元モラハラ被害者の観察日記|⑥健康志向の矛盾
40キロ太った私に向けられた言葉
「デブは自己管理できていないから、仕事ができないんです。だから嫌いです。」
夫は、40キロ太った私にこう言いました。確かに怠慢だったと思います。ただ私なりには理由があったんです。
その40キロの体重増加は、夫の生活スタイルに合わせた結果でした。
「健康的に運動していれば、高カロリーの食べ物をたくさん食べても大丈夫。それ以上に負荷のある運動をすればいいだけ」
これが、夫の健康哲学でした。
そして私は、喘息持ちで運動が苦手で胃腸も弱い虚弱体質です。
それにも関わらず、夫に合わせて無理をしました。
この記事は「元モラハラ被害者の観察日記」シリーズ、全11回の第6回目です。
今後は以下の内容で投稿していく予定です。
今後の投稿予定
- 第1回:夫を変える基礎技術
- 第2回:猫を使い悪口を言う夫
- 第3回:来客拒否と制限
- 第4回:趣味の強要と同調圧力
- 第5回:拗ねて無視する夫
- 第6回:健康志向の矛盾(この記事)
- 第7回:境界線の引き方
- 第8回:発達障害への対応
- 第9回:自分を守る方法
- 第10回:変化の測定方法
- 第11回:私の失敗と学び
※第7回以降は順次公開予定です。
公開され次第、リンクを追加します。
※第7回以降は順次公開予定です。
公開され次第、リンクを追加します。
前回の「拗ねて数日間完全に無視する」では、夫が私をコントロールするために使っていた最終手段についてお話ししました。
今回は、「生活スタイルの押し付けと矛盾した批判」という内容を詳しくお話しします。
※この記事は、加害性が強く、攻撃的で生々しい描写が含まれます。
フラッシュバックや不快感を覚える可能性がある方は、ここで読むのを止めることをお勧めします。
もくじ
- 夫の謎な健康志向とは
- 恋愛時代からの食生活
- 虚弱体質の私には無理な要求
- 40キロ太るまでの経緯
- 複数の病院通いと治療薬
- 太った後の夫の手のひら返し
- なぜ矛盾した要求をするのか
- 境界線を引いた後の対応
- 夫の変化のプロセス
- 現在の健康状態
夫の謎な健康志向とは
夫の健康哲学
夫にとって、健康とは
- 高カロリーの食事をたくさん食べること
- その分、激しく運動すること
- このサイクルを毎日続けること
- 食事を抜くことは悪
- 運動をしないことは怠慢
夫は異常なまでに健康にこだわっていましたが、ジャンキーな味の物を好む傾向にあります。
これは、今では発達特性の「均一な味で濃いものを好む」であったり、「異常なマイルール」だとわかりますが、当時は全く理解していませんでした。
この哲学に、私も従わなければ不機嫌になるので、無理をして倒れるとしても合わせなければなりませんでした。
夫の生活スタイル
30代の夫は
- 草野球とジム通いの日々
- 脂っこい食べ物や味の濃いものやジャンキーな食品を好む
- 高カロリー食品をたくさん食べる
- その分、激しく運動する
- これが「健康」だと信じている
そして、私にも同じことを求めました。
夫の食事ルール
夫は、食事について厳格なルールを持っていました。
「ご飯を食べないと不機嫌になる」
私が疲れて「今日は軽めでいい」「今夜は食べないでおく」と言うと、夫は不機嫌になります。
そして夫のマイルールである「すべてのタスク工程が終わらないとご飯を食べない」というものがあって、夫が思う「今夜中に終わらせたいタスク」このすべての作業が終わるまで、食事は始まりません。
その結果、夕食はいつも23時を過ぎてからが当たり前になりました。
恋愛時代からの食生活
18歳から一緒に食べていたもの
私と夫は、30歳と18歳という時点で出会っています。
色々と思う所はあると思いますが、ここはちょっと置いておいてください。(年齢差がキモいですよね。わかります。)
恋愛時代、週に1回会う時に食べていたのは
ラーメン 中華料理
夫が好きな、脂っこくて高カロリーな食べ物ばかりでした。
18歳の私は、まだ右も左もわからない女の子でした。
正直あまり好きな食べ物ではなかったですが、会うのは週に1回だし、夫が支払いをしてくれるので「これを嫌だ」とも言えず、夫が選んだ店で、夫が選んだ料理を食べていました。
でも、恋愛時代は太らなかった
恋愛時代、夫と会うのは週に1回でした。
だから、その日はラーメンや中華料理を食べても、他の6日間で調整できていました。
