フライングモンキーとは|義母や周囲を使った間接攻撃への対処法

「義母が夫の味方ばかりする」「友人に相談したら、夫の肩を持たれた」

モラハラを指摘したら、周囲が一斉に夫の味方になって孤立した経験はありませんか。

今回は「フライングモンキー(Flying Monkeys)」について、チェックテストと具体的な対処法を含めて説明していきます。

フライングモンキーは、心理学やDV研究で注目されている概念で、加害者が第三者を使って被害者を攻撃する間接的な手法です。

長くなりますが、最後まで読んでいただければ幸いです。

もくじ

  1. フライングモンキー被害チェックテスト
  2. フライングモンキーとは
  3. フライングモンキーの具体例と対処法
  4. なぜフライングモンキーになるのか
  5. DARVOやモラハラとの関連性
  6. フライングモンキーから身を守る方法
  7. まとめ

フライングモンキー被害チェックテスト

周囲が加害者の味方ばかりして、孤立していませんか。

あなたの言葉は信じてもらえず、相手の言い分ばかりが通る。

それはフライングモンキーの被害かもしれません。

以下の項目で心当たりがあるものに「はい」と答えてください。

「はい」が3つ以上ある場合、フライングモンキーの被害を受けている可能性があります。

フライングモンキー被害チェックテスト

フライングモンキー被害チェックテスト

1 / 10

義母(義父)が夫の味方ばかりして、私の話を聞いてくれない

2 / 10

友人に相談したら、「旦那さんの気持ちもわかる」と言われた

3 / 10

夫が周囲に「妻が俺を虐待している」と嘘を言いふらしている

4 / 10

親や兄弟に相談しても、「あなたが我慢すれば丸く収まる」と言われる

5 / 10

夫の友人から「奥さん、旦那さんを大事にしてあげて」とメッセージが来た

6 / 10

義母から「息子がかわいそう」「あなたが悪い」と責められる

7 / 10

周囲が「夫は良い人だから、あなたが間違っている」と言う

8 / 10

夫が子どもを味方につけて、私を孤立させようとしている

9 / 10

カウンセラーや支援者以外、誰も私の味方をしてくれない

10 / 10

夫の話を信じた周囲から、一斉に批判や忠告が来る

あなたのスコアは

0%

診断結果

「はい」が0~2個

現時点ではフライングモンキー被害は少ないようです。

「はい」が3~5個

フライングモンキーの被害を受けている可能性があります。自分を守る対策を始めてください。

「はい」が6個以上

フライングモンキーによる孤立のサインです。専門家への相談を検討してください。

フライングモンキーとは

フライングモンキー(Flying Monkeys)とは、加害者が第三者を使って被害者を攻撃させる間接的なハラスメント手法です。

「オズの魔法使い」に登場する悪い魔女が、空飛ぶ猿(Flying Monkeys)を使ってドロシーを攻撃したことに由来します。

フライングモンキーの仕組み

加害者は、自分で直接攻撃するのではなく、第三者を操作して被害者を攻撃させます。

典型的なパターン:

  1. 加害者が被害者ぶる
    「妻が俺を虐待している」「俺は被害者だ」と周囲に訴える
  1. 第三者が加害者に共感する
    義母や友人が「かわいそうに」と加害者の味方になる
  1. 第三者が被害者を攻撃する
    義母や友人が被害者に「あなたが悪い」「旦那さんを大事にして」と忠告・批判する
  1. 被害者が孤立する
    周囲がみんな加害者の味方になり、被害者は孤立する

