モラハラで離婚はできるのか?
【2025年8月更新】より実践的な対処法を知りたい方へ
この記事では離婚についての基本的な内容を解説していますが、「具体的にどう対処すればいいか知りたい」という多くのご要望にお応えし、実践的な対処法に特化した最新記事を公開しました。
最新記事の内容としては、今回は「なぜ妻があなたと話をしたくないのか」「別居中の妻のリアルな心理状態」「夫がやりがちな失敗パターン」そして「リジェネによる効果的な介入方法」まで、妻から「離婚したい」と言われた夫が最後のチャンスを掴むための具体的な対処法について詳しく解説しております。
ぜひ、参考にしてくださいね!
この記事では「モラハラで離婚はできるのか?」について説明していきます。
この質問は、我々が事業を開始した当初から常に聞かれる項目のため、説明していきたいと思います。
「ネットではモラハラでは離婚できないと書いてあった」とか、「弁護士に相談したら『離婚はできない』と断言された」という実例が多く、誤った情報が広がっています。
そこで、正確に説明しようと思います。
私たちのプログラムでは、基本的には加害者のモラハラを解決し、復縁を前提としています。
しかし、中には改善の見込みがない「モンスター級」の加害者も存在し、そういった場合には、あなたや子どもへの被害が拡大することが予想されるため、迷わず離婚を勧めます。
驚いたのは、こうした状況にあっても「モラハラでは離婚できない」「無理だから我慢するしかない」というネットの誤情報を信じて諦めてしまっている被害者が多いことです。
以前にも「モラハラによる離婚の流れ」について説明しましたが、離婚の手続きには協議離婚、調停離婚、そして裁判離婚があります。
日本での離婚の大半は協議離婚ですが、モラハラが原因のケースでは話し合いがこじれ、加害者が離婚に応じないことが多いため、裁判に発展することも少なくありません。
しかし、だからといって離婚ができないわけではありません。
法律的には、民法770条1項5号の「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」に該当するかどうかが争点となります。
この「重大な事由」とは、一般的に婚姻関係が破綻し、回復の見込みがない状態を指します。
夫婦間の関係が客観的に見て、再構築が不可能と認められれば、離婚が認められる判決となります。
具体的な事例としては、身体的な暴力やギャンブル依存による金銭問題などが挙げられますが、2024年4月からはモラハラ(精神的虐待)もDV防止法に組み込まれています。
これにより、モラハラを理由にした離婚が認められる判例も増えており、十分に離婚が可能なケースと言えます。
それでは、モラハラで離婚は出来るのかについて詳しく解説していきます。
根本的な解決を目指す方へ
私自身、ASD・ADHD混合型で診断済みであり、夫婦でモラハラの問題を克服した専門家です。
2024年11月に週刊文春オンラインで3回連載され、NHKや産経新聞など全国11媒体で紹介されました。
私たち夫婦も新婚時にはモラハラ加害者と被害者になってしまいましたが、夫婦で協力してモラハラを克服しました。
この記事の対処法も参考になりますが、根本的な解決には、なぜモラハラが起きるのか、どう克服したのかを知ることがはるかに重要です。
週刊文春オンラインでも掲載された実体験をまずはお読みください。
被害者の視点から学ぶ
これらを読んでから戻ってきていただくと、より深く理解できるはずです。
10年間で2500件超のモラハラ相談を解決してきた専門家として、現実的で効果的な対処法を解説します。
もくじ
何よりも重要なのは証拠である
離婚を考える際に最も重要なのは「証拠」です。
単に「夫からモラハラを受けました」と主張するだけでは、十分な根拠にはなりません。
弁護士から「モラハラで離婚するには証拠が必要」と言われても、具体的に何が必要か明確な助言を受けられなかったという声も多く聞かれます。
そこで、モラハラで離婚に至った実例をもとに、必要な証拠について解説していきます。
まず、日記やメモが基本的な証拠として挙げられます。
モラハラを受けた日時や内容を詳細に記録することが重要です。
しかし、これらは被害者の主観による記録であり、証拠としては不十分だと主張する弁護士もいます。
そのため、最も効果的な証拠としては、加害者からの精神的DVや暴言を「録音・録画したもの」または「LINEなどの明確なデジタル証拠」が挙げられます。
例えば「夫から2時間怒鳴られた」と日記に書くよりも、実際に怒鳴られている音声を録音しておく方が、裁判においてはより強い印象を与えます。
また、LINEでのやりとりは、モラハラ発言の具体的な内容や頻度が記録されるため、確実な証拠となります。
これらの証拠は、多ければ多いほど、モラハラが長期間にわたり、繰り返し行われていたことを示す材料となります。
そのため、裁判で争う際には、些細なことでも記録として残しておくことが非常に重要です。
なお、これらの証拠を取得する際、相手の同意は必要ありません。
