モラハラ被害者が正しく言い返す方法

本日は、モラハラ被害者が加害者に対して正しく言い返す方法を書いていきます。

本日の内容はちょっと厳しめです。

これまで多くのモラハラ被害を扱ってきましたが、被害が深刻な場合、加害者には全面的に非があるとともに、被害者に対しても「なぜ言い返さないのか?」「なぜ黙っているのか?」と疑問に思うことがあります。

最近では、男性のモラハラ被害者も増えており、モラハラ妻からDVを受けている夫も増えています。

そのため、男性であれば、女性が暴力を振るってきたとしても、「ふざけるな」「いい加減にしろ」と言って、力で抑え込むことができると思いますが、被害を受けている夫は、それができないようです。

私たちの仕事は夫婦喧嘩を客観的に見ることです。

そこで思うのが被害者は、なぜモラハラ夫の理不尽で破綻している主張を受け入れるのか、あるいは受け入れてはいないが、反論できない、適切な言葉が出てこないというのが正しいのかもしれません。

しかし、その場面を見ていて、正直に言って、私は物凄く歯痒くなります。

「少しは言い返したらいいのに」と思うことも多々あります。

ただ、様々なモラハラ被害者の方達を見て思うのは「反論することや自分の本音を伝えることが極端に苦手な人」なのだろうとも思います。

それは世間的には、いわゆる「いい人」であり、何を言っても怒らない、穏やか、優しい、真面目など、世間的に言うと「害がない人」であると思います。

ただ、それ故にパートナーからモラハラ被害を被っているのも現実です。

モラハラ被害者は、いい人という定義に偏りすぎていると思います。

単純に考えると、相手から嫌なことを言われたら「嫌だという気持ちをしっかり主張するべき」であり、それでも相手が止めないのであれば、一度は怒って、自分の気持ちを伝えることが必要です。

これは、ある意味で子供への教育と同じです。

他人のものを取ったり、車の前に飛び出したりするのはダメだと教えるように「絶対にダメなことはダメ」と、モラハラ加害者にも同じように厳しく教えないといけません。

モラハラ加害者に対して、一度も嫌だと主張せず、逆に悪くないのに謝罪してしまったりすると、相手には足元を見られ「コイツは何を言っても反論しない奴」「俺の言うことを全部聞く奴」と思って、好き勝手に言ってきます。

これらは完全にナメられている状態です。

だから、被害者体質を改善するには、今後は自分の本音に耳を傾け、自分の意思をハッキリ伝え、我慢せずにストレスの少ない人生を選ぶことが重要だと思います。

以下では、モラハラ被害者に必要な正しく言い返す方法について詳しく説明していきます。

最後までお読みいただければ幸いです。

もくじ

  1. 被害者体質に多い傾向
  2. 心の境界線を作る
  3. 必要な心構え
  4. 具体的な対処法
  5. 注意する点
  6. さいごに

被害者体質に多い傾向

被害者が言い返さない理由

  • 人と言い争うことをしたくない 
  • 咄嗟に言葉が出にくい
  • 波風を立てたくない
  • 人に嫌われたくないから
  • 見捨てられたくないから

などの理由があると思います。

これはおそらく、パートナーとの関係性ではなく、幼少期からそうではないでしょうか。

親や兄弟からも理不尽な要求をされても言い返さず、受け入れたり、言い様に使われたり、会社でも自分の意見を言わず、いい人扱いで、しんどい役回りを引き受けたりしていないでしょうか。

また、男性の被害者であれば女性との口喧嘩に勝ち目はない為、言い返せないと言うのもあると思います。

ただ、これらの被害者体質に気付いたのならば、こういった役回りは今日で終わりにして欲しいと思います。

心の境界線を作る

まずは自分の本音に耳を傾けてください。

自分の本音を理解するには、まずは紙を用意し「自分が言われたくないこと」「大切にしていること」を思いつく限り書き出してみてください。

つまり、パートナーから言われたくないこと、されたくないこと、これはモラハラだと思うことを書き出すということです。

例えば

  • 身内の悪口を言われたくない
  • 容姿を批判されたくない
  • 頭が悪いと言うな
  • 俺より金を稼いでみろと偉そうに言うな

などです。

これらはあなたが絶対に踏み込まれたくない領域、心の境界線になります。

この本音については誰に対しても絶対に譲らないでください。

いつものケンカのやり取りを思い出してみてください。

相手から明らかに理不尽なことを言われ倒してるのに「お前が悪い」と言われ続けて、収拾がつかないから、あなたが謝っていませんか? もし謝っているなら、それは絶対にしないことです。

今後は人格否定的なワードを相手が言ってきたら絶対に譲らず、謝らないと誓ってください。

また、禁止事項としては、例えば、あなたが身内の悪口を言われた時に、相手に対して「あなたの母親もバカじゃないの」と返すのは、火に油を注ぐだけなので、言わない方が良いです。