私は本来
- 湯豆腐やお鍋が好き
- お寿司が好き
- 優しい味付けの食べ物が好き
- 揚げ物や脂っこいものは苦手
一人の時は、自分の体質に合った食事をしていたのです。
だから、恋愛時代は太りませんでした。
結婚後、毎日になった
でも、結婚後はそうはいきませんでした。
夫と毎日一緒に暮らすようになり、毎日、夫の食事スタイルに合わせることになったのです。
週1回だったラーメン・中華料理が、高頻度に。
23時以降の食事も、毎日に。
調整する時間はありませんでした。
虚弱体質の私には無理な要求
私の体質
私は、もともと
- 胃腸が弱い
- 虚弱体質、喘息持ち
- 体力がない
- 疲れやすい
夫の健康スタイルは、私の体質には全く合っていませんでした。
23時以降の高カロリー食事
夫のルールに従って、23時を過ぎてから高カロリーなものを食べる。
ラーメン。 中華料理。 脂っこい料理。
これが毎日続きました。
胃腸は壊滅的に悪くなりました。
当然です。
23時以降に高カロリー食品を食べれば、消化に負担がかかります。
胃が弱い私には、耐えられませんでした。
胃は荒れて強い胃薬を飲まないと効果がなく、腸にもポリープが出来ました。
ジム通いの強要
太ってきた私を痩せさせるために、夫は私にもジム通いを強要しました。
「俺と一緒にジムに行こう」 「運動しないから太るんだ」 「健康のためだ」
しかし、私は飽き性で生まれながらの虚弱体質ですから、運動習慣なんて全くありません。
ストイックな筋トレがメインである夫とのジム通いは、長続きしませんでした。
また、体力のない私が、夫と同じレベルの運動を続けることは、ほぼほぼ不可能に近くジムに行くと体調を崩して寝込むを繰り返していました。
それでも夫は、「やる気がない」 「怠慢だ」 「俺はちゃんと続けているのに」こう言って、私を批判し続けました。
夫から見た私
夫は、私のことをこう思っていました。
「ストレッチをしているところなど、見たことがない」 「喘息持ちながら、気をつけている様子もない」 「肩こりが酷いというが、ストレッチをしろと言ってもやらない」だから、体調不良になったとしても、それは自業自得だ、因果応報だと思っていたそうです。
40キロ太るまでの経緯
生活リズムの崩壊
夫に合わせた生活で
- 毎日、夫の好きな高カロリーな食事
- 夕食が23時以降
- 自分の好きな湯豆腐やお鍋は食べられない
- 揚げ物や脂っこいものばかり(苦手なのに)
- 無理な運動(続かない)
- 睡眠不足
- ストレス過多
恋愛時代は週1回だったから耐えられた。
でも、結婚後は毎日です。
私の胃腸は、この食生活に耐えられませんでした。
自分の食べたいものが食べられない
本当は、湯豆腐が食べたい。
お鍋が食べたい。
優しい食べ物が食べたい。
でも、夫は不機嫌になります。
「そんな味気ないものばっかりは嫌です」 「俺はラーメンがいいです」 「一緒に食べないとお店に失礼ですよ」
私の好みは、完全に無視されました。
メンタルの不調
夫のモラハラによるストレスで
- 鬱っぽくなる
- 眠れなくなる
- お酒を飲む量が増加
- ホルモンバランスが狂う
精神的な不調が、身体にも影響しました。
治療薬の影響
メンタルの不調で、たくさんの治療薬を飲むことになりました。
ホルモンバランスが崩れて自発的に生理は来なくなってしまいました。(これは今も継続中です)
薬の副作用も、体重増加の一因でした。
結果 40キロの体重増加
確かに私が怠惰で運動不足であるというのも大きいのですが…
週1回だった夫の食事スタイルが、毎日になった。
自分の体質に合った食事ができなくなった。
一緒に暮らして夫が不機嫌にならないように合わせていることでの変化が大きいと私は感じていました。
そして、40キロほど太り、病院にいくつも通うようになりました。
複数の病院通いと治療薬
通った病院
体重増加とともに、様々な不調が現れました。
- 内科(胃腸の不調)
- 精神科(メンタルの不調)
- 婦人科(ホルモンバランス)
- 整形外科(腰痛・膝痛)
複数の科を回り、たくさんの治療薬を飲むことになりました。
私の自己認識
私自身も、こう思っていました。
「確かに私が怠惰だから」 「運動不足の私が悪い」 「夫は健康のことを考えてくれている」
夫の要求に従わなければならない、という思い込みがありました。
