微笑みうつ病かも?表面的な笑顔の裏に隠れた心の不調チェックテスト
以前に「モラハラ被害者に多い微笑みうつ病とは」という記事を書きましたが、今回はより実践的で読みやすい内容にアップデートしました。
前回の記事では主に症状の説明や特徴に重点を置いていましたが、今回は具体的なセルフケア方法やコミュニケーション術、周囲の人へのサポート方法も詳しく追加しています。
「いつも明るくて元気」と周りから言われるけれど、内心では辛い気持ちを抱えていませんか?
微笑みうつ病は、表面上は普通に振る舞っているものの、心の奥では深刻な落ち込みを抱えている状態です。
周囲に気づかれにくく、本人も「これくらい普通」と思いがちなため、発見が遅れやすいのが特徴です。
このチェックテストは医学的診断ツールではありません。
気になる症状がある場合は、必ず専門機関にご相談ください。
微笑みうつ病とは
微笑みうつ病(スマイリング・デプレッション)は、正式な医学用語ではありませんが、アメリカの心理学者ハイジ・マッケンジーによって名付けられた状態です。
落ち込んだり憂鬱な気持ちを抱えながらも、家族や友人、同僚の前では笑顔を見せたり明るく振る舞ってしまう状態のことを指します。
この行動は、周囲に自分の本当の気持ちを悟られたくないという心理から来ていて、時には無理に表情を作ることもあります。
自分自身が無理をしていることに気づかないまま、周囲に明るい印象を与えようとしてしまうんです。
微笑みうつ病の特徴
- 外見上は普通に生活している – 仕事も家事もこなせている
- 職場や家庭では笑顔を保っている – 周りからは「いつも元気」に見える
- 内心では深刻な落ち込みがある – でも人には見せない
- 周囲に気づかれにくい – 表面的には何の問題もないように見える
- 本人も自覚しにくい – 「みんなこんなものでしょ」と思ってしまう
このような表面と内面のギャップから、心と体が解離し、常に無理をしているため、うつ症状が悪化しやすくなります。
また、微笑みうつ病の人は、うつ状態でも日常生活を続ける気力があるため、自殺のリスクが特に高いとされています。
自殺を考えても実行するエネルギーがない他のタイプのうつ病とは異なり、仕事で評価されるなどポジティブな出来事があれば一時的に元気を取り戻しますが、その後すぐに再び落ち込むという特徴があります。
微笑みうつ病チェックテスト
以下の項目で、最近の自分の状態をチェックしてみてください。
診断結果
- 5個以上該当:微笑みうつ病の経験がある可能性が高い
- 8個以上該当:重度の微笑みうつ病の可能性があり、現在の生活に大きな影響を与えている可能性
- 12個以上該当:深刻な産微笑みうつ病の可能性があり、専門的なサポートが推奨
微笑みうつ病になりやすい人の特徴
微笑みうつ病になりやすい人には、こんな共通点があります。
これらはモラハラ被害者やHSP(繊細さん)にも見られる傾向です。
自分の弱みを見せられない
自分の辛さや悩みを他人に見せることが苦手で、感情を抑えてしまいます。
人前で明るく振る舞うことで、周りに心配をかけたくないと考えがちです。
相手の気持ちを優先してしまう
自分よりも他人の感情やニーズを優先することで、無理をしてでも相手に合わせようとします。
その結果、自己犠牲的な行動を取ることが多いです。
他人の顔色ばかり気にしている
周囲の評価や反応に敏感で、他人を不快にさせないように振る舞うため、自己表現が制限されることがあります。
真面目で責任感が強すぎる
責任感が強いため、周りに頼ることを避け、一人で抱え込んでしまうことが多いです。
適度な息抜きができず、すべてを完璧にこなそうとする傾向もあります。
我慢強く一人で頑張ってしまう
周囲に頼ることができず、すべてを自分で解決しようとするため、問題やストレスを一人で抱え込むことが多いです。
これらの特徴を持つ人は、辛い状況にあっても周りにそのことを伝えず、笑顔で振る舞う傾向があります。
感情を押し殺し、無理をしてでも他人に迷惑をかけないように努める結果、自分自身のストレスが蓄積していきます。
自分らしさを取り戻すアプローチ
被害者体質からの脱却
微笑みうつ病の背景には「周りに迷惑をかけてはいけない」「いつも元気でいなければならない」という思い込みが隠れています。
自分の感情を認める練習
- 「辛い」「疲れた」という気持ちがあって当然
- 完璧でなくても価値のある存在
- 弱音を吐くことは恥ずかしいことではない
感情の解放とコントロール
抑え込んできた感情を適切に表現することが重要です。
感情解放のワーク
- 一人の時間に、本当の気持ちを声に出してみる
- 日記に正直な気持ちを書く
- 信頼できる人に少しずつ本音を話す
- 泣きたい時は我慢せずに泣く
マイルールの見直し
「○○でなければならない」という思考パターンを見直しましょう。
こんなマイルール、ありませんか?
