ヤングケアラーチェックテスト|モラハラ被害に遭いやすい理由と改善法
近年「子どもの頃から大人の役割を担わされてきた」「家族の世話をするのが当たり前だった」「自分の時間や将来よりも家族を優先してきた」という経験を持つ方が増えています。
そうした背景に「ヤングケアラー」という概念があることをご存知でしょうか。
「なぜ自分はいつも他人を優先してしまうのか」「パートナーの世話ばかりしている」「断ることができない」といった悩みを抱えている方は、ヤングケアラー経験者の可能性があります。
近年、ヤングケアラー経験者とモラハラ被害の関係性についての相談が急増しています。
この記事では、客観的なチェックテストで現状を把握し、その後の具体的な対処法までを段階的にご説明します。
現在進行形でモラハラ被害を受けており、緊急の対処法をお求めの方は、まず「モラハラ夫への対処法まとめ」をお読みいただくことをお勧めします。
現状を正しく把握することが、解決への第一歩です。まずは勇気を出してチェックテストから始めてみましょう。
もくじ
- ヤングケアラーとは
- ヤングケアラーチェックテスト
- ヤングケアラーが生まれる家庭環境
- ひとり親世帯
- 貧困世帯・生活保護世帯
- 親の精神疾患・発達障害
- アルコール・薬物依存
- 日本語ができない親の代行
- ギャンブル依存症
- ヤングケアラーと関連する問題
- 毒親との関係
- アダルトチルドレンとの関係
- 愛着障害との関係
- 不安障害との関係
- 共依存との関係
- カサンドラ症候群との関係
- 宗教2世との関係
- 引きこもり・不登校との関係
- ヤングケアラーの世代間連鎖
- ヤングケアラーの人がモラハラ被害に遭いやすい理由
- ヤングケアラー体質の改善方法
- Re:geneのモラハラ被害者体質改善講座のご案内
- Re:geneのモラハラ被害者体質改善講座とは
- まとめ
ヤングケアラーとは
ヤングケアラーとは、こども家庭庁の定義では「本来、大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的におこなっている子ども」と定義されています。
具体的には、以下のようなケアを日常的に担っている18歳未満の子どもを指します。
- 障害や病気のある家族の身体的な介護
- 家事全般(炊事、洗濯、掃除、買い物など)
- 幼い兄弟姉妹の世話
- 精神的に不安定な家族の感情面のサポート
- 家計を支えるためのアルバイト
ヤングケアラーの実態
厚生労働省の調査(2020〜2022年)によると、中学2年生の5.7%(約17人に1人)、高校2年生の4.1%(約24人に1人)、小学6年生の6.5%(約15人に1人)がヤングケアラーに該当すると報告されています。
つまり、1学級につき1〜2人のヤングケアラーが存在している可能性があります。
男女比の特徴
2020年に埼玉県が実施した高校生調査では、ヤングケアラーの男女比は女性58.9%、男性39.0%となっており、従来考えられていたほど大きな性差はないことが分かっています。
家族構成員の減少により、性別に関わらず子どもがケア役割を担わざるを得ない状況が増えています。
家庭環境の特徴
ヤングケアラーが生まれやすい家庭環境として、ひとり親世帯(特に母子家庭)の比率が高いことが報告されています。
ひとり親家庭では、親が一人で仕事と家事・育児を両立する必要があり、子どもがその負担を分担せざるを得ない状況が生まれやすくなります。
ヤングケアラーは「表面化しにくい問題」とされており、子ども自身が家族のケアを「当たり前のこと」と思っていることが多く、問題として認識されにくいのが特徴です。
ヤングケアラーチェックテスト
【診断結果】
- 5個以上該当:ヤングケアラーの経験がある可能性が高い
- 8個以上該当:重度のヤングケアラー状態だった可能性があり、現在の生活に大きな影響を与えている可能性
- 12個以上該当:深刻なヤングケアラー状態であり、専門的なサポートが推奨
