モラハラ夫との別居後に復縁に成功した事例
今回はモラハラに悩んで昼逃げ別居した妻が夫と再構築に成功した事例をご紹介したいと思います。
この記事はこんな方におすすめです
- モラハラ被害を受けている方
- 夫婦での受講を検討されている方
- 夫婦再構築の流れを知りたい方
もくじ
※プライバシーに配慮して本人特定が出来ないように一部内容を変えています※
モラハラは専門家以外に相談をすると不安が増幅する
妻の気持ち
- 夫にモラハラされているとは長年気付いていなかった
- 夫からはずっと「バカにされている感」を感じていた
- 自分なりにはセミナーや勉強会に参加して自身の問題と向き合おうと頑張ってきた
- 何かトラブルがあると夫は私を責め立てるが夫はトラブルへの対応は全くしない
- 私が夫の指示通りに動いているかを常に監視してくる
- 夫からの批判的な言葉を聞きたくないのに夫はネガティブワードを連発する
- 私からすると私をいじめて楽しんでいるように見えた
- 友人や家族に相談すると「夫婦はそういうものだ」と諭され、子どもの為にみんな我慢していると言われた
- 友人夫婦が離婚した原因がモラハラだと知り話を聞くと自分と重なって怖くなった
- 離婚した友人に相談すると親身に聞いてくれて「モラハラは治らないから別れろ」と言われた
- 子どもが父親に懐いているので引き離すのは心苦しかった
- 夫とこれ以上、一緒にいると自分が壊れると思い、子どもを連れて昼逃げしたが、離婚については悩んでいる
- 私がセミナーを受けて変われた様に夫も変われるはずと期待する気持ちがある
これはモラハラの支援を数多くしてきた実感としてそれぞれの状況などで違いがあるため「この問題には〇〇すべき」という答えを安易には出せないものであると思っています。
しかし、起業当時の私もそうですがモラハラの当事者意識が抜けていないとどうしても断定口調でアドバイスしたくなるものです。
例えば、上記にある離婚した友人に相談した事例であると、本人は家族を引き離してやろうとは一切思っておらず「妻に取って最も良い選択肢だ」「それが一番正しい」と思って助言しているだけです。
この離婚した友人なりの正しいこととはあくまでも「自分の視点で」という注釈が付いているものなんですが、この友人が当事者でも支援者でもなく、離婚の傷が癒えていない状況でもあるため、残念ながら、この夫婦の状況を俯瞰では見れていません。
また、モラハラから脱したばかりの被害者だと、自身の体験から「いかにモラハラが酷いもの」で「早く抜け出さないと取り返しがつかないことになる」などと渦中の被害者にとっては結果的に「不安を増幅させるアドバイス」を「良かれと思って」ついしてしまいます。
ちなみに、離婚した友人はモラハラからの回復段階でいうと抑うつ状態から感情を取り戻し「怒りの感情を再獲得した状態」ですので、この人に必要なのは「怒りを抑圧せずに吐き出して自身の内面と発言を統合する作業」が必要です。
ただ、この友人の話し方のトーンや熱量から、相手のことを本気で想って言ってくれている気持ちは伝わりますから、モラハラ被害を受けてメンタルが弱っている被害者にとっては「そうなのかも」と思うのは自然なことです。
また、モラハラ被害者に多いポジティブ思考で深く考えないことで自分を安定させているタイプですと、このアドバイスによって不安といきなり対峙する訳ですから、自身が壊れそうになり逃げだしたくなるのです。
これは、当事者が自身の問題解決が出来ていないと支援者にはなれないとされている所以で、私も強く同意します。
また逆に家族に相談した際には、「夫婦ってそんなもんよ」「みんな子どもがいるから我慢しているのよ」などと言われて、全く共感されず「私がわがままで悪いのか?」と思い、突き放されたように感じたと話されていました。
モラハラ被害者は人当たりが良い為、友人が多く、友人に相談する機会が多いのですが、被害者の性質上、会話が受け身でアドバイスをされやすいため、真逆の意見を真正面から受け止めてしまい、本人が振り回されて混乱するケースが多く見受けられます。
お互いの正しさが更に相手を追い詰めていた
夫の気持ち
- 妻はいつも楽観的で物事を深く考えない
- 妻は自分のダメな部分には向き合わないくせに、こちらには変化を要求ばかりする
- 妻を問い詰めたり暴言を吐いてはしまったが、それには理由がある
- 正しいことを言って何が悪いのかと思う
- 妻が突然出て行ってモラハラだと言われて動揺している
- 妻と話し合いをしたいと言っても拒否をされる
- 会社の人に相談をしたら「それは離婚するしかないよ」と言われた
- 妻は子どもが一番大切だと主張するが、自分の気分次第で子どもを振り回す行為は絶対に許せない
- 妻には悪いが妻だけで子どもは育てられないと思っているし、本人にも伝えた
- 自分だけが悪いわけではないと思うがモラハラに該当していたと気付いた
