増えていることからも、多くの方が悩まれている実態が伺えます。

マルチ商法やネットワークビジネスにハマる人の変化の過程は、宗教2世の問題と類似点が多くあります。

最初は健康や美容、副収入のために始めたマルチ商法が、次第に生活の中心となり、家族よりも優先されるようになります。

やがて「マルチの商品は正義で市販のものは全て悪」という二元論的な思考に陥り、まるで別人のように変貌していきます。

この変化は外見にも表れ、目つきや顔つきが変わり、家事や育児よりもホームパーティーやダウンの勧誘に時間を費やすようになります。

さらに陰謀論にも傾倒し、常にイライラした状態で家庭内に緊張感をもたらします。

最終的には、売上ノルマを達成するために自己購入を繰り返し、友人や親族、消費者金融からの借金が膨らみ、自己破産や家庭崩壊に至るケースも少なくありません。

宗教にハマるケースとの大きな違いは、マルチ商法特有の経済的困窮の深刻さにあります。

毎月のノルマ達成が報酬の条件となるシステムが、際限のない借金を生み出す要因となっています。

また、マルチ商法にハマった親を持つ「マルチ2世」の問題も深刻です。

本記事では、なぜ一般の主婦がマルチ商法にハマりやすいのか、そしてなぜモラハラ加害者へと変貌してしまうのかを解説します。

この記事を通じて、マルチ商法にハマったパートナーや親を持つ方々の生きづらさを軽減し、モラハラ被害から自分の人生を取り戻すための方法をお伝えしたいと思います。

誤解のないようにお伝えしますが、本記事は特定の会社や思想を批判するものではありません。

あくまでも偏った思考や盲信が人生の選択肢を狭めることへの警鐘であり、苦しんでいる方々のための情報提供を目的としています。

少し長い内容ですが、最後までお読みいただければ幸いです。

この記事はこんな方におすすめです

  • パートナーや家族がマルチ商法に傾倒している方
  • モラハラ被害に悩んでいる方
  • マルチ商法に傾倒した人への適切な対応を知りたい方

もくじ

  1. マルチ商法とは
  2. 主婦がマルチ商法にハマりやすい理由
  3. 主なマルチ商法企業の特徴
  4. マルチ商法にハマる人に多い思想と特徴
  5. 陰謀論に傾倒する人とマルチ商法にハマる人の共通点
  6. マルチ商法が引き起こす家庭崩壊の過程
  7. パートナーがマルチ商法と借金地獄に陥った場合の対処法
  8. まとめ

マルチ商法とは

マルチ商法(マルチレベルマーケティング/MLM)は、通常の店舗販売とは異なる独特の販売手法です。

友人や知人に直接商品を販売するだけでなく、その人たちを「販売員」として組織に勧誘し、彼らが売り上げた分からもあなたに報酬が入る仕組みです。

例えば、あなたがAさんを勧誘し、Aさんが月に10万円分の商品を販売すれば、あなたにもその一部(例えば10%の1万円)が入ってきます。

このように組織は拡大し、あなたの「下」(ダウンライン)に多くの販売員がつくほど、あなたの収入も増加します。

まさにピラミッド状の組織構造が形成されるのが特徴です。マルチ商法で主に取り扱われる商品は、健康食品、化粧品、高級調理器具、洗剤などの日用品です。

マルチ商法とネズミ講の違い

一見似ていますが、マルチ商法とネズミ講には重要な違いがあります。

最大の違いは「実際に価値のある商品があるかどうか」です。

マルチ商法は、実用的な商品やサービスの販売が活動の中心です。

対して、ネズミ講は商品があっても形式的なもので、実質的には「新規参加者からの資金」を既存メンバーが分配する仕組みになっています。

法律上、マルチ商法は「特定商取引法」などの規制に従って運営され、商品販売からの利益が主な収入源であるべきとされています。

しかし、新規会員の勧誘だけで収入が増える仕組みだと、ねずみ講と判断される可能性が高まります。

ただし現実には、この境界線はかなり不明瞭です。

また、友人や家族を勧誘対象とするため人間関係が損なわれたり、月々のノルマ達成のために自ら大量の商品を購入し、借金を抱えてしまうケースも少なくありません。

主婦がマルチ商法にハマりやすい理由

巧妙な勧誘の手法

マルチ商法の勧誘は、身近な人間関係を巧みに利用します。

よくあるのは、ママ友が「鍋パーティーをするから」と自宅に招待してくれたのに、実は高級な調理器具を売るための商品説明会だった。

あるいは「自宅でネイルサロンを始めたから、あなたは特別に無料でジェルネイルをしてあげる」と言われて行ったら、施術中にマルチの化粧品やアロマなどを延々と勧められた。

