モラハラ被害者に多い微笑みうつ病とは
今回は、モラハラ被害者に多い「微笑みうつ病」とはについて説明していきます。
微笑みうつ病は、落ち込んだり憂鬱な気持ちを抱えながらも、家族や友人、同僚の前では笑顔を見せたり明るく振る舞う状態を指します。
このような行動は、周囲に自分の気持ちを悟られたくないという心理から来ており、無理に表情を作ることもあります。
時には、自分自身が無理をしていることに気づかないまま、周囲に明るい印象を与えようとします。
このような立ち振る舞いから、微笑みうつ病は、表面的には何の問題もないように見えるため、その見極めが非常に難しいと言えます。
周囲の人々は、笑顔で挨拶し楽しく会話をする姿から、うつ状態に気づかず、症状が長期化することがあります。
このように、心の中では、しんどくて辛いのに、人前では明るく振る舞うために、心と体が解離し、常に無理をしているため、うつ症状が悪化しやすくなります。
また、微笑みうつ病の人々は、うつ状態でも日常生活を続ける気力があるため、自殺のリスクが特に高いです。
自殺を考えても実行するエネルギーがない他のタイプのうつ病患者とは異なり、微笑みうつ病の人は、仕事で評価されるなどポジティブな出来事があれば元気を取り戻しますが、その後すぐに再び落ち込むことがあります。
ちなみに微笑みうつ病は、DSMなどで規定されている精神疾患や病名ではありません。
以下に、微笑みうつ病のチェックテストを用意しましたので、まずは、あなたの状態を確認してみてくださいね。
もくじ
微笑みうつ病チェックテスト
微笑みうつ病は病名ではないため、明確な診断基準はありませんが、通常のうつ病とは違い、夜になると気分が沈む、帰宅すると風呂にも入れなくなるなどの特徴があります。
下記に該当する場合は、既に軽度のうつ病である可能性があるので、心当たりがある方は精神科などの医療機関の受診をお勧めします。
微笑みうつ病チェックテスト
- 仕事に行こうとすると体が重くなる
- 帰宅すると動けない・風呂にも入れない
- 仕事や育児は出来るが倒れるように寝てしまう
- 夜になると気分が沈んでくる
- 休日は何もする気になれない
- 趣味や物事への関心がなくなった
- 一人になると酷く落ち込む
- 人と会うと物凄く疲れる
また、通常のうつ病についても気になる方は、こちらのカサンドラ症候群(抑うつ状態)チェックテストもありますので、コチラも参照にして頂ければと思います。
微笑みうつ病になりやすい人の特徴
微笑みうつ病になりやすい人の特徴について、以下の点が挙げられます。
これらは、モラハラ被害者やHSPにも共通する傾向があります。
- 自分の弱みを出せない人
- 自分の辛さや悩みを他人に見せることが苦手で、感情を抑えてしまいます。
人前で明るく振る舞うことで、周りに心配をかけたくないと考えがちです。
- 相手の気持ちを優先する人
- 自分よりも他人の感情やニーズを優先することで、無理をしてでも相手に合わせようとします。
その結果、自己犠牲的な行動を取ることが多いです。
- 他人の顔色を伺う人
- 周囲の評価や反応に敏感で、他人を不快にさせないように振る舞うため、自己表現が制限されることがあります。
- 真面目で責任感が強い人
- 責任感が強いため、周りに頼ることを避け、一人で抱え込んでしまうことが多いです。
適度な息抜きができず、すべてを完璧にこなそうとする傾向もあります。
- がまん強く一人で頑張ってしまう人
- 周囲に頼ることができず、すべてを自分で解決しようとするため、問題やストレスを一人で抱え込むことが多いです。
これらの特徴を持つ人は、辛い状況にあっても周りにそのことを伝えず、笑顔で振る舞う傾向があります。
感情を押し殺し、無理をしてでも他人に迷惑をかけないように努める結果、自分自身のストレスが蓄積していきます。
精神科医の前でも明るく振る舞い、本音を言えない対象者もいる
もちろん、我々は精神科ではないため、医師のように診断や治療を行うことはできませんが、対象者のお話を伺う中で、精神科医の前でも明るく振る舞い、本音を言えない方が多いことを感じています。
中には、精神科医に対して「嫌われたくない」「心配をかけたくない」といった転移感情が働き、しんどさや辛さを伝えられない方もいるようです。
しかし、適切な治療を受けるためには、症状を正直に伝えることが不可欠です。
そのため、対象者には「本当に辛い時は精神科医にしっかりと伝え、必要に応じて治療や薬の調整を受けることが大切です」と助言しています。
【この記事を書いた人】
もーちゃん
モラハラ解決相談所リジェネ 副所長 | 元モラハラ加害者ASD夫|2015年〜妻と共にモラハラ被害者・加害者体質改善講座を運営|10年間で2500件超の相談解決実績 | 夫婦でモラハラを乗り越えた実体験者
経験と専門性
- 夫婦でモラハラの問題を克服した専門家
- ASD・ADHDの混合型診断済み
- モラハラ加害者としての更生を実現
- 週刊文春オンラインでの3記事の連載で加害者心理と更生過程を完全公開
臨床経験(2010年〜)
カウンセラーとして幅広い支援経験
- 公的機関での生活保護・生活困窮者自立支援
- 福祉施設での精神疾患・発達障害者支援
- うつ病の方の復職支援
- 元受刑者・薬物依存者への更生支援
- ひとり親・DV被害者相談
- 企業内パワハラ相談
- 自助グループ・セミナー開催
メディア掲載実績
新聞・雑誌掲載
- 週刊文春オンライン(2024年11月 3記事連載)
- 産経新聞(2021年9月)
- 神戸新聞 まいどなニュース(2021年3月)
- 中日新聞 ねぇねぇちょっと特別編(2021年12月)
- ウレぴあ総研 ハピママ(2023年7月 3記事掲載)
テレビ・ラジオ出演
- NHK「ほっと関西」(2021年11月出演)
- KBS京都「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」(2021年9月出演)
全国11媒体でモラハラ解決の専門家として紹介
モラハラの問題で苦しんでおられる方々の少しでも力になりたいと思っています。
まとめ
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
いかがでしたでしょうか?
微笑みうつ病に該当する方の多くは、幼少期から他者を優先し、自分の気持ちを後回しにしてきた経験をお持ちではないでしょうか。
誰かに甘えたり頼ったりしたい気持ちを抑えながら、相手に尽くしてきた方々は、本当に優しい人たちです。
パートナーがあなたを選んだのは、その優しさに惹かれたからかもしれません。
これまでパートナーや家族のために、十分すぎるほど頑張ってこられたのだと思います。
しかし、頑張りすぎるあまり、微笑みうつ病に陥ってしまったのかもしれません。今は、まずご自身の心と体を労わり、少し休んでください。
ご自身の回復を最優先にして、無理せずに過ごしていただければと思います。
また、微笑みうつ病やカサンドラ症候群に該当する方は、心療内科や精神科への早めの受診をお勧めします。
うつ状態に陥ると、回復には時間がかかることもあるため、どうか放置せず、適切なサポートを受けてください。
もし、今後のことに不安を感じていたり、負担を感じている方は、一人で抱え込まずに、どうぞ私たちにご相談ください。
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