実家依存症のモラハラ妻が夫をうつ病に追い込んだ末路
今回は「実家依存症のモラハラ妻が夫をうつ病に追い込んだ末路」についてご紹介します。
最近「妻が実家依存症で困っている」という相談が増えています。
実家依存症自体はモラハラとは言えませんが、これまでのご相談内容を分析すると、実家依存傾向の妻にはモラハラ傾向が見られることが多いです。
共通している特徴として、自身の家族や友人を「サイコー」と持ち上げる一方で、夫や夫の家族を批判し、酷い場合には暴言を吐くケースがあります。
今回は、これらのリアルな事例をご紹介します。
中には衝撃的な暴言も含まれますが、全て実話です。
事例内容
Aさん(40代・夫)、妻(30代)、子供なし、専業主婦、結婚10年目
新婚当初から妻は実家に帰っていましたが、ここ3年ほどは毎月4日〜10日間ほど実家に帰っており、さすがに帰り過ぎだろうと指摘すると、逆ギレして暴言を吐かれたと相談に来られました。
妻の実家は車で2時間ほどの距離で、そんなに近くはないのですが、事あるごとに帰ります。
また、妻には2人の姉がいて、週に3回以上、2時間以上の電話をすることがよくあります。急用でもなく、ただの雑談なのに、なぜそんなに頻繁に話す必要があるのか理解に苦しみます。
私も年に数回は妻の実家に行きますが、妻が頻繁に入り浸っているので、正直、あまり行きたくはありません。
さらに、妻は私の年収や生活費の金額を実家の親兄弟に言いふらしていました。
その結果、妻の親兄弟からは「稼ぎのない夫は男としてダメだ」「甲斐性なしは夫として失格」などと間接的に非難されることがありました。
加えて、義姉の夫や甥っ子と私の年収を勝手に比較されるなど、精神的な苦痛を味わいました。
ちなみに、妻の実家では夫に暴言を吐くことが「カッコいい」と評価されています。
これらの問題について、妻の家族とも話し合おうとしましたが、妻の家族は「妻と長期間一緒に居れる方が良い」と考え、むしろ妻はずっと実家にいてほしいというスタンスです。
家を開けることへの罪悪感も全くなく、母親や義姉などは離婚経験者で、実家に集うことが良いことだとされており、全く話が通じません。
私が3ヶ月間、寝たきりでトイレにも這ってしか行けないほどの大病を患っている最中、妻は実家に10日間ほど帰り、私は自活できる体調では無いにも関わらず「あなたとずっと一緒にいると頭がおかしくなる」と暴言を吐かれました。
私自身、突然倒れたことで妻に迷惑をかけてしまい、本当に申し訳ない気持ちはありました。
しかし、体が不自由な状態で暴言を吐かれるのは非常に辛く、今まで妻のために頑張ってきたのに、あまりにも酷い言葉に悲しさと虚しさを感じました。
周囲に相談すると、この状況が異常であり、ほぼ別居状態だと指摘され、ようやく異様さに気付きました。
その後、妻の実家依存はさらにエスカレートし、私の親への批判や私自身への暴言がひどくなる中でケンカも増え「離婚だ」と言われることが頻繁にありました。
この状況が続いた結果、心身共に疲弊し、最終的にはうつ病を発症しました。
現在、妻の実家依存症で苦しんでおられる、モラハラ被害者夫の方の参考になれば幸いです。
※プライバシーに配慮して本人特定できないように一部改変しています
※本人の了承確認済
この記事はこんな方におすすめです
- モラハラ妻の実家依存症に悩んでいる方
- モラハラ妻からの被害に遭っておられる方
- モラハラ妻のリアルな実態を知りたい方
もくじ
実家依存症とは
実家依存症とは、結婚後も精神的・経済的に実家を過度に頼り、自立できていない状態を指します。
「実家依存症」という言葉は病気を意味するものではなく、常識の範囲を超えて実家に甘えすぎてしまう心理や状態を表した表現です。
親は多くの人にとって良き理解者であり、親子関係が良好であるほど頼りたくなる気持ちは自然なものです。
特に母と娘の間で実家依存が起きやすい傾向があり、その関係性が共依存状態に近い場合も少なくありません。
