モラハラ被害者に多いカサンドラ症候群とは

今回は、モラハラ被害者に多いカサンドラ症候群とはについて説明していきます。

カサンドラ症候群とは、パートナーが発達障害であるASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群)により、共感能力が低く情緒的なコミュニケーションが取れないストレスから、心身の不調に至る状態を指します。

ただ、広義では障害などに関わらず、パートナーと情緒的なコミュニケーションが取れないストレスが要因で、心身の不調に至る状態としても使用します。

ちなみにカサンドラ症候群は、精神疾患や病名ではありません。

カサンドラ症候群になると、慢性的なストレスにより怒りの感情がコントロールできなくなると考えられます。

これは怒りの感情以外に、誰にも理解してもらえないという悲しさや虚しさなどの一次感情を抱えているからと思われます。

以下に、カサンドラ症候群チェックテストを用意しましたので、まずは、あなたの状態を確認してみてくださいね。

もくじ

  1. カサンドラ症候群チェックテスト
  2. 限界のサインを見極めるには
  3. カサンドラ症候群になりやすい生育環境とは
  4. まとめ

カサンドラ症候群チェックテスト

カサンドラかどうかチェック!

  • 相手から否定や暴言ばかり言われる 
  • 相手が子育てに無関心である
  • 相手のキレるポイントがわからず顔色を伺ってしまう 
  • 相手の些細な発言や行動の全てにイライラする 
  • 相手には話しても無駄だと思ってしまう
  • 相手は私の気持ちを全く理解してくれない 
  • 悩みを相談しても誰にも共感されない
  • 怒りに捉われている自分が嫌になる
  • 一人でいると不安やネガティブなことを考えてしまう 
  • 人と会ったり入浴などが億劫で気力が湧かない
  • 何も楽しいことがなく無表情である

いかがでしたか?

3つ以上当てはまる場合は、カサンドラ症候群になっている可能性があります。

3つ未満であっても、心身に不調が出ている場合は限界のサインと思われます。

限界のサインを見極めるには

限界値ギリギリのサイン

  • 怒りの感情がコントロールできない
  • 相手がいない時でも動悸や体の震えが出る
  • パニックや過呼吸になることがある 
  • 不眠や悪夢を見るなど睡眠障害になっている
  • 慢性疲労や頭痛がある 
  • 消えてしまいたい、死にたいと思う
  • 物に当たるなど暴力的になった 
  • 突然、涙が出てくる
  • どうしようもない絶望感に捉われる

いかがでしたか?

1つでも当てはまる場合は、カサンドラ症候群になっている可能性があります。

この場合は放置せずに早めに心療内科や精神科で適切な治療を受けることをお勧めします。

また、病院にいくことが困難な場合や抵抗がある場合には相談してください。

カサンドラ症候群になりやすい生育環境とは

カサンドラ症候群になりやすい生育環境

  • 母親が話を聞いてくれなかった
  • 長女気質である
  • ヤングケアラーだった
  • 親や兄弟、姉妹と確執があった為、誰にも頼れなかった
  • 親を悲しませたくないので、常に明るく頑張ってきた

カサンドラ症候群になる方の多くは、モラハラ被害者体質です。

特に多いのが、自身の母親が親としての役割を果たさず、幼少期から家事や育児を強いられてきたヤングケアラーや精神的ケアをしないといけない立場にあった方です。

そのため、本来は人に甘えたい時期なのに、誰にも甘えられず、自分を押し殺し、相手を優先する思考が身に付いてしまいます。

また、母親が精神疾患、アルコール依存症、またはメンヘラ体質の場合は、父親の愚痴を聞いたり、感情のケアを強いられます。

そのため母親との立場が逆転し、自身の感情を抑圧する体質が強化されます。

また、大人になっても我慢強く、辛いことがあっても頑張りますが、限界値を超えても頑張り過ぎてしまうため、やがて心身ともに壊れてしまいます。

これが、カサンドラ症候群、抑うつ状態です。

【この記事を書いた人】

もーちゃん

モラハラ解決相談所リジェネ 副所長 | 元モラハラ加害者ASD夫|2015年〜妻と共にモラハラ被害者・加害者体質改善講座を運営|10年間で2500件超の相談解決実績 | 夫婦でモラハラを乗り越えた実体験者

経験と専門性

  • 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
  • ASD・ADHDの混合型診断済み
  • モラハラ加害者としての更生を実現
  • 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開

臨床経験(2010年〜)

カウンセラーとして幅広い支援経験

  • 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
  • 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
  • うつ病の方の復職支援
  • 元受刑者・薬物依存者への更生支援
  • ひとり親・DV被害者相談
  • 企業内パワハラ相談
  • 自助グループ・セミナー開催

メディア掲載実績

新聞・雑誌掲載

  • 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
  • 産経新聞(2021年9月)
  • 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
  • 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
  • ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)

テレビ・ラジオ出演

  • NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
  • KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)

全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介

モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。

まとめ

最後まで読んで頂きありがとうございます。

いかがでしたか?

カサンドラ症候群に該当する方の多くは幼少期から、自分の気持ちより他者を優先して来られた方が多いです。

誰かに甘えたい、頼りたい気持ちを抑えて相手に尽くして来られた、本当に優しい方が多いです。

パートナーがあなたを選んだのは、あなたから溢れ出る優しさに魅力を感じたのではないかと思います。 

あなたは、これまでパートナーと家族のために十分すぎる程、頑張ってこられたのだと思います。 

ただ、人のために頑張り過ぎてカサンドラ症候群になってしまったのかもしれませんね。

今は、まず頑張ってきた、自分の心と体を労ってあげてください。

そして、ご自身の心と体を最優先にして頂き、回復に努めて頂ければと思います。 

先ほどもお伝えしましたが限界サインに達している方は、早めに心療内科や精神科への通院をお勧めします。

一度、カサンドラ状態(抑うつ状態)に陥ると回復するには、何年もかかる場合もありますので、放置はしないでくださいね。

また、限界には達していないけれども、パートナーとの今後に不安を感じていたり、今後のことを考えるだけで負担を感じている方は、一人で抱え込まずに私たちに相談してくださいね。

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