モラハラ加害者の暴言から本音を見抜く方法
今回は、モラハラ加害者の暴言から本音を見抜く方法をお伝えします。
このブログは暴言の背景を読み解くことでなぜそのような発言をするのかという理解が深まり、暴言自体へのストレス軽減を目的としています。
加害者が暴言を吐く理由が明確になればムカつきも減り、これまで真正面から受けてしまっていた暴言もスルーしやすくなります。
この記事はこんな方におすすめです
- モラハラ被害で苦しんでおられる方
- 加害者の脳内を知りたい方
- 加害者の操縦法を知りたい方
モラハラ加害者の脳内が理解できると自身の中で想定内が増えるので、ストレスを減らし心に余裕を持ちながら対応できるようになります。
「器が小さい男だな」「5歳児と変わらんな」「ふつうにクソダサいな」と思うことも自由です。
心に余裕さえあれば、モラハラ夫と対峙する場面も、冷静に対処できるようになれます。
また更に余裕のある方には、後半にモラハラ加害者への簡易的な対処法も書いているので実践すれば、暴言自体をグッと減らすこともできます。
最後までご一読いただければと思います。
もくじ
人が怒る理由
人は怒っているときに自身のマイルールや価値観を告白しています。
怒りの表現にはさまざまな要因が関与していることもありますが、一般的には以下のような状況で怒りが発生します。
怒りに繋がる感情
- 自分が大切にされなかったと感じたとき
- 自分のことを理解してもらえなかったと感じたとき
- 自分が正しいと思っていることを否定されたとき
- 自分が間違っていると思っていることを相手がしたとき
- 自分が見下された、恥をかかされたと感じたとき
怒りはニ次感情のため、その怒りの根源になる一次感情が隠れています。
一次感情とは「寂しい」「悲しい」「虚しい」「不安」「怖い」などの感情です。
ただ怒っている本人は怒りの感情に支配されているため、冷静に自分のことを俯瞰で見ることはありません。
自分の中の一次感情に気付かない場合や一次感情という概念すら知らないため「俺を怒らせるアイツが悪い」と思っている人が大半だと思います。
また仮に一次感情に気づいたとしても、そんな感情が自分自身にあることを死んでも認めたくないのが、モラハラ夫です。
私自身が実践した当時の感想は「めっちゃ恥ずかしくて言いたくないし、かっこ悪い」「ダサくて、しょうもないことでキレている自分が器が小さいと思われるのが嫌」「こんなこと絶対に口にはできない」でした。
これらの理由から怒りを感じ即座に、一次感情に気付くことはできず相手に冷静に本音を伝えられません。
それだけでは留まらず正しいと思い込んでいる正論やルールなどで、自分を防衛するために相手を攻撃するわけです。
これは、防御力が全くないから攻撃力でカバーしようとしているだけであり、自身の根本的問題から目を背けているだけの行為です。
心の中の本音(一次感情)を外に出す翻訳機が壊れているため、暴言に変換されて出ているような感じです。
例えば「店員なのに客に対して横柄なのはあり得ない」と怒っているならば、「お客さんとして丁重に扱われたい」という一次感情が隠れています。
ですので、怒っている人のセリフを暴言や人格否定を削除して注意深く聞けば「ルール」「価値観」「大事にしていること」が浮き彫りになります。
マイルールとは
マイルールとは自分が幼少期から親の影響などで大切にしている価値観そのもので、本人の中では「常識」「当たり前」と思っていることです。
自分の中では法律みたいなものなので、相手がルールを守らないと腹が立ちます。
モラハラ加害者は、発達障害や自己愛性パーソナリティ障害の傾向の特性があるため、定型発達の方と比べてマイルールや思考の偏りが強い人が多いです。
また自身のルールを正しいと思い込む力が強いため、相手にもマイルールを押し付けたり強要する人が多くいます。
暴言の背景にあるマイルールや価値観を解説
モラハラ加害者の暴言や態度から、その裏に隠れているマイルール・一次感情・この思考に至った根源を解説していきます。