しかし、結婚後は夫婦で新しい生活を築くことが一般的です。過度に実家に依存することは、夫婦間や家族との時間を犠牲にし、家庭を蔑ろにしてしまう原因になりかねません。
かつては母と娘の間でよく見られる傾向とされていましたが、最近では親子関係が近い「友達親子」の増加により、性別を問わず実家依存症になるケースが見られます。
このような親子関係は聞こえは良いものの、行き過ぎた依存心が夫婦関係を破綻させるリスクをはらんでいます。
適度な距離感を保ち、実家と良好な関係を築きながらも夫婦や家族の時間を大切にすることが、実家依存を防ぐためには重要です。
実家への帰省頻度の調査結果
2024年に実施された調査によると、男女499人を対象にした実家帰省の頻度で最も多かったのは「年2回(32.7%)」、次いで「年1回程度(25.3%)」であり、年1〜2回の帰省が全体の58%を占めました。
この結果は、日本の年中行事である「お正月とお盆」やそのいずれかに帰省する人が多いことを示唆しています。
3位は「年3〜4回(18.4%)」、4位は「年5回以上(14.6%)」と続きます。
一方で、月1回程度帰省するなど頻度が高い人からは「頻繁に帰らないと親がうるさい」「高齢の親が心配」といった理由が挙げられました。
反対に、帰省頻度が低い人では「冠婚葬祭の時しか帰らない」という回答や、「帰省はしないが親が家に来る」という意見もあり、帰省せずとも親と交流を持つ人もいることがわかります。
(出典:Alba Link 不動産総研)
モラハラ妻による夫の家族への暴言
夫の家族への暴言の事例
- 「オマエの母親は掃除のできない認知症のボケ老人」
- 「あんなクソゴミ屋敷に、よく住めるよな」
- 「母(実母)の料理はサイコー。オマエの母(義母)の料理はゴミ」
- 「ウチの家族は全員笑いのセンスがあるけど、オマエの家族は全員クソつまらない」
- 「あなたの母とは同じクラスにいたら絶対友達にならない」
- 「あなたの母はカーストの最下層の人間だ」
- 「オマエの母は発達障害で仕事ができないダメ人間」
- 「オマエの母は男尊女卑を受け入れている典型的なバカ」
- 「あなたの両親はゴミみたいな人間だから一緒に外食したくない」
- 「あなたの母親は、ご飯もまともに作れない無能な母親だ」
- 「オマエの母は頭が悪い発達障害」
- 「オマエの親の面倒なんて絶対に見たくない。一人でのたれ死ねばいい」
- 「子供ができても、オマエの親には絶対に会わせない」
- 「オマエの母親が認知症になったのは因果応報だ」
モラハラ妻から夫への暴言
実家への帰省の頻度が多いと訴えると以下のような暴言を吐かれました。
夫への暴言の事例
- 「オマエと一緒にいると頭がおかしくなる」
- 「私には自由がないのか!?うつ病になる」
- 「オマエは発達障害で感情がないから、人の気持ちがわからないのだろう」
- 「障害者のオマエと一緒に居てあげてるだけ、ありがたいと思えよ!」
- 「私に指示をしてくるな、行動制限をかけてくるな、この社会不適合者が!」
- 「私はオマエより実家を選ぶ」「オマエなんか、いつでも捨ててやる!」
- 「そもそもオマエに指摘される筋合いはない!」
- 「オマエはバカだからわからないと思うけど」
- 「オマエの家族は頭がおかしい」
- 「私に偉そうな口を聞くな!」
- 「この発達障害の障害者め!」
- 「オマエはあのバカ親共が居る実家に帰れ!」
- 「私の友達はイケているが、オマエの友達はキモいし変な奴しかいない」
- 「オマエの脳みそはチンパンジー以下か!」
- 「オマエが病気で倒れてから、迷惑ばかりかけられている」
その他にも「そろそろ子供が欲しい」と言ったら「オマエみたいな発達障害児が生まれたら障害者が増えるだけだから絶対に要らない」と言われた。
自分から勝手に実家に帰っているにもかかわらず、私がいない間に「浮気をしていただろう!」と根拠のない疑いをかけられた。
月に一度程度しか洗い物や洗濯をしないのに「私はちゃんと家事をやっている」と豪語する。
