モラハラ夫に多い経済的DVとは
【2025年最新版公開】
最新版では、デートDVや性的DVとの複合パターン、経済的困窮からマルチ商法への誘惑、ギャンブル依存症による経済的DV、ADHD・境界知能との関連性など、より幅広い観点から経済的DVを詳しく解説しています。
- 交際中から始まるデートDVでの経済的支配
- 性行為と生活費を交換条件にする複合DV
- 経済的困窮時のマルチ商法への誘惑と対策
- ギャンブル依存症による特殊な経済的DV
- より具体的な対処法と相談窓口
経済的DVについてより詳細で包括的な情報をお求めの方は、最新の完成版記事をご覧ください。
こちらは基本的な経済的DVのチェックリストをお求めの方向けの簡易版です。
経済的DVを受けているモラハラ被害者の相談が増えてきたため、チェックリストを用意しました。
自身が経済的DV(モラハラ)を受けているのかどうかの指標として、ぜひ活用して頂ければと思います。
ちなみに経済的DVとは、最低限度の生活費しか渡さず、パートナーの金銭的な自由を奪い、精神的に追い詰める行為を指します。
一般的なDVは殴る蹴る等の目に見えて被害がわかりやすいのに対し、経済的DVはモラハラと同様に、被害を受けていても気づきにくいのが特徴です。
収入や生活費は家庭によって異なるため、他の家庭と比較しづらく、自分が被害を受けていることに気づかないケースもよく見られます。
しかし、以下のような事例が見られた場合は、経済的DVを疑ってみてもよいかもしれません。
最後まで読んで頂ければ幸いです。
もくじ
- 経済的DVチェックテスト
- 最低限の生活費しか渡さない
- 外で働かせてくれない
- 夫が浪費や借金をする
- 夫が働かない
- お金に関する暴言を吐かれる
- お金の使い道を厳しく管理される
- 給与明細書や預金通帳を見せてくれない
- あなたが働いた分の給与を没収される
- 経済的DV夫への対処法
- 経済的DVとは言えないケース
- まとめ
経済的DVチェックテスト
1つでも当てはまると要注意
- 最低限の生活費しか渡さない
- 外で働かせてくれない
- 配偶者(相手)が浪費や借金をする
- 夫が働かない
- お金の使い道を厳しく管理される
- 給与明細書や預金通帳を見せてくれない
- あなたが働いた分の給与を没収される
以下にどういう点が経済的DVに該当するのかを説明していきます。
最低限の生活費しか渡さない
「俺が稼いだ金だろ? 俺が自由に使って何が悪いんだとキレる」行為は、経済的DV夫に多いフレーズです。
さらに全く自由に使えるお金がないのに「オマエはやりくりが下手だな」と責め立てられる状況は、明らかに妻への攻撃に該当します。
- 子どもの発熱やケガ等で病院にかかった費用
- 新学期で必要なものを揃える費用
- 車のタイヤがパンク等の急な出費
- 冠婚葬祭などの交友関係でかかる費用…etc.
生きていくうえで予想外の出費は必ずありますが、経済的DV夫はそれを許しません。
車検時の待ち時間でスタバに行っただけで責められ無駄遣いの罰として家族カードを没収されたケースもあります。
また「性行為と引き換えに生活費を渡す」という卑劣なケースもあり、このような行為は性的DVに該当し許されるものではありません。
一つの基準として、生活に支障が出ていて夫に収入があるのに十分な生活費を渡さない行為は、経済的DVと判断されやすいです。
夫が十分な生活費を渡さないことで、あなたの貯金を切り崩したり、あなたの実家から借金をしないといけない状況になっている場合も経済的DVに該当する場合があります。
外で働かせてくれない
「オマエは家のことだけしてろ」と言い、妻の経済的自立を許さないのもモラハラ夫の特徴です。
また、生活費が足りないと主張したのに、外で働くことを認めない場合も経済的DVと見なされる場合があります。
夫が浪費や借金をする
隠れて借金をしたり、妻にも借金をさせたり、ローンを組まされるなどのパターンがあります。
パチンコなどのギャンブルで生活費を使い込むなど以外にも、子どもの習い事の費用は出し渋るけれど自分の趣味には散財するケース
自己啓発やセミナーに傾倒して妻名義で勝手にキャッシングをしたり、急に仕事を辞めて起業するなど大切な判断を家族に無断で衝動的に行動するケースもあります。
夫が働かない
生活が困窮していても夫が家事や育児も手伝わず、心身共に健康なのに働かない場合は経済的DVに該当する場合があります。
お金に関する暴言を吐かれる
- 誰のおかげで生活できていると思ってるんだ?