ヤングケアラーが生まれる家庭環境
ひとり親世帯
母子家庭や父子家庭では、一人の親が仕事と家事・育児を両立する必要があり、子どもがその負担を分担せざるを得ない状況が生まれやすくなります。
ひとり親世帯の典型的なパターン
- 母親が働きに出ている間、子どもが幼い兄弟姉妹の世話をする
- 仕事で疲れた親の代わりに家事全般を担う
- 親の精神的な支えとなる
貧困世帯・生活保護世帯
経済的困窮により親が複数の仕事を掛け持ちしたり、働く時間が長くなることで、子どもが家庭の責任を担わざるを得なくなります。
貧困による影響
- 親が朝から深夜まで働くため、子どもが家事と兄弟姉妹の世話を担当
- 経済的な理由で子どもがアルバイトをして家計を支える
- 習い事や塾に通えず、家にいる時間が長くなりケア役割が増える
生活保護世帯での特徴
生活保護を受給している世帯の多くは、シングルマザーでうつ病などの精神疾患があり働けない状況にあります。
五体満足であれば生活保護法を元に稼働能力を活かす様にと就労指導が入るため、受給者は何らかの事情で就労が困難な場合が多いのが実情です。
- 精神的に不安定な親の代わりに子どもが家庭を支える
- 生活保護費は最低限の生活費のみで、子どもの教育費や習い事は制限される
- 生活保護への社会的偏見により、近所や学校での差別を恐れて人との関わりを避ける
- 親自身が精神疾患で外出や人付き合いが困難なため、外部からのサポートを受けにくい
- 子どもが親の精神状態の管理、役所手続きの同行・代行、家計管理の手伝いを担う
親の精神疾患・発達障害
親が精神疾患や発達障害を抱えている場合、感情の不安定さや日常生活の困難により、子どもが親の精神的・身体的なサポートを担うことになります。
精神疾患(うつ病・統合失調症など)の場合
親が精神的に不安定で日常生活を送ることが困難なため、子どもが親の代わりに家庭を支える役割を担います。
また、親は子どもを唯一の理解者・支援者として依存しがちになります。
- 家事ができない親の代わりに炊事・洗濯・掃除を担当
- 親の通院に付き添い、服薬管理や症状の観察
- 親の愚痴や悩みを聞く唯一の相談相手となる
- 親の自殺願望や希死念慮に対応する
発達障害・パーソナリティ障害の場合
感情のコントロールが困難で衝動的な親のもとでは、子どもが常に親の機嫌を気にかけ、家族の安定を保つ調整役を担わされます。
- 親の癇癪や感情の爆発を予測し、事前に対処する
- 親の代わりに兄弟姉妹や近所との問題を解決する
- 親が理解できない社会的なルールやマナーを子どもが代行する
- 親の感情に振り回されないよう、常に顔色を伺いながら生活する
身体的な病気・障害の場合
親が身体的な病気や障害により日常生活に支障をきたしている場合、子どもが介護者としての役割を担います。
特に医療費の負担や将来への不安から、子どもは早い段階から「大人の責任」を背負うことになります。
- 車椅子での移動介助や入浴・排泄の手伝い
- 医療機器の操作や薬の管理、通院の付き添い
- 親の体調悪化時の救急対応や医師との連絡
- 介護疲れでイライラする親の感情的なケア
アルコール・薬物依存
親がアルコール依存症や薬物依存症の場合、依存により判断力や生活能力が著しく低下し、子どもが親の代わりに家庭を維持する責任を負わされます。
また、依存症の親は感情の起伏が激しく、子どもは常に親の状態を監視し、家族を守る役割を担います。
依存症の親の特徴と子どもへの影響
- 酒や薬物に酔った状態では家事や育児ができないため、子どもが全ての家庭責任を担う
- お酒や薬を手に入れるために生活費を使い込むため、子どもがアルバイトで家計を支える
- 酔った親の暴言や暴力から幼い兄弟姉妹を守る
- 親の借金や取り立て、近所トラブルなどの問題を子どもが対処する
- 依存症を隠すため、外部に助けを求めることができず孤立する
- 親の「もう、やめるから」という約束を信じ続け、何度も裏切られる経験をする
