宗教2世がモラハラ被害に遭いやすい特徴と脱却法
今回は「宗教2世がモラハラ被害に遭いやすい特徴と脱却法」について説明します。
かなりセンシティブな内容ですが、このテーマでの相談も増えてきています。
モラハラ被害者の多くは毒親からの被害に遭っていますが、宗教2世の場合は、この毒親からの支配に教団の教えが根付いているため、被害者体質の改善がかなり困難です。
このような支配的な環境で育つと、モラハラ被害を受けやすく脱出もしにくい傾向があります。
例えば、逃げるように信者ではない人と結婚してモラハラを受けた場合、親や宗教の元に戻ることが怖く離婚できない人もいます。
支援開始時点では信仰について口にしない方でも、被害者体質の改善過程で壁にぶつかり我々に教えてくれるケースもあります。
幼少期に獲得した偏った宗教観は本人の価値観と強く結びついて当たり前と思っているため、その思考パターンを変えるのは簡単ではありません。
例えば:
- 「暴言に対して毅然と対応してください」と言っても「そんなことは恐怖でできません」と頑なになる
- 「夫への本音を書き出してください」と言っても「全く思い付きません」と思考停止になる
- 明らかに「モンスターレベルの加害性がありデメリットしかないのに離婚だけは絶対にしたくない」と主張し、その理由を説明できない
この頑なさの根底の中に、長年の宗教の教えが隠れているケースがあります。
アイデンティティと教団の教えが癒着しているため、これを崩すことは容易ではありません。
宗教2世の方の被害者体質改善には、まずそのような極論に至る自身の体質の根源を理解・自覚し、次に教えではなく自身の本音に忠実に生きるためのサポートが必要です。
通常の被害者体質改善だけでなく、マインドコントロールや洗脳からも脱却しなければならないところが大変なポイントです。
複雑性PTSDのような重度の場合は自身で改善できる問題ではないため、すぐに精神科への受診をお勧めします。
今回は宗教2世の方がモラハラ被害に遭いやすい理由を中心に、モラハラ加害者への対処法も含めて説明します。
あくまでも、宗教2世の方の生きづらさの改善や自分の人生を取り戻すための方法論、モラハラ被害を軽減するための方法論を記したものです。
誤解のないようお伝えしますが、これは特定の宗教を非難したり信仰心を揶揄するものではありません。
宗教で救われた気持ちになる人も多くいますし、信じられるものが自分の中にあるのは何ら悪いことではなく尊いものです。
宗教だけでなく何であれ偏った思考や価値観で勝手に判断したり、ひとつの思考を盲信して俯瞰的に判断できなくなってしまう事は自分の人生の選択肢を狭める行為であると我々は考えています。
少し長くなりますが、最後までお読みいただければ幸いです。
この記事はこんな方におすすめです
- 宗教2世で生きづらさを感じている方
- モラハラ被害者の方
- 脱会後に自分の人生を取り戻したい方
もくじ
- 宗教2世とは
- 各宗教団体の特徴と信者への影響
- 宗教2世がモラハラ被害に遭いやすい理由
- 自己肯定感の低さによる支配の連鎖
- 思考停止がモラハラ被害を長引かせる
- 反論できない性格がモラハラ被害を悪化させる
- 相談できない環境がモラハラを助長する
- 宗教2世がモラハラ被害から抜け出せない複合的要因
- 脱会後の後遺症
- 脱会後の回復法~教団の洗脳から自分を取り戻すために~
- 教団の教えに反論し自分の思考を取り戻す方法
- まとめ
宗教2世とは
宗教2世とは、両親が宗教を信仰している家庭で生まれ育ち、両親の意思で幼い頃から宗教に入信させられた人々のことを指します。
「2世信者」とも呼ばれ、日本国内には少なくとも数百万人存在すると推測されています。
宗教2世の家庭には以下のような特徴が見られることが多いです。
宗教2世の親や家庭の特徴
- テストで良い点を取っても「全て神様のおかげ」「神に感謝」と言われる
- 大学受験に成功しても「信心深かったから」などと、本人の努力は一切認められない
- お布施という名の献金が必要なため、経済的に困窮している家庭が多い
- 母親が信仰に熱心だと家事や育児が疎かになり、子どもがヤングケアラーになりやすい
- 親は基本的に子どもを愛しているが、信仰を否定したり拒否し始めると態度が一変する
- 「そんな子はウチの子ではない」「サタンの子である」「罰が当たる」などと言って絶縁される