- 俺がオマエを養ってやってるんだろ?
- 文句があるなら俺より稼いでからものを言え
などの発言は明らかに人格否定であるため、妻に対しての精神的DV(モラハラ)に該当します。
お金の使い道を厳しく管理される
特に多いのが毎回レシートやクレジットの明細をチェックされたり、買い物をする際には夫の許可が必要だったり、無駄遣いをするな等と言ってくることがあります。
このような過度なケチに該当する場合も、経済的DVと見なされる場合があります。
給与明細書や預金通帳を見せてくれない
これは、経済的DV夫の典型的なパターンです。
特に多いのが、お金の管理が全て夫によって行われることです。
生活が困窮しているにも関わらず、夫が自分の趣味に浪費しているため、妻が何度も給与明細や預金通帳の開示を要求しても開示しません。
夫は「オマエは俺が信用できないのか!」と怒鳴るだけで、話し合いにもなりません。
これらも経済的DVと見なされる場合があります。
あなたが働いた分の給与を没収される
毎月の生活費からあなたの給与分を天引きされて渡されるため、いつまで経っても貯金ができません。
働いたにも関わらず、貰える生活費が以前と同じなため、生活の困窮状況は変わりません。
これらも経済的DVであり、心身ともにかなり疲弊すると思われます。
経済的DV夫への対処法
先ほどのチェックリストに1つでも該当する場合は、経済的DVを疑ってみても良いかもしれません。
ここでは、経済的DVを行う夫への対処法を説明していきます。
まずは、1ヶ月に必要な生活費を計算しましょう。
これは婚姻費用とも呼ばれます。
婚姻費用とは、衣食住の費用以外にも医療費、子どもの養育費、教育費、相当の交際費など、夫婦が生活していくために必要な費用のことです。
これらを計算した上で、夫に家計簿などを見せながら具体的に伝えてみましょう
例えば、あなたが育児で働けない場合は、必要な生活費を渡して欲しいと伝えてみましょう。
次に、あなたが働ける場合は上記同様、生活費を渡してもらうように交渉し、夫から必要額を貰えない場合は、不足分をあなたがパートなどで外に働きに出ることを伝えてみましょう。
それでも、夫から「外に働きに出るのは許さない」と言われたならば、夫婦の生活が破綻していますので、離婚も視野に入れて考えられた方が良いと思います。
生活費が必要であり、あなたが働ける状態であるのに、それらを制限する権利など夫にはありません。
それらは、立派な経済的DVと思われるので、改善しない場合は離婚を前提に考えた方が良いと思われます。
経済的DVとは言えないケース
これまで経済的DVと見なされる可能性のある行為を紹介してきましたが、状況によっては経済的DVと見なされないこともあります。
例えば、以下のようなケースでは、経済的DVと見なされない場合があります。
- 共働きで、夫が十分な生活費を入れてくれないが、自分にも収入があって特に生活が苦しいわけではない場合
- 夫から専業主婦になるよう言われているため、仕事に就けないが夫の収入が十分で生活が苦しいわけではない場合
- 妻が働かないが、夫の収入だけで生活が成り立っていて、家計が苦しいわけではない場合
【この記事を書いた人】
もーちゃん
モラハラ解決相談所リジェネ 副所長 | 元モラハラ加害者ASD夫|2015年〜妻と共にモラハラ被害者・加害者体質改善講座を運営|10年間で2500件超の相談解決実績 | 夫婦でモラハラを乗り越えた実体験者
経験と専門性
- 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
- ASD・ADHDの混合型診断済み
- モラハラ加害者としての更生を実現
- 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開
臨床経験(2010年〜)
カウンセラーとして幅広い支援経験
- 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
- 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
- うつ病の方の復職支援
- 元受刑者・薬物依存者への更生支援
- ひとり親・DV被害者相談
- 企業内パワハラ相談
- 自助グループ・セミナー開催
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
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まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございます。
冒頭でもお伝えしましたが、経済的DVは被害を受けていることが非常に分かりにくい特徴があります。
また、通常のモラハラ同様に明確な基準がない点も被害が表面化しにくい要因です。
よくある事例として「玉子はこのスーパーで買え」とたった数十円のために何キロも先のスーパーに行くように指示してきたり、真冬に暖房の使用を制限したりなど、過度なケチも経済的DVと見なされる場合があります。
経済的DVは常にギリギリな生活を強いられて心身ともに余裕がなく、精神的にかなり追い詰められるため、冷静な判断ができなくなることがあります。
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