不登校児にやってはいけないこと
本日は不登校の子供に対してやってはいけないことについて説明します。
本やインターネットなどでは、不登校の子どもへの対応方法が数多く提示されていますが、その中には明らかに逆効果となるものもあります。
お子さんにとって逆効果な方法を堂々と主張する支援者に対して憤りを感じることもあり、今回は少し強い口調でお話しすることをご了承ください。
今回は、不登校の子どもにとってなぜ逆効果になるのか、その理由の説明と推奨される対応法について説明していきます。
こんなことで悩んでいませんか?
- 不登校支援を受けたけれど全く効果が感じられない
- 不登校対策を色々試みたが子どもに全く響かない
- 担任の先生も全く協力してくれない
- スクールカウンセラーへの信頼もできない
- 夫も育児に非協力的で精神的に限界を感じている
ぜひ、今回の内容をお役立て頂き、あなたとあなたの大切なお子さんが一日でも早く不登校の悩みから解放されることを願っております。
さいごまでご一読頂ければ幸いです。
もくじ
- 原因や問題をしつこく追求する
- 恐怖心を抱かせて行動させようとする
- 子どもが求めてもいないのに助言をする
- 励まして子どもを動かそうとする
- 無理やり褒めたり、おだてる
- 夫を悪者にして自分(母親)からの言うことを聞かせようとする
- 先生に家庭訪問を依頼する
- お願いだから学校に行ってと頼み込む
- 保護者が家から全く外出しない
- 不登校の問題は私が乗り越えるべき試練なんだと思うこと
- これらが全て子どもにとってNGな理由は
原因や問題をしつこく追求する
「誰にいじめられたの?」「学校で一体、何があったの?」「黙ってたらわからないでしょ」などと、子どもを詰問するのは絶対に止めるべきです。
このような状況を客観的に見ると、それはまるで刑事が犯人に行う取り調べと変わりません。
子どもにとって学校は社会そのものです。
唯一といっていい社会と接する機会である学校に行かないというのは、大人が思う以上に罪悪感を感じているものです。
その中で親だから心配して当然の質問であっても、子どもからすると罪人扱いされているように感じられます。
大人であっても問い詰められることは恐怖以外の何物でもありません。
また、多くの子どもは、自分がなぜ学校に行けないのか理解できていません。
不登校の要因は一つの問題だけではなく、人間関係や勉強の問題、家庭環境、他の発達障害の可能性など、複雑な要因が絡み合っています。
これらの要因をはっきりと言語化できる子どもはほとんどいません。
逆に、不登校の原因を質問されて答えられる子どもであれば、おそらく不登校にはなっていないのではないでしょうか?
不登校になった原因や理由は、子ども自身が自発的に話し出すまで質問しないようにしましょう。
恐怖心を抱かせて行動させようとする
「学校に行かないとどんな悲惨な人生が待っているのか」「まともに学校を卒業できないと負け組になる」「〇〇(アニメ等のダメキャラ)のようになるぞ」「ホームレス確定だな」などと恐怖心を抱かせて再登校させようとするのは全くの逆効果です。
子供がそのような末路をリアルにイメージできるほど、彼らを追い詰め、絶望感を抱かせてしまい、「もう人生詰んだな」「中学校で俺の人生は終わりだ」などと考えさせ、結果として彼らの心を折ってしまうことになります。
子どもが求めてもいないのに助言をする
母親が自身の体験談などを語り「私にも、そんな時があったから気持ちがわかるよ」と共感してみても、子どもには全く響きません。
顔を合わせるたびにアドバイスをされ、口を開けば学校や将来の話ばかりだとうんざりします。
「もういい加減止めてくれ」と嫌悪感を抱き心を閉ざす原因となります。
励まして子どもを動かそうとする
これもちまたで流行っている不登校対策の一環です。
一般的な不登校解決の事例
- しんどいのは、あなただけじゃない
- みんなツライけど頑張って学校に行っている
- 今まで学校に行けたから、絶対にまた行けるから頑張れ
- 君ならできる
という、熱帯低気圧を動かすほどの情熱的で一方的な意欲喚起は、本人が求めていない場合、逆効果になります。
不登校になっている子どもは、学校に行けないことで自信を失い心のエネルギーが低下し、うつ状態に陥っていることもあります。
彼らは本来頑張りたいけれど、それができないため結果的に引きこもってしまうのです。
そのような状態の子どもに更に「頑張れ」と言うことは絶対に避けるべきです。
不登校対策を提案するカウンセラーがこのようなアプローチを行う場合、精神疾患や発達障害に関する知識が不足しており、自らの経験だけに頼って子どもを押し切ろうとすることがあります。
こうしたアプローチは危険であり、絶対に避けるべきです。
無理やり褒めたり、おだてる
これは、ポジティブシンキングに傾倒した母親によく見られる行動パターンです。
多くの不登校支援カウンセラーは、子どもが不登校になったら「自己肯定感を回復させるためにとにかく褒めましょう」と主張します。
今まで褒めることのなかった母親が「急に口角を上げ出して」「引きつった笑顔で何でもかんでも褒めてくる」行為は思春期の息子からすれば恐怖でしかありません。
「母親が何かに取り憑かれた」もしくは「新興宗教に入信したのか」と思ったりして、逆に不安や恐怖を感じて気持ち悪く映るでしょう。
また「あなたは私たちの宝物だよ」「生まれてきてくれてありがとう」といったスピリチュアルに系統した言葉を使うのも、思春期の息子からすれば奇妙な感じを受け取ることになります。
彼らは母親の異常な態度や、スピリチュアルに系統した言葉によって「ウチのオカンは頭がおかしくなったのか」「キモすぎる」「次は、あなたのオーラが見えると言い出すのでは?」と感じ、ますます母親との壁を感じることでしょう。