さらに厄介なのは、SNSで久しぶりに連絡してきた友人とカフェで会い、子どもの自閉症の悩みを打ち明けたところ「これを飲ませたら症状が改善した」とサプリメントを勧められるケース。

悩みに寄り添ってくれると思ったのに、実は商品勧誘が目的だったと気づいたときの失望感は計り知れません。

経済的困窮からの解放とマルチの誘惑

マルチにハマりやすい主婦には、経済的に苦しい状況にある人が多いのも特徴です。

夫の収入が低かったり、生活費をギリギリしか入れてもらえなかったりする一方で「外では働くな」と言われて半ば経済的DVのような状況に置かれていることも少なくありません。

そんな状況に「うってつけ」に思えるのが、マルチ商法の会社に出社することなく「いつでもどこでも、自宅で隙間時間に稼げる」というセールストーク。

さらに「自分の頑張り次第で、パートの何倍も稼げる可能性がある」という言葉は、経済的に追い詰められた主婦の心に強く響きます。

普通の仕事なら月10万円が限界でも、マルチなら「月収100万円も夢じゃない」と言われれば、藁にもすがる思いで飛びつきたくなるのも無理はありません。

子どもの健康不安と魔法の解決策

子どものアトピー性皮膚炎や喘息、食物アレルギーなどの健康問題を抱える母親も、マルチ商法のターゲットになりやすいです。

「ステロイドは危険であり副作用が怖い」「子どもに強い薬は使いたくない」という思いから、病院よりも代替療法を求める傾向があります。

そんなとき、SNSで「うちの子もひどいアトピーだったけど、このサプリで驚くほど改善した」という体験談を見つけると、藁にもすがる思いで試してみたくなります。

病院で「治らない」と言われてきた悩みが解決するかもしれないという希望は、冷静な判断力を鈍らせるのです。

「自然派」「無添加志向」との親和性

「子どものために良いものを」と考える母親の気持ちに寄り添うように、マルチ商法の多くは「無添加」「オーガニック」「自然派」というキーワードを前面に出します。

食育に関心の高い親や「本物志向」という価値観を持つ人は「市販品には有害な添加物が入っている」という主張に共感しやすく、その結果マルチ商法の商品に辿り着くことも多いのです。

SNSによる巧妙な勧誘戦略

今やSNSは強力な勧誘ツールとなっています。TikTokやInstagram、YouTubeでモデルやインフルエンサーが商品を紹介するとき、会社名は明かさず「その保湿クリーム大丈夫!?」と不安を煽ったり、ビフォアフターの画像をアップし「このクリームで肌がぷるんぷるんになった」「この水でダイエットに成功した」といった成功体験として紹介します。

メイク動画や料理レシピの中に自然な形で商品が登場し「もっと詳しく知りたい方はコメントくださいね」とプライベートなやり取りに誘導。

そこから具体的な勧誘が始まります。

公開の場では商品名も値段も明かさないことで、怪しさを感じさせないようにする巧妙な戦略なのです。

華やかなSNS投稿と「私も変われる」という憧れ

SNSで見せる「成功者」の生活は、どれも華やかです。

高級車に乗り、ブランドバッグを持ち、タワーマンションに住み、頻繁に海外旅行に行く…。

そして決まって「私も最初は普通の主婦だった」というストーリーが添えられます。

「地味な毎日」「生活費の心配」に疲れた主婦にとって、「あの人と同じになれるかも」という希望は強い魅力。

特に「子どもが小さくて外で働けない」「夫の収入だけでは欲しいものが買えない」という不満を抱えている人にとって、「何もせずにいたら一生このまま」という焦りと「頑張れば私も変われる」という期待が、マルチ商法への入口となってしまうのです。

主なマルチ商法企業の特徴

A社

  • 主な商品: 化粧品、健康食品
  • 特徴: 「経皮毒」の概念を使った恐怖感煽り
  • 問題点: 業務停止処分歴、自己啓発セミナーでの死亡事件、健康食品からのシアン化合物検出