この解説がモラハラ加害者全員に当てはまる訳ではありませんが、今まで数多くのモラハラ加害者に怒りをコントロールするワークを実践してきた統計から算出していますので、ある程度は参考になるとは思います。
あなたのストレスが少しでも軽減されるように、ご活用していただければと思っております。
対処法と思考法
モラハラ夫はクラウド化されているかのように一緒の思考を持つことが多いとされています。その理由は「外部からの取り込み」です。
自身に都合がいいものや解りやすいものを外部から取り入れる傾向が強いので、似たようなマイルールを持っています。
ですので、怒った時も語彙力の少なさや言語化能力の低さも相まって似たような捨て台詞を吐きますが、言葉の意味そのものに本質はありません。
モラハラ語を翻訳していきますね。
- 誰のおかげで飯を食えていると思っているんだ
- マイルール
妻は夫に感謝すべき、女性は男を立てるべきだと思っている
この思考は実父の実母への関わり方が影響していることが多い
本音
夫からすれば外で頑張って働いてきているのに妻に全く感謝されないフラストレーションが溜まっている
「妻や家族から感謝されたい」「大切にされたい」「褒められたい」と思っているが全くされないので怒っている
- おい!これはなんだ!今日の晩飯は手抜きだな
- マイルール
母親や妻なら「手料理を作るのが当たり前」「総菜や出前などはもってのほかだ」と思っている
この思考の根源は「実母が必ず手料理を作っていた」などのマザコン的経験がある
本音
妻から手抜きをされたと思うことで、「自分は粗末に扱われた」「大事に扱われていない」と思っているので悲しいが「それは言いたくない」ので怒っている。
- 女のクセに出しゃばるな
- マイルール
女性は控えめであるべきという男尊女卑的思考
女性に対し男性性を求められない劣等感
男性社会での劣等感から弱い立場にしか強く出られない
この思考の根源
実父がモラハラ父で実母が父を立てていたのを見ていた経験があると考えられる
また、幼少期に母親や姉妹から支配された経験や女性から強く拒絶された経験があると考えられる
学生時代のヒエラルキーを引きずっている傾向が強い
- 育児で家事まで手が回らない妻に対して「お前はいいよな、何もせずにダラダラ生活できて」
- マイルール
この背景には 「妻は夫が帰る前には食事とお風呂の用意は済ませておくべき」という思考がある
この思考の根源
実母は「どんなに忙しくても、食事とお風呂の用意はしてくれた」などのマザコン的な体験がある
- 会社の同僚の女性と2人で食事に行くと言うと妻から「浮気だ」とキレられた
- マイルール
結婚したら、「異性と2人で食事に行くのは絶対にあり得ない」と思っている
この思考の根源
異性の親からの愛情不足、愛着形成が出来ていないなどが考えられる
見捨てられ不安
本音
「私のことだけを見ていて欲しい」「どこにも行かないで欲しい」「見捨てないで欲しい」などがある
- 彼氏に対して「何で電話してこないの?」「毎日、電話するのが普通でしょ?」という彼女の発言
- マイルール
恋愛関係になったのならば「毎日、電話するのが当たり前」と思っている
この思考の根源
幼少期に親からの愛情が貰えなかったり、過去に浮気をされた経験があり、トラウマになっていたりする
本音
彼からの電話がないと不安で寂しいと思っている
いつか見捨てられるような存在であると自分を認識している
- 男のくせに!女の腐ったようなやつだ
- マイルール
男は女性を守るべきであると考えている
男は女性より強くあるべきで甲斐性がない男はダメなどの考えも女性側からの男尊女卑
この思考の根源
実父と夫との比較があり、実父が立派で甲斐性がある場合が多い
また母親のジェンダー感の刷り込みなどがある
本音
私のことを認めて欲しいと思っている
意思決定をして肯定して欲しいと感じている
【仕事やプライベート編】
- 上司にはメールではなく、直接、報告するのが当たり前だろ
- マイルール
目上の人にメールで報告するのは失礼だと認識している
