モラハラ夫への対処法まとめ
モラハラ夫への対処法として、効果的な方法をまとめました。
2025.2.20現在のリジェネで教えるモラハラ加害者への対処法の決定版です。
この記事ひとつでリジェネ的思考の基礎を学べると言っても過言ではありません。
ちなみに当サイト(この記事)では、便宜上「モラハラ夫・パートナー・モラハラ加害者」と記載していますが、対女性や同性パートナーや毒親・パワハラ・関係性を切りづらい攻撃的な人に対して使えるものです。
現在のあなたの状況に合った方法を活用して頂き、パートナーからのモラハラ被害から1日も早く解放されることを願っております。
モラハラ被害者の方は、日常的な被害により、心身ともに疲労し、抑うつ状態、いわゆるカサンドラ症候群(不眠・動悸・希死念慮など)になっている方もおられます。
その場合は、まずはご自身の体調回復を最優先に考えて頂き、精神科や心療内科を迷わずに受診し、適切な治療を受けられることをお勧めします。
大前提として、モラハラ問題の根本解決には、加害者自身が専門家の元でプログラムを受講し、自身の加害性と向き合うことが必須です。
ただし、パートナーがまだプログラムを受講していない、または受講中の場合は、現時点での対処法が必要になります。
私たちが無償で情報を公開する理由
有料プログラムの受講生から「情報を無料で出し過ぎではないか」という声をいただきます。
しかし、私たちには明確な理由があります。
モラハラに苦しむ方々は、この瞬間も存在しています。
一人ひとりが、少しでも早く状況を改善できる可能性を広げたい。たとえ一つの情報でも、誰かの人生を変えるきっかけになるかもしれません。
それが私たちの情報発信の原点です。
解決策は、状況によって千差万別です。夫婦それぞれに異なる背景があり、一つの方法が全ての方に効果的とは限りません。
知識を得ることは重要ですが、それを実践に移す勇気ある一歩が必要です。
そのため、個々の状況に応じた専門的なプログラムを提供しています。24時間のLINEサポートなど、きめ細やかな支援体制を整えているのは、解決には繊細なケアが必要だからです。
ただし、これは「専門的支援なしでは解決できない」ということではありません。
公開情報の中に、あなたの状況に適したヒントが見つかるかもしれません。
それだけで問題が解決するなら、これ以上の喜びはありません。
私たちの願いは明確です。苦しむ方々が、希望を見出し、より良い未来を築けることであり、その一助となるべく、これからも情報発信を続けていきます。
DV・児童虐待・依存症・離婚相談の支援機関一覧
このサイトはモラハラに特化していますが、状況によっては他の支援が必要な場合があります。
それぞれの問題に対して、現状に最適な支援機関を利用することで、より迅速かつ効果的な解決につながります。
相談内容の深刻さや緊急性によっては、即座の対応が求められる場合もあり、モラハラ支援の範囲を超えるケースもあります。
そのため、ご自身の状況に合った適切な支援機関を選ぶことが重要です。
以下に各種支援機関のリストを作成しました。
お困りの際は、それぞれの機関の特性や専門性を参考にし、最適なサポートを受けてください。
以下、加害者への具体的な対応方法を説明します。
もくじ
- 被害者体質の傾向とモラハラ被害に遭いやすい理由
- パートナーとの会話量を減らす
- パートナーとの接触の機会を減らす
- 心の境界線を作る
- 暴言を真に受けないこと
- 暴言への対処法
- 不機嫌な場合の対処法
- 怒鳴る場合の対処法
- 中程度のモラハラや嫌味への対処法
- 効果的な謝り方
- 必ず話し合いをすること
- 「俺は悪くない、悪いのはお前だ」という前提で話してくる場合
- パートナーが全く話し合いに応じない場合
- まとめ
被害者体質の傾向とモラハラ被害に遭いやすい理由
被害者の特徴として
- 相手の機嫌が悪くなるのがイヤ
- 雰囲気が悪くなるなら自分が我慢する
- 嫌われたくないので本音を言えない
- オマエが悪いと言われたら自分を責めてしまう
- 自己主張が苦手で強く言い返せない
このような対応は、パートナーとの関係だけでなく、幼少期から経験し形作られてきたものです。