B社

  • 主な商品: 家庭用日用品、高額調理器具、洗剤、サプリメント
  • 特徴: 料理会やパーティー形式での商品紹介、特に無水調理器具の販売
  • 問題点: ネズミ講疑いでの調査、消費者庁からの取引停止命令

C社

  • 主な商品: 化粧品、美容器具、健康食品
  • 特徴: 独自の品質基準「6Sプロセス」強調、高品質エイジングケア製品
  • 評判: 製品自体は比較的良いが、MLMの仕組みへの批判

D社

  • 主な商品: 精油(エッセンシャルオイル)と関連商品
  • 特徴: 中間業者排除による高品質・適正価格の主張
  • 問題点: FDAからの警告、危険な使用法の推奨による健康被害

E社

  • 主な商品: 健康食品
  • 特徴: 一般企業イメージの強調、有名人起用のCMでのクリーンイメージ構築
  • 問題点: 強引な勧誘、過剰な収入期待、「洗脳商法」批判

マルチ商法にハマる人に多い思想と特徴

マルチ商法に参加する人々には、特徴的な思想や価値観が見られることが多いです。これらの思想は、知らず知らずのうちに強化されていきます。

反医療・代替医療志向

マルチ商法参加者には、既存の医療システムへの不信感が強い傾向があります。

「病院は薬漬けにするだけ」「薬は根本解決にならない」と考え、代わりに「自然の力」や「体の自己治癒力」を重視するようになります。

反医療に多い思考

  • 「水素水でがんが治る」と信じる
  • 「クエン酸重曹水が新型コロナウイルスに効く」と主張する
  • 「波動を高めることでがん予防ができる」と説く
  • 「新型コロナは波動で打ち消して無力化できる」と信じる
  • 子宮頸がんワクチンなどの接種で病気になると恐れる
  • 直結型浄水器が必須と考える
  • 電磁波防止グッズ(スマホシール、電子レンジ用シールド)を多用する
  • 電子レンジは電磁波が危険なので使わない
  • 炊飯器も使わず鍋を使用する
  • IH調理器は電磁波で体調不良の原因になると避ける
  • 前世占いや数秘術に傾倒する

市販品への恐怖心を植え付ける

日用品や化粧品を扱うマルチ商法では、一般的な市販品への恐怖を植え付ける手法がよく使われます。

市販品への恐怖心の事例

  • 「市販の歯磨き粉をメダカの水槽に入れると30分で死ぬ」といった極端な実験例を示す
  • 「経皮毒」という造語を用いて恐怖心を煽る
  • 「市販シャンプーが子宮に吸収され不妊症やがんの原因になる」と根拠なく主張する
  • 肌荒れやアトピー性皮膚炎は一般シャンプーが原因だと単純化する

陰謀論的思考

マルチ商法にハマる人は、様々な陰謀論を信じる傾向があります。

陰謀論者に多い思考の事例

  • 「小麦粉はアメリカが日本に売りつけた毒」
  • 「味の素には発がん性物質が含まれている」
  • 「一般のパンは添加物まみれでカビが生えない」
  • 「コンビニ食品やスーパーの野菜は体に悪い」
  • 「紙おむつは経皮毒が吸収されるので危険」
  • 「紙ナプキンを使うと子宮がんになる」
  • 「コロナは製薬会社が利益のためにばら撒いた」
  • 「コロナは単なる風邪、マスクは逆に病気の原因になる」
  • 「ワクチンはディープステートによる人口削減計画」
  • 「ワクチン接種者から毒性物質が排出される」
  • 「世界金融を支配する秘密組織の陰謀」
  • 「能登半島地震は人工的に引き起こされた」

陰謀論に傾倒する人とマルチ商法にハマる人の共通点

陰謀論を信じる人とマルチ商法にハマる人には、驚くほど多くの共通点があります。

最も顕著なのは情報リテラシーの問題です。

情報リテラシーとは、さまざまな情報を収集し、適切に理解・分析・評価する能力のことです。

この能力が不足している人には次のような特徴が見られます。

情報リテラシーの低さ

  • 批判的・懐疑的に考えることができない
  • 情報を自分の都合のいいように解釈する
  • 示された情報を鵜呑みにしてしまう
  • 自分で調べて検証しようとしない
  • 一度信じたことを疑わない
  • 自分の考えが100%正しいと思い込む
  • 別の可能性を想像する力が弱い

例えば「どのパチンコ店でも負けが続くのは、AIで顔認証をされて出玉を調整されているからであり、そのシステムは、近隣のパチンコ店同士で共有されている」という陰謀論があります。

少し考えてみれば疑問点がたくさん出てきます。

疑問点の事例

  • そんな高度なシステムを導入するコストはいくらかかるのか?
  • そのシステムがあるなら、なぜパチプロが存在できるのか?
  • 競合店同士が情報共有するメリットは何なのか?
  • メリットに比べてリスクが大き過ぎるのではないのか?
  • そもそも、そんな手の込んだことをする理由は?
  • 個人情報保護法的に違法ではないのか?

