モラハラ加害者への対処法 ASD編

今回は「モラハラ加害者への対処法 ASD(アスペルガー症候群)編」を説明していきます。

これまで、私たちは暴言やフキハラなどの直接的なモラハラ被害への対処法を数多く発信してきました。

モラハラ被害者の方からは、タイプ別の詳細な対処法が知りたいとの声やモラハラとまでは至らなくても、日常的な会話でのすれ違いや偏り、タイプによる独特の思考や価値観など、それらの特徴や対処法をまとめた情報が欲しいとのリクエストが数多くありました。

そこで、これまでの私たちの支援を受けた方たちのデータをまとめて分析し、対処法としてまとめました。

今回はASDの特徴と対処法になりますが、今後はモラハラパーソナリティに多いADHD、各種精神疾患の対処法もまとめていく予定です。

なお、この記事から読まれる方もおられますので、復習も兼ねて、それぞれの障害や疾患の特徴なども説明し、具体例や対処法などを説明していきます。

何度も記載しておりますが、もちろん我々は医師ではありませんので、診断等はできません。

また、今回はASD当事者やパートナーを持つ方々のお悩みの声を基に作成しているため、ASDの方が悪く捉えられてしまうような記述が続きます。

しかし、ASDの方が全てこのような粗暴さを持ち合わせているわけではなく、モラハラは知能指数や障害等に関係なく起こりうることであるとご理解ください。

現時点でのモラハラ攻撃への対処法が知りたい方は、まずは「モラハラ夫への対処法まとめ」から読んでいただければと思います。

長くなりますが、最後まで読んでいただければ幸いです。

この記事はこんな方におすすめです

  • ASDについて知りたい方
  • カサンドラ症候群の方
  • モラハラ被害者の方

もくじ

  1. ASDとは
  2. ASDの5タイプ
  3. 孤立型
  4. 受動型
  5. 積極奇異型
  6. 尊大型
  7. 大仰型
  8. カサンドラ症候群とは
  9. ASDの特徴と対処法
  10. 報連相をさせたい場合
  11. 行動改善を促したい場合
  12. 家事や育児に協力させたい場合
  13. 風呂に入らせたい場合
  14. 尊大型への対処法
  15. 尊大型への特別扱いの具体例
  16. 尊大型の立て方と褒め方
  17. 尊大型を間接的に立てる方法
  18. 尊大型夫の褒め方の具体例
  19. 褒めるのが苦手な方へのアドバイス
  20. 必要な心構え
  21. まとめ

ASDとは

ASDは自閉スペクトラム症と呼ばれています。

スペクトラムとはグラデーションの意味で、以前はアスペルガー障害、高機能自閉症などと区別されていましたが、症状の比較的軽いものから重いものまで連続していることから、自閉スペクトラム症という名前で呼ばれるようになりました。

ASDの特性としては、コミュニケーション障害、感覚過敏、同一性の保持が特徴的です。

ASDの人は、相手の言葉や言葉以外の表情や声色、言葉の背景を想像する力が弱く、コミュニケーションが円滑に進まないことが多く、いわゆる空気の読めない人として扱われてしまいます。

また、同一性の保持とは、変化に弱く、いつも同じ行動を好むなど、考え方が固定されているということです。

具体的には、環境が変わることを極端に嫌ったり、急な予定の変更やイレギュラーな対応が取れなかったりします。

さらに、毎日同じ服を着たり、通勤の手順、仕事の進め方など、独特の拘りや自身のルールに固執する傾向にあります。

加えて、身体感覚にも敏感であり、視覚、嗅覚、聴覚、味覚などが生活に支障を来すほど過敏であったり、反対に感覚が鈍い、感覚鈍麻の人もいます。

ASDと認定されるには、精神科や心療内科などで、アメリカ精神医学会が発行するDSM-5という国際基準によって診断されます。

なお、認定基準には満たないものの、その傾向にある人は、グレーゾーンと呼ばれます。

なお、ASDやADHDのどちらか単独の方は少なく、併発する人が多く見られます。

その場合、ASDやADHDの特性のどちらが強く現れるかには個人差があります。

ASDの5タイプ

ASDには5タイプあり、孤立型、受動型、積極奇異型、尊大型、大仰型があります。

孤立型

孤立型の特徴

  • 他人と関わらない
  • 自分の世界で生きている
  • 人と接しないことに安心感がある
  • 一定のルーティンや習慣を好む
  • 興味があることには高い集中力を発揮する