日本語ができない親の代行
外国にルーツがある家庭では、言語の壁により子どもが親の代行を担うことがあります。
日本語ができない親の代行の事例
- フィリピン人の母親が日本語の読み書きができないため、病院や学校、役所での手続きで通訳する
- 中国系の母親が日本語を話せないため、買い物や近所付き合いで通訳する
- ブラジル人の母親が日本語の書類を読めないため、契約書や保険の手続きを代行する
- 学校の懇談会や保護者会で母親の代わりに通訳する
ギャンブル依存症
親がパチンコやギャンブルに依存している場合、生活費を使い込み、借金を重ね、子どもが家庭の責任を担わされます。
特にシングルマザーの場合、経済的な不安やストレスからパチンコ依存に陥りやすく、境界知能により借金の危険性を理解できないまま多重債務に陥ることがあります。
ギャンブル依存の親の特徴と子どもへの影響
- パチンコに行っている間(長時間)、子どもが幼い兄弟姉妹の世話を担当
- 生活費や子どもの給食費までパチンコに使い込まれるため、子どもがアルバイトで家計を支える
- 消費者金融やサラ金からの借金により、取り立ての電話や訪問から家族を守る
- 親が借金を隠すための嘘に子どもが加担させられる(「お母さんはいない」と電話で答えるなど)
- 境界知能により金銭管理ができない親の代わりに、子どもが家計管理や支払いを担当
- ギャンブル依存という恥ずかしい家族の秘密を外部に漏らしてはいけないという重圧
- 「今度こそやめる」という親の約束を信じ続け、何度も裏切られる
ヤングケアラーと関連する問題
毒親との関係
ヤングケアラーを生み出す家庭の多くには、いわゆる「毒母」が存在します。
本来なら母親が担うべき責任を子どもに押し付け、子どもを所有物や召使いのように扱ってしまうのです。
毒母は自分の都合や問題を最優先し、子どもを「便利な存在」として利用します。
「家族のため」「あなたのため」という名目のもとで、実際は自分の責任を子どもに転嫁しているのです。
- 自分がやりたくない家事や育児を子どもに押し付ける
- ギャンブルやアルコールなどの依存問題を抱えながら、その尻拭いを子どもにさせる
- 「お姉ちゃんだから我慢しなさい」「しっかりしなさい」と言って子どもを納得させる
- 子どもが嫌がったり反抗したりすると「この親不孝者」「薄情者が」と罪悪感を植え付ける
- 子どもが成長して自立しようとすると激怒し「お母さんを見捨てるの?」と情に訴える
このような毒母のもとで育った子どもは、大人になっても「誰かの世話をしなければ自分に価値がない」「相手のために犠牲になるのが愛情」という歪んだ価値観を持ち続けてしまいがちです。
- 毒親について詳しく知りたい方はコチラ
アダルトチルドレンとの関係
ヤングケアラー経験者の多くは、アダルトチルドレンの特徴も併せ持っています。
特に「ケアテイカー(世話役)タイプ」「イネイブラー(支え役)タイプ」に該当することが多いです。
なぜアダルトチルドレンになりやすいのか? 幼少期から家族のケアを担うことで、「自分が家族を支えなければ」という使命感が形成され、大人になっても同様の役割を求め続けてしまいます。
- アダルトチルドレンについて詳しく知りたい方はコチラ
愛着障害との関係
ヤングケアラーの子どもは、適切な愛着形成の機会を奪われやすく、愛着障害を発症するリスクが高くなります。
なぜ愛着障害になりやすいのか? 本来、子どもは親から無条件の愛情を貰い、安心感や自己肯定感を育みます。
しかし、ヤングケアラーの場合は親子の立場が逆転し、子どもが親をケアする関係になってしまいます。
その結果、大人になっても人との深い関係を築くことが困難になったり、見捨てられることへの強い不安を抱えたりする症状が現れやすくなります。
- 愛着障害について詳しく知りたい方はコチラ
不安障害との関係
ヤングケアラー経験者は、不安障害を発症しやすい傾向があります。