こうした疑問を持ち、自分で調べて考えれば、この理論がすぐに破綻することが分かります。

しかし、陰謀論を信じる人もマルチ商法にハマる人も、このような批判的思考のプロセスを踏まないのです。

上記のような特徴を持つ人が「経皮毒」のような疑似科学的概念や「ワクチンは人口削減計画だ」という陰謀論を信じやすいのは、情報を批判的に検証するプロセスをスキップしてしまうからです。

また、これらの特徴は、マルチ商法の「月収100万円も夢じゃない」「この商品だけが真の健康をもたらす」といったセールストークにも弱くなる要因となります。

注目すべきは、どちらのグループも一度思い込むと抜け出すのが非常に難しくなるという点です。

それは自分のアイデンティティや所属するコミュニティ、投資した時間やお金を否定することになるからです。

マルチ商法が引き起こす家庭崩壊の過程

ここではAさんが、マルチ商法にハマったことによる心境や行動の変化について説明していきます。

SNSデビューと現実とのギャップ

Aさんは、直属のリーダーに煽てられて「奇跡の56歳」と自分自身を美魔女としてTikTokで売り出しました。

しかし、実際は奇跡でも何でもなく、皺も頬の弛みもある年相応の還暦前の女性であり、モデルと一緒に商品を宣伝することで、自ら「公開処刑」をされていることに気付かず、客観性や俯瞰力が全くないまま突っ走っています。

また、Aさんの27歳の娘は「大阪のおばちゃんキャラ」というメイク動画で売り出していますが、明らかに胡散臭く、元から陰キャである彼女の遅咲きのTikTokデビューは、知人たちから嘲笑の対象となり「母と娘とも非常にイタイ」という評価をされています。

そのため、毎月の売上が5万円程度しかなく、自身のランクやタイトルを維持するために自腹で商品を購入し、身内や友人、挙句には消費者金融からの借金が200万円にまで膨らみました。

では、なぜここまで事態が悪化したのでしょうか?

承認欲求と居場所の発見

まず、Aさんが、TikTokなどで自らインフルエンサーのような行動に出た理由としてリーダーから、おだてられたことが大きな理由です。

これまで夫からも褒められず、ずっと専業主婦として地味な生活をしてきたAさんにとって、リーダーやダウンの人たちは承認欲求を満たしてくれる存在でした。

「綺麗だ」「美人だ」と持て囃してくれるため、自己肯定感が上がり勘違いしてしまったのです。

1件契約を取れると、リーダーから賞賛されるため「次も絶対に頑張ろう」と思うようになります。

マルチの環境は、Aさんが人生で味わったことがない程、居心地が良く快適だったとのこと。

彼女を慕ってくれる人もいるし、目標とすべきアップのリーダーも身近に存在し、その華やかな生活も目の当たりにするため「自分も早くあのようになりたい」という期待感しかなかったそうです。

閉鎖的コミュニティの形成

マルチ商法の環境は閉鎖的な空間であり、同じような思想の人しか集まらないため、ある意味、宗教と同じで周りが見えなくなります。

さらに、リーダーは自分のダウンが居なくなると報酬が減るので、悩み事などにも積極的に関わり、かまってあげる環境を作ります。

頑張っている割に収入は上がらず、心が折れそうになっても、リーダーは「あと、もう少しだから」「私もそういう時があったから」と労ってくれるのです。

夫婦間の溝の深まり

一方で、夫は一般の会社員であり、マルチについては「我関せず」の立場です。

自己責任の範疇であれば問題ないという態度は一貫していますが、マルチの人達のように優しい言葉をかけてくれませんし、Aさんが良いと思っている商品に全く関心も持たず否定的な態度をとります。