宗教2世は一般家庭では考えられないような様々な制限や問題に直面します。
宗教2世特有の生きづらさ
- 日常生活の極端な制限(テレビ視聴禁止、漫画禁止、友人の誕生会参加禁止など)
- 異性との恋愛禁止や他宗教の行事(クリスマスなど)への参加禁止
- 神社の参拝や鳥居をくぐることができない
- 珍しい名前(教祖命名など)を付けられる
- 医療行為(薬や輸血など)の拒否
- 信仰活動の影響で親から厳しい躾を受ける
- 友人や恋人に布教して関係が壊れる
- 信仰がバレると地元の友達から避けられ、教団内でしか友人がいなくなる
- 進学や就職など将来の選択肢が制限される
親子関係と脱会の難しさ
一般的に毒親からは物理的に逃げることが解決策となりますが、宗教2世の場合はそれが難しい状況があります。
親との関係だけでなく教団が背後にあり、そのネットワークで逃げても見つけられることがあるためです。
また、教団の教えが自身の中に残っているため、それに背く行為をすることへの葛藤があり、人生を立て直すには膨大な労力が必要になります。
社会からの偏見
宗教2世自身は被害者であるにもかかわらず、世間一般からは「怖い人」「関わってはいけない人」と見なされがちです。
世間の目には宗教1世と2世の区別はなく、特に社会問題や事件を起こした宗教団体の信者だった場合、罪人のように扱われることもあります。
このような偏見も、宗教2世の社会復帰をさらに困難にしている要因です。
各宗教団体の特徴と信者への影響
次に、各宗教団体の特徴と信者の特徴を挙げていきます。
A教の特徴
- 他の宗教は邪教とされ、鳥居くぐりやクリスマス祝いが禁止される
- 「怒ってはいけない」「悪口を言ってはいけない」という教えが、教団への疑問や批判を封じ込める役割を果たしている
- 「祈れば幸せになり世界平和が実現する」という教えから、集団で勤行を行う
- 座談会では多くの人が集まり、周囲に音が響くほどの勤行が行われる
- 新聞勧誘や特定政党への投票活動が特徴的
- 難病や怪我が勤行で治ったというエピソードが信仰を強化している
B教の特徴
- 世間的な祝い事(誕生日、正月、クリスマスなど)や校歌斉唱が禁止される
- これらは聖書の原理に反する、異教的、偶像崇拝として禁じられ、母の日のカーネーションや端午の節句のちまきも同様に禁止される
- 「この世との関わりを避ける」という教義から、非信者はサタンに支配されていると教えられる
- 暴力描写のあるゲーム、部活動、運動会、選挙活動など「争い」につながるものは禁止され、「信者以外との恋愛」も不適切とされる
- 集会に行きたくないと言ったり、居眠りをしたりすると「懲らしめ」としてムチで尻を叩かれることがある
- 輸血は「血は魂であり、魂を食べてはならない」という理由で拒否され、テレビや漫画などの娯楽も「悪霊の教え」として制限される
- 禁止事項を破ると「サタンの罠」「悪魔だ」と非難され、婚前交渉などで排斥・除名されると家族であっても交流が禁じられる
C教の特徴
- 信者は皆、元々サタンの血統であり、「真のお父様」(文鮮明)に祝福された結婚からのみ神の血統が生まれるとされる
- 教祖はイエスの再臨と位置づけられ、神の子には神の血統を守り増やして地上を天国とする使命があると教えられる
- 異性を好きになることも好きになられることも禁じられ、恋愛に関する恐怖が植え付けられる
- 恋愛すると家族全員が地獄行きとされ、結婚相手は教団が一方的に決定する
- 服装は地味であることが求められ、恋愛描写があるためテレビや漫画も制限される
- 献金は「サタンから神の領域に金銭を移動させる行為」と教えられる
- 一般の人との交流はサタンの血統に戻るとして地獄に堕ちると脅される
- 恋愛が発覚した場合、親は激怒し相手に「別れないと会社にいられなくする」「外を歩けなくする」など脅迫的な言動をとることがある
D教の特徴
- 日曜礼拝が最優先され、そのため家族旅行や家族との時間が制限される
- 信仰している人だけが天国に行け、教祖の再臨時には「携挙」によって信者だけが救われ、無神論者は地上に置き去りにされるという教え
- 一部の教派では男尊女卑の考えが残り、家事は女性の役割とされ、女性の派手な服装が禁止される
- 同性愛を認めない傾向があり、中絶も「受精した時点で人」という考えから禁止される
- 婚前交渉は基本的に認められず、離婚も原則禁止の宗派が多い
- 人類を作るのは教祖の役割とされるため、ロボット開発などの人工知能技術に抵抗感を示すことがある
