モンスターモラ夫への対処法

今回は、モンスターモラ夫への対処法を説明していきます。

ハードな内容ですが、モラハラ夫の中にはラスボス級のモンスターも結構おられます。

その場合に、モンスターモラ夫が加害者体質改善を受講しない場合は、自分から変わることは絶望的ですから、同じ苦労を考えると離婚の方が先が明るいと助言をします。

それでも別れたくはないと、モンスターと共存する方法を求める被害者の方が増えてきました。  

今回は、そのようなモンスターと共存できる唯一の方法を提案しようと思います。

モンスター級のモラハラ相手には、こんなことをしても自身が壊れるかお子さんに被害が向かうかの持久戦で、いつか破綻する未来があると個人的に思っていますが、別れられない事情があるのも重々理解しています。

延命治療なだけで本当におすすめできない内容となっていますが、最後まで読んで頂ければ幸いです。

また、モラハラ夫に脅された時の対処法が知りたい方は、こちらの記事を参照にしてくださいね。

リジェネのモンスターモラ夫の定義は以下です。  

モンスターモラ夫の定義

  • 加害者プログラムやカウンセリングを絶対に受講しないと断言する
  • 何を言っても「うるさい、黙れ」と怒鳴って話し合い自体が出来ない
  • 口答えをするな、偉そうに言うなと瞬間的に黙らさせられる
  • 「言わなくてもわかるだろ」などとにかく話し合いに応じない
  • 「オマエが俺を怒らせる」と全て妻のせいにする
  • 子どもへの教育虐待、家族間の経済的DV、自身への性的DV等も複合している

※あなたへの直接的暴力(DV)や性被害、子どもへの教育虐待含めて犯罪です※
※個人での判断は危険です。無理に離婚を勧めるだけではありませんので、ぜひいちど相談してください※

もくじ

  1. モンスターモラ夫への対処法
  2. モンスター夫への特別扱いの具体例
  3. モンスター夫の立て方と褒め方
  4. 夫を間接的に立てる方法
  5. モンスター夫の褒め方の具体例
  6. 夫を褒めるのが苦手な方へのアドバイス
  7. まとめ

モンスターモラ夫への対処法

対処法は2つです。

  1. 人格否定は止めてと告げる
  2. 次に夫が欲しいものをあげる

モンスター夫が欲しいものは、あなたからの「特別扱い・賞賛」です。

夫は、モンスターのため、誰からも称賛されず、特別扱いを受けることもありません。

そのような状況のため、他人からの承認欲求を求めるモンスターになってしまったと言えます。

夫がモンスター化したのは、今に始まったことではなく、幼少期からのことです。

本当は両親から褒められたかったのですが、モンスターモラ夫の両親もまたモンスターであり、人の粗探しばかりして褒めることはありませんでした。

そのため、夫は父親に認められたい一心で、人よりも勉強を頑張り、社会的地位の高い職に就きました。

しかし、それでも父親から褒められることはなく、夫の承認欲求は満たされることがありませんでした。

だからこそ、夫はその承認欲求を満たすために、あなたにその代わりを求めているのです。

この承認欲求の鬼と化したモンスターを手懐ける方法は「特別扱いをしてあげること」「褒めてあげること」の2点です。

これを伝えると、大抵の被害者妻はこう言います。

  • 「なぜ私が被害者なのに、褒めないといけないのですか!?」
  • 「一度も謝罪されていないのに特別扱いなんてあり得ません」

今までの被害者の方々も、そうおっしゃいました。

その気持ちは痛いほどわかります。

  • 「なぜ自分を攻撃してくる相手に迎合しなければならないのか?」
  • 「なぜそこまで自分を押し殺さなければならないのか?」
  • 「謝罪されたら、まだ考えてもいいけど」

ちなみに、モンスターに謝罪を求めても絶対に謝罪はしません。

なぜなら、自分が悪いとは一ミリも思っていないからです。

モンスターは「アイツ(あなた)が俺を怒らせる」と心底思っています。

だから、モンスターなのです。

現時点では、彼らは会話が通じる相手ではありません。

エヴァンゲリオンでいう暴走状態なのです。

また、モンスターモラ夫は、あなたからすれば悪者、罪人でしかありません。

その罪人に対して褒める、特別扱いをするというのは、夫の罪を無罪放免にする、つまり「許す」ということ、無かったことにすることになります。

そんなことは絶対にしたくないと思うでしょう。

でも、モンスターからの暴言やパワハラ、怒り狂っているのを止めるには、この幼少期からモンスターが喉から手が出るほど欲しがっている褒め言葉と特別扱いをするしかないのです。

逆に言えば、この「餌」さえあげれば、モンスターは長年の憑き物が取れたように落ち着いてきます。

三歳児のように急に機嫌が良くなり、ヘラヘラし出すのです。

はっきり言って、いい大人なのに、気持ちが悪いです。

タイプによって反応は様々ですが、はにかんだり、明らかに黒いオーラが無くなったりするので、お祓いレベルだと思います。

損して何倍もの徳を取るとは、まさにこのことです。

モンスターと無理に戦う必要はありません。

今まで、あなたはモンスターと正攻法で戦ってきたために、夫はどんどん怒りが増幅し、結果的にモラ夫からモンスター化していったのです。

おさらいすると、モンスターモラ夫とは基本的には離婚する方が良いですが、それでもモンスターと共存したいというのであれば、次の方法しかありません。

モンスターが喉から手が出るほど欲しいものをあげる。

あなたがモンスター遣いになる。

これしかありません。

これをしたくないというのであれば、今後のモンスターからあなたへのモラハラ被害を考えると、早々に離婚に踏み切った方が良いと思います。

あなたが正攻法で太刀打ちできる相手ではありません。

ほぼ、カサンドラ症候群やうつ病になる可能性が高いですので。

次に、モンスターモラ夫への具体的な対処法を説明していきます。

モンスター夫への特別扱いの具体例

モンスター夫は自分を特別な人間(王様や神の位置)と思っているため、自分からは動かず、妻からしてもらうのが当たり前と思っています。

また、かまってちゃんのため、LINEの返信は即レスしないと、すぐにキレます。

これらの傾向から、家庭の中ではモンスター夫のことを何よりも優先し、特別扱いをすることが大切です。

小さいお子さんがいても、何よりもモンスター夫を優先し「パパが頑張って働いてくれているから、いい生活ができているのよ」と大袈裟に持ち上げる対応をすると、その言葉をそのまま受け取り、物凄く上機嫌になります。

