反社会性パーソナリティ障害を持つモラハラ加害者の特徴と対処法
今回は「反社会性パーソナリティ障害を持つモラハラ加害者の特徴と対処法」について解説します。
前回のブログ「モラハラ夫が嘘をつく理由と対処法」でも触れましたが、悪意のある嘘をつき、自分の非を一切認めず、逆ギレなどをする場合、この障害に該当する可能性があります。
特に、いわゆる「モンスター級」のモラ夫に当てはまります。
反社会性パーソナリティ障害の特徴を持つ場合、本人が自身の加害性を認め、精神科で治療を受けない限り改善は期待できません。
特に身体的暴力がある場合、同居は非常に危険であるため、離婚を検討することをお勧めします。
ただし、すぐに離婚を決断するのが難しい方もいるでしょう。
そのような場合は、この記事を参考に身の安全を確保する方法を考えていただければと思います。
少し長くなりますが、最後まで読んで頂ければ幸いです。
この記事はこんな方におすすめです
- 夫との生活がしんどい方
- 夫と離婚をすべきか検討中の方
- モラハラ被害者の方
もくじ
反社会性パーソナリティ障害とは
反社会性パーソナリティ障害(ソシオパス)は、法律や社会的なルールを無視し、自分の利益や欲求のために他人を傷つける行動を繰り返す精神疾患の1つです。
他者への共感が乏しく、自己中心的で、良心の呵責を感じることなく違法行為に及ぶのが特徴です。
また、人間的な優しさを弱さと捉え、否定的に考えることもあります。
この障害は男性に多く、一般人口の男性の約3%、女性の約1%に見られます。
発症には遺伝や生育環境が大きく影響しており、妊娠中の喫煙や出産時のトラブルによる脳神経系の障害が原因と考えられています。
その結果、ADHD(注意欠如・多動性障害)などの発達障害を伴い、幼少期から問題行動が見られる場合があります。
さらに、親からの虐待や育児放棄といった養育環境も要因とされています。
一部では、母親が子どもを愛さず、祖父母や第三者が溺愛したケースもあります。
反社会性パーソナリティ障害の人は、衝動的な行動を制御する脳の機能が低下していることが多く、これも遺伝や生育環境の乱れが関係しているとされています。
特に、小児期にADHDを発症し、非行行為が見られる場合、大人になって反社会性パーソナリティ障害を発症するリスクが高まると報告されています。
反社会性パーソナリティ障害の診断基準
反社会性パーソナリティ障害は、国際的な診断基準であるDSM–5を用いて判断します。
この障害は、他人の権利を無視し侵害する広範な様式が15歳以降にみられ、以下のうち3つ(またはそれ以上)が該当する場合に診断されます。
DSM-5による診断基準
- 法律を軽視し、逮捕の対象となる行為を繰り返し行う
- 繰り返し嘘をついたり、偽名を使ったり、個人的利益や快楽のために他者をだましたりする詐欺的な行動をとる
- 衝動的で計画性がない
- 怒りやすく、身体的な喧嘩や暴力を繰り返すなど攻撃的である
- 自分や他者の安全を軽視する無謀さがある
- 仕事を安定して続けられなかったり、経済的な義務を果たさないなど、一貫して無責任である
- 他者を傷つけたり虐待したりしても後悔の念がなく、そのような行為を正当化する
診断の条件
- 対象者が18歳以上であること
- 反社会的な行為が統合失調症や双極性障害の経過中のみで起こる場合は該当しない
※「DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル第5版」より引用
文章を簡単な表現に言い換えています。
反社会性パーソナリティ障害の特徴
他者の軽視と自己正当化
反社会性パーソナリティ障害のある人々は、他人の感情や結果を考慮せずに行動します。
傷つけたり、騙したりしても、その行為が相手に与える影響に無関心で、罪悪感や後悔を感じることはありません。
そして、問題が起きても、自分の行動を正当化し「騙される方が悪い」「負けて当然」と相手を非難します。
衝動性
計画を立てず、衝動的に行動する特徴があります。
例えば、安全性を無視して車のスピードを上げたり、飲酒運転をしたり、無計画に会社を辞めたりすることがあります。
これにより、他者を巻き込んでトラブルや事故を引き起こすことが多いです。
無責任な態度
金銭的な責任や社会的義務を無視し、無責任な行動を取ります。
公共料金や借金の支払いをせず、養育費を支払わないなどの行動が見られます。
こうした無責任な行動は、最終的に法的な問題や住居の喪失を引き起こします。
攻撃性と暴力
衝動的に怒り、暴力に及ぶことも多いです。
些細なことで怒りを爆発させ、周囲からは「キレやすい」と評価されがちです。
また、暴力的な行動に出ることがあり、他者に危害を加えることもあります。
嘘を繰り返しつく
自身の利益を得るために嘘をつくことが常習化しています。
偽名を使ったり、仮病を装って他者をだますことがあります。
また、自分に有利なように話を変えたりすることがよくあります。
状況に応じて自分を良く見せようとするため、言動に一貫性が欠けることが特徴です。
表面的な魅力と自己評価の高さ
反社会性パーソナリティ障害の人は、自己評価が高く、自分勝手な行動を取ることが多いです。
周囲からは「自己中心的」と思われがちで、表面的な魅力を演出して他者を引き寄せることが得意です。
転職や社会的な地位を装って異性を口説くこともあります。
反社会性パーソナリティ障害の人との接し方と対処法
反社会性パーソナリティ障害の治療は精神科で行われるのが基本です。
治療方法としては、カウンセリングを中心にした精神療法が基本となりますが、気分の変動や精神的な症状が現れた場合には、薬物療法が導入されることもあります。
治療は長期にわたることが多いため、治療目標を明確に設定することが重要です。
ただし、年齢を重ねることで、目立った行動が少なくなっていく傾向もあります。
モラハラのある夫に精神科の受診を促しても「俺を障害者扱いするのか?」と逆ギレされることが多く、身体的な暴力に繋がる可能性もあります。
その場合は、モラ夫にその旨を伝えない方が安全です。
反社会性パーソナリティ障害を持つ人は、幼少期に親や先生、友達から認められず、暴力を振るわれて傷ついて育った人が多いです。
しかし、根底には「認められたい」「褒められたい」という強い承認欲求があります。
ですので、些細なことでも褒めてあげることで、その傷ついた心が癒される可能性があります。
また、基本的に他人を信用せず、人々が自分を否定し攻撃すると考えているため、感情的にならず冷静でフラットな態度を心がけることが重要です。
ソシオパス夫の褒め方の具体例
褒め方としては、以下2点を想像してください。
- 夫があなたから言われたいこと
- 夫が自分なりに頑張っていること
例えば、最近ジム通いを始めたばかりで、傍から見たら体型に何の変化もない感じがしていても「胸や腕がガッチリしてきたね」「何か筋肉、増えてきたんじゃない」と伝えると、夫は「妻は俺のことをわかってくれている」と信頼するようになります。
まとめ
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
いかがでしたか?
冒頭でもお伝えしましたが、あなたの夫が反社会性パーソナリティ障害に該当する場合は、離婚することをお勧めします。
これらの対処法は、あくまでも最終手段ですので、あなたの心が擦り減らない程度に、出来そうなことから試して頂ければと思います。
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ソシオパス夫からのモラハラ被害で心身ともに疲れている方は、カサンドラ症候群になっている可能性がありますので下記のチェックリストも試して頂ければと思います。
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