モラハラ加害者だった僕がどうやって改心したのか 後編

【2025年最新版公開】

この記事を元にブラッシュアップした内容が2024年11月に週刊文春オンラインで3回連載され、NHKや産経新聞など全国11媒体で紹介されました。

まずは、妻の記事も合わせて読んでから戻ってきていただくと、より深く理解できるはずです。

10年間で2500件超のモラハラ相談を解決してきた専門家として、実際の解決事例をもとに解説します。

この記事では、僕がどうやってモラハラ加害者体質から抜け出したかを書いていきますね

前回は、僕が妻にモラハラを振るうまでの経緯と改心しようと決意した流れを書きました。

※口語なので少々、乱雑になってますm(_ _)m

長くはなりますが最後まで読んで頂ければ幸いです。

もくじ

  1. 自分のルールに気づく
  2. 自分のキレるパターンに気づいた
  3. 自分の本音に気づいた
  4. さいごに

自分のルールに気づく

まず心身共に疲労していた為、カウンセリングを受けました。

そこでアドバイスされたのが、抑うつ状態で自分の問題と向き合う気力も無いので、まずは自身の回復に努めることでした。

抱え込んでいた仕事量を減らし、きっちり睡眠を取り、自分がしたいことをする等して体調回復に努めてから、カウンセリングやワークショップ等を経験して人がキレる仕組みが少しわかりました。

それは、相手が自分のマイルール(〜すべき)を守らず破った時 です。

僕の歪んだ捉え方

  • バカにされた
  • 軽く扱われた
  • 恥をかかされた

僕自身の決まりを守ってくれなかった期待に応えてくれなかった気持ちが、裏切られたという思いに変換され怒りとなり、癇癪として出ているということを理解しました。

これが、僕自身が感じていた怒りだったんだと発生する仕組みが理解できたことで、少し明るい道筋が見えてきました。

ここで言う怒りというのは、怒鳴る、声を荒げるだけではなく「冷静に淡々と理詰める」「笑いながらイヤなことを言う」のも怒りが根源にあるとのこと。

怒りの感情をコントロール出来れば、モラハラは抑えられると確信したので、ノートに日々「腹が立ったこと、許せないこと」等を書き出して自身の深い理解を重ねてだんだんと自分のキレるパターンを理解することが出来ました。

例えば、どんな怒りのメカニズムだったのかというと

僕のキレるポイント

  • 飲食店やコンビニでの接客対応。注文を取りに来ず放置される
  • 車での渋滞時の強引な割込みをされて、譲ってあげたがお礼がない

などに毎回震えるレベルで怒りを感じて、平然としている妻にさえ苛立ちを感じて八つ当たりをしていました。

自分の中にあるマイルール「そんなの当たり前、常識だろ」「フツーはこうだろう」「〜すべき」という価値観を理解出来たことが大きな一歩だったと思います。

ちなみに上の2例であれば

僕の価値観の例

  • お客さんには丁寧に接客をすべき、失礼な態度を取ったなら、謝罪はすべき
  • 人の好意にはお礼を言うべき
  • ムリやり割込みをしたなら、せめてハザードランプを点けるか会釈はすべき

というような相手から「お礼が無い」時に制御できないほど頭にくるということに気づきました。

自分のマイルールを改めて見ると、自分は幼少期から絶対に、そのルールを守っていて、大事にしていることに気付き、自分のルールの多さに驚きました。

自分のキレるパターンに気づいた

2ヶ月目が経過し、次に妻との今までの数々の喧嘩を振り返りました。

  • 妻の、どの言葉や態度にムカついたのか
  • 妻が僕の、どの言葉や態度にキレたのか?
  • また、どういう経緯で仲直りに至ったのか?