例えば、親や兄弟からの理不尽な要求を黙って受け入れ、職場でも「いい人」として振る舞い、しんどい役割までつい引き受けてしまうのは、受け入れないと立場がなくなったり、冷遇されたりする経験をしてしまったことで、自然と自身のキャパ無理に拡大し、自他境界(バウンダリー)の線を薄めてしまうケース
「口喧嘩しても言いくるめられる」「自分には勝ち目がない」という諦めから、そもそも自身の感情や訴えを言うこと自体を諦めてしまい(学習性無力感)言い返すことを避けるケースも見られます。
これらの傾向に気づくことで、改善への重要な一歩となります。
次に、具体的な対処法を見ていきましょう。
パートナーとの会話量を減らす
モラハラは主に会話の中で生じるため、加害者との接触を減らすことが効果的な対策となります。
モラハラ加害者は相手の弱点や欠点に目を向けやすく、機嫌の良い時は大目に見ても、不機嫌な時には急に責め立てる傾向があります。
このような特徴は、パワハラ上司やお局にも共通して見られます。
多くの場合、加害者自身も幼少期からモラハラ環境で育ち、細かい指摘を受け続けた経験から同様の行動パターンを身につけています。
これは世代を超えた負の連鎖といえるでしょう。
被害者に多い行動パターン
- 空気を読んで無理に雑談をする
- 無言が気まずいため、話題を提供し続ける
- 面白くない状況でも愛想笑いをする
これらの行動は思いやりから生まれていますが、結果的にモラハラを助長してしまいます。
例えば「あれはどうなった?」と突然責められたり、ママ友とのランチ会の話をしただけで「そんなにランチに行く必要があるのか?」「働いてもいないくせに贅沢なご身分だな」といった嫌味を言われたりすることがあります。
加害者の会話には以下のような特徴が見られます。
加害者の会話の事例
- 自分や親戚の些細な自慢話
- 自分より下と見なした人や芸能人への批判
- 偏った陰謀論(「味の素は有害だ」「反ワクチン」「反マスク」など)
- ヤフコメの住人のような時代錯誤な持論
- 政治への一方的な批判
このような会話を、誰も興味を示さず、子供たちにも避けられているにも関わらず、得意げに続ける様子が特徴的です。
お笑い芸人なら、触れられたくない話題でも自らの話術やユーモアで場を和ませることができますが、モラハラ加害者にはその能力が欠けています。
むしろ過剰なプライドから、相手への攻撃でしか自己表現できないのです。
そんなつまらない会話に対して、被害者は
- 愛想よく聞く
- 興味深そうに対応する
- あいづちを打つ
という反応をしがちです。
その結果、加害者は「自分の話は面白い」「ウケている」と勘違いし、つまらない会話を続けることになります。
これは、ある意味で加害者に対する忖度や迎合であり、結果的にモラハラを助長してしまいます。
これは、キャバ嬢が顧客のつまらない自慢話に付き合う状況に似ていますが、キャバ嬢には売上向上やリピーター獲得という明確な目的があります。
あなたにそんな理由はないはずです。
したがって、以下の対応を心がけましょう。
加害者への対処法
- 無理に話さない(必要な用件以外は控えめに)
- 話す必要がある時だけ、簡潔に話す
- 無言の時間があっても気にしない
- 愛想笑いをしない
- 本当に面白い時や共感できる時だけ笑う
これらの対応を一つずつ実践することで、加害者からの攻撃の機会を減らすことができます。
相手の機嫌を気にするかもしれませんが、目的は加害者との会話量と攻撃を減らすことです。
できるところから、始めていきましょう。
パートナーとの接触の機会を減らす
会話量を減らす対策に加えて「一緒に寝る」「一緒に食事をする」「一緒に外出をする」などの接触機会が増えると、暴言を受けるリスクも高まります。
加害者の期待通りに行動しないことへの不満や、外的要因(渋滞や店員の対応など)に対する怒りが、あなたへの暴言という形で表出されることが多いためです。これは加害者が自身の感情、特に怒りをコントロールできないことが原因です。
そのため、パートナーの加害者体質が改善しないうちは、できるだけ接触の機会を減らすことで、モラハラの被害を軽減することが重要です。
心の境界線を作る
次に、あなたが加害者から言われたくないことを明確化していきましょう。
また、加害者からの暴言に対しては絶対に譲らない姿勢を見せることが重要です。
まず、モラハラ加害者は、自他の境界線がなく、被害者のことを自分の延長、ある意味、所有物の様に扱う感覚があります。
