言い返すのが苦手な人のためのモラハラ加害者への対処法

本日は、言い返すのが苦手な人のためのモラハラ加害者への対処法を説明していきます。

以前に、モラハラ被害者が正しく言い返す方法のブログを書きましたが、被害者の方の中には

  • 言い返すのが怖い
  • 咄嗟に言葉が出ない
  • 早口で言われるので圧倒される

などの理由で暴言を吐かれても言い返せないという方もおられます。

言い返すというと喧嘩を助長しているように感じるかもしれませんが、けんか腰で言い返そうというものではありません。

自身の本音は表現しないと相手に伝わりませんから、自分と相手の為に言葉にしようというものです。

今回は、言葉にするのが苦手な方でも実践できる内容を提案しようと思います。

また、以前の僕も同じように自身の言葉で話すのが苦手だったため、僕の克服体験も交えて説明していきます。

僕のように妻から早口でまくし立てられて脳が追い付かず、言い返せない男性の方も参考にして頂ければとは思います。

相手の加害性の改善については、加害者自身が自分の加害性を自覚し、その問題に向き合わない限り改善しません。

したがって、今回はモラハラ被害者が離婚せずに加害者と共存する方法についても説明していきます。

最後まで読んで頂ければ幸いです。

この記事はこんな方におすすめです

  • 加害者へ言い返すのが怖い方
  • 加害者へ言い返せるようになりたい方
  • 言い返せない人の脳内が知りたい方

もくじ

  1. 新婚時の僕の加害事例
  2. 心の境界線を作る
  3. 会話量を減らす
  4. 自分の本音に忠実に行動する
  5. 物理的な関わりも減らしていく
  6. 相手のモラハラパターンを分析し事前対策をする
  7. とりあえず謝ることを止める
  8. まとめ

新婚時の僕の加害事例

僕は結婚当初(今から10年ほど前)はモラハラ加害者でしたが、これには理由があります。

妻は、いわゆる口が立つタイプで、論理・感情タイプで言うところの論理タイプ 三姉妹の末っ子で女系の家庭で育っています。

負けん気が強く年の離れた長女とよく口げんかをし、日常的な口論を実践して戦いながら自身の戦い方を突き詰めた結果でしょう。

妻は、朝倉未来レベルの口げんかでは負けなしの強さとなりました。

僕は両親と僕の三人家族で幼少期には父からのDVがあり、母は過干渉のため、家庭内の会話が極端に少なく、コミュニケーション能力が十分に育たないまま大人になりました。

さらに、大人になってからADHDとASDの混合型と診断され 論理・感情タイプでは感情タイプ に該当します。

幼少期から、人に意見を求められたり、相手から早口で捲し立てられたりすると頭が真っ白になってフリーズしてしまうことが多くありました。

そのため、無表情でその場をやり過ごすか、大人になってからは少しヘラヘラしながらその場が過ぎるのを待つような対応をしていました。

周囲からの評価は「いい人」か「何を考えているのかわからない奴」のどちらかでしたが、結婚して生活をするとなると流れていかないことがあると離婚の危機になってから気付きました。

機能不全家庭で育ったので、通常であれば家族にする相談も報告も必要でないと判断していましたから、話し合いももちろんせず妻からの話も全てスルーしていました。

過干渉の母親が何も言わずに身の回りのことをしてくれていたので、自分のことは自分でするという家庭で育った妻とは根本的に考え方が違いましたが「妻は気が利かないだけ」と世界が狭い私はジャッジして自身が過剰に要求をしていたことにも気付けませんでした。

蓄積したヘイト感情を我慢しきれなくなった妻から、正論で次々と自身の至らない点やミスを言われるとフリーズしてしまい、全く言葉が出ず裏にある気持ちを言うことすらできませんでした。

ただ「責められるのは嫌だ」という感情は確かにありましたが、もちろん表現することが出来ず前述した「気の利かない妻への対応」それがいわゆる不機嫌ハラスメントという形で表面化していました。