フライングモンキーの特徴

1. 加害者は直接手を下さない

加害者は自分で攻撃せず、第三者を使うため、「俺は何もしていない」と言い逃れできます。

2. 第三者は善意で攻撃する

第三者(義母や友人)は、加害者を助けようという善意で動いています。

そのため、自分が加害者の手先になっていることに気づいていません。

3. 被害者は多方面から攻撃される

一人の加害者ではなく、複数の第三者から攻撃されるため、被害者は逃げ場を失います。

4. 被害者の孤立が目的

フライングモンキーの最終目的は、被害者を孤立させ、「誰も味方がいない」と思わせることです。

フライングモンキーの具体例と対処法

フライングモンキーは、家庭内、職場、あらゆる場面で発生します。

ここでは、典型的なパターンと対処法を紹介します。

パターン1: 義母(義父)をフライングモンキーにする

具体例

夫が義母に電話:
夫「お母さん、妻が俺に冷たくて、家事もちゃんとしてくれないんだ。俺、毎日辛いよ」

義母(妻に電話):
義母「あなた、息子がかわいそうだって言ってるわよ。妻なんだから、ちゃんと家事くらいしなさい」

妻「でも、私も仕事をしていて…」

義母「息子は外で働いて疲れてるのよ。あなたが支えてあげないと。私の時代は…」

結果:
妻は義母からも責められ、夫と義母の両方を敵に回した気分になる。

対処法

義母との距離を取る

義母が夫の味方ばかりする場合は、無理に理解を求めず、距離を取ることが重要です。

「義母には夫の話しか聞こえていない」と割り切りましょう。

夫との問題は夫と解決する

義母を巻き込まず、「これは私たち夫婦の問題です」と伝えてください。

義母が介入してきても、「お義母さんには関係ありません」とはっきり境界線を引きましょう。

記録を残す

義母が事実と異なることを言う場合は、録音やメールで記録を残してください。

「実際にはこうでした」と証拠を示すことができます。

パターン2: 友人・知人をフライングモンキーにする

具体例

  • 夫が共通の友人に相談:
    夫「妻が最近冷たくて、俺のことを無視するんだよ。俺、何か悪いことしたかな?」
  • 友人(妻に連絡):
    友人「旦那さん、悩んでるみたいだよ。ちょっと冷たくしすぎじゃない?仲良くしなよ」
  • 妻「でも、彼が私にモラハラを…」
  • 友人「まあまあ、夫婦なんだから。男の人ってそういうものだよ」

結果:
妻は友人からも理解されず、孤立感を深める。

対処法

友人を選ぶ

あなたの話を最後まで聞いてくれる友人とだけ付き合いましょう。

加害者の味方をする友人とは、距離を置くことも選択肢です。

共通の友人には相談しない

夫と共通の友人には、夫婦の問題を相談しないことをお勧めします。

どちらの味方にもなりにくく、結果的に加害者の言い分を信じることが多いからです。

専門家に相談する

カウンセラーやDV相談所など、客観的な立場の専門家に相談しましょう。

パターン3: 子どもをフライングモンキーにする

具体例

  • 夫が子どもに:
    夫「お母さんは、お父さんに冷たいんだよ。お母さんが優しくしてくれたら、お父さんも嬉しいのに」
  • 子ども(妻に):
    子ども「ママ、パパが悲しそうだよ。パパに優しくしてあげて」

結果:
妻は子どもからも責められ、「自分が悪い母親なのか」と自責の念に駆られる。

対処法

子どもには年齢に応じた説明をする

  • 子どもが小さい場合:
    「お母さんとお父さんは、ちょっと喧嘩してるけど、あなたのせいじゃないよ」
  • 子どもが大きい場合:
    「お父さんとお母さんの問題は、大人同士で解決するから、あなたは心配しなくていいよ」

子どもを板挟みにしない

子どもに「お母さんの味方をして」とは言わないでください。

子どもは両親を愛しており、どちらかを選ぶことは苦痛です。

専門家に相談する

子どもが巻き込まれている場合は、児童心理の専門家に相談しましょう。

パターン4: 職場の同僚・上司をフライングモンキーにする

具体例

  • モラハラ上司が他の上司に:
    上司A「あの部下、最近態度が悪くて困ってるんですよ。注意しても聞かないし」
  • 上司B(部下に):
    上司B「Aさん、君に困ってるみたいだぞ。もうちょっと素直になれよ」
  • 部下「でも、Aさんが理不尽な要求を…」
  • 上司B「まあまあ、上司なんだから従いなさい」

結果:
部下は孤立し、「誰も味方がいない」と感じる。

対処法

証拠を残す

メール、録音、日記など、客観的な証拠を残してください。

人事や労働組合に相談する

一人で抱え込まず、人事部や労働組合に相談しましょう。

転職も視野に入れる

職場全体が加害者の味方をしている場合は、転職も選択肢です。

パターン5: カウンセラーや専門家をフライングモンキーにしようとする

具体例

  • 夫がカウンセラーに:
    夫「妻が俺を虐待してるんです。助けてください」(被害者ぶる)
  • カウンセラーが妻に:
    カウンセラー「旦那さんは傷ついているようですよ。もう少し優しく接してあげては?」

