聴き方を変えるだけでモラハラ攻撃は減少する
本日は、話の聴き方を変えるだけでモラハラを減らす方法を説明します。
軽度のモラハラ加害者なら、これだけでモラハラが解決することもあるので、順番に説明していきますね。
もくじ
①NGな聴き方とは
これまでモラハラ解決をする中で数多くの夫婦のコミュケーションパターンを見てきて思うことが、モラハラ被害者の方はコミュニケーション能力が高い人が多く他人を不快にさせることが少ないのにも関わらず、僕を含めてモラハラ加害者にはボコボコに話が出来ないと責め立てられる矛盾があります。
これはモラハラ被害者のコミュニケーションスキルが「対モラハラ加害者にだけ属性的に弱いのではないか」と我々は考えました。
モラハラ加害者は、意見をされると「自分を否定された」と捉えるので、そのトラブル経験から、モラハラ被害者の方々は「意見をかなり慎重に口にする」傾向があるのですが、聞き手に回ると途端にNGな聴き方をしてしまっている場合が多くみられました。
NGな聴き方といってしまうと、とんでもないミスと思うでしょうが、通常であれば「普通に流れていく程度の違和感」レベルのものです。ですので、加害者のようなタイプの人しか反応しません。きっと被害者の方は、他の人間関係でも同じようなタイプの人と困った経験があるのではないでしょうか?
そもそもなぜ、NGな聴き方をしてしまうのかと言うと、話の聴き方は学校などの義務教育では教えてくれず、お金を出して資格を取得したり、セミナーなどで学んだりと特別なことをしない限り、普通に生活をしていれば「見て学ぶ・経験する」しかないからです。
僕も、心理学を学ぶまでは知らなかったので、出来なくてもおかしいことではありません。
では、NGな聴き方とは何なのか?
たくさんありますが、主要な3つだけ覚えてくだされば、モラハラは減少します。
相手の話を聴く時に
NGな聴き方
- 相手の話を遮る
- 相手の話を否定や訂正をする
- 相手が求めていないのにアドバイスをする
どうですか?皆さん、心当たりはないでしょうか。
これらを止めていくだけで、確実に暴言は減ります。
そんなことで、あのメンヘラ夫の暴言が本当に減るの!?と思われるでしょうが、本当に減ります。
②なぜ聴き方を変えるとモラハラが減るのか
人は誰でも多かれ少なかれ「わかって欲しいという気持ち」いわゆる承認欲求を持っています。
加害者(モラハラ夫、モラハラ妻)の場合、この承認欲求が通常より高い傾向にあります。それは、過去の体験や本人の資質からくる「自己肯定感の低さ」が原因です。
- 話を聞いて欲しい
- わかって欲しい
- 認めて欲しい
この承認欲求を外側(あなたからのコミュニケーション)から満たしていくことで、相手はあなたに対して「自分のことをわかってくれる人、認めてくれる人なんだ」という認識を持ちます。そして、安心して徐々にパーソナルなことを話せるようになれば、健全なコミュニケーションの実績となり、次第に信頼感の増幅へと繋がっていきます。
心から信頼している相手に対して、暴言を吐いてパワーコントロールをする必要などありません。なぜなら「この人は理解してくれる」と思った経験値があるからです。
ニーズに応えてくれる人に癇癪を起してゴネて得を得ようとする行為(モラハラ)をする必要がなくなります。「仕組みから暴言を減らす」これが真の目的です。
これはモラハラ加害者であればある程、有効です。加害者は自己肯定感が低く、承認欲求が人より強い為、そのニーズを満たす程、より効果的なのです。
③NGな聴き方の具体例
では、先程のNGな聴き方が、なぜダメなのか?を説明します。
自分自身に置き換えるとわかりやすいと思いますが、みなさん、自分が一生懸命に話そうとして遮られたり、否定されたりすると、イヤな気分になりますよね。
「嫌なことはしないでおこう」当たり前のことではありますが、案外出来ていないものです。また、それ以外にも相手にアドバイスをする行為もNGです。
人は望んでもいないのに相手からアドバイスをされると、「おせっかい・押し付けつけがましい」「自分の意見を聞いてくれない」という良くない印象を持ちます。
また相手が求めていないのにアドバイスをすることが続くと、「アイツは話がわからない、アイツとは話したくない」という悪い印象にさらに変化します。
なので、心当たりのあるNGな聴き方をしているならば、もう今日から止めていきましょう!
NGな聴き方の具体例
夫:最近、寒くなってきたね
妻:でも来週は暖かくなるみたい。っていうか手洗い、うがいはちゃんとしてる?風邪を引かない様に気を付けてね。子どもに移ったら困るから
これは、本来「相手の為を想った発言」ではあるのですが、「相手の話を訂正し、アドバイス」をしています。
また、夫への気遣いから手洗いへの発想にリンクしていても「気遣い部分を削除」してお子さんへ移されたら困るという部分のみ見える形になっているのでNGです。
④OKな聴き方の具体例
先程のNGを踏まえて、OKな事例です。
夫:最近、寒くなってきたよな
妻:うん。今日の朝すごく寒かったね。
夫:今朝の寒暖差で風邪を引いたかもしれない…
妻:え!心配。大丈夫?どんな症状があるか教えて?
と心配する等、相手の発言を否定せず、肯定し共感すると、相手はあなたに安心感を持ち出します。
あとは、相手が話の合間に、「へー、ほー」等の相槌も有効です。決して、うまく、する必要はありません。相手の話に興味があるという姿勢で聴いてみて下さい。
もちろん、腹の中では、このクソモラ夫、メンヘラマザコン夫め!と思っていても構いません。
⑤心がけること
あなたが相手の話を聴く目的は、相手からの暴言を減らし、平和な日々を取り戻すことですので、それを見失うことなく、割り切って臨めばうまくいくと思います。
あなたが話の聴き方を変えていくだけで、モラ夫は気持ち悪い位にあなたのことを信頼し、結果的にモラハラが減っていきます。
【この記事を書いた人】
もーちゃん
モラハラ解決相談所リジェネ 副所長 | 元モラハラ加害者ASD夫|2015年〜妻と共にモラハラ被害者・加害者体質改善講座を運営|10年間で2500件超の相談解決実績 | 夫婦でモラハラを乗り越えた実体験者
経験と専門性
- 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
- ASD・ADHDの混合型診断済み
- モラハラ加害者としての更生を実現
- 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開
臨床経験(2010年〜)
カウンセラーとして幅広い支援経験
- 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
- 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
- うつ病の方の復職支援
- 元受刑者・薬物依存者への更生支援
- ひとり親・DV被害者相談
- 企業内パワハラ相談
- 自助グループ・セミナー開催
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
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まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の内容が、あなたが抱えている問題解決の一助になれば幸いです。
モラハラで苦しんでいるあなたへ
私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。
被害者の視点から学ぶ
もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。
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