真っ黒な不快なオーラを出したり、大きな物音を立てたりと、とにかく稚拙だったと思います。

ASD特性で妻の苦労に気付けないのに、ミスがあるとそこには気付くので責任追及をするといった面がありました。

いま思えば、妻の正論を「攻撃に感じるから嫌だ」「止めてくれ」と言えば良かっただけなのになと感じています。

特に、父親から「男は弱音を吐くな」という昭和の根性論を刷り込まれ40年近くも人に対してそのような意思表示をしてこなかったため、この体質を変えるのは簡単ではありませんでした。

ただ、現在では妻から「一気に喋りすぎ!」と言われるくらい、自分の意思をはっきり伝えられるようになりました。

以前の僕のように言い返せない方でも、トレーニングをすれば確実に自分の言葉で話せるようになるので、その方法を説明していきます。

ちなみに、論理・感情タイプとは脳機能の違いによる思考やコミュニケーションの取り方の違いを指します。

これらの違いにより、お互いの会話が噛み合わず、結果的にモラハラに至る場合もあります。

簡単なテストがありますので、興味がある方は、まずはご自身のタイプを把握することをおすすめします。

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心の境界線を作る

これは以前の「正しく言い返す方法」と同じ内容ですが、言葉が咄嗟に出ない人の中には、自分が言われたくないことや本音を言語化しようとしても出てこない、またはわからないという方がいます。

これは、以前の僕もそうでした。

しかし、トレーニングを続けることで、徐々に自分の想いが言葉になるようになります。

言われたくないことリスト

まずはノートや紙を用意してください。

  1. ノートや紙に、あなたがパートナーから言われたくないこと、受け入れられないことなどを書いてみてください。
  2. 最初はそのモヤモヤがなかなか言葉にならないかもしれませんが、毎日数分でも続けていくことで、モヤモヤが形になってきます。
  3. また、パートナーへの怒りや罵詈雑言など、自分自身で見たくないダークな面も出てくると思いますが、その強い感情は否定せずに書き出してください。

そうすることで、より自分の本音が明確になっていきます。

おそらく、幼少期から親御さんに「人に対して批判や悪口を言ってはいけない」「そのようなことは思ってはいけない」「人には感謝しないといけない」などと教育されてきたかもしれません。

そのため、自分の中のネガティブな感情に蓋をしてきたと思われます。

しかし、そのようなネガティブな感情もあなたの心の一部ですので、その気持ちを否定せずに受け入れてください。

受け入れていくことで、自分の感情や本音が湧き出てくるようになります。

相手から言われたくないことの事例

  • 頭が悪いなどの人格否定
  • 身内や兄弟の悪口  
  • 稼ぎが悪いなどの暴言

会話量を減らす

本音が出てきたら、次はそれを伝える作業ですが、今までケンカの場面で言い返してこなかった人生なので、分が悪いです。

何せ、相手は百戦錬磨の強者です。

ですので、まずは相手との関わりを減らしていきましょう。

モラハラは会話の中で生まれます。

加害者とは会話を続ければ続けるほど、あなたは相手のペースに飲み込まれ、反論しないのをいいことに暴言や嫌味を言われます。

したがって、会話の中での愛想笑いや相槌、うなづきなどの会話を促進する行動を止めていきましょう。

これらの手法を用いる方が、言い返すよりもハードルが低いと思われます。

また、無言の空気感が重くて嫌だからと、無理に話すこともやめてくださいね。

必要なこと以外は、話すことを控えてください。

とにかく、言い返せない場合は関わりを減らすことが重要です。

ですので、無意識に行っている行動から減らしていってくださいね。

自分の本音に忠実に行動する

例えば、相手がつまらない話をしてきたら、愛想よく聞く必要はなく「つまらなさそうな表情」をしても構いません。

ただし、以前の僕のように、不機嫌オーラを出すのは相手をコントロールしようとするのでやり過ぎて逆にモラハラですが、つまらない表情や無表情になるのは自身の権利の範疇です。