E教の特徴
- 子どもは中学校卒業後、山奥の宗教施設での3年間の修行を促され、信者の子どもの高校進学率は圧倒的に低い
- 毎月15日間を施設での半強制的な無償労働奉仕に費やすことが求められる
- 避妊が禁止されており「子どもをたくさん産むことが幸せになれる」という教えから、7人兄弟などの大家族も多い
- 出産すると、一人当たり100万円の報奨金が教団から支給される
- 給与がない上、子沢山のため、信者の多くはアルバイト生活で経済的に困窮している
- 経済状況の悪化により、生活保護受給に至るケースも多い
宗教2世がモラハラ被害に遭いやすい理由
次に宗教2世が、その体質からモラハラ被害に遭いやすい理由を説明していきます。
自己肯定感の低さによる支配の連鎖
宗教2世は幼少期から、出来ないことや上手くいかないことがあると「信心が足りない」「神の教えに背くからだ」「あなたが未熟だからだ」などと罪悪感を植え付けられ否定されてきました。
これは自責の精神を植え付けられているのと同じです。
一方で、成果を挙げても全て神のおかげとされ、自分の努力は全く評価されません。
そのため、褒められる経験が一般の人より圧倒的に少なく、自己効力感が育ちにくくなっています。
また、スピリチュアルアビューズの影響も大きく、教えに背くと「天罰が下る」「地獄に落ちる」などの強い脅しを子どもの頃から受けるため、潜在的に常に恐怖を抱えています。
さらに、教えに背くことは親との関係が壊れる、家庭が崩壊する、信者の友人がいなくなるなどの不安も伴うため、親からも団体からも長年パワーコントロールされています。
このパワーコントロールの図式は加害者と被害者の関係でも繰り返され、被害者自身も支配されることに慣れてしまい、支配を受け入れやすくなっていると考えられます。
思考停止がモラハラ被害を長引かせる
宗教2世は思考停止に陥りやすく、自分で頭で考えられなくなります。
その結果、自分の考えや主張がなくなり、本音がわからない状態に陥ってしまいます。
これは神が絶対的な存在とされ、神の教えに疑問を持つこと自体が冒涜だと教えられることから、自分の頭で考えることをやめてしまうためです。
各宗教の教えには理不尽な点や矛盾点、批判の余地が多いものですが、そうした指摘を教団内ですることは少数派の行動です。
もし正論を主張すると、普段は穏やかな両親が突然激怒したり「この子はサタンに騙されている」「頭がおかしくなった」と号泣したりするというトラウマ体験をすることになります。
このような経験から「そんなことは絶対に思ってはいけない」「思っても口に出したら絶対にいけない」「お母さんを悲しませてはいけない」という思いが植え付けられ、団体の教えに従い、次第に自分の頭で考えることをやめていくのです。
さらに、自身の心の問題に向き合う習慣もないため、最終的には勤行を唱えたり祈ればすべて解決すると考え、その行動によって現実から逃避します。
こうした対処法でその場の平穏は保たれますが、当然ながら、祈るだけではモラハラの問題は解決しません。
このパターンにより、モラハラ問題が長期間続いていくのです。
反論できない性格がモラハラ被害を悪化させる
モラハラ被害が続く要因として、人格否定や嫌なことを言われた時に「嫌だ」「やめて」「いい加減にして」などと毅然と言い返したり反論できないことも挙げられます。
なぜ反論できないかというと、例えば教団の教えとして「怒ってはいけない」「悪口を言ってはいけない」などがある場合、それらは教えに背くことになるからです。
また、そのような特定の教えがなくても、多くの宗教団体では教祖や教義が絶対的な権威であり、それが家庭内では親が「神の代理」「教えの体現者」の役割を担うため、どんなに理不尽な目に遭っても親に反発することは許されない行為となります。
そのため、反抗期に「もう脱会したい」「普通の生活がしたい」「恋愛もしたいしテレビも漫画も見たい」などの純粋な欲求を表明すれば、毒親から「頭がおかしくなったのか?」「地獄に堕ちるぞ」などと半狂乱で怒鳴られ「そんな子はウチの子ではない」と勘当されそうになった経験から、異論を持つことや反論すること自体をしなくなったと考えられます。
このように反論できない性格が形成されるため、モラハラ加害者からすれば「何を言っても怒らない」と足元を見られ、結果的にモラハラ被害が長期化するのです。
相談できない環境がモラハラを助長する