一般的には、夫婦や恋人、親子関係の様な親密な仲であれ、自分の踏み込まれたくない領域にパートナーが踏み入った場合は、明確に「嫌だ」と相手にNOを突きつけるものです。
しかし、被害者体質の方は、幼少期から、モラハラ加害により、支配を受けている方が多い為、その線引きが無かったり、曖昧であったり、もしくは自分を押し殺して我慢している方もおられ、結果的に、踏み入られたくない領域への侵入を許してしまっています。
これが、モラハラを助長している要因でもあります。
ですので、ここでは、自分の心の境界線(本音)を明確化し、その境界線については絶対に譲らないというワークを説明していきます。
まずは、紙とペンを用意してください。
そして、自分の本音に耳を傾けてください。
自分の本音を理解するには、「自分が言われたくないこと」「大切にしていること」を思いつく限り書き出してみてください。
つまり、パートナーから言われたくないこと、されたくないこと、これはモラハラだと思うことを書き出すということです。
言われたくないことの事例
- 身内の悪口を言われたくない
- 容姿を批判されたくない
- 頭が悪いと言うな
- 俺より金を稼いでみろと偉そうに言うな
などです。
これらはあなたが絶対に踏み込まれたくない領域、心の境界線になります。
この本音については誰に対しても、いついかなる場合でも絶対に譲らないでください。
いつものケンカのやり取りを思い出してみてください。
相手から明らかに理不尽なことを一方的に言われているのに「お前が悪い」と言われ続けて、収拾がつかないからと、あなたから謝っていませんか?
もし、謝っているなら、今後は、絶対にしないでください。
あなたが、場を取り繕うために、とりあえず謝るから、加害者は暴言を止めないのです。
これは、二者間でパターン化されてしまった図式です。
今後は、この図式を崩していく必要があります。
ですので、今後は加害者が暴言を吐いたら「私が絶対に言われたくないことを言うな」「私に暴言を吐くな」という姿勢で関わることが重要です。
暴言を真に受けないこと
今後は、あなたへの暴言があったとしても「真に受けない」ようにしましょう。
暴言は相手が自分の意見を通す為に言っているだけであって「相手はそう思うんだ」と軽く受け流す様にしてください。
また、加害者からは、どんな言葉を投げかけられても動じず、冷静でいることが重要です。
無理に表情を作る必要はありません。
むしろ、相手が不快なことを言っている場合は、自分の本心を大切にし、嫌な表情をしても構いません。
無理に愛想よく振る舞う必要もありません。
素の自分で居てください。
さらに、加害者に思う本音、感情には忠実であることが大切です。
「この自己中のクソナルシストめ」「このハゲ!クソ豚野郎」「頭がおかしいのはオマエだろ」「マザコン野郎は、ママのお膝で寝ておけ」と心の中で思っても構いません。
心の中は自由ですが、口には出さないでおきましょうね。
表情には出さず冷静な態度を保ちながら対応してください。
おそらく、これまであなたはいい人として生きてきたため、仮に嫌なことを言われている場面でも極力、場の空気が悪くならない様に愛想よくしてきたかもしれません。
しかし、今後は場の空気が悪くなろうが、暴言を吐く加害者には毅然と対応してください。
その結果として加害者から「最近どうしたんだ?」「頭がおかしくなったのか?」「オマエはサイコパスか?」などと批判されることがあるかもしれませんが、これらは一切気にする必要はありません。
むしろ、そのような発言があるなら、加害者との二者間のコミュニケーションパターンが変容してきている、効果が出てきていると思って間違いありません。
暴言への対処法
普段の会話は今まで通りで問題ありませんが「絶対に言われたくないこと」を相手が口にした場合は、不機嫌になっても構いません。
暴言への段階的な対処法
- まず「そういうことを言うのを止めてくれる?」と牽制
- 続く場合は「しつこいな」「いい加減にしてよ」「絶対に許さないから」と語気を強める
- それでも収まらない時は「弁護士に相談しようと思っている」「離婚した方が、よっぽど楽だ」と告げる
ここで重要なのは、感情的にならず、淡々と自分の意思を伝えることです。
モラハラ加害者の特徴は、自己愛の偏りによる根拠のない自信です。
あなたをどんなに傷つけても「絶対に離れない」「自分の所有物だ」と思い込んでいます。
