なぜ話し合いが平行線なの?タイプ別コミュニケーション改善術【第4回】

これまで3回にわたって、論理タイプと感情タイプの脳内メカニズムを解説してきました。

「パートナーの行動の謎が解けた!」「自分のことがよく分かった」という声を多数いただいています。

最終回の今回は、実際の夫婦関係で使える具体的なコミュニケーション術をお伝えします。

よくある夫婦ゲンカのパターン

パターン1:家事の効率化を提案したのに怒られた

  • 夫(論理タイプ)の言い分

「もっと効率的にやれば時間が空くのに。順序を変えれば30分短縮できるよ」

  • 妻(感情タイプ)の受け取り方

「私のやり方を否定された。頑張ってるのに認めてくれない」

  • なぜこうなる?

論理タイプは問題解決のつもりで提案していますが、感情タイプには批判に聞こえてしまいます。

  • 改善方法

まず感情を受け止める:「いつもありがとう。本当に助かってる」
その後で提案:「もしよかったら、一緒にもっと楽になる方法を考えてみない?」

パターン2:子どもの教育方針で話が噛み合わない

  • 妻(論理タイプ)の言い分

「長期的な視点で子どもの将来を考えた合理的なプラン」

  • 夫(感情タイプ)の受け取り方

「難しい話ばかりで頭がパンク。子どもの気持ちは考えてるの?」

  • なぜこうなる?

論理タイプは体系的に説明したいのですが、感情タイプには情報過多になってしまいます。

  • 改善方法

情報を小分けにする:「今日は進路について3つだけ話そう」
感情面を最初に:「○○ちゃんが幸せになるために」から始める

パターン3:お金の使い方で対立

  • 論理タイプの視点

「家計簿をつけて、無駄な支出を見直そう」

  • 感情タイプの視点

「細かいことばかり言われて、息苦しい」

  • 改善方法

目的を共有する:「2人の将来のために」
大枠から決める:「まずは大きな方針だけ決めよう」

タイプ別コミュニケーション術

論理タイプ向け:感情タイプとの接し方

基本ルール

  1. 感情を先に受け止める
    「大変だったね」「よく頑張ってるね」から始める
  2. 情報は小分けにして伝える
    一度に複数のことを言わず、一つずつ確認する
  3. 結論を急がない
    感情タイプのペースに合わせて、じっくりと話し合う
  4. 「普通は」「当たり前」を封印する

相手の基準を理解しようとする姿勢を見せる

具体的な声かけ例

NG例:「なんでこんなことが分からないの?」「普通に考えれば分かるでしょ?」
OK例:「どこが分からないか教えて」「一緒に考えてみよう」

感情タイプがフリーズした時

  1. 「少し時間をおこうか」と提案する
  2. 静かで落ち着ける場所に移動する
  3. 「今どんな気持ち?」など簡単な質問から始める
  4. 相手のペースを尊重し、回復を待つ

感情タイプ向け:論理タイプとの接し方

基本ルール

  1. 結論から伝える
    「要するに○○ということです」から始める
  2. 理由を明確にする
    「なぜそう思うのか」の根拠を示す
  3. 時系列を整理して話す
    「まず」「次に」「最後に」で構造化する
  4. 感情と事実を分けて伝える
    「気持ちとしては○○だけど、事実としては△△」

具体的な声かけ例

NG例:「なんとなく嫌」「とにかくダメ」
OK例:「○○の理由で嫌に感じる」「△△だから難しいと思う」

論理タイプがモラハラモードの時

  1. 「詳しく聞かせて」と関心を示す
  2. 「確かにそうだね」と一旦受け入れる
  3. 「どうすればいいと思う?」と問題解決に向ける
  4. 「○○の考え方はすごいと思う」と具体的に褒める

シチュエーション別対処法

朝の忙しい時間

論理タイプ→感情タイプ:「今日は○○をお願いします」一つずつお願いする
感情タイプ→論理タイプ:「朝は○○だけ話そう」と事前に決めておく

疲れて帰宅した時

論理タイプ→感情タイプ:「お疲れさま。今日はゆっくりして」
感情タイプ→論理タイプ:「今日は疲れてるから、話は明日にしない?」

大事な話をする時

  1. 事前準備:「今度時間がある時に、○○について話そう」と予告
  2. 環境設定:静かで落ち着ける場所と時間を確保
  3. 話し方:論理タイプは感情面から、感情タイプは結論から始める

【この記事を書いた人】

経験と専門性

  • 夫婦でモラハラを解決した実体験者
  • 10年間で2500件超の相談解決実績
  • 行動心理学をベースとしたモラハラ加害者・被害者の心理分析
  • 加害者と被害者の思考・行動パターンの解明と改善指導
  • 発達障害特性を持つ夫婦関係の調整とサポート
  • カサンドラ症候群からの回復支援
  • 夫婦間コミュニケーション改善や改善方法の開発
  • 同じ経験を持つ専門家として、あなたの状況に寄り添うことが可能

メディア掲載実績

新聞・雑誌掲載

  • 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
  • 産経新聞(2021年9月)
  • 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
  • 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
  • ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)

テレビ・ラジオ出演

  • NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
  • KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)

全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介

モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。

まとめ

4回にわたってお読みいただき、ありがとうございました。

論理タイプと感情タイプは、本当に「犬と猫」くらい違う生き物です。

でも、その違いこそがお互いを補い合える素晴らしい関係性を生み出します。

大切なのは

  • 相手を変えようとしないこと
  • 自分の「普通」を押し付けないこと
  • 違いを受け入れ、愛すること
  • お互いの成長を支え合うこと

完璧な夫婦などいません。

でも、お互いを理解しようとする気持ちがあれば、必ず関係は改善できます。

この記事が、あなたとパートナーのより良い関係づくりのお役に立てれば幸いです。

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