裁判所は、録音や録画、LINEの内容を適切な証拠として扱います。
さらに、別居後に夫から頻繁な着信があった場合も、それがモラハラの証拠となる場合があります。
大量の着信や執拗なメッセージは、相手の問題行動の一環として記録しておきましょう。
ただし、これらの証拠は、被害者にとって人格否定や暴言が含まれるため、読み返すことが精神的に非常に辛いと訴える方も多いです。
中には複雑性PTSDを発症し、動悸やフラッシュバックに苦しむ方もいらっしゃいます。
そうした場合には、証拠をスマホに直接保存せず、クラウドに保管したり、信頼できる親族や友人に預ける方法を活用することをお勧めします。
また、我々のようなモラハラ相談を受けているということも証拠となります。
長期的な別居は離婚事由にもなる
夫のモラハラが裁判で立証できなかった場合でも、別居期間が5年以上に及ぶと、夫婦関係が破綻していると見なされ、離婚が認められるケースが多くあります。
また、別居期間が1年でも離婚が認められた事例もありますが、一般的には3年から5年程度の別居期間があれば、離婚が認められる傾向にあります。
協議離婚が難航し、裁判に至った場合、別居期間が長くなるほど、離婚が認められやすくなります。
別居中は夫に婚姻費用を請求できる
別居に際して、多くの妻が別居中の生活費を心配しますが、離婚が成立するまでの間、夫に対して「婚姻費用」を請求できるため、最低限の生活費を確保することが可能です。
夫婦には、互いの生活水準を同程度に維持する「生活保持義務」があります。
つまり、夫婦はそれぞれの収入や生活費負担能力に応じて、生活費を分担する義務を負っています。
この生活費の分担が「婚姻費用」と呼ばれるものです。
通常、収入や資産が少ない方が、収入の多い方に対して婚姻費用を請求します。
別居していても、離婚が成立していない限り法律上は夫婦関係が継続しているため、生活保持義務は続き、婚姻費用の請求が可能です。
また、婚姻費用は「請求した時点から」認められることが一般的であり、そのため「請求しなかったために過去の分をもらっていないが、まとめて請求したい」というのは難しい場合が多いです。
ですので、別居を開始したらすぐに婚姻費用を請求することをお勧めします。
また婚姻費用は夫婦で分担すべき家族の生活費であり、子どもの生活費も含まれます。
生活費の内訳には、家賃や食費、光熱費のほか、子どもの学費も含まれます。
別居して賃貸住宅に住んでいる場合、家賃も居住費として婚姻費用に含まれるため、賃貸の家賃を含めた適切な金額を配偶者に請求することが可能です。
【この記事を書いた人】
もーちゃん
モラハラ解決相談所リジェネ 副所長 | 元モラハラ加害者ASD夫|2015年〜妻と共にモラハラ被害者・加害者体質改善講座を運営|10年間で2500件超の相談解決実績 | 夫婦でモラハラを乗り越えた実体験者
経験と専門性
- 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
- ASD・ADHDの混合型診断済み
- モラハラ加害者としての更生を実現
- 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開
臨床経験(2010年〜)
カウンセラーとして幅広い支援経験
- 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
- 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
- うつ病の方の復職支援
- 元受刑者・薬物依存者への更生支援
- ひとり親・DV被害者相談
- 企業内パワハラ相談
- 自助グループ・セミナー開催
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
まとめ
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
嘘をつく夫に振り回され、心が疲れてしまう日々を過ごしているあなたに、少しでも安心や気づきが届いていれば嬉しいです。
もし「対処法は理解できたけれど、うちの夫の場合はどうすればいいのかわからない」という方は、一人で抱え込まずに、ぜひお話を聴かせてください。
モラハラで苦しんでいるあなたへ
私たち夫婦も、かつては離婚寸前まで追い込まれました。
しかし諦めずに夫婦で協力し、モラハラの問題と真正面から向き合い、解決することができました。
現在は幸せに暮らしています。
すぐに離婚だと諦めないでください。解決への道は必ずあります。
私たちがどのようにして危機を乗り越えたのか、被害者妻と加害者夫の両方の目線でリアルに書いています。
被害者の視点から学ぶ
もし「記事は理解できたけれど、うちの場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひ私たちにお話を聴かせてください。
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