なぜ不安障害になりやすいのか? 幼少期から家族の状況を常に監視し「何かあったら自分のせい」という重い責任を背負い続けてきたため、慢性的な緊張状態が身についてしまいます。
具体的な症状
- 全般性不安障害:日常の様々なことに過度な心配をしてしまう
- 社交不安障害:人との関係で「嫌われるのでは」という強い不安
- パニック障害:突然の動悸、息苦しさ、恐怖感
- 強迫性障害:「確認しないと不安」「完璧でないと気が済まない」
- PTSD・複雑性PTSD:過去のトラウマ体験がフラッシュバックする
これらの症状により、モラハラ関係でも「相手を怒らせてはいけない」という過度な不安から、理不尽な扱いを受け入れてしまいがちになります。
- 不安障害について詳しく知りたい方はコチラ
共依存との関係
ヤングケアラー経験者の多くは、共依存的な関係性を築きやすい傾向があります。
なぜ共依存になりやすいのか? 幼少期から家族のために自分を犠牲にする役割を担ってきたため、大人になっても同様のパターンを繰り返してしまいます。
また「自分が必要とされている」という実感が自己価値の源泉となっているため、相手の問題行動を助長してしまい、結果的にモラハラ関係から抜け出せなくなってしまいます。
共依存の特徴
- 相手の世話を焼くことで自分の価値を見出す
- 相手の問題を自分の責任だと感じる
- 相手の機嫌や状態に自分の感情が左右される
- 境界線が曖昧で、自分と相手の問題の区別がつかない
- 見捨てられることを恐れて理不尽な関係を続ける
- 共依存について詳しく知りたい方はコチラ
カサンドラ症候群との関係
なぜカサンドラ症候群になりやすいのか? ヤングケアラー経験者は、パートナーの感情的ニーズに過度に応えようとする傾向があります。
そのため、情緒的なコミュニケーションが取れないパートナーとの関係でも「私がもっと頑張れば」と自分を責め、心身の不調に陥りやすくなります。
- カサンドラ症候群について詳しく知りたい方はコチラ
宗教2世との関係
一部のヤングケアラーは、宗教2世としての背景も持っています。
宗教的な家庭では、「奉仕」や「献身」が美徳とされ、子どもがその価値観を内面化することがあります。
宗教2世の特徴
- 自己犠牲を美徳と感じる
- 家族や共同体への奉仕が当然と思う
- 個人の幸福より集団の利益を優先する
- 宗教2世について詳しく知りたい方はコチラ
引きこもり・不登校との関係
ヤングケアラー経験者の中には、引きこもりや不登校になる子どもも少なくありません。
なぜ引きこもりや不登校になりやすいのか? 過度な家庭責任を担うヤングケアラーは、心身ともに疲弊し、学校生活にエネルギーを割く余裕がなくなります。
引きこもり・不登校になりやすい事例
- 家族の世話や家事で睡眠不足になり、勉強に集中できない
- 家庭の問題を抱えすぎて、友人との関係を築く余裕がない
- 「学校に行くより家族の世話を優先すべき」という罪悪感を抱く
- 同年代の子どもたちとの価値観の違いを感じ、居場所がないと感じる
- 慢性的なストレスにより、うつ状態や不安障害を発症する
特に、親から「学校より家族が大事」「あなたがいないと困る」と言われ続けた子どもは、学校生活に対する罪悪感を抱き、結果として不登校になることがあります。
- 引きこもり・不登校について詳しく知りたい方はコチラ
ヤングケアラーの世代間連鎖
ヤングケアラーの問題は、しばしば世代を超えて連鎖していきます。
なぜ世代間連鎖が起こるのか? ヤングケアラー経験者は「家族のために自己犠牲をするのが愛情」という価値観を学習し、大人になって親になった時も同様に子どもに過度な責任を求めてしまいがちです。
世代間連鎖の具体例
- アルコール依存症の祖父→母親がヤングケアラー→その子どもも家事や兄弟の世話を担当
- 精神的に不安定な祖母→父親が感情的ケアを担当→その子どもも親の感情をケア
世代間連鎖を断ち切るために重要なこと
- 自分がヤングケアラーだったことを認識する