「あとから文句を言ってくるな。不満はその場で言え」と妻に言われたため、不満がある時点で伝えると「私の気分を害すな」「私の足を引っ張るな」「私がこれから実家に帰ろうとしている時に、嫌なことを言ってくるな」と、妻の指示通りに行動したにも関わらず、理不尽にブチギレられる。
妻に対して、このような暴言を吐くなと指摘しても「バカにバカと本当のことを言って、何がダメなんだ?」と逆ギレをされたり、都合の悪いことは「覚えていない」「言っていない」とシラを切ります。
モラ妻の家族から夫への対応
私のいる前で、全員で私の母の悪口を平気で言いながら笑われたこともあります。
デリカシーの欠片もない行動だと思います。
妻の実家に手土産を持って行っても、 誰一人「ありがとう」とも言わず、菓子をガサガサと乱雑に開けては、バクバクと食べ漁られます。
私は派遣での就労経験がありますが、その雇用形態について、義姉は「派遣なんかしてても何の意味もない」「そんな仕事はさっさと辞めて、私(義姉)の実家の近くに引っ越して来い」と馬鹿にされました。
妻の実家で鍋を振る舞われた時に「絶対にポン酢は使うな」と義姉に激怒されました。
また、妻は何かと理由を付けては実家に帰ろうとします。
以下は、その理由の事例。
モラ妻の帰省の理由の事例
- 姉同士の喧嘩の仲裁に入らないといけない
- 姉の子供の件を何とかしないといけない
- 姉の夫を何とかしないといけない
- 姉の友人が実家を訪ねるから帰らないといけない
- 親戚の⚪︎⚪︎の誕生日だから帰らないといけない
- 姪が2ヶ月ぶりに東京から帰ってくるから帰らないといけない
- 実家に帰らない母親と姉がキレる
- ネイルをしないといけないから帰らないといけない
その他のモラ妻の悪業
新婚時から約5年間、妻はパチンコに依存し、生活費を使い込むだけでなく、私の財布からお金を盗むことも一度や二度ではありませんでした。
その結果、ガスが止められて風呂に入れなかったり、携帯電話が何度も数日間使えなくなることもありました。
これを不憫に思った私の父が、毎月一定額の生活費を援助してくれていました。
しかし、妻はそのお金を私の実家には一切使わず、自分の実家ばかりに散財していました。
恩を仇で返す行動を平然と取ることに、私は深く傷つきました。
また、妻は結婚後に30kg太りましたが、それを「お前のせいだ」と繰り返し私の責任にしてきました。
当初、ホルモンバランスや甲状腺の病気を疑い病院受診を勧めましたが、検査結果は異常なしでした。
一方、私は結婚後に6kg増えたものの、糖尿病予備軍と診断されたため、筋トレやジョギングを取り入れるなど対策を続けてきました。
それにもかかわらず、妻は好きなものを満腹になるまで食べ、運動もストレッチもしない生活を続けました。
明らかにその習慣が原因と思われますが、妻は一切認めず、全てを私のせいにして「これだけ太ったのはお前のせいだ」と非難してきました。
話し合いを試みたが
日常的に暴言を吐かれたり、実家依存があったりと問題のある妻ではありましたが、翌日には何事もなかったかのように話しかけてきたり、スキンシップを求めるなど、理解に苦しむ行動も見られました。
それでも、穏やかな時もあったため、関係修復を願い何度も話し合いを試みました。
しかし「実家へ帰る頻度が多いのではないか」と指摘した途端に顔色を変えて「私に指示をしてくるな!」と怒り、話し合いが成立しないことがほとんどでした。
私たちは私の実家の近くの住宅街に住んでいましたが、妻は結婚時に合意していたにも関わらず、それを根に持ち続け「こんな低脳な人間が住んでいる場所に住みたくない」「私の地元はセレブが多いけれど、ここは低所得者ばかりだ」などと差別的な発言を繰り返しました。
「一日も早く引っ越したい」と言われるたびに、心が傷つきました。
さらに、妻は月に数回、友人と飲みに行くことがありましたが、都会までは電車で40分ほどかかるため、終電を逃すことが何度もありました。
身の危険を考えて「終電で帰ってきてほしい」とお願いすると「私の行動にいちいち口出しするな!」とキレられ、結局、最後まで話し合うことができませんでした。