ですので、この図式を崩すために、離婚という選択肢を示すことは効果的です。
相手から「お前が一人で暮らせるわけないだろ」「仕事もまともにできないくせに」など言いがかりをつけられても「それでも、こんなに暴言を振るわれるよりは、マシだから」と毅然とした姿勢を見せてください。
ただし、DVの危険がある場合は控えましょう。
モラハラパートナーへの対処法として「アサーティブに伝える」「一次感情を伝える」「私は、それを言われると悲しい」といったアプローチがよく提案されます。
しかし実際には、暴言を吐かれてムカついている場面で、そのような対応は難しいものです。
「そんなことが出来れば苦労しない」というのが本音でしょう。
大切なのは、言われたくないことへの明確なNOを突きつける姿勢です。
これまで理不尽な暴言を黙って受け入れ、最終的に謝らされる、というパターンを変える必要があります。
つまり「暴言を吐けば相手は怒る」「イヤなことを言えば相手は拒否反応を示す」という単純な図式を理解させるのです。
ただし、長年の関係性を変えるには、相応の時間と回数が必要です。
この対応により、夫があなたを避けたり、急に機嫌を伺うようになるかもしれません。
しかしこれは一時的な反応であり、加害体質そのものが改善したわけではありません。
冷静な対応を継続してください。
この方法は暴言への反撃、言い返すメソッドです。
普段の会話では通常通りに接することで、そのギャップが「怒らせると危険」という認識を生み、抑止効果となります。
言い返す時の注意点
- 自分の意思を相手にハッキリ伝える
- 相手への人格否定はしない
- 一人の人間同士として対等に関わる
- 相手が感情的に煽ってきても、こちらは常に冷静に対応する
- 自分の発言には責任を持つこと
不機嫌な場合の対処法
まず、不機嫌で相手をコントロールしようとすることを許さない姿勢が重要です。
また、沈静化するまでは距離を置き、間違ってもご機嫌を伺わないようにしましょう。
ここでは不機嫌ハラスメント(フキハラ)の対処法について説明します。
フキハラの典型的な例
- 突然、黙り込んで話さなくなる
- 話しかけても無視をされる
- 何も言わずに睨んでくる
- 大きなため息をついたり舌打ちをする
- 聞こえるように小言や批判を言う
加害者から突然このような態度を取られ、対応に困惑されているのではないでしょうか。
怒りの理由を尋ねても答えず、あからさまに避けたり、何週間も無視するなど、陰湿な嫌がらせを受けている状況は非常に厄介です。
対処法
加害者が不機嫌な場合は、機嫌が戻るのを待つか、一時的な距離を置くことが効果的です。
会話が難しい状況では、急かさずに様子を見ることで、自然と機嫌が改善することがあります。
この際、理由を追及することはかえって状況を悪化させる可能性があるため、慎重に対応しましょう。
攻撃的な態度が強い場合は、同じ空間にいることがあなたの負担となるため、相手が冷静になるまで物理的な距離を置くことをお勧めします。
怒りの感情は一時的なものであり、距離を置くことで沈静化することが多いためです。
職場のストレスが家庭に持ち込まれる場合は、リフレッシュのための時間を確保することも有効です。
子どもとの外出や自由な時間を作るなど、相手の傾向に応じた対応を心がけましょう。
一人の時間で冷静さを取り戻し、自身の態度を振り返るきっかけとなることもあります。
怒鳴る場合の対処法
加害者が怒鳴ってきた場合は「ちょっとうるさいので普通に話してもらえる?」と毅然と伝えましょう。
これはコールセンターや役所の窓口でのクレーム対応と同じ手法です。
自分をコールセンタースタッフ、相手をクレーマーと捉えることで、感情的にならず冷静に対応できます。
このように考えることで、対等な立場での対応が可能になります。
「うるさい、オマエが怒らせるんだろうが」と言われたら「どの部分があなたを怒らせたのか教えて」と毅然と質問してください。
この質問に対して、明確に答えられる加害者はほとんどおらず、多くの場合「うるさい、黙れ」と畳み掛けてきます。
もし「○○してくれなかったから」と具体的な理由を述べてきた場合は、怒りを抑える目的で素直に謝ることを検討してください。
ただし「それはあなたが○○だからだ」と返すのはNGです。
加害者が逆上する可能性があるため、この段階では怒りを鎮めることに集中しましょう。