- 「子どもには子どもらしい生活をさせる権利がある」ことを理解する
- 親の問題は親が解決すべきものであり、子どもの責任ではないことを知る
- 適切な境界線を設定し、子どもに過度な責任を負わせない
- 困った時は専門家や社会資源に頼ることを学ぶ
世代間連鎖を断ち切ることは容易ではありませんが、意識的に取り組むことで、次世代により健全な家庭環境を提供することができます。
ヤングケアラーの人がモラハラ被害に遭いやすい理由
暴言を真に受けてしまう
毒母や精神的に不安定な母親から「お前が悪い」「お前が私を怒らせる」などの暴言を言われ続けて育ったため、相手の怒りや問題を自分の責任だと考える思考パターンが身についています。
モラハラの関係での影響
- パートナーから「お前のせいだ」と言われると、そのまま信じてしまう
- 相手の機嫌が悪いのは自分に原因があると思い込む
- 理不尽な批判や暴言でも「私が悪いから仕方ない」と受け入れてしまう
常に相手の顔色を伺ってしまう
精神的に不安定な母親がいつキレるかわからない環境で育ったため、常に緊張感を強いられ、相手の表情や気分を敏感に察知する習慣が身についています。
具体例:
- パートナーの表情の微細な変化を常に気にしてしまう
- 相手が不機嫌になる前に先回りして対処しようとする
- 自分の言動が相手を怒らせないか常に心配している
相手に必要とされることで自分の価値を見出す
家族の感情を優先し、必要とされることで自分の価値を見出してきたため、パートナーとの関係でも同様のパターンを繰り返してしまいます。
問題点:
- パートナーの感情を自分の感情よりも優先してしまう
- 相手の問題行動を助長してしまう
- 見捨てられることを恐れて理不尽な関係を続ける
- 健全な関係よりも「必要とされる関係」を選んでしまう
全ての責任を自分で背負おうとする
家族の問題を一人で背負ってきた経験から、パートナーの問題も自分が解決しなければと感じてしまいます。
モラハラの関係では:
- 「私がもっと頑張れば彼が変わる」と考える
- 相手の問題行動の責任を自分に求める
- 関係の改善を一人で担おうとする
ヤングケアラー体質の改善方法
自身の想いを理解する
ヤングケアラー経験者は自身の想い(本音)を言語化するのが苦手です。
これは幼少期から、自身の思いよりも他者を優先してきたためです。
ジャーナリングの実践方法
ノートに制限時間を決めて、自分の考えや感情をひたすら書き出してください。
- 本音を抑圧せずに書く
- ひたすら書き続ける
- 誰にも見せる必要はない
「こんなこと思っていいのかな?」と感じても、自分の感情を抑圧せず、ありのままに書き出しましょう。
心の境界線を作る
ヤングケアラー経験者は、心の境界線が曖昧なため、言われたくないことも受け入れてしまいがちです。
パートナーから言われたくないこと、受け入れられないことをノートに書き出してください。
ネガティブな感情もあなたの心の一部ですので、受け入れることで自分の本音が明確になります。
自分のしたいことをしてみる
ヤングケアラー経験者は、幼少期から「自分のやりたいこと」を我慢し続けてきました。
その結果、大人になっても慢性的なストレスを抱えています。
やってみたいことの例
- 食べたいものを食べる
- 欲しかった服や化粧品を買う
- 行きたかった場所に旅行する
- 新しい趣味を始める
- 一人の時間を楽しむ
やりたくないことを手放す例
- 嫌な付き合いを断る
- 無理な残業を断る
- 気を遣いすぎるのをやめる
心のブレーキに気づく
自分のやりたいことを実行しようとすると、心にブレーキがかかることがあります。 これは幼少期に植え付けられた「禁止令」が原因です。
よくある禁止令
- 「私は自由にしてはいけない」
- 「私は楽しんではいけない」
- 「私は幸せになってはいけない」
アファメーション(許可)で心のブレーキを外す
- 「私は自由にしていい」
- 「私は楽しんでいい」
