モラハラ夫と会話ができない
先日いただいた相談を紹介していきますね。
※ご本人に掲載許可済。プライバシー保護の為一部内容を変えています※
はじめまして。私は38歳、夫は45歳、子どもは5歳と2歳です。
結婚前はケンカも一切ありませんでした。結婚後に普通に話していただけで「上から目線で話すな」などのよく分からない理由から無視されるなど違和感がありましたが、私が気を付けるねと言うとおさまっていたので、子どもが生まれるまではこんなものかと思っていました。
下の子が生まれてから、育児・家事と仕事の両立がなかなか上手くいかず、小さなことで叱責されると「あなたもこの位はしてよ」と反論することが増えました。
すると、もうどういった経緯でそんな話になったのかも覚えていませんが、「俺の方が家に多くのお金を入れている」だとか、私が言い返しにくいことや小さなミスやネチネチと責め続けてくる会話に毎回なるのです。
さんざん責めてきたあとは、態度がおさまって「言い過ぎた。ごめん」などの謝罪はあるもののその時に言ったことを少しするようになるだけで自発的に何か行動を改めることはありません。
ただ、私は子どもを一緒に育てるパートナーとして、家事や育児を多少は分担して、夫婦として対等にコミュニケーションがしたいだけなのに、いつも問題をすり替えてきてまともな会話が出来ません。
何でも私のせいにして、今まで通り自分のペースで生活している姿をみると、怒りが沸き起こってきます。
この先、ずっとこのままだともう一緒にいたいと思えなくなってきました。
こんな状況でも会話が出来るようになるのでしょうか?
大変な状況の中、勇気を出して連絡を下さり本当にありがとうございます。
何を話しても伝わっていないというのが続いて、責められるのはもう一緒にいるのが嫌になりますよね。
まず、この状況が解決できるのかというのを先にお答えしますね。
対応&自身の身体と心の体力次第では可能です。
曖昧な回答で申し訳ありません。ただ、「会話が出来るようになる」というもののレベルがどの位なのかによるのです。
モラハラをする人に対して、暴言をやめさせるだけならば案外簡単です。
しかし、お互いに理解しあったり、こちらが思う動きを自主的にしてもらったり、感謝の気持ちを芽生えさせたりするのは難しくなります。
なぜなら、「減らす、やめる」「教えてあげる」ではなくて「自身から湧き上がってくるようにする」ということですから、難易度は跳ね上がってしまうのです。
誰かを変えるにはそれ相応のパワーが必要です。
- お金(離婚すると増えるお金、減るお金)
- 時間(相手の向き合う、自分と向き合う)
- 精神的、肉体的体力(対話をするには余裕が必要)
ご自身の今後の人生も含めて自分がどこまで出来るのかを冷静にジャッジされたほうがいいかなと思います。
また、この文章からだとパートナーがあまり家事や育児に前向きに参加されていないのかな?と推測されます。
5歳と2歳なんてひとりで対応するのはしんどいですよね。また仕事もされているということは、こんな前向きでないパートナーだと、保育園がコロナでお休みになろうが、発熱で急遽お迎えに行かなくちゃならなくても本人は相も変わらず出社されていることでしょう。
今、調べたらたくさん色々と出てくるからご存じだったらアレなんですが、外部委託出来るところは任せてしまうのも大切です。
ロボット掃除機、食洗機、乾燥機付き洗濯機などの購入・ベビーシッターや家事代行サービスなどの導入・ご家族や友人に頼るなど、それぞれのご家庭の事情で出来ないものや既に導入されている場合もあるかとは思いますが、一応参考程度に書いておきますね。
あとは、眠いから食器洗わないで寝る時は「明日の自分に期待する」と思って寝て、ハンバーグを少し多めに作って常備菜にする時は「明日の自分を助けてあげるか」と思うなど「自分の中で切り分けてみる」というのも少し気持ちが楽になります。
ほんと、こういったお悩みが届くたびに、お近くだったらお子さんと遊んでおくから「ひとり時間を楽しんで!」とおせっかいおばさんが発動してしまいそうになってしまうのですが…。
さて、話を戻しますと、パートナーは「言われないとわからない」「自分のペースを崩さない」という部分からもしかしたら、「発達傾向が強いモラハラ加害者タイプ」なのかな?と思います。こういったタイプは、ルールや決まりが多くパターンを崩されるのを嫌がる傾向にあります。あてはまっていますかね?
もしこのタイプなのだとしたら、「なぜ出来ないの?」から「〇〇してくれると効率がアップするからお願い」とメリットを提示すると動きが軽くなる可能性が高いです。あとは「お皿取って」ではなくて「今日はサラダだからみんなが取り分ける小皿を人数分だして」と具体的に指示すると理解できます。
それでも動かない場合は、その行為に嫌悪感を持っている場合もあります。うちの夫だと感覚過敏と嗅覚が優れているので洗い物が出来ません。
ただ持ち手が付いているスポンジでコップを洗うのは大丈夫です。このように、やり方次第では少し負担を減らせるかもしれません。
ちなみにモラハラ解決で1番難しいのが、自分自身に問題がある、非があることを受け入れるという点です。
モラハラは「治す」のではなくあくまでも「コントロール」が目的です。
怒りを感じやすい自分すら受け入れられるようになることが、解決への第一歩です。
加害者プログラムを受けていても「あの女が俺を怒らせる」など自分自身に全く非はないと主張される方も結構いるので、今の時点で「ごめん」が言えているのは、私的にはまだ見込みがあるなとは思いますが、やはりご自身がどこまで相手に対してのコストを割けるのかが重要です。
【この記事を書いた人】
経験と専門性
- 夫婦でモラハラを解決した実体験者
- 10年間で2500件超の相談解決実績
- 行動心理学をベースとしたモラハラ加害者・被害者の心理分析
- 加害者と被害者の思考・行動パターンの解明と改善指導
- 発達障害特性を持つ夫婦関係の調整とサポート
- カサンドラ症候群からの回復支援
- 夫婦間コミュニケーション改善や改善方法の開発
- 同じ経験を持つ専門家として、あなたの状況に寄り添うことが可能
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
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まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の内容が、あなたが抱えている問題解決の一助になれば幸いです。
モラハラで苦しんでいるあなたへ
私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。
被害者の視点から学ぶ
もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。
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