を冷静に思い出して、それらを第三者目線で見てみることで、

  • 妻とケンカに至るパターン
  • 妻の価値観やキレるポイント

も理解出来る様になりました。

ちなみに僕は結婚するまで一人暮らしの経験が無く、他人との同居は妻が初めてです。知らぬ間に「妻と母を比較していた」ことに気付きました。

母は幼少期から言語化が苦手な僕を不憫に思ってか、何も言わずに動いてくれていたので、妻の「察してくれなさ」に苛立ちを感じていたんだと理解しました。

この発言は、「超マザコンで気持ち悪い」のは承知ですが、ここに気付いたことで、「妻は妻だ」「母とは違う」と認識する様にしたことで、過剰な期待が減り妻へと素直に感謝出来るように変化していきました。

自分がキレる要因を眺めてみると、毎回、「本当にくだらないことで、キレている」ことに気付き、自分自身を丸裸にされている様な恥ずかしさも感じます。

また、自分のキレるパターン(思考)を自覚すると、同じ場面に遭遇しても、怒りが湧いてくることは殆どなくなりました。

自分の本音に気づいた

3ヶ月目に入り、怒りに捉われることが減った為、以前の妻とのケンカの時に、妻に「本当はどうして欲しかったのか」という本心の部分を振り返ることが出来るようになりました。

妻に怒りを覚えていたのは

妻への怒りの根源

  • 僕自身を全て受け入れて欲しい
  • 僕の言うことを否定しないで欲しい
  • 僕と同じ価値観でいて欲しい

という本心が根底にあり、怒りが爆発するのは、この本心が理解されないのが理由ということに気付きました。

物凄くわがままで身勝手な思いですが、恥ずかしながら、これが僕の怒りの根源でした。

次に自分の本心や要望が言語化出来る様になったことで、今まで皆無であった、妻との話合いが出来る様になりました。

今振り返ると、これを出来る様になったことが関係性改善に置いてかなり大きかったと思います。

日々の些細なことから、「改善して欲しい部分や要望」を「言葉できっちり」伝えて、スレ違いを減らすことで関係性の改善に努めて、今に至ります。

【この記事を書いた人】

もーちゃん

モラハラ解決相談所リジェネ 副所長 | 元モラハラ加害者ASD夫|2015年〜妻と共にモラハラ被害者・加害者体質改善講座を運営|10年間で2500件超の相談解決実績 | 夫婦でモラハラを乗り越えた実体験者

経験と専門性

  • 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
  • ASD・ADHDの混合型診断済み
  • モラハラ加害者としての更生を実現
  • 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開

臨床経験(2010年〜)

カウンセラーとして幅広い支援経験

  • 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
  • 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
  • うつ病の方の復職支援
  • 元受刑者・薬物依存者への更生支援
  • ひとり親・DV被害者相談
  • 企業内パワハラ相談
  • 自助グループ・セミナー開催

メディア掲載実績

新聞・雑誌掲載

  • 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
  • 産経新聞(2021年9月)
  • 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
  • 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
  • ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)

テレビ・ラジオ出演

  • NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
  • KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)

全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介

モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。

まとめ

最後まで読んで頂きありがとうございました。

最後に僕の経験からですが、モラハラ体質を体の中から完全に消し去ることは出来ないと思います。

でも、本気で自分の問題と向き合うことで、衝動的な怒りは確実に軽減されます。コレは間違いないと断言出来ます。

僕は今でも妻とのケンカはありますが、頻度は以前の僕が100であれば、今は10以下です。

また、仮にケンカになっても、怒りに捉われる時間は短くなり、すぐに関係性を修復出来る様になりました。

これまでを振り返り、こんな僕に改心するチャンスを与えてくれた妻には感謝しかありません。

また、あの時、自分の加害者体質に向き合わずにいたら、その後の人生も怒りの感情に振り回され続けて、結果的に妻も家族も仕事も失い、人生のどん底から、未だに這い上がってこれていないんだろうなと、今となっては思います。

最後に、あなたはパートナーからモラハラ被害を訴えられたり、突然、奥さんやお子さんが出ていき、どうしたらいいかわからない状態なのかもしれませんね。

あなたとしては、あの時の僕と同じ様に「家族の為に必死に頑張り過ぎた反動から、結果的に家族を傷つけてしまっていた」のかもしれません。

その様な場合は、どうか一人で抱え込まずに気軽にご相談してくださいね。

モラハラで苦しんでいるあなたへ

私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。

しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。

現在は幸せに暮らしています。

すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。

私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。

もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。

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