結果:
妻は「専門家まで夫の味方をするのか」と絶望する。

対処法

モラハラ・DVに詳しい専門家を選ぶ

すべてのカウンセラーがモラハラに詳しいわけではありません。

モラハラ・DV専門のカウンセラーや支援機関を選びましょう。

セカンドオピニオンを取る

一人のカウンセラーの意見だけでなく、複数の専門家に相談することをお勧めします。

自分の直感を信じる

「このカウンセラーは私の話を聞いてくれない」と感じたら、別の専門家を探しましょう。

なぜフライングモンキーになるのか

善良な人が、なぜ加害者の手先になってしまうのでしょうか。

理由1: 加害者の演技に騙される

加害者は、第三者の前では「良い人」を演じます。

義母や友人は、その演技を信じて、「こんな良い人が悪いことをするはずがない」と思い込みます。

理由2: 被害者ぶる加害者に共感する

加害者は「俺は被害者だ」と涙ながらに訴えます。

第三者は、その姿に共感し、「かわいそうに」と味方になります。

理由3: 表面的な情報しか知らない

第三者は、夫婦の内情を詳しく知りません。

加害者の話だけを聞いて、「そうなんだ」と信じてしまいます。

理由4: 既存の価値観に縛られている

「夫婦は仲良くすべき」「妻は夫を支えるべき」という価値観を持つ第三者は、被害者に「我慢しなさい」と忠告します。

理由5: 自分が巻き込まれたくない

第三者は、深く関わりたくないため、表面的に「仲良くしなよ」と言って済ませようとします。

重要なポイント

フライングモンキーになる人の多くは、悪意はありません。

むしろ、善意で「仲直りさせよう」「助けよう」と思っています。

しかし、結果的に加害者の手先になり、被害者を傷つけています。

DARVOやモラハラとの関連性

フライングモンキーは、DARVOやモラハラと密接に関連しています。

DARVOとの関係

DARVOは、加害者が自分を被害者に仕立て上げる手法です。

フライングモンキーは、DARVOの「R(被害者と加害者の逆転)」を周囲に信じ込ませるための具体的な手段です。

  • 加害者が周囲に「俺は被害者だ」と訴える(DARVO)
  • 周囲が加害者に共感し、被害者を攻撃する(フライングモンキー)

つまり、フライングモンキーはDARVOの拡大版と言えます。

モラハラとの関係

モラハラ加害者は、被害者を孤立させることで、支配を強化します。

フライングモンキーは、被害者を孤立させる効果的な手段です。

  • 周囲がみんな加害者の味方→被害者は「自分がおかしいのか」と思い込む
  • 誰も助けてくれない→被害者は「逃げられない」と諦める
  • 孤立した被害者→加害者はさらに支配を強める

フライングモンキーから身を守る方法

フライングモンキーから身を守るには、以下の対策が有効です。

対策1: 情報をコントロールする

加害者と共通の知人には、夫婦の問題を話さない

共通の知人は、どちらの味方にもなりにくく、結果的に加害者の言い分を信じることが多いからです。

SNSでの発信を控える

加害者や周囲が見ているSNSでは、夫婦の問題を発信しないでください。

情報が歪められて広まる可能性があります。

対策2: 証拠を残す

録音、メール、日記などで記録を残す

第三者に「実際にはこうでした」と証拠を示すことができます。

対策3: 信頼できる専門家を見つける

モラハラ・DVに詳しいカウンセラーや支援機関に相談する

専門家は、加害者の手口を理解しており、フライングモンキーに騙されません。

対策4: 距離を取る

加害者の味方をする人とは、距離を取る

無理に理解を求めず、「この人は理解してくれない」と割り切りましょう。

対策5: 自分を信じる

「周囲がみんな加害者の味方をする」=「自分が間違っている」ではない

周囲が加害者に騙されているだけです。

あなたの感覚を信じてください。

対策6: 同じ経験をした人とつながる

モラハラ被害者の自助グループやオンラインコミュニティに参加する

同じ経験をした人は、あなたの気持ちを理解してくれます。

孤立感を和らげることができます。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございました。

フライングモンキーは、加害者が第三者を使って被害者を攻撃する間接的なハラスメント手法です。

義母、友人、同僚など、善意の第三者が加害者の手先になり、被害者を孤立させます。

フライングモンキー被害者は、「周囲がみんな相手の味方をする」「誰も私の話を信じてくれない」と感じ、孤立感を深めます。

しかし、周囲が加害者の味方をする=あなたが間違っているではありません。

周囲が加害者の演技に騙されているだけです。

フライングモンキーから身を守るには、以下の対策が有効です。

  • 共通の知人には夫婦の問題を話さない
  • 証拠を残す(録音、メール、日記)
  • モラハラ・DVに詳しい専門家に相談する
  • 加害者の味方をする人とは距離を取る
  • 自分の感覚を信じる
  • 同じ経験をした人とつながる

孤立していても、あなたは一人ではありません。

理解してくれる専門家や、同じ経験をした仲間がいます。

今回の内容が、あなたが抱えている問題解決の一助になれば幸いです。

この記事を書いた人

経験と専門性

  • 夫婦でモラハラを解決した実体験者
  • 10年間で2500件超の相談解決実績
  • 行動心理学をベースとしたモラハラ加害者・被害者の心理分析
  • 加害者と被害者の思考・行動パターンの解明と改善指導
  • 発達障害特性を持つ夫婦関係の調整とサポート
  • カサンドラ症候群からの回復支援
  • 夫婦間コミュニケーション改善や改善方法の開発
  • 同じ経験を持つ専門家として、あなたの状況に寄り添うことが可能

メディア掲載実績

新聞・雑誌掲載

  • 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
  • 産経新聞(2021年9月)
  • 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
  • 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
  • ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)

テレビ・ラジオ出演

  • NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
  • KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)

全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介

モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。

モラハラで苦しんでいるあなたへ

私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。

しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。

現在は幸せに暮らしています。

すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。

私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。

もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。

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