- いつも笑顔でいなければならない
- 人に心配をかけてはいけない
- 弱音を吐いてはいけない
- 完璧でなければ価値がない
これらのルールが本当に必要か、第三者的視点で見直してみてください。
効果的なコミュニケーション術
段階的な自己開示
いきなり全てを話す必要はありません。
少しずつ本音を伝える練習をしましょう。
伝え方の例
- 「最近少し疲れ気味で」
- 「実は結構しんどい時があって」
- 「いつも元気に見えるかもしれないけど」
自分の境界線を引く
自分の限界を知り、適切に「NO」と言える練習をしましょう。
境界線を引く方法
- 「今日はちょっと余裕がなくて、他の方にお願いできますか?」
- 「せっかくお声がけいただきましたが、今日は厳しいので、また今度お時間がある時にお願いします」
- 「お声がけいただきありがとうございます。申し訳ないのですが、今回は難しいです」
セルフケアの方法
感情を見える化する習慣
感情日記をつける
- 朝:今日の気分(1-10点)
- 夜:一日を振り返って率直な感想
- 辛かった瞬間、嬉しかった瞬間を記録する
リラクゼーションタイム
心を緩める時間を作る
- 深呼吸やメディテーション
- 好きな音楽を聴く
- アロマや入浴でリラックス
- 自然に触れる時間を作る
自分だけの時間を確保
一人の時間を意識的に作る
- 仮面を外して過ごせる時間
- 誰にも気を遣わない時間
- 本当の自分でいられる空間
専門的なサポートを求めるタイミング
以下のような状態が続く場合は、必ず専門機関に相談してください。
- 日常生活に支障が出ている
- 睡眠や食事に大きな変化がある
- 自分を傷つけたくなる気持ちがある
- 周りに相談できる人がいない
- 一人でいる時に絶望感が強い
相談できる機関
- 精神科・心療内科:医学的な診断と治療
- カウンセリング機関:心理的サポート
- 職場の産業医・カウンセラー:仕事関連のストレス相談
- 地域の精神保健福祉センター:無料相談サービス
医師にも本音を伝える勇気を
精神科医の前でも明るく振る舞い、本音を言えない方が実は多くいらっしゃいます。
中には、精神科医に対して「嫌われたくない」「心配をかけたくない」といった気持ちが働き、しんどさや辛さを伝えられない方も。
でも、適切な治療を受けるためには、症状を正直に伝えることが不可欠です。
本当に辛い時は精神科医にしっかりと伝え、必要に応じて治療や薬の調整を受けることが大切です。
※このテストは情報提供を目的としており、医学的診断や治療の代替となるものではありません。
気になる症状がある場合は、必ず医療機関にご相談ください。
【この記事を書いた人】
経験と専門性
- 夫婦でモラハラを解決した実体験者
- 10年間で2500件超の相談解決実績
- 行動心理学をベースとしたモラハラ加害者・被害者の心理分析
- 加害者と被害者の思考・行動パターンの解明と改善指導
- 発達障害特性を持つ夫婦関係の調整とサポート
- カサンドラ症候群からの回復支援
- 夫婦間コミュニケーション改善や改善方法の開発
- 同じ経験を持つ専門家として、あなたの状況に寄り添うことが可能
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
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まとめ
微笑みうつ病は、真面目で責任感の強い人に多く見られます。
周りに気を遣いすぎて、自分の心を犠牲にする必要はありません。
微笑みうつ病に該当する方の多くは、幼少期から他者を優先し、自分の気持ちを後回しにしてきた経験をお持ちではないでしょうか。
誰かに甘えたり頼ったりしたい気持ちを抑えながら、相手に尽くしてきた方々は、本当に優しい人たちです。
パートナーがあなたを選んだのは、その優しさに惹かれたからかもしれません。
これまでパートナーや家族のために、十分すぎるほど頑張ってこられたのだと思います。
でも、頑張りすぎるあまり、微笑みうつ病に陥ってしまったのかもしれません。
今は、まずご自身の心と体を労わり、少し休んでください。
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