多くの宗教コミュニティは外部との接触を制限します。
信者以外は「サタン」であったり、「信仰している人だけ天国に行ける」などの教えを幼少期から刷り込まれるため、基本的に信者以外とは関わりを持ちません。
また、信仰心があれば友人にも勧誘を積極的に行うため、社会的に避けられる傾向にあります。
他人に悩みを相談する習慣もなく、人生が思うように行かないことを両親に伝えても「信仰心が足りないからだ」と言われます。
そのため、悩みがあっても相談せず、一人で解決する習慣が身につき、これがモラハラ被害が発見されにくい要因となります。
同じ信者に相談しても「信心が足りない」とのみ言われ、話が通じないという感覚も抱えているのです。
宗教の問題自体はセンシティブであり、一般の人に相談しても話題自体に抵抗があったり、教団が社会問題や事件を起こしていると嫌悪感から避けられることも多いです。
さらに深刻なのは、公的機関への相談も宗教が絡むと「信仰の自由」の問題として適切に対応されないことです。
最後の砦であった公的機関にも見放され、八方塞がりとなり、誰にも相談できず孤立してしまいます。
こうして「他人は当てにできない、頼れない」という無力感を持つようになり、このような経験から、モラハラ被害を受けても誰にも相談せず、問題を一人で抱え込んでしまうのです。
宗教2世がモラハラ被害から抜け出せない複合的要因
宗教2世がモラハラ関係に留まりやすい要因はいくつか存在します。
脱会している場合は親との縁を切られているため「帰る家がない」現実があります。
また、幼少期の宗教的環境が「あのような地獄の日々に戻るのならば、モラ夫の方がマシ」という誤った選択をしてしまうのです。
多くの宗教では我慢や自己犠牲が美徳とされ、宗派によっては離婚自体が戒律上禁じられています。
さらに、男尊女卑の教えが根底にあるため、「家事・育児はワンオペで当たり前、夫は上げ膳据え膳が当然」という価値観が内面化されています。
また、テレビや漫画の禁止、他者との交流制限により視野が狭く、世間を知らないことも大きな要因です。
他の宗教の教えがタブーとされるため、社会や物事を客観的に見る能力、俯瞰力が育っていません。
また、宗教的環境のみで育つと、別の生き方や価値観の存在を知る機会が限られ、親や団体から受ける扱いが「普通」だと誤認しやすくなります。
こうして宗教2世は、他の選択肢や助けを求める方法を知らないまま育つことで、モラハラの被害に遭いやすく、また被害から抜け出しにくい状況に置かれているのです。
脱会後の後遺症
宗教2世が抱える問題として、一番の問題がこの後遺症です。
生まれた時から当たり前にあった宗教が、人生の全てだと思い、時間とお金を費やし絶対的に正しいと信じていたものが実は間違いだったというショックは計り知れません。
また、脱会したことで親兄弟から縁を切られ、友人も信者に限られていたため、周りから誰もいなくなった喪失感や絶望感は想像を超えるものです。
幼少期から教え込まれてきた偏った世界観や価値観、習慣は、脱会してもすぐには手放せません。
苦しみ抜いた末に脱会を決意しても、「教えに背いた裏切り者には天罰が下るのではないか」「地獄に堕ちるのではないか」という恐怖心は、何かあるたびに思い出されます。
また、宗教自体は大嫌いだが、親兄弟は大好きだと語る方も多いです。
こうした苦しみは元信者となってからの社会生活や人間関係に大きく影響し、「脱会後の方が苦しい」と言われるほどの生きづらさをもたらします。
実際にある宗教2世の方は自らの体験を「まるで何も持たず亡命をして逃げてきた難民のような孤独感があった」「周りの人々とは常に壁があり、自分の居場所が見つからなかった」と表現しています。
このように脱会者は人生の再構築を目指す際、コミュニティや家族を失うだけでなく、理想や価値観、アイデンティティも失い、深い喪失感と混乱に陥ります。
その結果「脱会後遺症」と呼ばれるPTSDに似た症状が現れることもあります。
フラッシュバックや無力感のため、日中や睡眠中に急に涙が溢れたり、動けなくなったり、パニックになったりすることがあります。
このような状態を過食嘔吐やオーバードーズで落ち着かせようとしたり、見捨てられ不安からの寂しさが原因で性依存に陥ったりする場合もあります。
こうした社会的機能の低下が続き、両親や兄弟、友人などを失った辛さに耐えられずに信者に戻ってしまう人もいます。