年下は年上を敬わなければならないと思っている
本音
部下から直接的に報連相をして欲しい、寂しいという思いなどがある
自分は上司として不十分だという劣等感がある
- 定時に帰る部下に腹が立った
- マイルール
給料を貰っているなら「プライベートを犠牲にしてでも、仕事は頑張るべき」などと思っている
この思考の根源
旧態依然の仕事観や父親の仕事観などの影響がある
本音
「頑張らないと会社から評価されない」「頑張らないと給与も上がらない」「クビになるのが怖い」とも思っている
- 会議で空気を読まずに思ったことを発言する人にイラついた
- マイルール
会議の場では「思い付きで自由に発言すべきではない」「議題の内容に添った内容以外は発言すべきではない」と思っているなど
この思考の根源
子供の頃に空気を読まずに発言して「親や先生から激怒された経験がある」などがある
- すぐに助けを求める部下にイライラする
- マイルール
仕事は人に甘えず、自分自身で完結すべきだ
人に頼るべきではないなどと思っている
この思考の根源
父親から「男なら人に頼るな」などのジェンダー感の刷り込みや「自分はしんどい時にも人に頼らず一人で頑張ってきた自負がある」など
また、ある意味「人を信用していない思考」という場合もある
- もっと空気読めよ
- マイルール
空気を読んで「察して行動することが正しいし、有能と思っている」など
本音
自分自身は幼少期から「空気を読んで行動しろ」と親から怒られてきたから、忠実に守っているつもり
空気も読めない無能と思われると生きていけないから、絶対にイヤだとも思っている
- 運転中に道を譲ってあげたのに、相手から挨拶がなかったとキレた
- マイルール
人に親切にされたなら「必ずお礼はすべき」「それをしないと失礼」と思っている
失礼なことをされたので、「軽く扱われた」「バカにされた」と思い怒っている
本音
この思考は幼少期に親から散々怒られた為、大人になっても忠実に実践している
ちなみにこのケースは、自分は同じことをされたら絶対にお礼はする
価値観や信念というものに不正解はありません。
マイルールというのは、独自の正しさとも言い換えられます。
正しさというのはその時で変わりゆくもので地球が平面だと思われていた時に、地球は丸いといえば頭のおかしい人間だといわれましたが今は逆ですよね。
モラハラ加害者というのは、その正しさで自身を肯定しているため違反している人に嫌悪感を抱くのです。
食べ物を粗末にしているのを目撃するなど、毛が逆立つような嫌悪感を感じるもののハードルが低く生きづらい存在だと考えてください。
もちろん暴言を言っていいという意味ではありません。
正当化できる理由にもなりませんが、相手を理解することで、モラハラという局面を有利に運ぶことができるひとつの考え方や視点のひとつとしてお読みください。
さいごに
どんなに仲の良い夫婦でも、お互いの価値観や信念について話し合えている夫婦は少ないと思います。
また、本人達もそこまで明確に自身の価値観や信念を自覚していないことが多いです。
モラハラ夫の価値観や信念について共感してあげると、「俺のことをわかってくれている」「一番の理解者」と一瞬にして信頼することがあります。
これは、被害者に対して加害者の怒りに寄り添う方がいいというアドバイスでは決してありません。
加害者本人の意識変換が必要であって、被害者がむやみに寄り添うと「ゴネて得をした」経験の積み重ねをしてしまいます。
自他の境界を明確にする作業が必須であり、過度な怒りがあった場合には話し合いが出来ないのでその場を離れることに注力してください。
ただ「モラハラ語」だと認識して読み解いてみると、いつも抱えるフラストレーションが軽くなる可能性もあります。
隠れた裏側の感情(一次感情)を理解すると、多少の寄り添いや共感が出来ると思う場合もあるかもしれません。
まずは一人で抱え込まずに気軽にご相談してくださいね。
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