元モラハラ被害者の観察日記|⑤拗ねて無視する夫
最長14日間、無視され続けた日々
「もういいです。」
夫がこう言うと、そこから数日間、無視が始まります。
無言。無視。完全な拒絶。
私はいないものにされます。
朝に挨拶をしても無視。仕事に行くのも声掛けをしない。
同じ空間にいるのに、猫には話しかける。
私は透明人間。
最長で、14日間も無視され続けたことがありました。
この「拗ね」という行為は、夫にとって最も効果的な「罰」でした。
この記事は「元モラハラ被害者の観察日記」シリーズ、全11回の第5回目です。
今後は以下の内容で投稿していく予定です。
今後の投稿予定
- 第1回:夫を変える基礎技術
- 第2回:猫を使い悪口を言う夫
- 第3回:来客拒否と制限
- 第4回:趣味の強要と同調圧力
- 第5回:拗ねて無視する夫(この記事)
- 第6回:健康志向の矛盾
- 第7回:境界線の引き方
- 第8回:発達障害への対応
- 第9回:自分を守る方法
- 第10回:変化の測定方法
- 第11回:私の失敗と学び
※第6回以降は順次公開予定です。
公開され次第、リンクを追加します。
※第6回以降は順次公開予定です。
公開され次第、リンクを追加します。
前回の趣味の強要と同調圧力では、夫が私を自分のクローンにしようとした支配の実態についてお話ししました。
今回は「拗ねて数日間完全に無視する」という、夫が私をコントロールするために使っていた最終手段について、詳しくお話しします。
また、所々に、妻の主張に対して夫(もーちゃん)が当時抱いていたコメントも掲載しています
※この記事は、加害性が強く、攻撃的で生々しい描写が含まれます。
フラッシュバックや不快感を覚える可能性がある方は、ここで読むのを止めることをお勧めします。
もくじ
- 拗ねとは何か
- 拗ねのトリガー
- 無視されている間の私の苦しみ
- なぜ拗ねるのか
- 境界線を引く前の「謝る私」
- 転機:「絶対に謝らない」宣言
- 境界線を引いた後の対応
- 夫の変化のプロセス
- 転換点:先輩カウンセラーとの出会い
- あなたへ
拗ねとは何か
モラハラにおける「拗ね」は、単なる不機嫌とは違います。
これは、計算された罰です。
要求が通らないと拗ねる。無言になり、完全に無視する。
同じ空間にいるのに存在を無視される。数日間、この状態が続く。
私が謝るまで、絶対に許さない。
夫にとって「拗ね」は、私を従わせるための最強の武器でした。

妻をコントロールしようとも思ってないし、意図もない。
拗ねのトリガー
夫が拗ねるのは、以下のような時でした。
- 趣味を共有しなかった時
- 悪口に同調しなかった時
- 夫の好きなものを褒めなかった時
- 私が自分の意見を主張した時
要は、夫の思い通りにならないと、すぐに拗ねるのです。
拗ねの始まりは、決まって「もういいです」このセリフです。
無視の具体的な内容
無視されている間、夫は:
朝の挨拶を無視。「行ってきます」も無視。
「おかえり」も無視。食事は一緒にいるが無言。
目も合わせない。
まるで私がいないかのように振る舞う。
でも、猫には普通に話しかける。
私は、透明人間になります。
拗ねの期間は、短い時で半日〜1日、普通で2〜3日、長い時で1週間。
最長14日間も無視され続けた時は、本当に精神的に追い詰められました。

ここは自覚がないというかニュアンスが違う。
無視をするというよりかは、口を利きたくないというニュアンスの方が強い。
その理由は、私に対して批判や否定的なことを言ってきたので、私自身が被害者という立場であり、否定的なことを言う人とは口を利きたくないというのが正しいと思う。
では、なぜ家で食事を食べるのかというと、外食が面倒だというのがある。
猫に話す理由は、猫に罪はなく、ひたすら可愛いから話すのだ。
私からすると、変なことを言っているのは妻であり、妻の頭がおかしいというニュアンスの方が近い。
加えて、私の実家は挨拶がない特殊な家庭であり、「いってきます」「ただいま」などの挨拶もしない。
妻と結婚して、多少は挨拶をする感覚は身についたが、何も意識しないと、何も言わないという元の状態にもなる。
無視されている間の私の苦しみ
身体症状
夫が拗ねて無視し始めると、私の身体には以下の症状が現れました。
激しい頭痛、吐き気、動悸、不眠、食欲不振。
