なぜパートナーは理屈っぽいの?論理タイプの脳内メカニズム解説【第2回】

今回は論理タイプの脳内メカニズムを徹底解説します。

なぜそのような行動を取るのか、どんな時にイライラするのか、そしてどう接すればよいのかを具体的にお伝えします。

もくじ

  1. 論理タイプの特徴
  2. 論理タイプの脳内メカニズムを解説
  3. 論理タイプの不機嫌スイッチ
  4. モラハラモード(強いストレス状態)
  5. 周りの人からの対処方法
  6. まとめ

論理タイプの特徴

1. 発言の意図を読み取る習慣

論理タイプは相手の発言には必ず意図があると考え、コミュニケーションをパスの応酬として捉えています。

口から発した言葉は「基本的に人が見ていることが前提」であり、他人に受け取られるのが当たり前だと考えるのです。

そのため相手の行動の先々を読んで行動しようとしますが、これがトラブルの原因となることもあります。

感情タイプの衝動的発言を誤解したり、気を利かせたのに感謝されなかったり、相手の期待を先読みしすぎたりしてしまうのです。

2. 仲良くなると相手へのサービスの質が上がる

論理タイプは親しくなるほどサービスの質が上がります。ネットワークの線が太くなる感覚を持ち、ずっと一緒にいられる感覚を抱きます。

普段から誰にでもしていることのサービスや質を、大事な相手に向けて上げる傾向があります。そのため、相手に対しても同様のサービスや質を期待し、見返りを求めることがあります。

3. 相対的な「普通」の感覚

論理タイプの「普通」は相対的・可動式です。その場に応じた平均値として、相対的な概念でデータに基づく推測により、状況によって変化します。

新しい職場に勤務する場合、論理タイプは同僚や先輩の行動を客観的に観察し、情報収集をして、そのデータの分析や自身の経験則も加味して、その会社での平均的な行動や振る舞い「その会社での普通」を推し量る感覚があります。

そして、この平均的な普通の感覚を、全ての人が持っていると思っているため「それくらい、常識だよね」「そんなの当たり前」というフレーズが出るのです。

4. 感情を箱に封じ込める習慣

論理タイプは負の感情を処理する独特な方法を持っています。

自分の中に箱のようなものを作り、負の感情を放り込み続けて封印し、外に出ないように管理しています。

これは論理タイプ特有の感情処理方法です。

ただし、この箱が開くと負の感情が止まらなくなり、感情を出した後の罪悪感に苛まれます。

その感情をぶつけた相手から怯えられたり怖がられたりすると、傷がさらに深まってしまうというリスクもあります。

論理タイプの脳内メカニズムを解説

1. 世界の見え方(TPS視点)
論理タイプは三人称視点で世界を俯瞰しています。
特徴
客観的で俯瞰的な視点
全体を把握し、次の動きを予測
長期的な計画が得意
サッカー中継のような広角視点

ゲームで言うとフォートナイトやスプラトゥーンのような視点。
自分も含めて全体が見える。
2. 常時稼働する脳(24時間フル稼働)
論理タイプには心のスイッチがありません。
特徴
24時間思考が止まらない
温泉に入っていても仕事のことを考える
瞑想やイメージワークが苦手
心のオアシスという概念がない
3. 情報処理能力(マルチタスク対応)
料理で例えると
作業台が広い本格的なキッチン
コンロがたくさんある
同時に複数の料理を作れる
結果
複数の情報を同時処理できる
防犯カメラの監視室のように複数モニターを管理
効率的なタスク処理が得意

論理タイプの不機嫌スイッチ

主なイライラポイント

  • 待ち時間がストレス
    • 無駄な時間に耐えられない
  • 時系列がバラバラで要領を得ない話
    • 論理的でない説明にイライラ
  • 空気が読めない人
    • 社会的配慮に欠ける行動が苦手
  • 思いつきでダラダラ話す
    • 目的のない会話に疲れる
  • 基礎ができていないのに自由にアレンジする
    • ルールを無視した勝手な行動が許せない