太った後の夫の手のひら返し
突然の批判
40キロ太った私を見て、夫は言いました。
「デブは自己管理できていないから、仕事ができないんです。だから嫌いです。」
今まで自分の生活スタイルに合わせろと言っていたのに、今度は批判してくる。
この矛盾に、私は混乱しました。
私が合わせていたことに気づいていない夫
太ったことは私の責任だと思っています。
最も落胆したのは、夫が私の努力に全く気づいていなかったことでした。
私は夫に合わせていましたが、多少は「えー、また中華?」とは言っていたので、知っていると思っていたのです。
いつも、押し切られていたので。
- 本当は湯豆腐やお鍋が食べたいのに、ラーメンや中華料理を食べていた
- 揚げ物や脂っこいものは苦手なのに、夫のために食べていた
- 23時以降の食事は体に悪いと思いながらも、夫のルールに従っていた
恋愛時代は週1回だったから耐えられた。
でも結婚後は毎日。調整する時間もない。
それでも、私は夫が不機嫌にならないように、頑張って合わせていたのです。
でも、夫はそんなこと、全く気づいていませんでした。
「妻が自分に合わせてくれている」という前提すらなかった。
ただ、「妻が怠慢だ」「妻が自己管理できていない」と思っていただけ。
この落胆は、言葉にできないほど大きなものでした。
寄り添いの無さ
「お前が太ったのは、お前の責任だ」
確かにそうです。でも、少しは私が「こうなった経緯」を考えて欲しかったのです。
自分の生活スタイルに合わせさせたことは、完全に忘れたふりをしていました。
いいえ、忘れたのではありません。
最初から、私が合わせていることに気づいてすらいなかったのです。
さらなる要求
「ダイエットしろ」 「運動しろ」 「自己管理をちゃんとしろ」
新たな要求を突きつけてきました。
「〇〇さんみたいなデブだ」「□□さんは細身できれいだから一緒にいても華がある」「痩せたら会わせられるけどデブだから無理」
という誰かと比較した批判やこき下ろしも行いました。
以前の私なら、イライラしても歯を食いしばって頭痛がするまで耐えていたでしょう。
なぜ矛盾した要求をするのか
加害者心理 責任回避
自分の要求に妻を従わせておいて、その結果は妻の責任にする。
これにより、夫は
- 自分は悪くない
- 妻が悪い
- 自分は被害者
という立場を維持できます。
加害者心理 コントロールの維持
「太った妻」は、夫にとって都合が良い面もありました。
- 自信を失った妻は従順になる
- 「太った」という弱点を握れる
- いつでも批判材料として使える
でも同時に、「太った妻」は恥ずかしくもありました。
だから批判するのです。
加害者心理 ダブルスタンダード
モラハラ加害者は、ダブルスタンダード(二重基準)を平気で使います。
- 自分の要求に従わせる(太らせる)
- その結果を批判する(太ったと責める)
- 新たな要求をする(痩せろ)
このように、矛盾した要求を次々と出すことで、妻を混乱させ、コントロールし続けるのです。
境界線を引いた後の対応
対応1 私が合わせていた事実を伝える
まず、私は夫に伝えました。
「私は、あなたに合わせていました。本当は湯豆腐やお寿司が好きなのに、あなたの好きなラーメンや中華料理を食べていました。揚げ物や脂っこいものは苦手なのに、毎日食べていました。23時以降の食事も、あなたのルールに従っていました」
「恋愛時代は週1回だったから耐えられました。でも、結婚して毎日になったら、私の体は耐えられませんでした」
夫は、初めて驚いた顔をしました。
「ラーメンや中華が好きだと思ってた」
夫は本当に気づいていなかったのです。
対応2 責任の所在を明確にする
「私が太ったのは、あなたの生活スタイルに合わせた結果です。18歳の頃から8年間、あなたが選んだ食事を食べ続けました。私の体質には合っていませんでした」
対応3 明確な宣言
そして、私ははっきりと宣言しました。
「あなたに合わせていることで、体調がずっとよくないので運動するほどの体力もありません。また元々が虚弱体質なので、ハードな運動はできません。そして、それをすることが正しいとは思いません。私は自分に合った健康管理をします」
私も夫が全て悪いとは思いません。
でも、私が合わせてくれているんだという前提すら気づいていないことに、深く落胆しました。
そして、もう合わせるのはやめようと決めたのです。