あくまでも「私が絶対に言われたくないことを言うな」「私に暴言を吐くな」という姿勢のみで関わることが重要です。

必要な心構え

次に相手に対する姿勢ですが、仮に先ほどの暴言があったとしても、今後はそれを真に受けないようにしましょう。

相手が自分の意見を通す為に言っているだけで、それが真実ではないことを理解してください。

また、どんな言葉を投げかけられても動じず、冷静でいることが重要です。

無理に表情を作る必要はありません。

むしろ、相手が不快なことを言っている場合は、自分の本心を大切にし、嫌な表情をしても構いません。

愛想よく振る舞ったり、女性らしい態度を心がける必要もありません。

素の自分で十分です。

さらに、相手に思う本音には忠実であることが大切です。

「この自己中のクソナルシストめ」「このウスラハゲのクソ豚野郎」「頭がおかしいのはオマエだろ」と心の中で思っても構いません。

それらを表情には出さず冷静な態度を保ちながら対応してください。

おそらく、これまであなたはいい人として生きてきたため、仮に嫌なことを言われている場面でも極力、愛想よくしてきたかもしれません。

しかし、今後はそれに縛られる必要はありません。

その結果として相手から「最近どうしたんだ?」「頭がおかしくなったのか?」「オマエはサイコパスか?」などと批判されることがあるかもしれませんが、これらは一切気にする必要はありません。

むしろ、そのような発言があるなら、このアプローチを順調に進めていると考えても間違いありません。

具体的な対処法

次に対処法ですが、普段の会話は今まで通りで問題ありません。

ただし、先ほどの「絶対に言われたくないこと」を相手が口にした場合は、急に不機嫌になっても構いません。

まずは「そういうことを言うのを止めてくれる?」と牽制してみましょう。

それでも相手が続ける場合は「しつこいな」「いい加減にしてよ」「絶対に許さないから」と若干、語気を強めて伝えます。

ここでの注意点は、決して感情的にはならずに淡々と自分の意思を伝えることです。

これでも収まらない場合は「もう我慢の限界だから弁護士に相談しようと思っている」「こんな関係が続くなら離婚した方が、よっぽど楽だ」と告げても良いでしょう。

もちろん、本当に離婚をするかは別としてです。

モラハラ加害者に多いのは、自己愛性の性格に由来する、根拠のない自信です。

これらは、どんなに暴言を吐こうが、あなたが「自分の元から絶対に離れない」と本気で思っています。

自分の所有物だと思っています。

この今までのコミュニケーションのパターン、図式を崩すためにも、離婚をちらつかせる一言は効果的だと思われます。

また、離婚を告げたことで相手から「お前が一人で暮らせるわけないだろ」「仕事もまともにできないくせに」など更に言いがかりをつけてくる場合は「いや、それでも、こんなに暴言を振るわれるよりは、よっぽどマシだから」と毅然とした姿勢を見せてください。

そう伝えることで相手には「これは本気なんだ」という意思が伝わるはずです。

ただ、これを言う前に判断して欲しいのが、相手が逆上してDVなどを振るってきそうならば実行するのは控えてください。

モラハラパートナーへの対処法として、よく「アサーティブに伝えれば良い」「一次感情を伝える」「私は、それを言われると悲しい」といったアプローチが提案されますが、実際には相手に暴言を吐かれてムカついている場面で、そのような一次感情は出てこないことがあり「そんなことは言いたくない」と思うでしょうし「そんなことが出来れば苦労しないと思う」と言うのが本音だと思います。

だからこそ、ここでは相手から絶対に言われたくないことに対してNOを突きつけることが何よりも重要です。

これまで、このような暴言を言われても反論せずに黙り込んでしまった経験があるかもしれませんが、そのままでは相手が調子に乗り、エスカレートし、最終的には理不尽に謝らされることが続いていたのではないでしょうか。

今後は、このパターンを変え、パートナーを再教育する必要があります。

つまり、相手に対して暴言を吐けば「相手はキレるんだ」「イヤなことを言ったら相手は怒るんだ」という、簡単な図式を身をもって理解させるのです。

ただし、これは一度や二度ではなく、今までのパターンが何百回も繰り返されていたならば、最低でも同じ回数、この再教育のアプローチを継続する必要があると覚悟を持って取り組むべきだと考えます

また、これらの対応をすることにより、夫があなたを避け出したり、またあなたの機嫌を急に伺い出すかもしれませんが、これらはあなたが拒否の態度を示したことへの反応です。

ただし、これらは一時的なものであり、加害体質が改善したわけではないので、そのような態度を真に受けずに一喜一憂することなく、常に冷静に落ち着いて対応して欲しいと思います。

また、これがきっかけとして離婚話が加速する場合もありますので、絶対に離婚をしたくないのに相手をコントロールしたいからという理由だけで離婚という言葉を使うのは、モラハラと同じコントロールに該当します。

何度も使うと「また言ってるわ」という捉え方になって喧嘩がヒートアップする可能性も含む危険なやり方ではあります。

離婚というフレーズは非常に強いカード(切り札)になります。

それが使えなくなると、次の段階になっていくので気軽に感情に従って使わないでくださいね。

注意する点

この方法論は相手から暴言を吐かれた時に対して、ある意味、反撃をする、言い返すものです。

だから、相手が暴言を吐かずに普通に会話をしている時は、今まで通りで構いません。

寧ろ、その方が相手からはギャップがあり「コイツはキレるとヤバい奴なんだ」「怒らせると人格が変わる」と思ってもらえて、暴言を抑止する効果が上がると思います。

本日のおさらいとして

言い返す時に注意する点

  • 自分の意思を相手にハッキリ伝える
  • 相手への人格否定はしない
  • 一人の人間同士として対等に関わる
  • 相手が感情的に煽ってきても、こちらは常に冷静に対応する
  • 自分の発言には責任を持つこと

これらを意識していただければと思います。

さいごに

最後まで読んで頂きありがとうございました。

今回の記事を参考にして頂き、あなたが長年の被害者体質を克服し、モラハラ夫に毅然と立ち向かい、あなた自身が家族を再構築して頂きたいと思います。

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