特に頭痛は、夫の不機嫌オーラを感じた瞬間から始まりました。
精神的苦痛
身体症状以上に辛かったのが、精神的な苦痛でした。
- 罪悪感:「私が悪かったんだ」「私が夫を怒らせた」「私が謝れば済む話なのに」
- 孤独感:同じ家にいるのに、完全に無視される。存在を否定される。部屋に籠もられるよりも、同じ空間にいるのに無視される方が、何倍も辛かった。
- 不安:「いつまで続くんだろう」「このまま関係が壊れるんじゃないか」「私はどうすればいいんだろう」
不安で、何も手につきませんでした。
日常生活への影響
夫が拗ねている間、私の日常生活は完全に崩壊しました。
仕事に集中できない。食事がのどを通らない。夜、眠れない。外出する気力もない。友人に会う余裕もない。
夫の機嫌を直すことだけを考えて、毎日を過ごしていました。
なぜ拗ねるのか
夫が拗ねるのは、これが最も効果的な罰だからです。
暴力を振るえば、証拠が残ります。暴言を吐けば、録音されるかもしれません。
でも、「拗ねて無視する」は:
証拠が残らない。第三者には理解されにくい。でも被害者には極めて効果的。
完璧な罰なのです。
拗ねることで、夫は私をコントロールしていました。
- 罪悪感を植え付ける:「俺を怒らせたお前が悪い」というメッセージ
- 主導権を握る:謝るのは常に私。夫は謝らない
- 要求を通す:私が謝り、夫の要求を飲むまで続く
- 次も従わせる:「また拗ねられたくない」という恐怖で、次も従う
この悪循環が、何年も続いていました。
境界線を引く前の「謝る私」
夫が拗ねると、必ず私が謝っていました。
「ごめんなさい」「私が悪かった」「もうしないから」
こう言って、夫の機嫌を直そうと必死でした。
でも、謝ることで起きるのは:
- 夫の要求が通る
- 私が悪いという認識が固まる
- 同じことの繰り返し
何も解決していませんでした。
18歳の頃の私は「なんか嫌」と泣いていました。言語化できない苦しみ。でも、どうすればいいかわからない。
25歳頃には「嫌だとは思うが、執拗なのでいわない」を選択していました。反論すると、さらに長時間の無視が始まる。
だから、最初から何も言わない方がマシ。
自分の気持ちにアクセスできなくなっていました。

謝られたという記憶もない。
何となく、時間が解決していた記憶しかない。
転機:「絶対に謝らない」宣言
私が変わるきっかけは、アサーションを学んだことでした。
アサーションとは、相手を尊重しながら、自分の気持ちを適切に表現するコミュニケーション技術です。
本を読み、学び、実践しました。
同時に、私は夫への手紙を書き始めました。
でも、渡しませんでした。
1回目は罵詈雑言。
怒りのまま書きなぐる。
リテイクを繰り返し、少しずつマイルドに。
言葉を選び、論理的に整理する。
最終版は、感情的ではなく、冷静に伝えられる言葉に。
この作業を繰り返すことで、私の言語化能力が向上しました。
そして、ついに決めました。
「絶対に謝らない」
今までは引いて謝っていた。
でも、もう謝らない。
夫が拗ねても、無視されても、透明人間扱いされても。
絶対に謝らない。
この決意を、はっきりと夫に伝えました。
夫は驚き、そして怒りました。
「何様のつもりですか」「あなたが悪いのに」「謝らないなら、もういいです」
そう言って、無視が始まりました。
でも、私は謝りませんでした。
境界線を引いた後の対応
対応1:一度だけ伝える
夫が無視を始めたら、私は一度だけ伝えます。
「無視するのは自由ですが、私は普通に過ごします」
それだけです。
対応2:普通に生活する
その後は、普通に生活します。
夫が無視しても、私の生活は変わらない。
朝は「おはよう」と言う(無視されても)。「行ってきます」と言う(無視されても)。「おかえり」と言う(無視されても)。
夫が無視していることは認識しているが、私は普通に振る舞う。
「夫が無視しても、私の生活は変わらない」
この姿勢を貫きます。
対応3:楽しそうに過ごす
むしろ、夫が無視している方が気楽だということに気づきました。
機嫌を伺う必要がない。顔色を見る必要がない。話しかけても無視されるので、自由に過ごせる。
だから、本当に楽しく過ごしました。
友人と電話したり、好きな映画を見たり、好きな本を読んだり。
夫が無視している間、私は自由でした。