夫を悪者にして自分(母親)からの言うことを聞かせようとする
子どもが不登校になると、夫は不機嫌になる傾向があります。
不登校の原因をすべて妻のせいにして「お前のしつけが悪い」「家庭のことはお前の責任だろ?」などと責め立てる夫が多いです。
また、不登校が長引くと夫はますます妻に対する攻撃を強めていってモラハラ化します。
このような夫のモラハラ気質は加害行為であり、それは解決すべき事案ですが、ここでの言及は本筋からずれるので割愛します。
このような状況で子どもに対して「私はあなたの味方だよ」という風に接するのは、とても大切なことです。
ただし「お父さんが〇〇といっていた」「お母さんの身になってよ」のようにどちらの味方か分からない発言や「このままじゃお父さんに怒られるよ」というように罪悪感を抱かせる発言はやめましょう。
このようなコミュニケーションは、自分が子どもに言いたい意見があるのに、夫を利用しているように見えてしまいます。
これらの違和感は子どもにすぐに見透かされて不信感を増大させるので止めるべきです。
特に、少し敏感な子ども、特に女の子はこのような母親の言葉の背景に気づき、あざとさを感じたり、軽蔑の対象にされることになりかねません。
先生に家庭訪問を依頼する
この手法も、母親がお手上げ状態のため、先生に子どもを説得して貰い、何とか再登校を促そうという魂胆が丸見えです。
子どもの目線で考えればわかりますが、先生に説得されたくらいで再登校が可能になるなら、最初から不登校にはなりません。
また、学校に行きたくない理由の一つには「先生が嫌いで行きたくない」という場合もあります。
このような場合、子どもからすれば、あなたへの信頼は大きく失墜すると思います。
「ウチの親は何もわかっていない」「大人は信用できない存在」という感情が芽生え、さらに「自分の味方はこの世にいないのではないか」といった不信感を抱く可能性があります。
このような状況になると、子どもは心を閉ざすことが考えられます。
また、担任の先生が熱心で定期的に家庭訪問してくる場合もありますが、そのような場合は母親から先生に対して「何かあればこちらから連絡しますので、電話や家庭訪問は控えていただけませんか?」とお願いするようにしてください。
この行動によって、子どもは「自分を理解してくれた」「守ってくれた」と感じ、あなたへの信頼感は増すと思われます。
お願いだから学校に行ってと頼み込む
最終手段として、母親が泣きながら子どもに学校に行ってほしいと懇願するケースもあるようです。
しかし、子どもの視点からすると、学校に行きたいのに行けない状況に困っているのであり、母親が泣きながら頼むことは根本的な問題解決には繋がりません。
その結果、子どもは自分のせいで母親を困らせているという罪悪感を抱き、自分を責めたり自己嫌悪に陥ることがあります。
保護者が家から全く外出しない
保護者が家から全く外出しないことも、子どもから見ればプレッシャーや、ありがた迷惑でしかありません。
母親は、子どもが不登校で引きこもりになったため「かわいそうだから私が一緒にいてあげなければ」といった誤った寄り添い方をしてしまっている状態です。
子どもにとっては、普段は母親が食材や100円均一などを買い出しにスーパーに行ったり、日中はママ友とカフェに行ったりするのを知っているにも関わらず、自分が引きこもるようになってから母親が急に外出しなくなったことに対して不自然さや違和感を感じます。
また、子ども自身の心のエネルギーが低下しているため、現状では母親との会話すら困難な状態かもしれません。
その場合、完全に一人になることで心が安らぐことが唯一の救いとなることもあります。
したがって、お母さんが今まで通りの生活リズムで過ごすことが、子どもにとって違和感なく日常を過ごすための近道かもしれません。
不登校の問題は私が乗り越えるべき試練なんだと思うこと
これは母親自身のメンタルの問題ですが、あまりにも苦しい状況が続くと、そういう風に発想を転換しないと身が持たない、または心が壊れてしまうというのもあるかもしれません。
ただし、子どもの不登校の問題は経験したくないことであり、それが本音かもしれません。
運命や試練といったスピリチュアルな解釈で逃避するのではなく、現実を直視して「子どもが学校に行かない」「学校に行きたくないと言っている」という事実だけを考えることが重要です。
したがって、目の前の問題、具体的な状況にだけ目を向け、子ども自身を理解することのみに注力し、冷静に対応することが必要です。
そして、お子さんの社会的自立に一日も早く導いてほしいと思います。
これらが全て子どもにとってNGな理由は
これらのアプローチがお子さんにとって不適切な理由は、母親が全くお子さんに寄り添わず、お子さんの感情や表情を見ずに、一方的に自身の主観や受け売りの情報を押し付けていることです。
また、お子さん自身も非常にセンシティブになっていますから、母親の違和感に敏感になっています。
母親が単なる小手先の対応や上辺だけの言葉がけをしていることは絶対に見抜きます。
また、自分自身を問題児や腫れ物の様に扱っているのは、嫌でも気付いていると思います。
そのため、現在はお子さんの心の回復に焦点を合わせることが必要です。
お子さんの幸福を最優先に考え、お子さんの意思を尊重し、お子さんの最大の味方になってあげることに集中してください。
そして、お子さんが安心して過ごせる家庭環境を再構築することが重要です。
まずは、公式LINEに登録して無料相談をご利用くださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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