妻のモラハラは境界性パーソナリティ障害が原因?

モラハラ加害者において、自己愛性パーソナリティ障害に次に多いのが境界性パーソナリティ障害です。

この障害はモラハラ妻に多く見られます

もし、あなたの配偶者が境界性パーソナリティ障害に該当するのであれば、一緒に生活するのはかなり難しいかもしれません。

境界性パーソナリティ障害の特性や対処法などを含めて説明していきます。

この記事はこんな方におすすめです

  • 妻からのモラハラ被害を受けている方
  • 妻のキレ方が異常だと感じる方
  • モラハラ妻との離婚を考えている方

もくじ

  1. 境界性パーソナリティ障害とは
  2. 境界性パーソナリティ障害の判断基準
  3. 境界性パーソナリティ障害の特徴
  4. 境界性パーソナリティ障害の配偶者と暮らす影響
  5. 子どもへの悪影響
  6. 境界性パーソナリティ障害の配偶者との接し方と治療法
  7. 周囲の人を振り回す要因
  8. 今後の人生を考える

境界性パーソナリティ障害とは

境界性パーソナリティ障害は、対人関係、感情、行動の不安定性、そして拒絶や見捨てられることへの過敏性や自殺企図などの衝動性が特徴です。

境界性パーソナリティ障害の判断基準

境界性パーソナリティ障害かどうかは、DSM–5という判断基準を用いて判断します。


【DSMー5】

対人関係、自己像、感情の不安定および著しい衝動性の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。以下のうち5つ(またはそれ以上)によって示されます。

  • 現実に、または想像の中で見捨てられることを避けようとする、なりふり構わない努力
  • 理想化とこき下ろしとの両極端を揺れ動くことによって特徴づけられる、不安定で激しい対人関係様式
  • 同一性障害:著明で持続的な、不安定な自己像または自己感
  • 自己を傷つける可能性のある衝動性で、少なくとも2つの領域にわたるもの
  • (例:浪費、性行為、物質乱用、無謀な運転、むちゃ食い)
  • 自殺の行動、そぶり、脅し、または自傷行為の繰り返し
  • 顕著な気分反応性による感情不安定性(例:通常は2〜3週間持続し、2〜3日以上持続することは稀な、エピソード的に起こる強い不快気分、苛立たしさ、または不安)
  • 慢性的な空虚感
  • 不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難(例:しばしば癇癪を起こす、いつも怒っている、取っ組み合いの喧嘩を繰り返す)
  • 一過性のストレス関連性の妄想様観念、または重篤な解離性症状

境界性パーソナリティ障害の特徴

境界性パーソナリティ障害の特徴

  • 対人関係が不安定
  • 理想化とこき下ろし(脱価値化)
  • 自己理解、他者理解が乏しい
  • 感情の起伏が激しく、怒りの衝動をコントロールできない
  • 衝動的で破滅的な行動と自殺企図

人間関係が不安定で常に見捨てられ不安を抱えているため、その状況をなりふりかまわず避けようとします。
相手の感情に敏感で、相手と離れることに強い不安や恐怖、怒りを覚えます。
これは、一人になること、孤独になることへの耐え難さとも言えます。
見捨てられる不安から、相手に好かれるためにはなりふり構わず努力をします。自分の意見を隠して曲げてでも相手にしがみつきます。
例えば恋愛関係だと、彼氏のために洋服の趣味も全て変えたり、借金の肩代わりまですることもあります。

理想化とこき下ろし(脱価値化)

一方で、この人は自分を支えてくれる人だと思うと「こんなに気の合う人はいない」「私の全てをわかってくれる」と言って極端に理想化して、どんどん依存していきます。
ところが相手が期待に尻込みしたり、自分の期待にそぐわない態度を一度でも取ると見捨てられる不安、裏切られたという思いから、一転して「あなたは最低だ」「そんな人だとは思わなかった」と、こき下ろし(脱価値化)をします。
この様に両極端な態度を取るため、相手は振り回され、疲弊する為、人間関係は長続きはしません。

