機能不全家族とは
本日は、モラハラが行われる家庭に多い、機能不全家族について説明します。
私の家族も機能不全家族だったため、実例を踏まえて説明を致します。
リアルに書くため、長くはなりますが最後まで読んで頂ければ幸いです。
もくじ
機能不全家族とは
「機能不全家族」とは、本来、家庭が果たすべき役割がうまく機能していない家庭を指す言葉です。
この多くは家庭内に身体的・心理的な虐待、育児放棄などがあります。
機能不全家庭とも称され、その状態を家庭崩壊とも言われています。
この機能不全家族において最大の被害者となるのは、自らに生活力が無く、その家庭から脱出することができない子どもです。
機能不全家庭となる要因は以下の通り多岐にわたっています。
機能不全家庭になりやすい要因
- アルコール・ギャンブル等の依存
- 両親の離婚や再婚
- 親の浮気
- 親の死亡
- 過度な浪費や借金による貧困
- 虐待
- DV・モラハラ
など他にも様々な要因が挙げられます。
更に、このような機能不全家族は、その親、または祖父母なども機能不全家族で育った可能性が高いと言われており、親から子、子から孫へと世代を超えて連鎖している問題と言えます。
この様な親子間での連鎖を世代間連鎖と言い、子供の頃、自分の親(祖父母)から受けた、子育てによる負の影響を、自分の子供へと無意識に繰り返してしまうことを心理学では「負の世代間連鎖」と言います。
【機能不全家族】
以下に機能不全家族 と 機能している家族の例を挙げます。
- 非合理的なルールが強く維持されている
- 子どもを守るという基本的な親の役割が無く、子どもが親のケアを強いられる
- 家族間で、公にできない暗黙の秘密がある(性的虐待など)
- 家族間に他人が入り込むことを嫌う
- 家族間の雰囲気が暗く笑いがない
- 家族同士のプライバシーがない(境界線が無い)
- 家族から離れることが許されない
- 家族間の嫌なことや葛藤などは否定されて無視される
- 変化を嫌う
- 家族は分断され、統一性がない
【機能している家族】
- 家族間それぞれの基本的ルールはあるが、お互いを尊重しながら家族を運営している
- 親と子供の役割が機能し、役割分担が明確である
- 家族間に他人が入ることに寛容である
- 家族間の雰囲気が明るく、親子共々に笑いがある
- 家族同士のプライバシーが尊重され、各々が自立した個人である
- 家族同士が家族への所属はしているが、家族から去ることも認められている
- 家族間に嫌なことがあっても、その都度、話合い等で解決をしていく力がある
- 変化することに抵抗が無い
- 家族に一体感がある
僕の家庭も機能不全でした
ちなみに、僕の家庭も機能不全家族でした。
僕は一人っ子で両親との3人家族です。親戚付き合いも一切ありませんし、父と母の友人も家に来ることは一切ありません。また、自営業者家庭であれば通常あるような会社の人との食事会も全くない教科書通りの「核家族」として育ちました。
父は経営者で、僕と顔を合わせることはほぼ無く、仕事中心の生活。常に苛立ちを感じていて怒鳴り散らして不機嫌な状態でした。
ADHD傾向が強く落ち着きがない子どもだったので、父からは「うるさい」「黙れ」との理由で殴られ、僕が泣くと「男のクセに泣くな」と更に殴られましたが、父親がなぜ不機嫌で殴ってくるのかもわからなくて、同じミスを繰り返してしまい父に怒られるのが怖くて会話を避けるようになりました。
母は専業主婦でADHD傾向が強くあり、洗濯以外の家事が苦手な為、いつも家は散らかっている状態で食事は総菜が中心。父の稼ぎが大きくなると今でいう家事代行を取り入れていましたが、いつもスケジュール調整が上手くいかず何かに焦っているようでパニック状態で、会話も勝手な推測で話が飛躍するし、お願いしたことも忘れるので私からは用事以外の会話をするのを止めてしまいました。
今思えば父親は、母と幼少期の僕に対して、一生懸命家族の為に仕事で努力しているのに、安らげない家と会話にならない妻と懐かない息子で思い通りいかないことが重なっていたのだと思います。