- 「私は幸せになってもいい」
これらの言葉を口に出して言うことで、徐々に心のブレーキが外れていきます。
自分の影の部分を受け入れる
ヤングケアラー経験者は、社会に適応するために「理想の自分」を演じ続け、本音の部分を抑圧してきました。
心理学ではこの抑圧された部分を「影(シャドー)」と呼びます。 嫉妬や怒りなどの感情も含めて、自分の影の部分を認識し受け入れることで、心の健全性を保つことができます。
専門的なサポートを受ける
ヤングケアラー経験による影響は深刻で複雑なため、専門家のサポートが効果的です。
一人で抱え込まず、カウンセリングや専門的な講座を受けることで、根本的な改善が期待できます。
ヤングケアラー体質の改善方法について詳しく知りたい方はコチラ
Re:geneのモラハラ被害者体質改善講座のご案内
なぜヤングケアラー経験者にはモラハラ被害者体質改善が必要なのか
上記の診断で多くの項目に該当した方は、ヤングケアラー経験により「モラハラ関係に陥りやすい体質」が形成されている可能性があります。
ヤングケアラー経験者がモラハラ被害に遭う要因
- 自己犠牲を当然と思い、理不尽な扱いを受け入れてしまう
- 相手をケアすることで自分の価値を見出そうとする
- 「NO」と言うことができず、無理な要求も受け入れる
- 相手の問題を自分の責任だと感じてしまう
- 見捨てられることを恐れて不健全な関係を続ける
これらの特徴により、モラハラ関係に巻き込まれやすく、一度そのような関係になると抜け出すことが困難になります。
Re:geneのモラハラ被害者体質改善講座とは
Re:geneは、モラハラ解決専門の相談機関として、ヤングケアラー経験者の方々がモラハラ関係から抜け出すためのサポートをしています。
被害者体質改善講座の主な内容
- ヤングケアラーの経験と生育歴の理解と整理
- 自分の本当の感情とニーズの発見
- 健全な境界線の設定方法
- 自己価値の再構築
- モラハラ被害者体質の改善
- 健全で対等な人間関係を築くスキルの習得
詳しくはこちら: https://regene-ota.com/morahara-program/
【この記事を書いた人】
もーちゃん
モラハラ解決相談所リジェネ 副所長 | 元モラハラ加害者ASD夫|2015年〜妻と共にモラハラ被害者・加害者体質改善講座を運営|10年間で2500件超の相談解決実績 | 夫婦でモラハラを乗り越えた実体験者
経験と専門性
- 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
- ASD・ADHDの混合型診断済み
- モラハラ加害者としての更生を実現
- 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開
臨床経験(2010年〜)
カウンセラーとして幅広い支援経験
- 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
- 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
- うつ病の方の復職支援
- 元受刑者・薬物依存者への更生支援
- ひとり親・DV被害者相談
- 企業内パワハラ相談
- 自助グループ・セミナー開催
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回の内容が、あなたが抱えている問題解決の一助になれば幸いです。
モラハラで苦しんでいるあなたへ
私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。
被害者の視点から学ぶ
もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。
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