これはイエスバッド法と呼ばれる手法です。
モラハラ加害者が怒鳴る理由
- 自分のことを大切にされなかった時
- 自分のことを理解してもらえなかった時
- 自分が正しいと思っていることを否定された時
- 自分が間違っていると思っていることを相手がした時
- 自分が見下された、恥をかかされた時
怒鳴る理由の具体例
- 軽く扱われた、バカにされた、大切にされなかった
- 妻が晩御飯を時間通りに出してこなかった
- 妻が自分よりも子供を優先した
- 給料を渡したのに感謝されなかった
- コンビニなどで店員から粗末に扱われた
これらの根底には「悲しい」「寂しい」「虚しい」という一次感情が隠れています。
怒りは二次感情で、その奥には必ず一次感情が存在します。
食事が時間通りに出なかった時は「大切にされていないと感じて悲しい」、子供が優先された時は「大事にされなくて寂しい」のです。
怒りは衝動的で一時的な感情なので、距離を置くことで収まるのを待ちましょう。
会話が難しい時は、話の途中でも別の部屋に行くか、可能なら外出することをお勧めします。
中程度のモラハラや嫌味への対処法
モラハラ加害者は、一見論理的に話すように見えて矛盾点が多く、一方的に論破しようとする傾向があります。
これを抑止するには、相手の会話の不明点に「それってどういう意味?」と毅然と質問することが効果的です。
これはカウンセラーも多弁なクライアントを落ち着かせる際によく使う手法です。
加害者はコントロール欲が異常に強い反面、自身の発言に責任を取りたくないため、含みを持たせた言い方をします。
例えば、夕食のカレーでスプーンを出し忘れた時「手で食べろってこと?」と、本音を言わず「察しろ」という態度で投げかけてきます。
被害者は「あ!ごめんね!」と場の空気を読んでスプーンを出してしまいますが、この加害者の暴言を察して動く流れを止めていく必要があります。
具体的には「ん?それってどういう意味?」「手で食べろとは言ってないし思ってないけど?」と、真顔で淡々と質問します。
加害者から「それくらいわかるだろ?」「バカなのか?」と返されても想定内として「あなたの言い方がわかりにくいので教えてくれる?」という姿勢を保ちましょう。
この質問による効果は以下の3つです。
- 言質を取られることを嫌う加害者は、モゴモゴと言い訳して逃げ出す
- 自分の発言を振り返って言語化することで、認知の歪みに気付かされる
- 面倒な相手だと感じさせることで、含みを持たせたコントロール発言が減少する
これは単なる「わからないから教えて」という質問ではなく「あなたの話はこの部分が足りないから理解しにくい」という気付きを促す意味も含まれています。
このように質問を重ねることで、加害者は次第にイライラし、一方的な自論の展開を避けるようになっていくでしょう。
効果的な謝り方
人が怒る時は、自身の価値観から外れた行動に遭遇し、それを受け入れられず動揺している状態です。
私がコールセンターの責任者としてモンスタークレーマー対応で実践していた手法をお伝えします。
例えば、カレーのスプーンを出し忘れた際に「スプーンが出ていないってことだろ!」「本当に気遣いのない女だな!」と言われたのなら、この人は「気遣い」を重要視していることがわかります。
感情的な場面で「〇〇すべき」「〇〇に決まっている」と強い口調で何度も繰り返すフレーズは、その人の価値観の中で優先度が高いものです。
この発見は、謝罪する時も相手にチクリと反省を促したい時も使える万能な対処法です。
謝罪なら「気遣いがない言い方だったね。ごめんね」、相手に反省を促したい時は「あなたの言葉に気遣いがないと感じてとても悲しかった」と伝えることで、フェンシングのように急所のみを刺すことが可能です。
相手がキレた時に使用したフレーズをそのまま返すだけで十分な効果があるので、おすすめです。
必ず話し合いをすること
様々なモラハラ場面を説明してきましたが、最終的には、お互いに話し合うことが必要です。
パートナーが落ち着いている時に、不機嫌になった理由について話し合い、お互いの気持ちを理解することで、同じ問題の繰り返しを防ぎます。
パートナーとの話し合いに際して留意すべき点
- パートナーに不機嫌な態度を取らない
- 人格否定を避ける
- お互いを対等な人間として扱う
- 相手が感情的でも冷静さを保つ
- 自分の言葉に責任を持つ