孤立型のASDでは、自閉症の度合いが最も高い特徴があります。

彼らは独特な雰囲気や服装を持つことが多く、他人と目を合わせることが少なく、社会性や協調性に欠ける傾向があります。

特に雑談が苦手であり、まるで他人が存在しないかのように振る舞うこともあります。

ただし、周囲に流されることは少なく、自分のペースを保つことが多く、攻撃性はあまり見られません。

受動型

受動型の特徴

  • 他人からの関わりは受け入れるが、自分からは関わらない
  • 自己表現が苦手
  • 主体性がなく、人に流されやすい
  • 自分から積極的に行動しない
  • 誘われれば従うが、基本的に受け身
  • 言われたことだけをする
  • 無口で無表情、自己意見がない
  • 他人への興味や関心が薄い
  • 他者の要求を受け入れすぎてストレスを抱えやすい

受動型のASDは、比較的女性に多く見られます。

受け身で自己表現が少ないため、人間関係でのトラブルは少ないものの、自分の思いを言葉にすることが苦手です。

そのため、他者に利用されやすい傾向があります。

ただ、意見を言えない傾向はありますが、あくまでもASDのため、本人なりの拘りはあります。

ただ、その拘りやモヤモヤを言語化はできないため、その不快感などを、無視をするなどの不機嫌ハラスメントやLINEの既読スルーや皮肉や嫌味などの受動攻撃として表出されることがあります。

積極奇異型

積極奇異型の特徴

  • 初対面でも馴れ馴れしく、距離感が近い
  • 自分の話を延々とする
  • 空気を読めない
  • ADHDの要素も強い
  • プライベートな質問を平気でする
  • 人の話を聞かず、自分の話を一方的に続ける
  • 顔色を気にしない