対応4:頭痛が始まっても耐える
それでも、頭痛は始まります。吐き気もします。
同じ空間にいるのに無視されるのは、やはり辛い。
でも、「ここで謝ったら元に戻る」と自分に言い聞かせます。
体調管理をしながら、耐えます。寝込みそうになっても、最低限の生活は続けます。
夫の変化のプロセス
初期(1-3ヶ月):さらに激しい無視
最初は、夫の無視がさらに激しくなりました。
「妻が謝らない」という事態に、夫は混乱し、怒り、無視する期間が延びました。
でも、妻は謝りに来ない。妻は困っていない。むしろ楽しそうに過ごしている。
夫は、戸惑い始めました。
夫は後に、こう語りました。
「妻が自立し始めて、全くいうことを聞かず、手に負えなくなって、従順でなくなったので、ヤバいなと思った」
夫にとって、私が「絶対に謝らない」と宣言したことは、自分のコントロールが効かなくなった瞬間だったのです。
中期(3-6ヶ月):無視する時間の短縮
徐々に、夫が無視する時間が短くなっていきました。
14日間 → 7日間 → 4日間 → 2日間
「無視しても、妻の生活は変わらない」「拗ねても、意味がない」
夫は、この現実に気づき始めました。
後期(6ヶ月-1年):拗ねの頻度が減る
さらに時間が経つと、夫が拗ねる頻度そのものが減っていきました。
月に数回 → 月に1回 → 2ヶ月に1回
そして、拗ねても半日〜1日で話しかけてくるようになりました。
転換点:先輩カウンセラーとの出会い
この時期、夫は職場で先輩カウンセラーと出会いました。
先輩は、夫の話を毎日1時間聞いてくれました。
夫の不平不満、怒り、妻への文句。
それらを全て受け止め、言語化を助けてくれました。
夫は、徐々に「自分の感情を言葉で表現する」ことを学び始めました。
夫が先輩と出会ってから、明らかに変化が見えました。
この変化を見て、私は思いました。
「やり直せる」
現在:ほとんどなくなった
今では、夫が拗ねることはほとんどなくなりました。
たまに不機嫌になることはありますが、無視することはありません。半日もすれば、自分から話しかけてきます。
なぜ拗ねなくなったのか:
- 拗ねても意味がないと学習した
- 言葉で表現できるようになった
- 妻と対話できるようになった
拗ねて無視する必要がなくなったのです。
あなたへ
もしあなたのパートナーが「拗ねて無視する」なら、それは「拗ねによるコントロール」です。
拗ねへの対抗ポイント:
- 「絶対に謝らない」と決める
- 一度だけ「無視するのは自由ですが、私は普通に過ごします」と伝える
- 自分は普通に生活する(挨拶も普通にする)
- むしろ楽しそうに過ごす
- 頭痛が始まっても「ここで謝ったら元に戻る」と自分に言い聞かせる
- 「拗ねても意味がない」ことを、相手に学習させる
あなたは、謝る必要はありません。
拗ねは相手の問題であり、あなたの責任ではありません。
次回予告
次回は「健康志向を押し付け40kg太らせた後に批判した夫の矛盾」について、詳しくお話しします。
夫の謎な健康志向に合わせた結果、私は40キロ太り、複数の病院に通うようになりました。
そして夫は「デブは仕事ができない」と批判してきたのです。
この矛盾した要求と、その対処法をお伝えします。
この記事を書いた人
経験と専門性
- 夫婦でモラハラを解決した実体験者
- 10年間で2500件超の相談解決実績
- 行動心理学をベースとしたモラハラ加害者・被害者の心理分析
- 加害者と被害者の思考・行動パターンの解明と改善指導
- 発達障害特性を持つ夫婦関係の調整とサポート
- カサンドラ症候群からの回復支援
- 夫婦間コミュニケーション改善や改善方法の開発
- 同じ経験を持つ専門家として、あなたの状況に寄り添うことが可能
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
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モラハラで苦しんでいるあなたへ
私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。
被害者の視点から学ぶ
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