相手は、あなたが愛想よくしていたり、つまらなさそうな顔をしていないから、延々とつまらない話を続けるのです。

だから、まずは、自分の意思を表情から伝えることから始めてみてください。

物理的な関わりも減らしていく

先ほどの会話量を減らす対策と同様ですが、会話以外に「一緒に寝る」「一緒に食事をする」「一緒に外出をする」などをしている場合は、出来ることから止めていってください。

加害者との接触機会が増えるほど、暴言や嫌味を言われる機会が増えます。

また、あなたが加害者の期待通りの行動を取らないと、その不満を暴言や嫌味、不機嫌な態度として示してきます。

また、あなた以外の外的要因に対しても、突然不機嫌になることもあります。

外的要因の例

  • 運転中の渋滞
  • 飲食店やコンビニの店員の接客態度が悪い
  • 自分の分のプリンがなかったなど

些末なものばかりで、どこで爆発するのかわかりにくいものばかりです。

そのため、パートナーの加害者体質が改善しないうちは、関わりを減らすことで、あなたの身を守ってくださいね。

相手のモラハラパターンを分析し事前対策をする

先ほど、心の境界線のところで、自身の本音を書き出すワークをしてもらいました。

これは、言い返すのが苦手な方でも、書き続けることで本音が出てきます。

本音が出てきたならば、次にその本音を元に相手に意思表示をしていくのですが、言い返す経験がない方にとっては、かなり勇気がいる行動です。

以前の僕もそうでした。

また、捲し立てられると、咄嗟に行動ができないと思いますので事前対策が必要です。

パターン分析

紙とペンを用意してください。

  • 相手とのケンカの場面をいくつか思い出してください。
  • その際に、言われた内容やフレーズなどを思い出してください。

いくつか書き出すと、似たようなパターンが出てくると思います。

  • その時にどのように切り返すか
  • どういうフレーズで返すか

先ほどの言われたくないことリストから当てはめてください。

切り返しのフレーズは端的で構いません。

むしろ、長くなると会話がもたついて相手から突っ込まれるため、端的に言い切る方が効果的です。

  • 「そういうことを言うのをやめてくれる?」
  • 「それって面白いと思っているの?」
  • 「親兄弟の文句は言わないで」など

このようなもので構いませんので、あなたの意思を表示することが重要です。

相手を非難する言葉は火に油を注ぐだけですのでやめておきましょう。

もし、正しく言い返したことで相手が怒鳴ったり逆上した場合は「もういい」「話ができない」などと言って、その場を離れてください。

そのような半ばDVのような対応に付き合う必要はありません。

とりあえず謝ることを止める

その場を取り繕うために謝らないようにしましょう。

例えば、パートナーから理不尽な暴言で「お前が悪い」「謝れ」と言われ、訳もわからない間にとりあえず謝ったりしていませんか?

もしそうならば、今後は自分自身が悪いと思う時以外は謝らないようにしてください。

この会話のパターンが繰り返されるため、モラハラが継続してしまいます。

また、このように謝る傾向は被害者に多く見られ、幼少期から続いていることが多いです。

幼少期は親に見捨てられると生きていけないため、自己防衛の手段として謝ることを身につけたかもしれませんが、大人になった今では不要です。

もしあなたがこのパターンに当てはまるならば、意識的にその習慣を変えていきましょう。

具体的には、上記のように端的に「私は悪くない」「私が謝る必要はない」「いい加減にして」と伝え、その場を離れることをお勧めします。

まとめ

本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。

今回は言い返すのが苦手な人のための加害者への対処法でしたが、言い返すには勇気が必要なため、出来そうな項目から改善して頂ければと思います。

また、加害者に言い返しても、それでも相手が続ける場合は「しつこいな」「いい加減にしてよ」「絶対に許さないから」と若干、語気を強めて伝えてください。

ここでの注意点は、決して感情的にはならずに淡々と自分の意思を伝えることです。

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