モラハラ夫の経済的DVチェックテスト【完全版】
「恋愛時代はデート代も払ってくれたのに、結婚した途端にケチになった」 「付き合っているときは優しかったのに、結婚後は『俺が働いた金だろ?何に使おうが勝手だろ?』とキレるようになった」 「同棲を始めてから急に生活費を渋るようになった」このパターンは非常に多く、結婚を機に結婚を機に本性を現し、経済的支配が始まる」典型的な例です。
「生活費が足りないのに、働かせてもらえない…」 「必要な支出すら”無駄遣い”と責められる…」 「性行為と引き換えに生活費を渡される…」
こういったご相談が最近急増しています。
経済的DVは身体的な暴力と異なり、目に見えづらく気づきにくいのが特徴です。
特に「うちの家計は普通だと思っていたけど…」と、他人と比較できないまま深刻化するケースも少なくありません。
以前に「モラハラ夫に多い経済的DVとは」という記事を書きましたが、今回は実際にチェックできるセルフ診断テストと夫婦関係だけでなく交際中からも発生するデートDVの実態、さらに経済的困窮から安易な金儲けに走りやすい心理まで、経済的DVの全貌を詳しく解説いたします。
被害にあっているかどうかの確認にも役立つ内容なので、ぜひ最後までご覧ください。
客観的なチェックテストで現状を把握し、その後でモラハラ関係との関連性や具体的な対処法について段階的にご説明します。
まずは記事を読む前に、簡単なチェックテストで現状を把握することをお勧めします。
経済的DVとは?
経済的DVとは、配偶者の金銭的自由を奪い、精神的に追い詰める行為を指します。
たとえば以下のような行動が該当します。
- 最低限度の生活費しか渡さない
- 外で働くことを禁止する
- 金銭の使い道をすべて夫が管理する
- 妻の収入を全額取り上げる
- 「誰のおかげで食えてると思ってる」と暴言を吐く
身体的な暴力と異なり、目に見えづらく気づきにくいのが経済的DVの特徴です。
特に「うちの家計は普通だと思っていたけど…」と、他人と比較できないまま深刻化するケースも少なくありません。
根本的な解決を目指す方へ
私の夫はASD・ADHD混合型で診断済みであり、夫婦でモラハラの問題を克服した専門家です。
2024年11月に週刊文春オンラインで3回連載され、NHKや産経新聞など全国11媒体で紹介されました。
私たち夫婦も新婚時にはモラハラ加害者と被害者になってしまいましたが、夫婦で協力してモラハラを克服しました。
この記事の対処法も参考になりますが、根本的な解決には、なぜモラハラが起きるのか、どう克服したのかを知ることがはるかに重要です。
週刊文春オンラインでも掲載された実体験をまずはお読みください。
被害者の視点から学ぶ
これらを読んでから戻ってきていただくと、より深く理解できるはずです。
10年間で2500件超のモラハラ相談を解決してきた専門家として、実際の解決事例をもとに解説します
もくじ
- 経済的DVチェックテスト
- 経済的DVの具体例と特徴
- 最低限の生活費しか渡さない
- 外で働かせてくれない
- 夫が浪費・借金をする
- 夫が働かない
- 支出を細かく監視される
- 給与明細や通帳を開示してくれない
- 自分の収入を没収される
- デートDVとしての経済的支配
- 経済的困窮から安易な金儲けに走る心理
- 経済的DVへの対処法
- 経済的DVではないケースもある
- 過度なケチも経済的DVに該当する場合がある
- まとめ
経済的DVチェックテスト
経済的DVの具体例と特徴
最低限の生活費しか渡さない
「俺が稼いだ金をどう使おうが勝手だろ」 「お前のやりくりが下手だから足りないんだ」こうした発言は、典型的な経済的DVのフレーズです。
予想外の出費(子どもの通院、冠婚葬祭など)に対応できない金額しか渡されず、生活が破綻しているにも関わらず「無駄遣い」と責められる——これは経済的DVに該当します。
車検時の待ち時間でスタバに行っただけで責められ、無駄遣いの罰として家族カードを没収されたケースもあります。
最も深刻なのは「性行為をしたら生活費を渡す」といった交換条件を提示されるケースです。
これは性的DVという重大な人権侵害でもあります。
一つの基準として、生活に支障が出ていて夫に収入があるのに十分な生活費を渡さない行為は、経済的DVと判断されやすいです。
外で働かせてくれない
生活費が足りないと伝えても、「外に出るな」「家庭を守れ」と外で働くことを禁じるのも経済的DVに該当します。
妻に経済的な選択肢を持たせないことで、支配関係を維持しようとする意図が見え隠れします。
夫が浪費・借金をする