また、子どもたちに「パパにありがとうと言いなさい」と日常的に感謝の言葉を伝えると、さらにモンスター夫の承認欲求が満たされるため、さらに機嫌が良くなります。

モンスター夫の立て方と褒め方

モンスター夫に多いのが、昭和の頑固親父のような男尊女卑の思考があり「妻は夫を立てるもの」という考えが根強くあります。

妻に対しては「夫より前に出ない」「出しゃばらない」振る舞いを求めます。

また、モンスター夫は自分自身を特別=頭が良いと思っているため、妻には頭の良さを求めていません。

そのため、あなたが夫より明らかに頭の回転が良くても、わからないフリをして夫に頼るという姿勢が求められます。

「賢い女はバカのふりをする」そうすることで、夫のプライドは保たれます。

また、夫に頼って、夫が何か行動をした時は、たとえあなたから見て及第点程度であっても「ありがとう」「さすがだね」「やっぱりすごいね」など、最大限の褒め言葉をあげてください。

例え及第点であっても、本人なりには無い知恵を絞り出して必死に考えて頑張って出した答えですので、たくさん褒めてあげてください。

でないと、すぐに拗ねますので。

三歳児のように、たくさん褒めることで夫は気分を良くし、次も「また妻のためにしてあげよう」と思います。

夫を間接的に立てる方法

友人や親戚などの名前を使い「あなたのことを褒めていたよ」と伝えることで夫の承認欲求を満たすという方法があります。

これは、実際に友人や親戚などが言ってなくてもいいのですが「⚪︎⚪︎さんが、あなたのことを頭のいい人って言ってた」「すごく論理的で話がわかりやすいって言ってたよ」と伝えると、勝手に、あなたの友人や親戚などに好意的になり、悪口を言わなくなります。

モンスター夫の褒め方の具体例

夫の褒め方としては、以下2点を想像してください。

  • 夫が相手から言われたいこと
  • 夫が自分なりに頑張っていること

例えば、最近ジム通いを始めたばかりで、傍から見たら体型に何の変化もない感じがしていても「胸や腕がガッチリしてきたね」「何か筋肉、増えてきたんじゃない」と伝えると、夫は「妻は俺のことをわかってくれている」と信頼するようになります。

夫を褒めるのが苦手な方へのアドバイス

夫を褒めるのが苦手だと感じる方は、夫に対してアドバイスを求めることで信頼関係を築くという方法があります。

これは心理学では「アドバイスシーキング」と言います。

なぜアドバイスを求めるだけで夫があなたを信頼するのかというと、基本的にはアドバイスは嫌いな人にはせず、好きな人にしかしません。

また「あなたはめちゃくちゃ頭がいいわね」と褒めて、それで喜ぶ夫なら良いですが、まともな感性をしているのなら、急にお世辞を言われると、何か裏があるとか、胡散臭いと思うものです。

こういう単刀直入にお世辞を言うのではなく、アドバイスを相手に求めることで、自動的に相手は自分への敬意を感じて、あなたのことを信頼するというテクニックです。

アドバイスを貰う内容は、夫が拘っていたり、詳しそうな話題なら何でも良いです。

例えば、どんなお酒が美味しいか、どんなゲームが面白いか、最近のおすすめなもの、釣りは何から始めたら良いかなど、何でも良いです。

【この記事を書いた人】

もーちゃん

モラハラ解決相談所リジェネ 副所長 | 元モラハラ加害者ASD夫|2015年〜妻と共にモラハラ被害者・加害者体質改善講座を運営|10年間で2500件超の相談解決実績 | 夫婦でモラハラを乗り越えた実体験者

経験と専門性

  • 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
  • ASD・ADHDの混合型診断済み
  • モラハラ加害者としての更生を実現
  • 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開

臨床経験(2010年〜)

カウンセラーとして幅広い支援経験

  • 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
  • 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
  • うつ病の方の復職支援
  • 元受刑者・薬物依存者への更生支援
  • ひとり親・DV被害者相談
  • 企業内パワハラ相談
  • 自助グループ・セミナー開催

メディア掲載実績

新聞・雑誌掲載

  • 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
  • 産経新聞(2021年9月)
  • 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
  • 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
  • ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)

テレビ・ラジオ出演

  • NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
  • KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)

全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介

モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。

まとめ

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

いかがでしたか?私としては本当におすすめしません。

モンスターモラ夫への対処法は、あくまでも最終手段ですので、あなたの心が擦り減らない程度に、出来そうなものから試して頂ければと思います。

このブログを最後まで読んで頂いたということは、あなたは夫からモラハラ被害を受け続けていると思われますので、どんなことでも繋がるように選択肢を一緒に考えます。

あなたが一日でも早く、その苦しみから解放され、少しでも生きやすくなるために、私たちリジェネはサポートさせていただきます。

モラハラで苦しんでいるあなたへ

私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。

しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。

現在は幸せに暮らしています。

すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。

私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。

もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。

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