モラハラで別居する失敗と成功
【2025年8月更新】より実践的な対処法を知りたい方へ
この記事では別居についての基本的な内容を解説していますが、「具体的にどう対処すればいいか知りたい」という多くのご要望にお応えし、実践的な対処法に特化した最新記事を公開しました。
最新記事の内容としては、今回は「なぜ妻があなたと話をしたくないのか」「別居中の妻のリアルな心理状態」「夫がやりがちな失敗パターン」そして「リジェネによる効果的な介入方法」まで、妻から「離婚したい」と言われた夫が最後のチャンスを掴むための具体的な対処法について詳しく解説しております。
ぜひ、参考にしてくださいね!
この記事では、モラハラでお悩みの方に向けて別居することで成功した例と失敗した例についてお話ししたいと思います。
モラハラ被害者の方にとって、離婚するかどうか悩むのと同等にとにかく別居をしたいと考える人も多くいらっしゃいます。
リジェネでは、今まで様々なクライアントと接してきましたが、別居が上手くいく場合と残念ながら別居したことで離婚が加速した場合があります。
我々の力不足かなと思って悩んでおりましたが(ないわけではないですが)、ある共通点をみつけたので共有しますね。
状況等をなるべく分かりやすく解説しますので、最後までお付き合いください。
今回の結論
- 一時的な別居はお互いを見直す為に効果的である
- 別居する際は別れたくない方が出ていくのがベター
- 別居は見つめなおし期間であり自己主張期間ではない
- 家事や育児に不参加の場合や過剰な要求をしていた場合は離れて楽になる
- 別居したからといって心を入れ替える人ばかりではない
根本的な解決を目指す方へ
私自身、ASD・ADHD混合型で診断済みであり、夫婦でモラハラの問題を克服した専門家です。
2024年11月に週刊文春オンラインで3回連載され、NHKや産経新聞など全国11媒体で紹介されました。
私たち夫婦も新婚時にはモラハラ加害者と被害者になってしまいましたが、夫婦で協力してモラハラを克服しました。
この記事の対処法も参考になりますが、根本的な解決には、なぜモラハラが起きるのか、どう克服したのかを知ることがはるかに重要です。
週刊文春オンラインでも掲載された実体験をまずはお読みください。
被害者の視点から学ぶ
これらを読んでから戻ってきていただくと、より深く理解できるはずです。
10年間で2500件超のモラハラ相談を解決してきた専門家として、現実的で効果的な対処法を解説します。
もくじ
加害者のよくある失敗パターン
別居というのものは、大きく分けて離婚を前提としたものと関係を再構築することを目的としたものと2通りあります。
絶対に離婚したいと一方が思って別居するor冷却期間を設けるために別居するという方が分かりやすい表現かも知れませんね。
加害者にとっては、望んで別居するというケースはほぼないです。
また、別居したからといって離婚に気持ちが一気に傾いたという顕著な変化は見受けられません。
望んで別居した訳ではないという感情から発言・行動が激化してしまうケースが非常に多くあり、望んだ方向と結果的に真逆へ向かってしまいます。
加害者のよくある失敗例
- 家族と離れたさみしさから悲劇のヒロイン(自己憐憫)になる
- 自分のつらさを被害者側に理解させようとする
- 何がよくなかったのか自分を冷静に見直さない
- 執拗に連絡をするor面会や話し合いを求める
- 金銭面や子どもとの面会等でコントロールしようと自己主張を繰り返す
- 浮気や不倫をするor疑う
離婚をしたくないからこそ別居を受け入れるしかないという状況は、非常に追い詰められているといえるでしょう。
人間だれしもかなり追い詰められると、精神的プレッシャーから相手を責めるような言動が出てしまうのは自然なことです。
これは、自己防衛本能の観点からいっても仕方ないことではあります。
強制的に自分と向き合わなければいけない環境下になったという点は非常につらく苦しいと思います。
しかし、相手はずっと自身の行動や言動が原因で苦しんできた結果このような表現に至ったんだということは忘れないでくださいね。