ギャンブルや趣味への散財、妻に無断でキャッシング、起業やセミナーでの無計画な出費、子どもへの支出は渋るのに自分には惜しまないといったパターンがあります。
隠れて借金をしたり、妻にも借金をさせたり、ローンを組まされるなど、自己啓発やセミナーに傾倒して妻名義で勝手にキャッシングをしたり、急に仕事を辞めて起業するなど大切な判断を家族に無断で衝動的に行動するケースもあります。
特に深刻なのはギャンブル依存症による経済的DVです。
ギャンブル依存者の典型的な行動
- 最低限の生活費しか家庭に入れない
- 自分はギャンブルに散財するのに、家族には節約を強要
- 妻の給与を没収したり、給与明細書や預金通帳を見せない
- 生活費や子どもの教育費をギャンブルに使う
- 「俺が稼いだ金を何に使おうが関係ないだろ」と逆ギレする
発達障害であるADHD(注意欠如・多動症)や境界知能(IQ70-84)の特性がある場合、お金の管理が苦手でギャンブル依存になりやすく、衝動性が高く計画的な行動が困難で、見通しの甘さから後先考えない行動を取りやすいという特徴があります。
また、怪しい儲け話(仮想通貨、FX、マルチ商法)に容易に騙されるケースも見られます。
ADHDについて知りたい方はコチラ
境界知能にについて知りたい方はコチラ
夫が働かない
心身ともに健康で働ける状況なのに、就労を拒否し続ける場合も経済的DVに該当する可能性があります。
支出を細かく監視される
毎回のレシート提出、クレジット明細のチェック、買い物前に許可が必要といった行為は「経済的な自由」を奪う行為であり、生活の自立性が著しく損なわれている状態です。
過度なケチに該当する場合も、経済的DVと見なされる場合があります。
給与明細や通帳を開示してくれない
生活が苦しいのに、給与や預金の状況を一切見せてくれない場合、それは情報遮断による支配であり、経済的DVの典型です。
特に多いのが、お金の管理が全て夫によって行われることです。
生活が困窮しているにも関わらず、夫が自分の趣味に浪費しているため、妻が何度も給与明細や預金通帳の開示を要求しても開示しません。
夫は「オマエは俺が信用できないのか!」と怒鳴るだけで、話し合いにもなりません。
自分の収入を没収される
働いているにも関わらず、給料の管理を全て夫に任され、自由に使えない、貯金もできない——これも立派な経済的DVです。
毎月の生活費からあなたの給与分を天引きされて渡されるため、いつまで経っても貯金ができません。
働いたにも関わらず、貰える生活費が以前と同じなため、生活の困窮状況は変わりません。
デートDVとしての経済的支配
経済的DVは結婚後だけでなく、交際中からも発生します。
デートDVとしての経済的支配には以下のような特徴があります。
デートDVでの経済的特徴
借りたお金を返さない、デート代を払わない、無理やり物を買わせる「自分が全て払っているのだから」と言って従わせる、借金を強要するといったケースがあります。
特に若年層での発生率が高く、10代後半から20代前半での被害報告が増加傾向にあります。
若年者は恋愛経験や社会経験が少なく、モラハラに関する知識も乏しいことが特徴です。
さらに、友人たちも同様に経験が少ないため、あからさまな身体的DVであれば別れることを促されるでしょうが、巧妙な精神的DVやガスライティングについては本人も周囲も気付かず、結果としてモラハラの関係が長期間続いてしまうケースが多々あります。
デートDVの内容についてはコチラ
経済的困窮から安易な金儲けに走る心理
マルチ商法への誘惑
経済的DVによって困窮させられた妻は、マルチ商法などの安易な金儲けに走りやすいという特徴があります。
経済的に苦しい状況にある主婦にとって、マルチ商法の「うってつけ」に思えるのが、会社に出社することなく「いつでもどこでも、自宅で隙間時間に稼げる」というセールストーク。
さらに「自分の頑張り次第で、パートの何倍も稼げる可能性がある」という言葉は、経済的に追い詰められた主婦の心に強く響きます。
経済的困窮がもたらす判断力の低下
経済的DVを受けている状態では、常にギリギリな生活を強いられて心身ともに余裕がなく、精神的にかなり追い詰められるため冷静な判断ができなくなり「何とかしなければ」という焦りから安易な解決策に飛びつく、藁にもすがる思いで「月収100万円も夢じゃない」という話に惹かれるといった心理状態に陥りやすくなります。
このような状況では、普段なら疑うような話でも「これしかない」と思い込んでしまい、結果的にさらなる借金や家庭崩壊を招くケースが少なくありません。
マルチ商法と経済的DVの詳しい関係についてはコチラ