- ブログを読んで自分のことを書いてあるのかと思いびっくりした
- 妻から離婚を突き付けられたが、あなたが更生できるのなら考え直してもいいと連絡が来た
- 絶対にもう一度、夫婦としてやり直したいのでチャンスを逃したくない
上記のお互いの気持ちを読んでみると「こんな状況で改善する訳がないよね」と思う人もおられると思います。
実際に私も初回面談で状況を確認した時は解決までは相当厳しく長い道のりになると考えていましたが、実はこのご夫婦は、3ヶ月未満で再度、同居することに成功しました。
夫側から連絡を頂いたのは、妻側から突然、離婚したいと昼逃げをされ、また追い打ちをかける様に「あなたはモラハラだ」と告げられ、「どうしたらよいのかわからず」パニックになりながらも、ネットでモラハラについて検索し「夫婦でモラハラ解決をしたのはリジェネさんだけだった」との理由で我々を頼って頂いたとのことでした。
夫からは「仮に離婚という結果になったとしても受け入れる覚悟はあるが、自分のモラハラ加害者体質だけは絶対に改善するよ」と妻側に連絡すると「初めてあなたから自主的に行動してくれてうれしい」と言われ、その後に「本気で加害体質を改善してくれるなら復縁も考え直してもいいが、一度失った信頼を取り戻す作業は大変だからね」と釘も刺されたと笑っていましたが、ここからの体質改善が比較的早かった為、非常に努力をされたと思います。
通常であれば、このような状況になると手を抜いてしまうものですし、自身の加害性に向き合うというのはとても難しいことですが、一切手を抜かずに日常に落とし込むまで努力をされました。
お互い良かれと思って取った行動がスレ違いを生み出していた
リジェネの介入法
- 夫が妻に対してマイルールを守ることを強要していたことに気付いて貰った
- 妻も夫に寄り添って欲しいという本音を言っていなかったことに気付いて貰った
- 正しさという定義は夫婦であれ全く違うことを認識して貰った
- 夫と妻は違う人間であると認識して、まずはお互いを尊重する様に伝えた
- お互いのことをわかった気にならず、不明点は確認し合う様に伝えた
- 感情のコントロールは自分自身で行うのが基本だが、出来ない時はお互いにフォローし合う様に伝えた
- 自分のメンタル面の不調時の自覚と対処法をお互いに共有し、相互にフォローし合う様に伝えた
- 妻は現実逃避型、夫は原因追求型だと自覚して貰い、お互いのメリットとデメリットを理解して貰った
- お互いの違いを楽しめるくらいに多様性を認めるように伝えた
我々から、させていただいた支援は以上のポイントを中心に行いました。
特に注意深く何度も話したことは、正しさの定義についてです。
場所が変われば法律が変わるように、時代が変われば認識が変わるように正しさというものも普遍的なものです。
自身が正しいと確信して優先度が高いものでも、相手にとっては特に何も思わないものとして認識している場合があります。
同じであるということは喜びにもつながりますが、全く同じ人間など存在しないように同じものを見て感じる気持ちも違いがあっていいものです。
また、これはビジネス的な考えになりますが、家族という組織としても全く同じ考えというより違いがある方が繫栄します。
例えば、営業ばかりの会社だと物がなくて困りますし、職人ばかりだと売り上げが悪くて会社が潰れます。
たまにどっちもできる人がいますけどね。そんな人を有象無象から探すよりも、苦手分野を努力をするよりも、お互いの違いを受け入れて特性を伸ばす方が効率的です。
今回のお二人は、現状よりも仲良くなりたいという希望もあり、1年近くはかかりましたが、今後何があっても「自分たちで乗り越えられるようになれた」と確信が持てたようで私も支援者として嬉しい限りです。
さいごに
今回は加害者側の絶対に変わりたいという気持ちが被害者であるパートナーにしっかりと伝わったことと、そのことを踏まえて被害者と加害者に捉われないように変化した本人たちの努力で無事に解決に至ったケースです。
今回、講座の受講に至ったのは、夫の加害者更生のブログを読んだのが決め手だったとのことで、みなさんも、ぜひご一読頂ければと思います。
こちらのご夫婦は、被害者体質講座と加害者体質講座を受講後に夫婦問題解決講座を受講されました。
あなたが一日でも早く、その苦しみから解放され、少しでも生きやすくなるために、私たちリジェネはサポートさせていただきます。
一人で抱え込まずに、まずは気軽にご相談してくださいね。
また、モラハラ加害者が別居中にストーカー化する事例もあります。
ストーカー化してしまうと、場合によっては逮捕などに至る事例もありますので、取り返しのつかない事態にならない為にも、加害者の方も一度、参照にされることをお勧めします。
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