この機会を元に内省して自己成長し関係を改善できる場合と、一気に離婚へと傾いてしまった場合の分岐点はどこにあるのか
答えは自身を客観的に観察して見つめ直し、感情抑制コントロール出来たかどうかにあると思います。
相手がなぜこのような行動を起こすに至ったのかを考えることがキーとなりますね。
自身の見えている世界や今までの価値観だけでは、相手の気持ちを考慮するところまでいくのはひとりでは正直難しいと思います。
- 一方的に昼逃げ別居されて調停の通知が来た
- 実家に突然帰ってしまってしばらく帰らないと宣言された
この2点だと、どちらも絶望的だと認知する方もいるでしょうが違います。
①だと完全に離婚を視野に入れて行動しており撤回することは難しいでしょうが、②の場合だと情状酌量の余地があります。
更に重ねて②の場合で「話し合いがしたい」「あなたはモラハラだからカウンセリング等を受けて欲しい」「第三者を入れて話し合いたい」等の連絡があったとすると、あなたの変化に期待している可能性が高くラストチャンスは残っていると考えていいです。
しかし、被害者はとことん我慢して別居や離婚を切り出しているので残された時間は少ないと思ってください。
この時期に相手に対して攻撃的になってしまうと取り返しがつかなくなりますが、今まで見てきたみなさんを総合していわせていただきますとひとりじゃ絶対ミスると思います。
相手がいきなり別居をしてフェアでないと思ったとしても、「連れ去りだ!実子誘拐だ!」とパートナーに巻物のようなLINEを送る前にまずは相談してください。
離婚についての流れを知りたい場合はこちらのブログを参考にしてください。
被害者のよくある失敗パターン
モラハラが辛くて早くここから脱したいという意味で別居を考えるが、離婚は望んでいないという人も実は多くいらっしゃいます。
しかし、現実では多くの場合が最終的には離婚をするという結果に結びついています。
- 育児や家事を対等であるはずのパートナーに役割を押し付けられた
- 不可能な要求や過剰な要求等で断ると責められた
- 自身で解決すべき問題や日頃の労い等、過度な心のケアを求められた
- 一方的にストレスをぶつけられていた
という劣悪な環境下と比べると、ワンオペでも離れた方が楽になったという事象の問題だったというのは想像しやすいと思います。
ただ、別居後の対応があまりにもひどかったというケースが多いなとこの仕事を始めてから感じたことです。
別居に至るまで被害者はどうにか改善できないかと努力したからこそ気持ちが折れてしまうという期待の感情が作用している部分も私はあると思います。
別居をして反省するのではなく開き直ったり、逆に怒鳴って責めたり、脅してくるなど相手の態度に落胆してしまったことで諦めがついたというのが分かりやすいかもしれませんね。
このような気持ちの変化は自然なことであり、自分を責める必要など全くありません。
トラウマや抑うつ状態だけでなくカサンドラ症候群における「怒りの感情が抑えられなくなる」「被害者感情が膨らんで日常生活に支障が出る」など自身で思っている以上に深く傷ついていて再構築することが出来る精神状況にない場合もありますから、ひとりで抱え込まない方がいいので気軽に相談してください。
自分の気持ちが迷子になる
別居するに伴って弁護士相談や婚姻費用請求をするために家庭裁判所に行くことはほぼ必須となりますが、その場で離婚や調停を勧められることがあります。
私含め専門家としてメリット・デメリットを説明する必要がありますし、同じ手続きをするならばと離婚調停を案内をすることがあるようです。
親族や周りの人も含め相談することを幾度か繰り返していると相手なりのアドバイスというものは必ずされるでしょう。
相手は親切心からのアドバイスですが、正しい答えを求めてしまう被害者体質の方は周りのアドバイスで疲弊することがあります。
特に弁護士等の専門家がいう正しい考えや行動を聞くと「そうだよね」と思うのは当然のことで、別れる決意が付かない状況を「共依存」と言われてしまうと自責の感情が増幅してメンタルが不安定になることもあります。
被害者体質の方は自身の気持ちを抑圧することに慣れてしまっているので、正しさで本心がわからなくなってしまうことがあり様々なアドバイスと自身の感情が入り乱れて冷静な判断が付きにくくなります。