積極奇異型のASDの人は、自分の話を一方的に続ける傾向があります。

至近距離でも大声で話し、笑い声も大きいため、周囲との距離感が乏しくなりがちです。

空気を読めずに避けられることがありますが、その理由を理解できないことが多いです。

人の意見には耳を貸さず、自分のルールを強く押し付ける傾向があります。

尊大型

尊大型の特徴

  • 自己主張が強い
  • 相手を見下す
  • 高圧的な態度を取る
  • 自分のルールを押し付ける
  • 論理的思考で学力が高い傾向

尊大型のASDは、自己愛性パーソナリティ障害を併せ持つことが多く、そのためモラハラ体質が最も顕著です。

このタイプの人は、自分のこだわりを強く押し付け、他人がその意に沿わないと激怒します。

相手の主張を聞かず、しばしば相手を見下す傾向があります。また、共感性に欠け、相手を利用することもあります。

尊大型に至る経緯としては、幼少期から対人関係がうまくいかず孤立したり、いじめを受けることが多いです。

このような経験から他者への不信感が強まり、自己愛性パーソナリティ障害を発症することが考えられます。

大仰型

大仰型の特徴

  • 過剰にへり下る
  • 丁寧に振る舞う
  • リアクションが大げさ
  • 社会に適応しているが違和感がある
  • 深く関わるとASD特性が現れる

大仰型のASDは、元々他のASDタイプから発展したものです。

社会性を身につける過程で、過剰に丁寧すぎる振る舞いが見られることがあります。

このような過剰適応がストレスとなり、結果としてうつ病になりやすい傾向があります。

カサンドラ症候群とは

カサンドラ症候群とは、パートナーがASDにより共感能力が低く、情緒的なコミュニケーションが取れないストレスから心身の不調に至る状態を指します。

ただし、広義では障害などに関わらず、パートナーと情緒的なコミュニケーションが取れないストレスが要因で心身の不調に至る状態としても使用されます。

なお、カサンドラ症候群は精神疾患や病名ではありません。

カサンドラ症候群になると、慢性的なストレスにより怒りの感情がコントロールできなくなると考えられます。

これは怒りの感情以外に、誰にも理解してもらえないという悲しさや虚しさなどの一次感情を抱えているからだと思われます。

以下の症状がある場合は、カサンドラ症候群の中でも限界ギリギリだと思われますので、速やかに精神科などの受診をお勧めします。

限界値ギリギリのサイン

  • 怒りの感情がコントロールできない
  • 相手がいない時でも動悸や体の震えが出る
  • パニックや過呼吸になることがある
  • 不眠や悪夢などの睡眠障害
  • 慢性疲労や頭痛がある
  • 消えてしまいたい、死にたいと思う
  • 物に当たるなど暴力的になった
  • 突然涙が出てくる
  • どうしようもない絶望感に捉われる

1つでも当てはまる場合は、カサンドラ症候群の可能性があります。

この場合は放置せず、早めに心療内科や精神科で適切な治療を受けることをお勧めします。

また、受診が困難な場合や抵抗がある場合にはご相談ください。

ASDの特徴と対処法

報連相をさせたい場合

特に受動型に多いのが、言われたことは淡々とこなすが、自発的にコミュニケーションは取らないことです。

最も困るのが、報連相、いわゆる報告・連絡・相談がなく、自分の勝手な判断で物事を決めたり、事後報告で結果だけを言ってくるパターンです。

では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。以下の理由があります。

気後れや恥ずかしさ

受動型のケースでは、報連相自体に気後れや恥ずかしさを感じているため、行わないというケースもあります。

また、気後れにより、つい後回しにしてしまい、報連相の必要性の有無を勝手に判断して「報告しなくてもいい」と独断してしまう点があります。

これらは特性である独断的、独善的な判断をしがちという点が関与しています。

伝え方が分からない

次に、報連相の伝え方がわからないということが挙げられます。

ASDやADHDの特性がある方は、複数の業務の報連相が重なってしまうと「どれを報告すればいいのか、しなくてもいいのか」という優先順位がつけられないということがあります。

また、言語化能力の低さも相まって相手にうまく伝わらないこともあります。

さらに、情報処理能力の遅さがあるため、報連相をするのに時間がかかるということも考えられます。

報連相の必要性が分からない

3点目として、報連相の必要性が分からないため行わないという理由もあります。

例えば、情報の重要度を理解していない、何を報告すべきで何を報告すべきでないかを理解していないということが挙げられます。

また、報連相をしないことで、その先に起こるデメリットやその後の展開などの想像力の欠如も関与しています。

具体的な対処法

ASDの人に対して「ちゃんと連絡してね」と怒ったり「何かあったら相談してね」という言葉は抽象的で曖昧なため、伝わりません。

そうではなく「このケースの場合は必ず報告してね」「子どもの問題は絶対に報告してね」など、全て具体的に伝える必要があります。

行動改善を促したい場合

ASDの人は、自身の拘り、マイルール、自身のやり方に固執する特性から、他者の言うことを全く聞き入れようとしません。

これは、同一性の保持という特性が要因です。

具体的には、変化に弱く、いつも同じ行動を好み、環境が変わることを極端に嫌います。

また、急な予定の変更やイレギュラーな対応が取れません。

そのため、行動変容を促すのは並大抵ではありません。

自身のルーティンに対して良案を意見されても、それ自体を批判と捉え、キレるケースがあります。

さらに、自分自身が常に正しいと思っているという思い込みも、他者の話を聞かない要因となっています。

例えば、デリカシーのない行動や発言の事例として以下があります。 

  • ポイ捨てや歩きタバコ、唾を吐く行為 
  • 食べ方や所作が汚い
  • 部屋を片付けない

権威を利用した対処法

しかし、ASDの人は権威的なものに弱い傾向があります。

世間的に良いと言われているものよりも、本人が尊敬している人、有名人や専門家などの言うことを鵜呑みにしやすいのです。

この特性を利用し、有名人などの言葉やフレーズを引用して「あなたの好きな○○さんが言ってたよ」「△△先生も同じことを言ってたよ」などと伝えると、あなたが同じことを言っても全く聞かなかったのに、すんなり受け入れることがあります。

