モラハラ夫婦に多い共依存とは
今回は、モラハラ夫婦に多い共依存とはについて説明していきます。
この記事はこんな方におすすめです
- パートナーから長年モラハラ被害を受けている方
- 幼少期からモラハラ被害を受けている方
- 嫌なことでも断れない方
本日の結論
- 共依存とは特定の相手との関係に依存し過ぎる状態
- 自分の存在意義を相手に必要とされることでメリットを感じてしまっている状態
- 自分と他人の境界線をしっかり確保することで自分軸を取り戻し改善傾向がみられる
もくじ
依存症とは
まず、共依存の解説の前に、依存症の説明をさせてください。
依存症とは、日常生活に支障をきたしているにも関わらず、アルコール、タバコ、薬物糖質などの物質やギャンブル、買い物、性行為などの行動を、わかっているのに止めることができない状態を指します。
依存症が長く続くと仕事が出来なくなったり、人間関係が破綻したり、借金を抱えるなどで、通常の社会生活を送ることができなくなります。また、アルコールの大量摂取や日常生活の乱れなどから健康を害することも多く、身体的・精神的なダメージを引き起こしやすいのも特徴です。
共依存について
共依存とは特定の相手との関係に依存し過ぎる状態を指します。
恋愛関係や親子関係、友人関係など人間関係全般に起こりうる問題です。人間は誰しも依存して生きていますが、共依存関係というのは、自分の存在意義を相手に必要とされることで価値を見いだすことです。
例えば、DV(ドメスティックバイオレンス)の関係というのは、周囲から見れば、暴力を振るわれるのだから逃げた方がいいのに、なぜ逃げないのかと疑問に思うでしょう。
しかし、被害者側に尋ねると「この人は怒るけども実はいいところもある」「私がそばにいて支えてあげないとダメになる」と言って、加害者をかばうことがあります。
暴力を振るった後、「俺はお前のことを思って手を挙げたんだ」と泣きながら抱きしめられると、被害者側はその言葉を真正面から受け取って、「この人は私を必要としてくれているんだ」「この人は私がいないとダメなんだ」と、自分の必要性を急激に感じます。
相手からの承認を得たことで、被害を受けているのにも関わらず、慢性的に満たされていない承認欲求が一時的に満たされてしまい、離れがたさを感じてしまうのです。
つまり、夫からの暴力や粗末な扱いを受けていても、夫に必要とされているという点で離れられないというメリットがあるということです。
実はこの関係性は被害者妻がモラハラ夫からの支配を受け入れつつ、自分に依存させて離れられないように、逆に夫を支配することもあります。
このように、お互いが依存しあい、支配し合う関係は、お互いにメリットのある関係を維持しているため、離れたくても離れられない状態が続くことがあります。これが共依存です。
親子関係の共依存事例
幼い娘がピアノを習いたいと言っているのに、母親が「そんなのはダメだ」と無理やり塾に通わせる。息子が空手を習いたいと言っているのに無理やり、少年野球チームに入れるなど子どもを尊重しない親からの一方的な教育も実は共依存に該当します。
これは親自身が学歴が無かったり、高校野球で甲子園に行けなかったなどの苦い思い出があり、親自身の劣等感を子どもを使ってはらそうとしているケースや親自身の取り込みで「〇〇は無駄」「〇〇すべき」という自論を子どもに振りかざしています。
自分に都合のいい子どもを作り上げる為に支配下に置いて、子どもの主体的な生き方を尊重せず、親の願望を叶える道具として子どもを扱っています。
これは何が問題かというと、子ども自身が親の願望や欲望を自分自身のものとして取り込んでしまっていることです。
このようなことが続くと最終的に子ども自身は自分の生き方がわからず、自身との乖離が激しくなり生きる気力がなくなってしまうという点です。
本来、正常な発育過程において、子どもは自分自身の欲求や願望を理解し、それらに従い行動し、また失敗をしても自分で責任を取ることを学んでいくものです。
親から支配されている子どもは、親の言うことを聞き、親の願望に従い生きることが自分のルールになってしまいます。
やがて心と体が不一致を起こし、多くの場合、摂食障害や不登校、引きこもりという形で問題が現れてひどい場合には希死念慮まで発生させます。
子どもの問題は実は親にあることが多い
この問題が出た場合に多くの親は「何とか子どもの問題を解決してほしい」「子どもをまともにして欲しい」と病院を受診しますが、実際には親自身に問題があることに気付きません。
子ども自身は自分の人生を生きないことで親を支えており、その見返りとして親からの承認や愛情、居場所を貰えています。
ただ、ずっと自分に蓋をしてきたことで、本当に自分の好きなことや、やりたいことがわからず、親からの指示がないと動けなくなってしまいます。
中高年になれば、さらに年齢通りに身に付いたはずの社会性を獲得できないままですから、親からの自立が非常に困難になります。
また、親自身は問題を抱える子どもを自分の手元に置いて置くことで安心感を得ており、支配し自分のそばに置くことで寂しさを紛らわしているケースや子どもが引き起こす様々なトラブルが重なると煩わしさが強まって子どもの現状を非難し無視するようになるケースも多々あります。
子ども自身は最低限の衣食住が保障されるので、自立することで起こる環境変化に対する不安により現状維持を選ぶことが多く共依存関係が成立してしまいます。
これが8050問題、中高年の引きこもりに多い問題です。
また、母親と娘に多い共依存の場合には、母親に支配されていた娘が半ば絶縁状態で実家を飛び出して、やっと母親からの束縛から解放されたと思ったものの知らぬ間にモラハラ夫に依存し支配されていたというケースはよくある話です。
自他の境界線を付ける練習をする
ワークの内容
- 自分自身の入られたくない領域を明確にする
- 自分自身の本音を理解する
- 本当は、やりたくないのにしていることを書き出す
- したくないことは、すぐにやめていくこと
- イヤなことは断る
このワークは一見すればあたりまえのことだと思うでしょうが当事者にとってはなかなか出来ないことですし、私も以前は出来ていませんでした。
パートナーから反撃される恐怖もあるでしょうし、色々な面倒を抱えるよりも自分が我慢した方が早いと考える方もいると思います。
私は言い返すタイプの人間ですが、以前の夫が喚き散らす癇癪や長時間の理詰めに疲弊してしまって率先して夫のケアをしていました。
これは本来サポートを受けながらゆっくりとするものですから、無理に全て出来るようにならなければと思わないでください。
些細したいことや出来そうなことから少しづつやってみてください。ミルクレープを重ねるように1枚1枚重ねていけばいいのです。
無理にがんばろうとしないこと
カサンドラ症候群やAC(アダルトチルドレン)HSPなど被害者体質の方は漠然とした不安を抱えやすい傾向にあるのに、努力や根性でなんとかしようとする人が多いです。
モラハラや精神的負荷がある場合には、まずは自身の心を整える必要があります。お気軽に相談してくださいね。
また、パートナーからのモラハラ被害で心身ともに疲れている方は、カサンドラ症候群になっている可能性がありますので下記のチェックリストも試して頂ければと思います。
あなたのモラハラ被害が一日も早く軽減することを我々は願っております。
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