さらに、誰にも理解されず心の拠り所もない苦しみから、うつ病やアルコール依存症を発症する人も少なくないのです。
PTSDやうつ病などに該当するかもしれないと思う時は、各ページを参考にしてください。
脱会後の回復法~教団の洗脳から自分を取り戻すために~
これは脱会後の方への対処法です。
PTSDやうつ病のような身体症状が出ている場合は精神科への受診が必須ですが、ここでは軽度の方を対象に説明します。
長年熱心に信仰してきた教団の教えの影響や習慣は、なかなか消えるものではありません。
これらはある意味トラウマ的な性質を持っています。たとえば、教団が運営する政党に投票するよう教えられてきた人が、脱会後に他の候補者名を書こうとすると、頭が真っ白になりパニックになるケースがあります。
この状況を客観的に見ると、理性では他の候補者名を書こうとしていても、感情面では「教えに背くと地獄に堕ちる」「罰が当たる」という恐怖が根強く、身体反応として現れているのです。
対処法としては、まず自身の状態を客観的に見ることが重要です。
「まだ恐怖が残っているんだな」「それだけ強く擦り込まれたんだな」と第三者の目線で冷静に分析してください。
そして「しんどかったね、よく耐えてきたね」と自分自身を労わることで、メンタルは次第に安定していきます。
教団の教えに反論し自分の思考を取り戻す方法
宗教2世の方は、モラハラ被害者と同様に心の境界線が曖昧で、教団の教えにより深く浸食されています。
これからは自分自身の人生を取り戻すために、自身の考えや本音に耳を傾け、それに忠実に生きることをお勧めします。
家庭環境や団体の教えによって自分の頭で考えることを停止させられてきた方々は、今後は自身の本音や考えを大切にすることで、徐々に自分の人生を取り戻せるでしょう。
それにより、心の中にある「教え」という名の恐怖心も次第に弱まっていきます。
次に、教団の教えに対する違和感や疑問点、理不尽な部分に冷静に向き合いましょう。
これがあなた自身の本音の部分となり、今後の判断や行動の基準になります。
フラッシュバックが起きても、現在のあなたの考えに基づいて冷静に対応することが大切です。
これは自身のアイデンティティ、信念、宗教観との戦いになるでしょう。
心の中の天使と悪魔の対話のように、本音に従おうとすると教団の教えが「地獄に堕ちるぞ」「罰が当たるぞ」と脅してくるかもしれません。
この教えに適切に反論できるかが、脱会後の回復の鍵となります。
脳内での戦いがつらい場合は、紙に書き出すとスムーズになることがあります。
外に吐き出すことで物理的にすっきりしやすくなるためです。
まず、教団の教え自体をすべて疑問視してみましょう。
この世に絶対はありません。
第三者の目線で教団に対して疑問を投げかけてください。
教団の教えへの反論の事例
- なぜ教えを守らないと地獄に堕ちるのか?
- なぜ信じる者だけが救われるのか?神なのに不平等ではないか?
- そのような権限がなぜあなたにあるのか?
- 母を狂わせたこの教えこそ、サタンの策略ではないのか?
- この宗教に振り回される人生の方が生き地獄ではないのか?
- 祈るだけでどうやって世界平和が実現するのか?具体的な因果関係はあるのか?
- 読みもしない新聞購読は単なる資金源ではないのか?
- 宗教団体が政党を持つことは憲法の政教分離に違反していないのか?
このように冷静に教えを検証することで、日常生活での違和感や制限に対しても心の中で対処できるようになり、トラウマ的な反応は徐々に減少し、最終的には消えていくでしょう。
まとめ
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
今回はかなりセンシティブな内容でしたが、モラハラ被害者の中には宗教2世の方が潜在的に多く存在します。
モラハラの問題は相談できても、宗教の話は我々のような専門家にも相談しにくい問題であるため、このような方々の一助になればと思い、あえてまとめました。
日常的にモラハラ加害者からの被害に遭い、心が疲れてしまう日々を過ごしているあなたへ。
この文章が少しでも安心や気づきにつながっていれば幸いです。
「対処法は理解できたけれど、うちの夫の場合はどうすればいいのかわからない…」と感じているなら、一人で抱え込まず、ぜひお話を聴かせてください。
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