また、私や私の両親に対する度重なるモラハラ発言や差別的な発言について、最後まで一度も謝罪されることはありませんでした。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
Aさんはモラハラ被害者プログラムを受講されましたが、最終的には離婚に至りました。
その理由は、妻の実家依存症だけでなく、日常的なモラハラや暴言が続き、Aさん自身がうつ状態に陥ったことにあります。
Aさんだけでなく、そのご両親にも暴言が向けられ、妻が思い通りにならないと特にキレることが多く、Aさんの心は次第に疲弊していきました。
さらに、妻の家族からもAさんやその家族に対する暴言があり、誰も味方がいない状況では今後良好な関係を築くのは難しいと判断されました。
離婚の決定打となったのは、Aさんが3か月間寝たきりになり、トイレに這って行くのがやっとという状態の中での妻の行動でした。
モラハラ妻はその間、1週間ほど実家に帰り「あなたとずっと一緒にいると頭がおかしくなる」「私はオマエより実家を選ぶ」「オマエなんかいつでも捨ててやる」といった言葉を浴びせました。
病に苦しむ最中でのこのような言葉は、Aさんにとって耐え難いものであり、離婚の決断を後押しする結果となったのです。
最終的に離婚裁判に発展しましたが、弁護士によると、離婚事由として認められたのは、長期的な実家依存症が「悪意の遺棄」に該当したこと、Aさんへの日常的なモラハラ、そしてそれが原因でAさんがうつ病を発症した点などが挙げられます。
これらが「婚姻を継続し難い重大な事由」として認定され、離婚に至りました。
離婚を決めた際、妻は「私は悪くないし、離婚したいと言ったのはあなたなのだから、あなたがこの家を出ていくべきだ」と主張しました。
しかし、この家の名義も世帯主も私であり、さらにAさんはうつ病を患っていることもあったため、その要求は通らず、最終的に妻が出ていくことになりました。
妻は結婚当初から「こんなバカばかり住んでいる地域から早く引っ越したい」と言い続けていたにもかかわらず、離婚の際はかなりゴネていました。
その後、妻は実家に戻りましたが、実家の人と折り合いがつかず、もともと働くのが嫌いで、雇用されることを避ける性格だったため、最終的には生活保護を申請したようです。
また、妻は最後まで「私が被害者だ」と言い張り、暴言などの証拠があったにもかかわらず、自身の加害性を一切認めず、謝罪も最後までありませんでした。
私や私の親に対する暴言については「あなたが嫌だと言わないし、反論もしないから問題ないと思っていた」と「反論しない私が悪い」という立場を取りました。
彼女は自分が犯した数々の悪行を一切顧みることなく、すべてを他人のせいにして「私は悪くない」と自己正当化し、私を陥れるような発言を繰り返しました。
今思えば、彼女は自己愛性パーソナリティ障害だったのかもしれないと感じています。
この事例は極端なケースかもしれませんが、妻の実家依存が原因でストレスを感じているモラハラ被害者の夫は少なくありません。
妻が頻繁に実家に帰ったり、長電話をしたりして家庭を顧みないなど、他の家庭と比べて明らかに違和感を覚える行動がある場合は、一度ご相談いただければと思います。
最近では、男性のモラハラ被害者も増加しており「男だから」と我慢する必要は全くありません。
傷ついた自分の気持ちを大切にし、専門機関を頼ることも一つの選択肢です。
現在、私たちの元には「夫とやり直したい」と考えるモラハラ加害者や、夫婦でモラハラ解決を目指す方々が増えています。
些細なことでも構いませんので、ぜひお気軽にご相談ください。
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さらに、モラハラ被害で心身ともに疲れている場合は、カサンドラ症候群の可能性もありますので、下記のチェックリストもご活用ください。
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