毎月、売上で困っているのに、全く助けてくれる素振りもないため、Aさんは夫に嫌悪感しか持たなくなりました。

ただ、夫からすれば、Aさんは家事もまともにしなくなり、娘も取り込み、口を開けばマルチのことしか話さなくなりました。

夫の意見には全く耳を貸さず、自社の製品以外はダメだと極端な思考になり「風邪をひいても薬は飲むな」「ワクチンを打つな」など、陰謀論に洗脳され、妻とは会話が通じない、意思の疎通ができない感覚に陥ったとのことです。

家庭生活の破綻

また、Aさんは夜中でも家をあけることが多くなり、夫が帰宅すると、妻のダウンの人たちとホームパーティをしていることもありました。

仕事で疲れて帰ってきているのに家が落ち着かず、その割に妻は稼げていないので「一体、何をやってるんだ」と嫌になるのも当然でしょう。

このような家庭内不和から、夫婦の会話も少なくなり、妻は不機嫌になりました。

娘は母と会社を支持しているため、母と娘で夫を非難し「リーダーはこんなに器が大きいのに、それに比べて、うちの夫は何て器が小さいのか」「夫が協力すれば、もっと売上は上がるし、毎月こんなに苦しむ必要はない」「こんなに良い商品が売れないのはおかしい」などと、売上が上がらない理由を夫に転嫁するようになったのです。

他責思考と家庭崩壊

Aさんは自身のビジネス展開や営業力の無さ、マルチの商品自体の世間の評価、自身のブランディング構築の未熟さには一切疑問を持ちません。

そのリテラシーのなさ、俯瞰力の無さ、地頭の弱さ、他責思考から「自分がリーダーみたいに売上を上げられないのは、全て夫がビジネスに非協力的だから」という結論に至ります。

そして「夫は悪い奴」と母娘で思うことで、夫に対して素っ気ない態度や無視などのフキハラを行うようになりました。

最終的に多額の借金も明らかになった結果、家庭崩壊に至りました。

これらが、主婦がマルチ商法で失敗する典型的なパターンといえるでしょう。

実際は大して稼いでいないにも関わらず「自分も成功者の仲間入り」と勘違いし、夫への精神的な攻撃やモラハラ行動に至ってしまうのです。

パートナーがマルチ商法と借金地獄に陥った場合の対処法

パートナーがマルチ商法にハマり、借金問題に発展してしまった場合、早期の対応が重要です。

具体的な対処法をご紹介します。

パートナーのマルチ商法関連の借金問題については、問題が大きくなる前に早期相談することが最も重要です。

隠したり、放置したりすると状況はどんどん悪化していきます。

相談窓口

1. 消費者ホットライン

消費者問題の相談窓口としては、消費者庁が開設している「消費者ホットライン」に電話すれば適切な窓口につないでくれます。

  • 全国共通の「188」にダイヤルするだけで利用可能
  • 消費者問題に詳しい相談員がアドバイスや情報を提供
  • 場合によっては、事業者との間に入り話し合いを進める「あっせん」も可能

2. 管轄の警察

警察もマルチ商法をはじめとした悪徳商法に関する相談を受け付けています。

  • 24時間いつでも相談可能
  • マルチ商法を装って代金を集めながら商品を送らないなどの詐欺的要素がある場合は、刑事事件として立件される可能性も

3. 消費者問題に詳しい弁護士

マルチ商法の被害を積極的に解決したい場合は、消費者問題に詳しい弁護士への相談がおすすめです。

  • 違法な勧誘やねずみ講まがいの行為があるかの判断が可能
  • 退会に向けた業者との交渉や返金請求なども依頼可能
  • 確実かつ安全にマルチ商法との縁を切るための強力なサポート

心理的サポート

マルチ商法にハマった方、また、そのご家族には、専門的な心理的サポートも必要です。

リジェネではモラハラ専門相談員がサポートを提供しております。

マルチ商法によって傷ついた心の回復や、自己肯定感の再構築、ご家族との関係修復など、心理面でのケアを行っています。

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まとめ

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

今回はかなりセンシティブな内容でしたが、モラハラ妻の中にはマルチ商法にハマる人が、実は結構、存在します。

モラハラの問題は相談できても、マルチ商法の話は我々のような専門家にも相談しにくい問題であるため、このような方々の一助になればと思い、あえてまとめました。

日常的にモラハラ加害者からの被害に遭い、心が疲れてしまう日々を過ごしているあなたへ。

この文章が少しでも安心や気づきにつながっていれば幸いです。

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