モラハラモード(強いストレス状態)

モラハラモードとは、ストレス状態になった時に誰でも発動する可能性がある攻撃的な状態のことです。

論理タイプの場合、このモラハラモードに入ると特有の症状を示します。

論理タイプは普段から「正しさ」を重視しているため、ストレスが溜まると「自分が正しい、相手が間違っている」という思考が極端に強くなり、相手を責めたり、言葉で攻撃したりしてしまうのです。

モラハラモード中の症状

  • 問題解決に意識が集中
    • 周りの気持ちが見えなくなる
  • 自分は間違っていないと思い込む
    • 相手や他人を責める傾向
  • 正しい答えを求めすぎる
    • 答えを模索しすぎて行動が止まる
  • ルール違反を強く責める
    • ルールを守らない人への攻撃的な態度
  • 相手の欠点ばかり見える
    • 周りが敵に見えてくる状態

セルフ回復方法(4STEP)

STEP 1: エスケープして考える
問題と距離を置いて客観的に分析
STEP 2: ひとりでゆっくり過ごす
内省する時間を作って思考を整理
STEP 3: ストレス解消をする
コツコツ作業をする
読書や映画を見る
ひとりで出かける
STEP 4: リスクマネジメントとして処理する
感情と問題を切り分けて論理的に処理
重要
論理タイプは「内省すること、ひとりで考えることで充電される」

周りの人からの対処方法

基本的な接し方(4STEP)

STEP 1: 積極的に話を聞く気持ちを見せる
論理タイプがモラハラモードの時は、とことん話を聞く姿勢を示す
STEP 2: 否定せず一旦同意する
まずは相手の気持ちを受け入れて、共感を示す
STEP 3: 以前に言っていたことを活用して問題解決に向けて話す
論理的な解決策を一緒に考える
STEP 4: 具体的に相手の言葉を活用して褒める
論理タイプの努力や考えを具体的に評価する

注意点

論理タイプは「内省すること、ひとりで考えることで充電される」のに、モラハラモード中は思考が暴走して納得するまで話し合いをやめない場合がある

  • 答えなど見つかるはずもないことを永遠に一緒に考えないと関係性を拒否されたと勘違い
  • パニックに陥って人格否定に近い攻撃フェーズに入る
  • 抜け出せなくなってしまうことも

対策

  • 今考えても仕方のないことだと理解させるために少し付き合ってあげる
  • 問題と感情を切り分けて考えをまとめる作業をアシスト
  • 勝手に温度が下がって冷静に戻っていくのを待つ
  • 問題解決に特化した会話を中心にして「実益のある時間だった」と思わせる

【この記事を書いた人】

経験と専門性

  • 夫婦でモラハラを解決した実体験者
  • 10年間で2500件超の相談解決実績
  • 行動心理学をベースとしたモラハラ加害者・被害者の心理分析
  • 加害者と被害者の思考・行動パターンの解明と改善指導
  • 発達障害特性を持つ夫婦関係の調整とサポート
  • カサンドラ症候群からの回復支援
  • 夫婦間コミュニケーション改善や改善方法の開発
  • 同じ経験を持つ専門家として、あなたの状況に寄り添うことが可能

メディア掲載実績

新聞・雑誌掲載

  • 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
  • 産経新聞(2021年9月)
  • 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
  • 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
  • ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)

テレビ・ラジオ出演

  • NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
  • KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)

全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介

モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。

まとめ

全4回シリーズのご案内

この記事は全4回シリーズの第2回目になります。

  • 第1回: 診断テスト・基本特徴
  • 第2回 :論理タイプの詳細解説
  • 第3回 :感情タイプの詳細解説
  • 第4回 :実践的コミュニケーション術

次回は、感情タイプの脳内メカニズムを詳しく解説し「なぜそのような行動を取るのか」の謎を解き明かしていきます。

パートナーの行動は故意ではなく、脳の構造の違いによる特性です。

違いを理解することは、相手との関係を築く第一歩です。

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