自己理解、他者理解が乏しい

感情のコントロールが苦手で気分に振り回される体質のため、自己理解、他者理解が乏しい傾向にあります。
自己理解が乏しいため、自分の軸がなく、自分が何がしたいのかなどのイメージもできません。また自己評価についても流動的です。
周りから見れば、感情の起伏が激しすぎる為、多重人格みたいに見えたり、強いストレスがかかったときに一時的に記憶がなくなり、精神病状態に似た症状を起こしやすい。

感情の起伏が激しく、怒りの衝動をコントロールできない

感情をコントロールすることが難しく、また視野が狭いため論理的な思考が出来ません。
周りの人が自分を理解してくれない、冷たくなった、などのきっかけで怒りが強くなり、相手を傷つけるような激しい態度と言葉になって表れます。
また、ひとしきり怒った後は恥ずかしさや相手に対して申し訳ないという感情が表出し、自分が悪いという感覚が強まります。
自分が空っぽな感じ、自分に何かが欠けているという空虚な気持ちを抱く為、幸せを感じにくい傾向にあります。
この様に気分の変動も激しく、すごく楽しいと思ったら瞬間的に悲しくなったり、短時間で気分が変わっていくというのがこの病気の特徴です。
生きることに対して辛さや違和感を持ち、自分が何者であるかわからない感覚を抱いていたり、ストレスに対して極端に弱いという特性もあります。

衝動的で破滅的な行動と自殺企図

自分を支えてくれる相手から見捨てられそうになると、その不安から、自殺企図、自傷行為など関心を引く行動に走りやすいです。
最初は本当に「死にたい」という思いで行ってた行為が結果的に周囲が慌てて心配したり優しく接する為に、それらを覚えた結果、寂しくなったら「死にたい」と言うようになるようです。
これらは一般的にメンヘラと呼ばれる特徴です。

また、自殺企図以外にも、自暴自棄になりストレスが溜まると、寂しさからの回避の為にアルコールに依存したり、薬物乱用やセックス依存、ギャンブル依存、過剰な浪費、車を暴走させるなど、衝動的で破滅的な行動に走る傾向があります。

境界性パーソナリティ障害の配偶者と暮らす影響

配偶者が境界性パーソナリティ障害であったとしても、様々な理由から簡単には離婚ができない方もおられると思います。
ここでは、境界性パーソナリティ障害の配偶者との結婚生活を続けることでの影響をご紹介します。

障害の特性上、自殺企図、自傷行為、薬物乱用、アルコール依存など衝動的な行動や「死にたい」などの発言が多い為、配偶者や家族の方はその都度、巻き込まれます。また、警察沙汰や会社に電話をされるなどもある為、精神的ストレスは計り知れません。
また、感情や気分のコントロールが出来ず、尋常ではないキレ方や「オマエはクズだ」「死ね」等とこき下ろしの暴言も頻繁にある為、配偶者の方の精神的ストレスは尋常ではなく、うつ症状を発症する方もおられます。

子どもへの悪影響

子供にとって生育環境は非常に重要です。
子供に対してモラハラや暴力を振るったり虐待的な環境で育つのは悪影響でしかありません。
また子供に対して直接的な影響はなくても、両親が常に喧嘩していたり、自殺企図やアルコール依存症でトラブルが絶えない姿を目の当たりにすると、子供には衝撃が強すぎる為、いわゆるトラウマや、PTSD、パニック障害を発症する子もいます。