また、ASDのパートナーの周りに、この人の言うことだけは素直に聞くという人物がいる場合は、その人にお願いして、改善してほしい行動を直接言ってもらうと聞くケースもあります。

家事や育児に協力させたい場合

片付けができないという特徴はADHDによくみられる現象ですが、ASDの人も片付けは苦手です。

これは物事の優先順位をつけるのが苦手なため、不要なものでも捨てられず、結果的に溜め込んでしまうという特性が要因です。

ただし、ASDの場合は、自分が興味がある部分や拘り、または得意な分野では力を発揮します。

私の具体例

ちなみに、私の場合、ASD・ADHD混合型ですが、シンクに洗い物が残っているのは不快であり、作業をする机と同様、常に片付けていたいという衝動やマイルールがあります。

また、猫が大好きという特性もあります。

この興味や特性を逆手に取り、洗い物の方法を、最初はレクチャーし、その部分を褒めることで、現在の私の家事のタスクは以下のようになりました。 

私の現在のタスク

  • 洗い物 
  • 洗濯 
  • 掃除機をかける 
  • 風呂掃除 
  • 缶とペットボトルの分別作業
  • ゴミ出し 
  • 猫のトイレ掃除 
  • 猫のご飯を入れる

これらは、私のルーティンになっています。

対処法

そのため、ASDのパートナーに家事や育児に協力させたい場合は、パートナーが得意な部分や興味がある部分を把握しましょう。

その部分が明確になったら、最初は手順を教え、できた部分は過剰なくらい褒めます。

具体的には「私がするより、あなたがした方が丁寧だし綺麗だね」「段取りが良いし、やっぱり容量が良いよね」「頭の回転が良いなら仕事が、早いよね」などが、具体的で響きやすいフレーズとは思います。

また、一度体験したことは特性上、再現性が高いため、上達も早いと思われます。

それらが本人のルーティンになってくると、あとはそれらをやらないと、歯磨きと同じく本人にとって気持ち悪くなるので、結果的にあなたの負担が減っていくと思われます。

お風呂に入らせたい場合

ASDの感覚過敏や感覚鈍麻の人で多いのが、お風呂に入らないケースです。

ASD夫に多いケースですが、感覚過敏の症状があると、シャワーが皮膚に当たること自体が不快、顔にお湯がかかること自体が不快に感じるため、風呂に入る行為自体がしんどい・疲れてしまうというケースがあります。

これは、当事者でないと理解しがたい問題だと思います。

しかし、お風呂に入らないと当然臭いがするため、特に夏場は周囲の人々が不快な思いをすると思います。

ただし、本人は臭いについて気づいていないケースが多く、この部分については感覚鈍麻だと思われます。

対策方法

これらの対策としては、まず具体的に伝えた方が良いと思います。

本人が感覚鈍麻で臭いに気づいていなさそうな場合は、ハッキリ「あなた臭うよ」と伝えてみましょう。

これはASD特性の他者視点や想像力の欠如を補う行為です。

周りからは、あなたはこう見えていますよと伝えることで、本人にとってはそれが気づきとなり、それだけで改善するケースもあります。

また、しんどい時は髪は洗わずに体だけ洗うなど、入浴へのハードルを下げるというのも継続させる方法です。

感覚鈍麻による冷房問題

一方、感覚鈍麻の事例で稀にあるのが、夏場にクーラーを使わない事例です。

例えば、モラ夫自身が感覚鈍麻であり、冷房の風自体を冷たいと感じる、また夏場の電気代が高くなって損だという理由も相まって使用しないことを家族にも強要し、子どもが熱中症になりかけたという事例がありました。