そんな時に加害者から一方的に責め立てるような連絡があれば、お互いに正しさの主張を繰り返してしまい嫌悪感が増幅して、結果的に離婚する以外の道は無くなるでしょう。
被害者のよくある失敗例
- 別居したら心を入れ替えてくれると期待する
- 相手の嫌な部分全てを変えて欲しくなる
- 再構築すると相談した人から批判されそうで怖い
- 過去のされたことが許せなくなる&トラウマになる
- 感情のコントロールが出来なくなるまで我慢していた
- 離れていてもついついお世話をする&ゴネられて受け入れる
モラハラ別居の成功パターン
では逆にモラハラ別居から再構築できたパターンというのはどういうものかお話ししたいと思います。
端的にいうと、冷静に自分の内面に対峙し相手との違いを受け入れ共に歩むため変化すると決心出来たかが成功の鍵となっています。
失敗パターンで多く語ってきましたが、正直いって当事者ふたりの話し合いは激化しやすいです。
自分と向き合うことも今まで見てこなかった部分を見る作業になりますから、ひとりではとても難しいことだと思います。
被害者体質と加害者体質
例えばですが、被害者の多くが下記の①を持ち合わせており、加害者は②の要素を持ち合わせています。
- ポジティブ思考で配慮のできる思慮深さがあり、マイナス面を考慮せず詰めの甘い行動を起こす面がある
- 先を見通す能力が高く論理的で、自身の思い描いた通りにならないと癇癪を起こす面がある
どんなものにも表と裏があり、光と影があります。
見たくなかった部分を見るというのは悪い面だけでなく、今まで気づかなかった部分をみるという意味ですべてを多面的にみるということです。
また、話し合いにおいても心の本音部分(一次感情)を素直に話す必要があります。
まず自分の心の最奥に到達出来ているだけでなく、受け入れてもらえないことを考える必要すらあります。
そう考えるととてもセルフでは困難な道のりであるということはご理解いただけるのではないでしょうか?
またモラハラという悩みを抱えた夫婦は今までお互いに拒否されたと感じてきた関係とも言い換えられます。
この関係性を改善するというのは、被害者も加害者も関係なく誰でも難易度が高いことで、お互いを信用したうえで話し合いをしなくてはいけません。
ここにおいての話し合いというのは、正しいことを決めるディベート要素は必要ありません。
不満を抱えない折り合いをつける地点を探すことが、話し合いをする上で大切なものです。
別居をチャンスにできた例
- お互いに自分を見直す為としっかり認識して取り組んだ
- 別れたくない方が一時的に出ていった
- 自己主張ばかりせずに相手の意見に耳を傾けた
- 自分の心のクセに向き合って相手へ謝罪や感謝をしっかりした
- お互いの違いを認めて信用して再構築するため前向きに話し合えた
夫婦で話し合いをする際に、間に入ってまとめることももちろん可能です。
家族によって居心地の良さが違うように、対応方法も様々あります。
【この記事を書いた人】
経験と専門性
- 夫婦でモラハラを解決した実体験者
- 10年間で2500件超の相談解決実績
- 行動心理学をベースとしたモラハラ加害者・被害者の心理分析
- 加害者と被害者の思考・行動パターンの解明と改善指導
- 発達障害特性を持つ夫婦関係の調整とサポート
- カサンドラ症候群からの回復支援
- 夫婦間コミュニケーション改善や改善方法の開発
- 同じ経験を持つ専門家として、あなたの状況に寄り添うことが可能
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の内容が、あなたが抱えている問題解決の一助になれば幸いです。
モラハラで苦しんでいるあなたへ
私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。
被害者の視点から学ぶ
もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。
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