モラハラの環境下では、家庭内は常に緊張感を強いられ、子どもは恐怖心を抱えることになり、家庭が子どもにとって安心できない場所になります。

また、これらの影響により、子どもは日常的なストレスを抱え、心のエネルギーが低下し、やる気も低下していきます。

また、心のエネルギーが低下していくことで、子どもが不登校や学校を休みがちになる傾向があります。

境界性パーソナリティ障害の配偶者との生活を続けることは、あなた自身の問題だけでなく子供の心身への悪影響があることもしっかり理解しておきましょう。

境界性パーソナリティ障害の配偶者との接し方と治療法

①病院の受診を促す

多くの場合、境界性パーソナリティ障害の方は自身の症状に無自覚で「自身は困っていない」ケースがほとんどです。
会話が出来るようであれば、ご自身の状況を配偶者に伝えて、精神科の受診をする様に説得を試みることをおすすめします。
但し、本人が自身の症状に無自覚の場合、精神科の受診を促すと逆上する場合があります。
そのため、無自覚の場合に精神科の受診を促す場合は信頼できる、第三者を交えて話し合いをすることが大切になります。
精神科では投薬治療や精神療法などを行いますが寛解には平均2年〜6年を要すると言われています。

②通院が難しい場合

離婚を視野に入れて、今後、どうしたいかを考える必要があります。
本人が頑なに治療をしない場合は、症状が悪化するのみなので基本的には離婚が適切な判断となります。
ただ、いきなり離婚となると、どうしたらいいかわからないと思います。
離婚を視野に入れる為に様々な情報を見て今できそうなことから考えてみることをおすすめします。
人生は長いですし、答えを決めたらそれ以外選べないという訳ではありません。
完全に納得できる方法というものが、存在しないこともありますから腑に落とせるポイントを自身と向き合うことで発見するというのも必要だと思います。

また、みなさんが矛盾した気持ちを抱えたり、気持ちの変化が波のように起こったりします。
自分だけではないと思っていただいていいですし、私に聞いたからといって「離婚するっていったよね?」とは責めません。
もし聞くとしたら心境の変化があった原因が知りたいので質問するだけで、他意はありません。
まずは、情報を得ることで安心できる場合もありますから、気軽に相談してくださいね。

離婚の流れはこちら

周囲の人を振り回す要因

気分、対人関係、行動といった面での変動が激しく、短い間にくるくると状態や態度が変わってしまいます。
元気だと思えば、次の瞬間にはどん底に落ちてしまうような気分の高低差があります。
一人でいるのが苦手だけど些細なことで傷ついてしまうので、パートナーの心が離れるのではといつも不安で落ち着かず愛情の確認として執拗に質問を繰り返すことがあります。
自分を傷つける行為や自傷行為や自殺企図が多いのも特徴です。
周囲の人たちは「本当に死んだらどうしよう」と慌てふためき、急場しのぎの愛情や関心を注ぐようになります。
この様に周りを心理的にコントロールしたり、振り回してしまうのが境界性人格障害の特徴です。
境界性人格障害に共通しているのは「必要な時期に必要な愛情が適切に注がれなかった」からです。
しかしながら、境界性人格障害は、ある程度の年齢になると落ち着くことも多いです。

今後の人生を考える

まずは今後の人生についてあなたがどうしたいのかを考えてみて下さい。
離婚をしたいのか? それとも、大変ではあるがパートナーの治療を支えようと思うのか? どの答えを選んでも正解などはありません。
また、お子さんがいる場合は経済的なことも踏まえ、お子さんとあなたにとって、どの選択が一番幸せなのかを考えてみてください。

「子供の為に絶対に離婚はダメだ」「両親が揃っていないと子供がかわいそうだ」などと、世間体などに振り回されずに、あなたとお子さんにとって幸せであるのかを考えてみてください。

ただ、考えてみたけど、どうしたらいいのかわからない、答えが出ないという方は、恐らく配偶者への対応で精神的に疲弊していることが考えられます。
無理に正しいとされることを取り入れずに、自分の気持ちを落ち着かせることをまずは優先させてください。

まずは一人で抱え込まずに気軽にご相談してくださいね。

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また、パートナーからのモラハラ被害で心身ともに疲れている方は、カサンドラ症候群になっている可能性がありますので下記のチェックリストも試して頂ければと思います。

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