この対策としては、まず命の危険に関わる重大な事態だということを、モラ夫に理解させる必要があります。

また、電気代が高くなるという点については「子どもが倒れたり入院したりする費用の方が明らかに高くつくし、妻の家事や育児などの生産性も下がるので、結果的にあなたにもかなりのデメリットが発生する」という言い方をすると、ASD夫には受け取りやすくなると思います。

尊大型への対処法

基本的に、尊大型ASD夫とは離婚する方が良いですが、それでも共存を望むのであれば、次の方法しかありません。

それは、彼らが喉から手が出るほど欲しいものを与えることです。

具体的には以下の2点になります。

  • 特別扱いをする 
  • 賞賛をする

自己愛性パーソナリティ障害を併せ持つ尊大型は、その特性である特権意識や誇大性から、承認欲求の塊であり、自分自身を特別な人間だと思っています。

そのため、彼らが欲しいものを与えるのが、尊大型への一番の対処法になります。

これをしたくないというのであれば、今後のあなたへのモラハラ被害を考えると、早々に離婚に踏み切った方が良いと思います。

なぜなら、あなたが正攻法で太刀打ちできる相手ではないからです。

カサンドラ症候群やうつ病になる可能性が高いためです。

次に、具体的な対処法を説明していきます。

尊大型への特別扱いの具体例

尊大型夫は自分を特別な人間(王様や神の位置)と思っているため、自分からは動かず、相手からしてもらうのが当たり前と思っています。

また、かまってちゃんのため、LINEの返信は即レスしないとすぐにキレます。

そのため、家庭の中では尊大型夫のことを何よりも優先し、特別扱いをすることが大切です。

小さいお子さんがいても、何よりも尊大型夫を優先し「パパが頑張って働いてくれているから、いい生活ができているのよ」と大げさに持ち上げる対応をすると、その言葉をそのまま受け取り、物凄く上機嫌になります。

子どもたちに「パパにありがとうと言いなさい」と日常的に感謝の言葉を伝えると、承認欲求が満たされ、機嫌が良くなります。

尊大型の立て方と褒め方

尊大型夫に多いのが、昭和の頑固親父のような男尊女卑の思考で「妻は夫を立てるもの」という考えが根強くあります。

妻に対しては「夫より前に出ない」「出しゃばらない」振る舞いを求めます。

尊大型夫は自分自身を特別=頭が良いと思っているため、妻には頭の良さを求めていません。

あなたが夫より明らかに頭の回転が良くても、わからないフリをして夫に頼るという姿勢が求められます。

「賢い女はバカのふりをする」そうすることで、夫のプライドは保たれます。

夫に頼って何か行動をしてもらった時は、たとえ及第点程度であっても「ありがとう」「さすがだね」「やっぱりすごいね」など、最大限の褒め言葉をあげてください。

本人なりには、無い知恵を絞り出して必死に考えた結果ですので、たくさん褒めてあげてください。

でないと、すぐに拗ねます。

三歳児のように褒めることで夫は気分を良くし、次も「また妻のためにしてあげよう」と思います。

尊大型を間接的に立てる方法

友人や親戚などの名前を使い「あなたのことを褒めていたよ」と伝えることで夫の承認欲求を満たす方法があります。

実際に言っていなくても構いませんが「○○さんが、あなたのことを頭のいい人って言ってた」「すごく論理的で話がわかりやすいって言ってたよ」と伝えると、勝手にその人に好意的になり、悪口を言わなくなります。

尊大型夫の褒め方の具体例

夫の褒め方としては、以下2点を意識してください。

  • 夫が相手から言われたいこと
  • 夫が自分なりに頑張っていること

例えば、最近ジム通いを始めたばかりで体型に変化がなくても「胸や腕がガッチリしてきたね」「筋肉、増えてきたんじゃない」と伝えると「妻は俺のことをわかってくれている」と信頼するようになります。