パートナーが感情を言語化できない場合は、あなたが手助けすることが重要です。
また、幼少期や母親との関係を聞くことで、不機嫌になる習慣の背景が見えてくるかもしれません。
これにより、パートナーが自身の行動パターンを見つめ直すきっかけになることもあります。
「俺は悪くない、悪いのはお前だ」という前提で話してくる場合
このケースはモラハラ夫に多く見られ、時には妻の「ダメな部分」を書面で羅列してくることもあります。
例えば
- 「俺への報連相が無いのは義務を怠っている」
- 夫から何日も無視をしたにも関わらず「俺を無視したり放置したりするのは、どういうつもりだ」
このような理不尽な発言への対処法は以下です。
冷静に事実関係を確認する
- 「私は無視していないよね?あなたが急に不機嫌になったんだよね?」
- 「報告しろとは言われていないけど?」
一方的な責め立てへの指摘
- 「なぜ私が全部悪いという前提なの?これは話し合いではなく、あなたの価値観の押し付けに見えるけど?」
- この場合「また俺を悪者扱いする気か?」「お前は敵だな」といった反応が予想される
必要に応じて話し合いを中断
- 「私が悪いという前提でしか話せないなら、今は話を止めましょう」
- 「もう少し冷静な時に話をしましょう」
- 「一方的な責めや説教はされたくないし、しんどいから」
- 「お互いの関係を良くする話し合いがしたい」
※自身の心身の健康を最優先し、話し合いを回避することも重要な選択肢です。
パートナーが全く話し合いに応じない場合
パートナーが話し合いに応じず、聞く耳を持たなかったり、行動を改善しない場合は「離婚を視野に入れている」ことを伝えて話し合うことも必要かもしれません。
このような発言が必要な理由は、話し合いに応じない時点でパートナーがあなたを所有物として見ており「絶対に自分から離れないだろう」と考えている可能性があるからです。
そのような態度に対しては「私はあなたの所有物ではない」ということをはっきりと伝えることが大切です。
「もう限界で弁護士に相談するつもりだ」「このような関係が続くなら離婚した方が楽だと思う」というような言葉を使って、自分の感情や状況を伝えることも一つの方法です。
これは離婚を決定したわけではなく、このままモラハラを続け改心しないならば、離婚という選択肢もあるという現実をモラ夫に突きつける意図があります。
その際、夫が「お前みたいな専業主婦が一人で生きていける訳ないだろ」「まともに働いたこともないくせに」「生活保護でも受けるのか?」などとマウントを取ってくることが予想されます。
その時は「贅沢しなければ普通に働けば生きていける」「生きていける手段はいくらでもある」「そんな心配はあなたがする必要がない」と毅然と反論してください。
このようにあなたを所有物と思っているパートナーには再教育が必要です。
不機嫌な態度を取ったら「相手は怒るんだ」「不機嫌な態度を取ったらダメなんだ」ということを自覚させる必要があります。
これは一度や二度ではなく、パートナーが自覚するまで何回も繰り返して行う必要があります。
離婚という言葉を使う際の重要な注意点
- DVなどの過激な反応が予想される場合は使用を控える
- 絶対に離婚をしたくない場合や、単なるコントロール目的での使用は避ける
- モラ夫のように「離婚」を連発せず、本気で考えた時だけ使用する
- 感情的にではなく、冷静に淡々と伝える
あなたが離婚をちらつかせた後、パートナーが急に機嫌を伺うような態度を取り始めても、これは毅然とした態度への一時的な反応であり、モラハラの本質的な改善ではありません。
「コイツは本当に離婚する気なんだ」「怒らせたらヤバいんだ」という認識が芽生えれば、次第に話し合いにも応じるようになるかもしれませんが、その態度に一喜一憂せず、冷静に対処することが重要です。
まとめ
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また、もし
- 冷静に考えられない
- 些細なことでイライラしてしまう
- 不眠が続いている
といった症状がある場合は、カサンドラ症候群(抑うつ状態)の可能性も考えられます。
そんなときは、何よりもまず、ご自身の体調を大切にしてくださいね。
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