母は父が不機嫌になるのを何よりも恐れていたので、僕には「黙って、父のいうことを聞きなさい」と、事あるごとにたしなめていましたが、幼少期の自分にとっては「自分より父親を守るんだ」と母にがっかりした記憶があります。
また、父に意見を言ったら「口答えをするな」と殴られた経験から、父に対する漠然とした恐怖があり、大人になるまではちょっとしたことでも全く意見を言えなくなりました。
家族での食事は小学校5年から、結婚後の38歳まで無く、旅行などもありませんでした。
また、上記の厳しい父からの「しつけ」と、僕自身の発達特性である言語化能力の低さが相まった結果、母親に対して、学校での出来事の報告などは全くしませんでしたし、母からも聞かれることはありませんでした。
おはよう、おやすみ、ただいま等の挨拶も一切しませんでした。
今思えば、母親からのアプローチがあってもいいとは思いますが、自他の境界線が強過ぎる母としては「報告がないのはいいことだ」と捉えていたと思います。
業務連絡程度の必要最低限の会話しかしてこなかったのが沁みついているので、今でも家族間の雑談はぎこちなく自ら進んでしようとは思いません。
今まで自分の家族が特に変だということには気づいておらず、「これが普通」だと思っていました。
逆に妻の家庭を「情報の共有が多すぎる。変な家庭だ」と捉えていましたが、結婚してモラハラを乗り越えてみて、自身の家庭環境への違和感への理解が進みました。
この様に、かなり異質で機能していない家庭環境で過ごしたので、小学生の時から表情は乏しく、自分の意見を言わない子どもでした。
周囲からは、大人しい子だが「何を考えているのかわからない」との評価をされてきました。
また、当然ながら家庭や結婚に対して全く良いイメージは持っていませんでしたし、他人のことは基本的に信用はせず、人見知りで心は開かず、一人でいる方が気楽だったことを覚えています。
毒親と機能不全家庭
一般的に機能不全家族を説明する場合、毒親、もしくはアダルトチルドレンとセットで語られることが多いです。
毒親とは読んで字の如く、子供に取って「毒になる親」の略で、暴言や過干渉などにより、子供の成長に悪影響を与える親のことを指します。ちなみに学術用語や病名などではありません。
ちなみにアダルトチルドレンとは、機能不全家族や毒親によって育てられた子供の状態を指します。毒親にも様々なパターンがありますが、毒親が支配する家庭環境で育つ子どもは「子どものままでいること」が許されず、また自分でも子どもらしくいようとすると生き延びることが出来ないと感じ、 自分の望みや想いを隠して、親や大人達に気に入られるように、見捨てられないようにする生き方を身に付けます。
また、女性の場合だと、年上の男性と交際することで家庭以外の場所で自分をひとりの人間として尊重してくれると思い、性的搾取やグルーミング等の被害に合うこともあります。
子供の頃に両親や周囲の大人達から必要な愛情を受けることが出来ず、両親や周囲の大人達に対して気を遣い、”オトナ”でいる事を強要された子どもたちは、 常に”良い子”を演じるようになります(子ども自身にその自覚はありません)
その結果、自分本来の思いを隠しながら大人達や周囲の人たち、友達や先生などの顔色をうかがって生きるようになります。
その頃には”自分自身”を見失い、自分の存在すら疑うようになってしまう。
このように「生きづらさ」を常に抱えながら大人になった人が”アダルトチルドレン(AC)”です。
そしてこのアダルトチルドレンを生み出す家庭環境を「機能不全家庭」と言います。
さいごに
最後まで読んで頂きありがとうございました。
僕の実例も踏まえて、機能不全家族やアダルトチルドレンについて理解を深めて頂ければと思います。
また、あなたの家庭が機能不全家庭に該当する場合は、一人で抱え込まずに、まずは気軽にご相談してくださいね。
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