褒めるのが苦手な方へのアドバイス

夫を褒めるのが苦手な方は、夫にアドバイスを求めることで信頼関係を築く方法があります。

これは心理学では「アドバイスシーキング」と言います。

アドバイスを求めるだけで夫があなたを信頼するのは、基本的にアドバイスは好きな人にしかしませんからです。

「あなたはめちゃくちゃ頭がいいわね」と褒めても、まともな感性なら急にお世辞を言われると胡散臭いと思うものです。

しかし、アドバイスを求めることで、自動的に相手は自分への敬意を感じて、あなたのことを信頼するというテクニックです。

アドバイスをもらう内容は、夫が拘っていたり詳しそうな話題なら何でも構いません。

例えば、どんなお酒が美味しいか、どんなゲームが面白いか、最近のおすすめなもの、釣りは何から始めたら良いかなどです。

必要な心構え

ASDの人と接する時の姿勢ですが、あくまでも穏やかに冷静でいてください。

また、物事を伝えるときは淡々と伝えることが重要です。

間違っても、ダメ出しや「どうしてやらないの?」などと、相手を責め立てたりする口調はやめましょう。

ASDの特性として、極端な考え方、白黒思考、二分化があり、自分が少しでも責められたと思うことで「敵だと認定される」可能性があります。

一度、敵認定されると、そこから味方に返り咲くには相当困難なため、淡々と伝えることが重要です。

暴言への対処法

「お前が悪い」「お前がおかしい」などの暴言があったとしても、今後はそれを真に受けないようにしましょう。

この発言は、相手が自分の意見を通すために言っているだけであって、それが真実ではないことを理解してください。

また、どんな言葉を投げかけられても動じず、冷静でいることが重要です。

無理に表情を作る必要はありません。

むしろ、相手が不快なことを言っている場合は、自分の本心を大切にし、嫌な表情をしても構いません。

愛想よく振る舞ったり、女性らしい態度を心がける必要もありません。

素の自分で十分です。

本音に忠実であること

相手に対して思う本音には忠実であることが大切です。

  • 「この自己中のナルシストめ」
  • 「お前には血が通ってないのか?」
  • 「頭がおかしいのはお前だろ」

と心の中で思っても構いません。

それらを表情には出さず、冷静な態度を保ちながら対応してください。

今までの「いい人」から脱却する

おそらく、これまであなたはいい人として生きてきたため、たとえ嫌なことを言われている場面でも極力愛想よくしてきたかもしれません。

しかし、今後はそれに縛られる必要はありません。

その結果として相手から「最近どうしたんだ?」「頭がおかしくなったのか?」「お前はサイコパスか?」などと批判されることがあるかもしれませんが、これらは一切気にする必要はありません。

むしろ、そのような発言があるなら、このアプローチが順調に進んでいると考えても間違いありません。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回、ASDに特化した対処法に特化した内容でしたが、あなたが抱えている問題解決の一助になれば幸いです。

もし「対処法は理解できたけれど、うちの夫の場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているならば、一人で問題を抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。

現在、LINE登録をしていただいた方には、初回特典として無料相談(50分)をプレゼントしています。


あなたの気持ちに寄り添いながら、一緒に解決策を見つけていきますので、まずはお気軽にご登録ください。

また、もし

  • 冷静に考えられない
  • 些細なことでイライラしてしまう
  • 不眠が続いている

といった症状がある場合は、カサンドラ症候群(抑うつ状態)の可能性も考えられます。

そんなときは、何よりもまず、ご自身の体調を大切にしてくださいね。

「もしかして、カサンドラ症候群かも?」と感じた方は、下記のチェックテストを試してみてください。

小さな一歩が、大きな変化を生むこともあります。
あなたが少しでも穏やかな毎日を取り戻せるよう、心から願っています。

モラハラ被害者体質改善講座はこちら

カサンドラ症候群チェックテスト

  • 問い合わせはLINEがスムーズ
  • LINEだけのお得なクーポンあり
  • 365日24時間いつでも相談OK

ぜひ登録してくださいね!