経済的DVへの対処法
① 必要な生活費を計算する
家計簿などを使って、月に必要な婚姻費用(食費・医療費・教育費・交際費など)を洗い出しましょう。
婚姻費用とは、衣食住の費用以外にも医療費、子どもの養育費、教育費、相当の交際費など、夫婦が生活していくために必要な費用のことです。
② 相手に対して「具体的に」説明する
「月に○万円必要なのに△万円しかもらえず、□万円足りない」と数値で示しながら説明すると、相手も反論しづらくなります。
家計簿などを見せながら具体的に伝えてみましょう。
③ 働く意思を伝える
あなたが働ける状況であれば、生活のために働きたいと伝えましょう。
あなたが育児で働けない場合は、必要な生活費を渡して欲しいと伝えてみましょう。
次に、あなたが働ける場合は上記同様、生活費を渡してもらうように交渉し、夫から必要額を貰えない場合は、不足分をあなたがパートなどで外に働きに出ることを伝えてみましょう。
注意事項
ここまで話しても「働くな」と制限される場合は、生活を破綻させる支配行為であり、離婚や法的措置も視野に入れるべきです。
生活費が必要であり、あなたが働ける状態であるにもかかわらず、それを制限する権利など夫にはありません。
これは立派な経済的DVに該当するため、改善されない場合は離婚を前提に考えた方が良いでしょう。
また、妊娠や病気等で働けない状況であるにもかかわらず、経済的な制裁を行う場合、それは完全に命に関わる危機的状況です。
すぐにDV相談に連絡するか、最寄りの配偶者暴力相談支援センターに相談してください。
DVの支援機関
配偶者暴力支援センター
男女共同参画センターが運営しており、無料で利用できます。
配偶者からの暴力に悩んでいるけれど、どこに相談すればよいかわからない方は、「DV相談ナビ」をご利用ください。
全国共通の電話番号(#8008)に電話をすると、お近くの都道府県配偶者暴力相談支援センターにつながります。
公式サイト:配偶者暴力支援センター相談窓口一覧
DV相談プラス
内閣府が運営しており、こちらも無料です。
同行支援や保護、緊急の宿泊提供も行っています。
- 電話・メール:365日24時間受付対応
- チャット:12時~22時(10か国語対応)
電話番号:0120-279-889
公式サイト:DV相談プラス
経済的DVではないケースもある
但し注意点として、すべての「お金の問題」がDVになるわけではありません。
たとえば、以下のようなケースでは、経済的DVと見なされない場合があります。
- 共働きで、夫が十分な生活費を入れてくれないが、自分にも収入があって特に生活が苦しいわけではない場合
- 夫から専業主婦になるよう言われているため、仕事に就けないが夫の収入が十分で生活が苦しいわけではない場合
- 妻が働かないが、夫の収入だけで生活が成り立っていて、家計が苦しいわけではない場合
重要なのは「意図的にあなたの自由を奪い、精神的に支配しているかどうか」です。
家庭の収入そのものが少なく、やりくりの中での制限が発生している場合などはDVとは言えません。
過度なケチも経済的DVに該当する場合がある
「玉子はこのスーパーで買え」とたった数十円のために何キロも先のスーパーに行くように指示、真冬に暖房の使用を制限、子どもの発熱やケガ等で病院にかかった費用を無駄遣いと責める、車のタイヤがパンク等の急な出費を許さないといった過度なケチも経済的DVと見なされる場合があります。
【この記事を書いた人】
経験と専門性
- 夫婦でモラハラを解決した実体験者
- 10年間で2500件超の相談解決実績
- 行動心理学をベースとしたモラハラ加害者・被害者の心理分析
- 加害者と被害者の思考・行動パターンの解明と改善指導
- 発達障害特性を持つ夫婦関係の調整とサポート
- カサンドラ症候群からの回復支援
- 夫婦間コミュニケーション改善や改善方法の開発
- 同じ経験を持つ専門家として、あなたの状況に寄り添うことが可能
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の内容が、あなたが抱えている問題解決の一助になれば幸いです。
モラハラで苦しんでいるあなたへ
私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。
被害者の視点から学ぶ
もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。
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