対応4 実際に行動を変える
そして、実際に
- 夕食は20時までに食べる
- 自分の好きな湯豆腐やお鍋を作る
- 軽めの食事にする
- 朝やお昼は一緒に食事をする
- 作ったメニューが気に入らないならば、夫には別メニューか外食をしてもらう
- 夫は夫で好きなものを食べればいい
- 自分のペースで運動する(軽いウォーキングなど)
- 夫の不機嫌は無視する
このように行動を変えました。
夫の変化のプロセス
初期 静かな抵抗
最初は、やはり抵抗があったようです。私も正直ありました。
彼の実家がそれぞれ別で食事をとる家庭だったので、すぐに適応してくれましたが、私は家族が一緒に食事をすることが大切という家庭で育ったので不仲のようで嫌でした。
「一緒に食べないんですか?」 「つまんないですね」 「運動しないと、もっと豚になりますよ」
嫌味を言われても、私は従いませんでした。
中期 諦めの兆し
徐々に、夫は諦め始めました。
「そうですか」「好きにしたらいいですけど」
こう言って、夫だけ23時以降に食べたり、ジムに別々で通ったり、徐々に自分のペースが確保出来るようになりました。
後期 体質の違いを認める
さらに時間が経つと、夫は体質の違いを認めるようになりました。
「るみちゃんは胃が弱いもんね」 「俺と同じペースでは無理か」こう言うようになったのです。
現在 お互いの健康を尊重する
今では、お互いの健康を尊重できるようになりました。
夫は夫の好きなものを食べる。 私は私の体に合ったものを好きな時間に食べる。
お互いの健康は心から願っているけれど、アプローチはそれぞれでいい。
別々で問題ありません。不健康になるよりマシです。
また、夫も年齢のせいか胃もたれをするようになり、時間や内容が私の方に寄ってきました。
現在の健康状態
体重の変化
自分のペースで食生活を改善した結果、私の体調は少しずつ回復しています。
この時から現在までで10年近く経過していますが、治療中のものもまだあります。
完全に元に戻ったわけではありませんが、健康的な範囲にだんだんと近づいているとは思います。
病院通いの減少
胃腸の調子も良くなり、病院に通う回数も減りました。
婦人科はまだ治療中です。
メンタルは安定して通院はしていません。
何より大切だったこと
何より大切だったのは、自分の体質を認め、自分のペースで健康管理をすることでした。
夫に合わせる必要はなかったのです。
あなたのパートナーも生活スタイルを押し付けますか?
もしあなたのパートナーが
- 自分の食生活を押し付ける
- 自分と同じ運動を強要する
- 体質の違いを認めない
- 太ったら批判する
これらに当てはまるなら、それは「生活スタイルの押し付けとダブルスタンダード」です。
生活スタイル強要への対抗ポイント
- 責任の所在を明確にする
- 体質の違いを主張する
- 自分の健康を最優先にする
- 夫の不機嫌を無視する
- 別々の食事・運動でOKと割り切る
- 自分のペースで健康管理をする
あなたの体は、あなたのものです。
パートナーに合わせて、健康を害する必要はありません。
次回予告
次回は「境界線の引き方」について、詳しくお話しします。
これまでに出てきた境界線を体系化し、具体的なフレーズや段階的な対処法について説明していきます。
夫が私の健康を害し、その結果を私の責任にしていった話です。
この記事を書いた人
経験と専門性
- 夫婦でモラハラを解決した実体験者
- 10年間で2500件超の相談解決実績
- 行動心理学をベースとしたモラハラ加害者・被害者の心理分析
- 加害者と被害者の思考・行動パターンの解明と改善指導
- 発達障害特性を持つ夫婦関係の調整とサポート
- カサンドラ症候群からの回復支援
- 夫婦間コミュニケーション改善や改善方法の開発
- 同じ経験を持つ専門家として、あなたの状況に寄り添うことが可能
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
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私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。
被害者の視点から学ぶ
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